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第八話
佐藤!鈴木!捕まったっ!? : 4
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「なぁ」
「ん?どうしたの、田中さん?」
「この馬ってメスなのオスなの?」
ーここは慎重に聞かないと…………ここが男しかいない異世界だって分かんないと思うし。
優一は次に来るだろう反応を伺った。
「んー、分からん。」
「知らないで名前付けてたのかよ、鈴木。」
「はぁ?だって馬の性別なんて関係ないっしょ?別に女性が少ないだけでしょ?」
ここで言って良いものか迷った優一だが、ここらで言った方が良いのかもしれないと思っていた。
「あの、さー。」
「ん?」
「ココア、オスだよ?」
「……………」
そして畳み掛けるように真実を伝えた。
「あと、この世界に女性はいないよ。」
「「…………………はっ?」」
佐藤と鈴木は固まった。例え異世界であっても男女の性別は変わらないであろうと言うことを、考え込んでいたのかもしれない。そして事実と違うことにどう反応して良いか分からない様子だ。
「えっ、嘘でしょ?冗談キツいよ~。アハハハハ…………」
「本当だって。」
「……………」
佐藤は嬉しそうだが、鈴木は嬉しくなさそうだ。
「絶対、あれだね。ケアとかそういうのないよ。」
ーーーーー
雑談をしながら賊達が通ったであろう道のりを進んでいった。すると、赤く灯った松明が遠くから微かに見えた。
「あれ、松明だよな?」
「もしかしたら、人が居るかもしれないよ?」
「んじゃ、行くか。」
その時、行かなければ良かったのだ。こんなにも面倒ごとに巻き込まれるだなんて思わなかったのだから。
松明の近くに行く為、一旦商業用馬車から降りることにした。
「寝てるかな?」
「んー。もう少し近くに行かないと分からないかも。」
「そこで何をしているっ!?」
「ふぇっ!?」
「ん?黒髪の少年…………!まさかっ!」
「何、まさかって。」
兵士の姿をした男性が首もとに着けていた笛を吹いた。
『プ………ピィーーーーーーーッ!!!』
「な、なんだよっ!?いきなり笛なんか吹いてっ!!」
「皆の者っ!!黒髪の少年以外捕らえろっ!!!」
「はっ!!!団長っ!!」
そこで理解した。あぁ、もしかしたらこの人達なんか勘違いしている、と。
「い、痛っ!!!」
「あっ、ちょっ!!拘束するならアザ出来ないようにしてよっ!!!」
「なに、俺達がやりましたって認めるようなこと言うんだよ!?」
ーあっ。やばい。この状況……………
優一は勘でこの感じはヤバイと悟った。
佐藤と鈴木は優一を人身売買未遂の罪で捕まってしまった。優一は何度も『この人達は俺の友人で助けてくれた人達なんです!!』と訴えたが、兵士達は誘惑か洗脳の類いの魔法を使われているか、ただ単に何かに脅されていたかの線で、優一の訴えは聞かれなかった。
ーどうしよう…………助けなきゃ、なのにどうして助けられないんだ。
今現在、優一は佐藤達を助けに行けない理由があった。
「はあ、本当に良かった!ユーイチが、売られなくて。」
優一はレインに部屋の中に監禁状態にされ、外には警備が付いており、レインにベットに連れられ(合意じゃないっす)、押し倒され、今、押し倒された優一は目の前にレインの顔がある状況下にあった。
ーなんか、魔法みたいなので体が動かないし…………
この状況を一言で言えば、レイン王子に“抱かれそう”になっていた。
ー誰か、あの神様でも良いから、助けてくれっーーーーーー!!!!!
優一は果たして助かるのか、それとも抱かれるのか。
ーーーーー
(読みたい方だけ読んで下さい。)
ここからは、私、作者の方で言いたいことを書かせていただきます。
この度、更新が遅れてしまい誠に申し訳ありません。
しいては、私自身の才能のなさが原因なのですが、言い訳をするとリアルで今大変な状況てあり。自身の疲れなどが原因で、目の下にクマっ!!や布団に入ったら爆睡などで暇な時間にコツコツとなんとか書きました!!
これからも書きますので、どうか宜しくお願いします。(。-人-。)
以上、作者の私事情でした。最後にスミマセン。
「ん?どうしたの、田中さん?」
「この馬ってメスなのオスなの?」
ーここは慎重に聞かないと…………ここが男しかいない異世界だって分かんないと思うし。
優一は次に来るだろう反応を伺った。
「んー、分からん。」
「知らないで名前付けてたのかよ、鈴木。」
「はぁ?だって馬の性別なんて関係ないっしょ?別に女性が少ないだけでしょ?」
ここで言って良いものか迷った優一だが、ここらで言った方が良いのかもしれないと思っていた。
「あの、さー。」
「ん?」
「ココア、オスだよ?」
「……………」
そして畳み掛けるように真実を伝えた。
「あと、この世界に女性はいないよ。」
「「…………………はっ?」」
佐藤と鈴木は固まった。例え異世界であっても男女の性別は変わらないであろうと言うことを、考え込んでいたのかもしれない。そして事実と違うことにどう反応して良いか分からない様子だ。
「えっ、嘘でしょ?冗談キツいよ~。アハハハハ…………」
「本当だって。」
「……………」
佐藤は嬉しそうだが、鈴木は嬉しくなさそうだ。
「絶対、あれだね。ケアとかそういうのないよ。」
ーーーーー
雑談をしながら賊達が通ったであろう道のりを進んでいった。すると、赤く灯った松明が遠くから微かに見えた。
「あれ、松明だよな?」
「もしかしたら、人が居るかもしれないよ?」
「んじゃ、行くか。」
その時、行かなければ良かったのだ。こんなにも面倒ごとに巻き込まれるだなんて思わなかったのだから。
松明の近くに行く為、一旦商業用馬車から降りることにした。
「寝てるかな?」
「んー。もう少し近くに行かないと分からないかも。」
「そこで何をしているっ!?」
「ふぇっ!?」
「ん?黒髪の少年…………!まさかっ!」
「何、まさかって。」
兵士の姿をした男性が首もとに着けていた笛を吹いた。
『プ………ピィーーーーーーーッ!!!』
「な、なんだよっ!?いきなり笛なんか吹いてっ!!」
「皆の者っ!!黒髪の少年以外捕らえろっ!!!」
「はっ!!!団長っ!!」
そこで理解した。あぁ、もしかしたらこの人達なんか勘違いしている、と。
「い、痛っ!!!」
「あっ、ちょっ!!拘束するならアザ出来ないようにしてよっ!!!」
「なに、俺達がやりましたって認めるようなこと言うんだよ!?」
ーあっ。やばい。この状況……………
優一は勘でこの感じはヤバイと悟った。
佐藤と鈴木は優一を人身売買未遂の罪で捕まってしまった。優一は何度も『この人達は俺の友人で助けてくれた人達なんです!!』と訴えたが、兵士達は誘惑か洗脳の類いの魔法を使われているか、ただ単に何かに脅されていたかの線で、優一の訴えは聞かれなかった。
ーどうしよう…………助けなきゃ、なのにどうして助けられないんだ。
今現在、優一は佐藤達を助けに行けない理由があった。
「はあ、本当に良かった!ユーイチが、売られなくて。」
優一はレインに部屋の中に監禁状態にされ、外には警備が付いており、レインにベットに連れられ(合意じゃないっす)、押し倒され、今、押し倒された優一は目の前にレインの顔がある状況下にあった。
ーなんか、魔法みたいなので体が動かないし…………
この状況を一言で言えば、レイン王子に“抱かれそう”になっていた。
ー誰か、あの神様でも良いから、助けてくれっーーーーーー!!!!!
優一は果たして助かるのか、それとも抱かれるのか。
ーーーーー
(読みたい方だけ読んで下さい。)
ここからは、私、作者の方で言いたいことを書かせていただきます。
この度、更新が遅れてしまい誠に申し訳ありません。
しいては、私自身の才能のなさが原因なのですが、言い訳をするとリアルで今大変な状況てあり。自身の疲れなどが原因で、目の下にクマっ!!や布団に入ったら爆睡などで暇な時間にコツコツとなんとか書きました!!
これからも書きますので、どうか宜しくお願いします。(。-人-。)
以上、作者の私事情でした。最後にスミマセン。
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