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EPILOGUE
E-2
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おれが、そんな胸の内を明かすと、サリーは呆れたように言った。
「それは、ティムの勝手な偏見よ。ねえ、メイさん」
「そうよ、ティム。ヘンリって、目がクリクリしててとーっても可愛いわ」
どうやら、おれの心配は、ただの取り越し苦労に終わったようだった。
「……ハハ、心配して損したぜ。おれも、ミルク飲もう……」
すると、さきにミルクを飲み干したサリーが、「ヘンリにプレゼントがあるんだよ」と、ふいに通学バッグから裁縫セットを取り出したのだ。
チクチク、チクチク……。
サリーは針と糸を使い、なんと、ヘンリをおれのリュックに縫い付けた!
「ななな、何やってんだよ、サリーっ」
「よし。これでヘンリも学校に行けるわね!」
サリーの言葉に、おれは飲みかけのミルクを、思わず噴き出してしまう。
「ヘンリが、学校にっ?」
おれが聞くと、サリーが「ヘンリも行きたいよね」と、リュックにぶら下がるヘンリにたずねる。恐る恐る見ると、ヘンリが「おいらも学校へ行きたいなり!」と、真ん丸い瞳をキラキラとさせたんだ。
「みんなにバレたら、大変だぞ!」
「じっとしてたら、バレないなり」
「じっと? ……う~ん」
ヘンリは、どこからどう見てもぬいぐるみだった。
「はあ……、もう、どうなってもおれは知らねえぞ」
「やったなり!」
「それは、ティムの勝手な偏見よ。ねえ、メイさん」
「そうよ、ティム。ヘンリって、目がクリクリしててとーっても可愛いわ」
どうやら、おれの心配は、ただの取り越し苦労に終わったようだった。
「……ハハ、心配して損したぜ。おれも、ミルク飲もう……」
すると、さきにミルクを飲み干したサリーが、「ヘンリにプレゼントがあるんだよ」と、ふいに通学バッグから裁縫セットを取り出したのだ。
チクチク、チクチク……。
サリーは針と糸を使い、なんと、ヘンリをおれのリュックに縫い付けた!
「ななな、何やってんだよ、サリーっ」
「よし。これでヘンリも学校に行けるわね!」
サリーの言葉に、おれは飲みかけのミルクを、思わず噴き出してしまう。
「ヘンリが、学校にっ?」
おれが聞くと、サリーが「ヘンリも行きたいよね」と、リュックにぶら下がるヘンリにたずねる。恐る恐る見ると、ヘンリが「おいらも学校へ行きたいなり!」と、真ん丸い瞳をキラキラとさせたんだ。
「みんなにバレたら、大変だぞ!」
「じっとしてたら、バレないなり」
「じっと? ……う~ん」
ヘンリは、どこからどう見てもぬいぐるみだった。
「はあ……、もう、どうなってもおれは知らねえぞ」
「やったなり!」
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