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同棲編
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『週末だし飲み会かなとも思ったけど、あんたあんまそういうの行かないだろ。何かあったのかと思って』
今喋ったら声が揺れそうで、僕はううん、ないよ、と短く答えた。
『まぁいいんだけど。何時くらいに帰ってくんの?』
何も言えない。僕は自分のいる場所も、どうやって帰ったらいいのかも、ついでに言ったらどうやって透くんと付き合っていったらいいのかも全然分からないんだ。
ただ、離れたくない。離さないで欲しい。何も出来ないくせに身の程知らずの願望でいっぱいになる。
『あんた、なんか変じゃない?』
透くんが好きだよ。僕の全部を君にあげたい。でもなんでも僕よりも出来る君に喜んでもらえるものは何も持ってなくて、唯一あげられそうなこの体も僕の言うことを聞いてくれない。
『今どこ?』
「透くん……」
『何。やっぱなんかあったの?』
「ううん……何も、」
喉が変になってそれ以上喋れなかった。
『とにかくどこにいるか言って。迎えに行くから』
「……」
『ちょっと。怖いからなんか言ってくれる?』
「だって──」
だめだ。最初から分かってた。透くんに隠し事なんて出来ない。僕は変に揺れる声のまま、歩き疲れてバス停で休んでたらバスが停まって、断れずに乗ったから今どこにいるか分からない、と言った。
透くんは、あんた……と言ったまましばらく絶句してた。その後は訊かれるままバス会社の名前と路線図にあるバス停の名前をいくつか答えた。
『ああ……分かった。なんだってこんなとこに……ともかく、そこにいて。ちょっと時間かかるけど、動くなよ』
うん、と僕は泣きながら頷いた。また迷惑をかけてるって思いながらも、彼が僕のために動いてくれるこの甘い優越に痺れてしまう。
僕はベンチに足を抱えて座って透くんを待ってた。途中でお尻が痛くなって横向きに寝て、それでもちゃんと言われた通りそこで待ってた。
どのくらい経ったのか、車のタイヤがアスファルトを掴む音が近づいたことで、僕は目を開けた。運転席からこっちに身を乗り出すようにして助手席のドアを開けてくれた透くんの顔を直に見たら、もう飛び込む勢いで車に乗ってた。
「透くん……!」
ドアも閉めずにシートに膝をついて、運転席の透くんにしがみつく。逢いたかった、逢いたかった、逢いたかった。それだけが僕の頭を埋め尽くす。
「いやほんと、成人のすることじゃないよね。断り切れないにもほどがあるだろ」
「うん……ごめん……」
「まぁ詳しい話は帰りがてら聞くとして。取りあえず座ってシートベルトして」
「はい……」
冷静な透くんに釣られるように気持ちが静まって来ると、必然的にどうして今日仕事の後にこっち方面に来たかを話さないといけなくなって……
最初はちょっと飲みに行こうと思って、とか、大きい本屋さんに行きたくて、とか思いつく嘘を並べてみたけど透くんには通用しなくて、結局『ハートクリニック』のことを白状させられた。何をされたかはもちろん言わなかった。言えない。あんなこと。ただ、なにも解決しなかった、とだけ……
家に着くと透くんは僕にお風呂を勧めた。ハートクリニックでのことを全部忘れるように全身を洗って出てくると、リビングのソファに座ってた透くんがこっちを振り向いて僕を手招きしてる。
近づくと、透くんの手にはこっくりとした赤茶色の液体のグラスがあって、ソファの前のローテーブルにはお揃いのグラスが置かれてた。
「あんた、ちょっとくらいはいけるんだろ」
ブランデーのボトルを持ち上げて、透くんが言った。
「うん。ちょっとは」
「ソーダ割りにしてやる。ここ座って」
僕を透くんの隣のスペースに座らせて、透くんはキッチンに行った。普段しないことをされると、緊張する。何が起こるの?と不安になる。
僕がそういう顔をしてたんだろう。戻ってきた透くんはふっと笑って 「一緒に飲もうってだけ」 と僕にシュワシュワ音を立てるグラスを渡して隣に腰を下ろした。
「はい、乾杯」
透くんが僕の持ってるグラスに自分のをぶつけてチンと可愛い音をさせ、美味しそうにゴクリと飲んだ。まだ23歳なのになんか妙に様になる。それに目の色と同系色で綺麗。
僕はブランデーを飲む透くんに見惚れた。あんまり美味しそうに飲むから、僕は手元のプチプチ跳ねる液体にほんの少し口をつけた。思っていたよりフルーティーで飲みやすいのにびっくりした。
「ちょっと美味しいかも」
「だろ?ブランデーも色々だけど、俺はこれが好き」
「へえ……」
高そうなボトルは昔キャバクラにいた頃に見た覚えがあるけど、23歳で自宅でこれを嗜むってところがやっぱお坊ちゃんだなあと感心する。満さんに貰ったらしいけど、それにしても、ね。
アルコールが回りやすい僕は、まだほんのひと口なのにふわーっと気持ちが良くなる。これがもう少し進むと一気に眠くなるから要注意。
「留丸」
透くんが僕の肩を抱き寄せ、顔を近づけてきた。両手でグラスを持って瞬きもせずにぼうっと見つめてた僕に、ほんの少し笑った彼の唇がゆっくり重なる。自分も同じのを飲んでるのに、彼の方が濃いからか、もっととろりとした匂いが鼻を掠める。透くんと一緒だ……僕はやけにそう感じて、唇の柔らかな感触に目を閉じた。
うっとりとしたブランデーの香りのキスの後、僕の手からグラスがなくなったと思ったら、透くんがそれをローテーブルに置いて半分僕の方に向いて座り直した。
「今度は留丸がして」
背もたれに頬杖をついて挑戦的な目付きで僕を誘う。僕はアルコールでふわふわする頭のまま、透くんの足に乗っかるようにして頬っぺたにキスした。遊んでるみたいな空気に誘われて、アルコールも手伝って、いつもなら恥ずかしいことが出来るみたい。
僕が甘えるように肩にもたれ掛かると、透くんは僕の背中をゆっくり撫でながら、もう片方の手で後ろ髪を爪を軽く立てるようにして梳いた。
本当に気持ち良かったんだ……まどろみの中にいるようで。実際に眠くなってきていたけど、まだ寝てはいない夢うつつ。そうしたら、耳のごく近い場所で「なぁ……」と少し掠れた透くんの声がした。
「ゆっくりでいいだろ……こんな感じで……あんたが気にすんの分かるけど、そうなるだけのことが過去のあんたに起きてたんだってこと……分かってるから。だから、ひとりで焦って何とかしようとすんな……」
じわーっと目の縁が熱くなる。今までありとあらゆる貧乏くじを引いてきたのは、透くんに出逢うためだったんだろうか。そうでなければ、なんで僕がこんな出来過ぎな人と恋人同士になれたのか分かんないよ──
「透くん……大好き……」
やっと言えた……酔いの力を借りたけど、僕の本当の気持ち……体を起こして透くんの顔を両手で挟み、閉じた唇を触れさせる。酔ってて視界がぼやけてるから、こんなことが出来る。透くんが柔らかく首を振って唇と唇がかする感触を楽しんでる。
僕が笑って唇を開いたら、すかさずそこへ舌を潜り込ませて深い口付けに移ってく。ゆっくりとソファに押し倒されて、互いを吸いあったまま腕を透くんの首に絡ませる。
インターバルは見つめあって。透くんが手を伸ばして自分のグラスを取り、ゴクリとひと口。僕は手を伸ばしてその喉仏に触れる。
また覆いかぶさってきた唇から、甘い香り。まるでブランデーの海に揺蕩う小舟に二人でいるみたいに、僕は透くんに全てを預けていた。
今喋ったら声が揺れそうで、僕はううん、ないよ、と短く答えた。
『まぁいいんだけど。何時くらいに帰ってくんの?』
何も言えない。僕は自分のいる場所も、どうやって帰ったらいいのかも、ついでに言ったらどうやって透くんと付き合っていったらいいのかも全然分からないんだ。
ただ、離れたくない。離さないで欲しい。何も出来ないくせに身の程知らずの願望でいっぱいになる。
『あんた、なんか変じゃない?』
透くんが好きだよ。僕の全部を君にあげたい。でもなんでも僕よりも出来る君に喜んでもらえるものは何も持ってなくて、唯一あげられそうなこの体も僕の言うことを聞いてくれない。
『今どこ?』
「透くん……」
『何。やっぱなんかあったの?』
「ううん……何も、」
喉が変になってそれ以上喋れなかった。
『とにかくどこにいるか言って。迎えに行くから』
「……」
『ちょっと。怖いからなんか言ってくれる?』
「だって──」
だめだ。最初から分かってた。透くんに隠し事なんて出来ない。僕は変に揺れる声のまま、歩き疲れてバス停で休んでたらバスが停まって、断れずに乗ったから今どこにいるか分からない、と言った。
透くんは、あんた……と言ったまましばらく絶句してた。その後は訊かれるままバス会社の名前と路線図にあるバス停の名前をいくつか答えた。
『ああ……分かった。なんだってこんなとこに……ともかく、そこにいて。ちょっと時間かかるけど、動くなよ』
うん、と僕は泣きながら頷いた。また迷惑をかけてるって思いながらも、彼が僕のために動いてくれるこの甘い優越に痺れてしまう。
僕はベンチに足を抱えて座って透くんを待ってた。途中でお尻が痛くなって横向きに寝て、それでもちゃんと言われた通りそこで待ってた。
どのくらい経ったのか、車のタイヤがアスファルトを掴む音が近づいたことで、僕は目を開けた。運転席からこっちに身を乗り出すようにして助手席のドアを開けてくれた透くんの顔を直に見たら、もう飛び込む勢いで車に乗ってた。
「透くん……!」
ドアも閉めずにシートに膝をついて、運転席の透くんにしがみつく。逢いたかった、逢いたかった、逢いたかった。それだけが僕の頭を埋め尽くす。
「いやほんと、成人のすることじゃないよね。断り切れないにもほどがあるだろ」
「うん……ごめん……」
「まぁ詳しい話は帰りがてら聞くとして。取りあえず座ってシートベルトして」
「はい……」
冷静な透くんに釣られるように気持ちが静まって来ると、必然的にどうして今日仕事の後にこっち方面に来たかを話さないといけなくなって……
最初はちょっと飲みに行こうと思って、とか、大きい本屋さんに行きたくて、とか思いつく嘘を並べてみたけど透くんには通用しなくて、結局『ハートクリニック』のことを白状させられた。何をされたかはもちろん言わなかった。言えない。あんなこと。ただ、なにも解決しなかった、とだけ……
家に着くと透くんは僕にお風呂を勧めた。ハートクリニックでのことを全部忘れるように全身を洗って出てくると、リビングのソファに座ってた透くんがこっちを振り向いて僕を手招きしてる。
近づくと、透くんの手にはこっくりとした赤茶色の液体のグラスがあって、ソファの前のローテーブルにはお揃いのグラスが置かれてた。
「あんた、ちょっとくらいはいけるんだろ」
ブランデーのボトルを持ち上げて、透くんが言った。
「うん。ちょっとは」
「ソーダ割りにしてやる。ここ座って」
僕を透くんの隣のスペースに座らせて、透くんはキッチンに行った。普段しないことをされると、緊張する。何が起こるの?と不安になる。
僕がそういう顔をしてたんだろう。戻ってきた透くんはふっと笑って 「一緒に飲もうってだけ」 と僕にシュワシュワ音を立てるグラスを渡して隣に腰を下ろした。
「はい、乾杯」
透くんが僕の持ってるグラスに自分のをぶつけてチンと可愛い音をさせ、美味しそうにゴクリと飲んだ。まだ23歳なのになんか妙に様になる。それに目の色と同系色で綺麗。
僕はブランデーを飲む透くんに見惚れた。あんまり美味しそうに飲むから、僕は手元のプチプチ跳ねる液体にほんの少し口をつけた。思っていたよりフルーティーで飲みやすいのにびっくりした。
「ちょっと美味しいかも」
「だろ?ブランデーも色々だけど、俺はこれが好き」
「へえ……」
高そうなボトルは昔キャバクラにいた頃に見た覚えがあるけど、23歳で自宅でこれを嗜むってところがやっぱお坊ちゃんだなあと感心する。満さんに貰ったらしいけど、それにしても、ね。
アルコールが回りやすい僕は、まだほんのひと口なのにふわーっと気持ちが良くなる。これがもう少し進むと一気に眠くなるから要注意。
「留丸」
透くんが僕の肩を抱き寄せ、顔を近づけてきた。両手でグラスを持って瞬きもせずにぼうっと見つめてた僕に、ほんの少し笑った彼の唇がゆっくり重なる。自分も同じのを飲んでるのに、彼の方が濃いからか、もっととろりとした匂いが鼻を掠める。透くんと一緒だ……僕はやけにそう感じて、唇の柔らかな感触に目を閉じた。
うっとりとしたブランデーの香りのキスの後、僕の手からグラスがなくなったと思ったら、透くんがそれをローテーブルに置いて半分僕の方に向いて座り直した。
「今度は留丸がして」
背もたれに頬杖をついて挑戦的な目付きで僕を誘う。僕はアルコールでふわふわする頭のまま、透くんの足に乗っかるようにして頬っぺたにキスした。遊んでるみたいな空気に誘われて、アルコールも手伝って、いつもなら恥ずかしいことが出来るみたい。
僕が甘えるように肩にもたれ掛かると、透くんは僕の背中をゆっくり撫でながら、もう片方の手で後ろ髪を爪を軽く立てるようにして梳いた。
本当に気持ち良かったんだ……まどろみの中にいるようで。実際に眠くなってきていたけど、まだ寝てはいない夢うつつ。そうしたら、耳のごく近い場所で「なぁ……」と少し掠れた透くんの声がした。
「ゆっくりでいいだろ……こんな感じで……あんたが気にすんの分かるけど、そうなるだけのことが過去のあんたに起きてたんだってこと……分かってるから。だから、ひとりで焦って何とかしようとすんな……」
じわーっと目の縁が熱くなる。今までありとあらゆる貧乏くじを引いてきたのは、透くんに出逢うためだったんだろうか。そうでなければ、なんで僕がこんな出来過ぎな人と恋人同士になれたのか分かんないよ──
「透くん……大好き……」
やっと言えた……酔いの力を借りたけど、僕の本当の気持ち……体を起こして透くんの顔を両手で挟み、閉じた唇を触れさせる。酔ってて視界がぼやけてるから、こんなことが出来る。透くんが柔らかく首を振って唇と唇がかする感触を楽しんでる。
僕が笑って唇を開いたら、すかさずそこへ舌を潜り込ませて深い口付けに移ってく。ゆっくりとソファに押し倒されて、互いを吸いあったまま腕を透くんの首に絡ませる。
インターバルは見つめあって。透くんが手を伸ばして自分のグラスを取り、ゴクリとひと口。僕は手を伸ばしてその喉仏に触れる。
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