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4章 司書騎士に会いに行こう
19話 司書騎士ユスティア
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★19 司書騎士ユスティア
「ジャンザ様」
ユスティアはふんわりした琥珀色の髪をさっと耳にかけた。
深い青い瞳には慌てたように笑みがたたえられる。
「いらしてたんですか」
「うん、隠れてた。ごめんね、助けられなくて……」
「いえ、かえって隠れていただいていたほうが……。わたしにとってもジャンザ様にとっても、そのほうが良かったかと。あっ、別にジャンザ様に助けていただくのが嫌ってことじゃないでんすよ」
「……ごめん。ワタシに関わってるせいでこんな目に合わせてしまって……」
「ジャンザ様は関係ありません。あっ、あの、全部わたしのほうの都合ですから……」
ふと、ユスティアは青い瞳でワタシを覗き込む。
「ジャンザ様、お身体の具合がすぐれないのですか?」
「えっ、普通だけど」
「でもお顔がすごく赤いです」
「こっこれは、なんでもないよ。最近暑い日が続いてて……」
息を呑み慌てて言い繕い、熱い顔をパタパタと手であおぐ。
そんなまさか、付き人に守られてドキドキしてたなんて……言えるわけない。
「そんなに暑い日って続いたか?」
ゆっくり歩いてきたアスタフェルが、特に混ぜっ返す素振りでもなく普通にそんなことを口にした。
「こんな格好してるからな、オマエよりは確実に暑いんだよ」
奴の顔を見ることができず、ワタシは顔をあおぎ続けた。しかも元凶のアスタフェルだ。ワタシが意識しているなんて、知られたくない。
あれはただワタシを守ってくれただけの行為だ。男に守ってもらったのなんて初めてだけど……。結局失敗したけど。
「……『香りの効用』?」
頭の片隅にそんな言葉が浮かび上がった。なにかと思えば、ユスティアが抱えている古い本のタイトルだ。
ユスティアはさっと本を後ろ手に隠した。
「いけませんジャンザ様。誰がどんな本を所望されたかは、いくらジャンザ様とはいえお教えすることはできないんです」
「……そうだね」
あおぐ手を止め、ふっと、熱く固くなっていた息を吐き出した。
そうだ、ユスティアは司書騎士。王族専用の司書だ。
王族の誰かがこんな本が読みたいと依頼してきた本を探したり、こんな情報をまとめておいてくれと言われればそうする。それが仕事の騎士。
司書騎士というのは王族の頭脳的なものなので、家柄が重要だ。王族からの信頼も厚く、よく話し相手になるという……それゆえ彼女はアーク王子の予定に詳しい。
彼女のフルネームは、ユスティア・クレス・コサイト=メリーデン。御大層な名前のとおり、大きな領を持つ伯爵のご令嬢だ。
そして、ワタシは彼女に王子の予定を聞くためにここに来た。目的は、アーク王子を籠絡すること。
アスタフェルは……風の魔王は、野望を叶えるために悪い魔女が魔界より召喚しそばに置いている魔物、というだけだ。
それを取り違えてはならない。絶対に。
ワタシはアスタフェルの美しい顔を見た。
彼には、先程までの真剣さも戸惑いもなかった。そこになんとなく安心し――なんとなく、残念だった。
「ユスティア、紹介するね。こいつは……アフェル。最近雇った付き人だ」
付き人、を強調させる。きっとアスタフェルもその意味を分かってくれるだろう。
付き人というのはアスタフェルを不審がられないように予め決めておいた彼の役どころである。
それとアフェルというのは、アスタフェルの通り名にしようと決めていたものだ。アスタフェルそのままではすぐに風の魔王を連想させてしまうから。
「それからアフェル、この人がユスティア。司書騎士で、ワタシに王子様の情報を教えてくれる人だ」
王子様の情報、というところを強調して言った。その意味を、アスタフェルもきっと分かってくれるだろう。
「どうも、ユスティアです……」
ユスティアは会釈しながら一歩下がった。
「よろしく。ジャンザのこんにゃいたっ」
慌てて奴の足を踏みつけた。
分かってなかった。
「……すごいです、ジャンザ様。まるで一番下の妹をあしらうみたいに男の方を扱うんですね」
ユスティアが感心しながら一歩下がる。感心してくれるのは嬉しいけどあなたは一番下の妹の足を踏みつけるのか? 人は見かけによらないな。
「いや、だから妹というよりはこんやひょっやめっ」
踏んだ足を捻るより直接的な刺激を与えるため、アスタフェルの脇腹に手刀の先を突き刺したのだ。
「……ふっ、ふふふ、ジャンザ。イチャイチャを見せつけるとは……やるな、さすがだ」
「ごめんねユスティア。犬が餌ねだってキャンキャンうるさいんだと思って聞き流して」
「はい」
苦笑した顔で一歩下がるユスティア。
「……? なんだか遠くなったな?」
さすがにアスタフェルも気づいた。
ユスティアは、もうそろそろ本棚に背がついてしまいそうだ。
「なんでもないですから……どうか、お気になさらないで……くだ……さ……ぃ」
語尾がどんどんどんどん小さく不明瞭になっていく。それに何歩か下がりながら言ったものだから、ついに本棚に背がついてしまった。
そうか、エンリオはこれで壁ドンになってしまったんだ、と一人で納得する。
「アフェル……」
ワタシはアスタフェルの腕をとると、ワタシの後ろに引き寄せた。そうしておいて彼とユスティアの間に立つ。
「それよりユスティア、これ、どうぞ。気に入ってくれるといいんだけど」
化粧品の入った布袋を差し出すと、彼女の顔はようやく緩んだ。
「わぁ、ありがとうございます! ハンドクリームは入ってますか?」
「もちろん」
「やった。このお仕事って手が荒れちゃうんですよね」
ほくほくした笑顔で受け取る彼女に、ワタシは世間話で話題を変えるくらいの気軽さを以て慎重に切り出す。
「それで、ユスティア、王子様の……」
ユスティアはきょろりと辺りに視線を配った。おそらく、エンリオのことが頭にあって、まだ警戒しているのだろう。
「はい。ええと、ジャンザ様、あの、ちょっと……」
アスタフェルを気にしつつ手招きしてくるのでそちらに歩み寄ると、彼女はそっと耳打ちしてくれた。
気にされてしまった白銀の髪の青年にちらりと目をやると、つまらなそうにこちらを見ていて、ワタシと目が合うと慌てて横の本棚を見上げていた。
ちょっと、頬が紅い。……さっきのこと思い出してるのかな。
そのとき、ワタシのなかに違和感が生まれた。
こんなふうに接してくるのに、どうしてさっきはキスしてこなかったんだろう? 普段のアスタフェルなら、なんの迷いもなくキスしてきそうなものなのに。
でもまさか、どうしてキスしなかった? なんて聞けるわけがない。なんだかねだってるみたいじゃないか、それでは。
これはそういうのではなく、単純に疑問なだけだ。
奴はワタシと……奴の言い方だとイチャイチャしたいわけだ。
なのに、なぜ……?
「ジャンザ様?」
「ああ、ごめん。ちゃんと聞いてるよ」
いけない。今は、こちらに集中しないと。
せっかくの情報なんだから、一言ももらさずに……。
* * *
「ジャンザ様」
ユスティアはふんわりした琥珀色の髪をさっと耳にかけた。
深い青い瞳には慌てたように笑みがたたえられる。
「いらしてたんですか」
「うん、隠れてた。ごめんね、助けられなくて……」
「いえ、かえって隠れていただいていたほうが……。わたしにとってもジャンザ様にとっても、そのほうが良かったかと。あっ、別にジャンザ様に助けていただくのが嫌ってことじゃないでんすよ」
「……ごめん。ワタシに関わってるせいでこんな目に合わせてしまって……」
「ジャンザ様は関係ありません。あっ、あの、全部わたしのほうの都合ですから……」
ふと、ユスティアは青い瞳でワタシを覗き込む。
「ジャンザ様、お身体の具合がすぐれないのですか?」
「えっ、普通だけど」
「でもお顔がすごく赤いです」
「こっこれは、なんでもないよ。最近暑い日が続いてて……」
息を呑み慌てて言い繕い、熱い顔をパタパタと手であおぐ。
そんなまさか、付き人に守られてドキドキしてたなんて……言えるわけない。
「そんなに暑い日って続いたか?」
ゆっくり歩いてきたアスタフェルが、特に混ぜっ返す素振りでもなく普通にそんなことを口にした。
「こんな格好してるからな、オマエよりは確実に暑いんだよ」
奴の顔を見ることができず、ワタシは顔をあおぎ続けた。しかも元凶のアスタフェルだ。ワタシが意識しているなんて、知られたくない。
あれはただワタシを守ってくれただけの行為だ。男に守ってもらったのなんて初めてだけど……。結局失敗したけど。
「……『香りの効用』?」
頭の片隅にそんな言葉が浮かび上がった。なにかと思えば、ユスティアが抱えている古い本のタイトルだ。
ユスティアはさっと本を後ろ手に隠した。
「いけませんジャンザ様。誰がどんな本を所望されたかは、いくらジャンザ様とはいえお教えすることはできないんです」
「……そうだね」
あおぐ手を止め、ふっと、熱く固くなっていた息を吐き出した。
そうだ、ユスティアは司書騎士。王族専用の司書だ。
王族の誰かがこんな本が読みたいと依頼してきた本を探したり、こんな情報をまとめておいてくれと言われればそうする。それが仕事の騎士。
司書騎士というのは王族の頭脳的なものなので、家柄が重要だ。王族からの信頼も厚く、よく話し相手になるという……それゆえ彼女はアーク王子の予定に詳しい。
彼女のフルネームは、ユスティア・クレス・コサイト=メリーデン。御大層な名前のとおり、大きな領を持つ伯爵のご令嬢だ。
そして、ワタシは彼女に王子の予定を聞くためにここに来た。目的は、アーク王子を籠絡すること。
アスタフェルは……風の魔王は、野望を叶えるために悪い魔女が魔界より召喚しそばに置いている魔物、というだけだ。
それを取り違えてはならない。絶対に。
ワタシはアスタフェルの美しい顔を見た。
彼には、先程までの真剣さも戸惑いもなかった。そこになんとなく安心し――なんとなく、残念だった。
「ユスティア、紹介するね。こいつは……アフェル。最近雇った付き人だ」
付き人、を強調させる。きっとアスタフェルもその意味を分かってくれるだろう。
付き人というのはアスタフェルを不審がられないように予め決めておいた彼の役どころである。
それとアフェルというのは、アスタフェルの通り名にしようと決めていたものだ。アスタフェルそのままではすぐに風の魔王を連想させてしまうから。
「それからアフェル、この人がユスティア。司書騎士で、ワタシに王子様の情報を教えてくれる人だ」
王子様の情報、というところを強調して言った。その意味を、アスタフェルもきっと分かってくれるだろう。
「どうも、ユスティアです……」
ユスティアは会釈しながら一歩下がった。
「よろしく。ジャンザのこんにゃいたっ」
慌てて奴の足を踏みつけた。
分かってなかった。
「……すごいです、ジャンザ様。まるで一番下の妹をあしらうみたいに男の方を扱うんですね」
ユスティアが感心しながら一歩下がる。感心してくれるのは嬉しいけどあなたは一番下の妹の足を踏みつけるのか? 人は見かけによらないな。
「いや、だから妹というよりはこんやひょっやめっ」
踏んだ足を捻るより直接的な刺激を与えるため、アスタフェルの脇腹に手刀の先を突き刺したのだ。
「……ふっ、ふふふ、ジャンザ。イチャイチャを見せつけるとは……やるな、さすがだ」
「ごめんねユスティア。犬が餌ねだってキャンキャンうるさいんだと思って聞き流して」
「はい」
苦笑した顔で一歩下がるユスティア。
「……? なんだか遠くなったな?」
さすがにアスタフェルも気づいた。
ユスティアは、もうそろそろ本棚に背がついてしまいそうだ。
「なんでもないですから……どうか、お気になさらないで……くだ……さ……ぃ」
語尾がどんどんどんどん小さく不明瞭になっていく。それに何歩か下がりながら言ったものだから、ついに本棚に背がついてしまった。
そうか、エンリオはこれで壁ドンになってしまったんだ、と一人で納得する。
「アフェル……」
ワタシはアスタフェルの腕をとると、ワタシの後ろに引き寄せた。そうしておいて彼とユスティアの間に立つ。
「それよりユスティア、これ、どうぞ。気に入ってくれるといいんだけど」
化粧品の入った布袋を差し出すと、彼女の顔はようやく緩んだ。
「わぁ、ありがとうございます! ハンドクリームは入ってますか?」
「もちろん」
「やった。このお仕事って手が荒れちゃうんですよね」
ほくほくした笑顔で受け取る彼女に、ワタシは世間話で話題を変えるくらいの気軽さを以て慎重に切り出す。
「それで、ユスティア、王子様の……」
ユスティアはきょろりと辺りに視線を配った。おそらく、エンリオのことが頭にあって、まだ警戒しているのだろう。
「はい。ええと、ジャンザ様、あの、ちょっと……」
アスタフェルを気にしつつ手招きしてくるのでそちらに歩み寄ると、彼女はそっと耳打ちしてくれた。
気にされてしまった白銀の髪の青年にちらりと目をやると、つまらなそうにこちらを見ていて、ワタシと目が合うと慌てて横の本棚を見上げていた。
ちょっと、頬が紅い。……さっきのこと思い出してるのかな。
そのとき、ワタシのなかに違和感が生まれた。
こんなふうに接してくるのに、どうしてさっきはキスしてこなかったんだろう? 普段のアスタフェルなら、なんの迷いもなくキスしてきそうなものなのに。
でもまさか、どうしてキスしなかった? なんて聞けるわけがない。なんだかねだってるみたいじゃないか、それでは。
これはそういうのではなく、単純に疑問なだけだ。
奴はワタシと……奴の言い方だとイチャイチャしたいわけだ。
なのに、なぜ……?
「ジャンザ様?」
「ああ、ごめん。ちゃんと聞いてるよ」
いけない。今は、こちらに集中しないと。
せっかくの情報なんだから、一言ももらさずに……。
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