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第三章
火の玉がでた!
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ケンタに追いついたアカネは、二人そろって早足で通学路を進みました。
やがて耳をつんざくようなセミの声がして、アカネはふと立ちどまったのです。
通学路の左手に、ケヤキの木が立ち並ぶ森が見えたのでした。
(ここだけは、いつ見ても真っ暗だなぁ……) 外は陽射しが降りそそぐというのに、ケヤキの森は真っ暗でした。
セミはいるけど、人なんかだれもいなさそうな森。
そんな暗黒の世界に、アカネは背筋がブルブルと震えました。
(いつも通る道だけど、ここだけは苦手なんだよなぁ……さっさと、通りすぎようっと)
アカネはうつむきながら、ふたたび歩きだしました。
ドンッ。そのとき、アカネはケンタの背中に頭をぶっつけてしまいました。
「痛っ! ちょっと、きゅうに止まんないでよ」
「シッ! 森の奥から、声がしないか?」
おでこを押さえるアカネに、ケンタが人さし指を立てました。
「ほら、ヒソヒソって、話し声がする」
「えっ……ちょっとぉなにぃ」
さすがにケヤキの森をのぞく勇気はありませんでした。
もちろん、森からの声など聞きたくもありません。
「……な、言っただろ……ヒソヒソ……だから、ヒソヒソ……ってわけだよ」
けれど、アカネはたしかに耳にしてしまったのです。
「ひ、ひぃ……ほ、ホントに声がするぅ」
ちょうどセミの声がとぎれたときに、森から男の子の声が聞こえたのでした。
晴れた朝とはいえ、暗い森から人の声。ちょっと想像しただけで、アカネの心臓がバクバクと音を立てはじめました。
「ケンタぁ、そ、そんなのほっといて、はやく学校ぉ」
ところがケンタは、興味津々といった様子でまじまじと森を観察しているのです。
片足はもうすでに、森のなかに踏みいれているではありませんか。
「ダメだってぇ……そういうの、朝でも出るんだってぇ」
「シーッ、オバケなんていねえよっ」
ふりむいたケンタは、手首をたらして見せました。
「きゃっ、ちょっともう、ハッキリ言わないでよぉ」
「あ、いた! アカネ、ほらあそこだ。森の奥に大きなケヤキが見えるだろ? 木の幹のところに、ランドセルの男子が二人いるだろ」
「え、ら、ランドセル?」
アカネは生きている人だとわかって、肩をなでおろしたのでした。
「これはヤバいな。オモシロいニオイがプンプンするぜ!」
ケンタはアカネの肩をたたくと、「ほら、いくぞ」とさきに森のなかに入っていってしまったのでした。
「ね、ねえっ、遅刻するよっ」
「そんなの、なんとかなるって!」
ザッザッザッ。
通学路からケンタの背中を目で追うと、アカネはどんどん落ちつかなくなりました。
「ええ、どうしようぉ……」
「さっさとついてこいっ」
ケンタの声に、アカネはため息をつきました。
いまついていかないと、もうケンタを見失ってしまいそうです。
「遅刻なんて、したことないのにぃ」
ところが、ワクワクと森を進むケンタを見ていると、アカネは気がかわったのでした。
(昨日は仮病をつかって休んだくせに、いまは遅刻するかどうかのことで悩んでる)
「学校は行くんだし、仮病よりましかぁ」
アカネは一人うなずくと、覚悟をきめて森のなかに足を踏みいれたのです。
「神さま、ごめんなさい。仮病も遅刻も、これでヤメにしますから」
おいてきぼりだけはイヤだったアカネは、走ってケンタを追いかけました。
十メートルほど森を進むと、
「シッ! アカネ、いまからオモシロい話が聞けそうだぞ」
とランドセルの男子を見つけたケンタに止められました。
ケンタと木の幹に隠れると、アカネは男子のヒソヒソ話にそっと耳をすませたのでした。
「ヒソヒソ……だから、ここに、火の玉がでるんだって!」
「しかも、青いんだろ? ホントだったら、ヤバいよなっ」
男子たちの話を聞いて、アカネは目が飛びでそうになりました。
「ひいっ」
なんと、ランドセルの男子たちは火の玉の話しをしていたのです。
暗い森にうかぶ青い火の玉が、アカネの頭をよぎっていきました。
「ひぃぃ、お、オバケぇ!」
「アカネ、しずかにしろって!」
アカネの悲鳴がもれるとどうじに、「うわあっ」と森の奥からも男子たちの悲鳴が聞こえてきました。
「あ、ちょっと、なあ、待ってって!」
アカネはすぐに手で口をふさぎましたが、ケンタと身をひそめる木のわきを、男子たちがランドセルをゆらしながら一気に走り抜けていったのでした。
「ったくぅ……。あーあ、びっくりして逃げちゃったじゃねえか」
「ご、ごめん。でもケンタ、いまの聞いた? あ、青い火の玉よ」
「だからつづきが聞きたかったんだって。せっかくオモシロくなるとこだったのによ、アカネのせいだからなっ」
「だ、だってぇ」
けっきょく、火の玉の正体はわかりませんでした。
ケンタは残念そうな顔をすると、アカネの肩をたたいてすっくと立ち上がりました。
「あの男子たち、たしか森の奥に指をさしてたな。だったらこのさきに、謎を解決するナニかがあるのかもしれない。アカネ、悪いと思ってるならついてこいっ」
「ちょ、そんなぁ」
一瞬アカネは迷いましたが、ここはケンタについていくことにしました。
こんなところに一人で置いていかれるほうが、よっぽどイヤだったのです。
ザッザッザッ。
ケンタとアカネは、さらに森の奥へと進んでいきました。
落ち葉や小枝を踏むたびに、アカネは小さな悲鳴をもらしました。
「アカネ、見てみろ! ほら、ようやく明るくなってきたぞ」
前を見ると、ケヤキの木々のあいだから光が射しこんできました。
(もしかして、やっと出口についたのかな?)
「ふう――ついたぞ」
思った通り、ケンタが立ちどまるのがわかりました。
「あ、ここは? ……ちぇ、なんだ、そういうことかよ」
ところがケンタは、森の出口をながめると、とたんに肩をすくめたのでした。
まぶしさに目を細めていたアカネも、ゆっくりと目をあけてながめたのです。
「きゃあっ! お、お墓じゃないっ」
「うるせえな、アカネは。こんなの、ただの墓地だろ」
なんとケヤキの森の奥には、見たこともない広大な墓地が広がっていたのでした。
およそ百個はくだらない石造りのお墓が、伸び放題の雑草のあいだから、ニョキニョキと顔をだしているのです。
「火の玉、火の玉、うーん、見たことねえなぁ」
ブルブルと肩を震わせるアカネとちがって、ケンタはまったく驚いてはいませんでした。まるで自分の部屋だといわんばかりに、近くの石の山に腰を下ろしているのです。
「ケンタぁ、ここ、しってるのぉ?」
「うーん、まあな」
「ええぇ」
「なんだ、アカネはこわいのか?」
「決まってるじゃないぃ……だって、お墓だよぉ」
「アッハハ! だいじょうぶだって、ここにはオバケも火の玉もいねえよ」
「きゃあっ」
ケンタはまたアカネに、手首をたらしてみせたのでした。
「ここはさ、小学校の裏門と通じてるのさ」
「え、ウソ? 学校につながってるの……」
もう五年生だというのに、アカネはまったく気がついていませんでした。
するとケンタは、またポケットから腕時計をだしたのです。
「あと一分ではじまるぞ。いまからダッシュすれば、遅刻しないですむかも!」
「えっ。じゃ、じゃあ、はやく、はやくっ」
「遅刻するつもりが、けっきょく早道だったってわけだ、アッハハハ」
「はやくぅ、はやくぅ」
二人はいそいで墓地を横ぎって、学校の裏門へと走っていったのでした。
やがて耳をつんざくようなセミの声がして、アカネはふと立ちどまったのです。
通学路の左手に、ケヤキの木が立ち並ぶ森が見えたのでした。
(ここだけは、いつ見ても真っ暗だなぁ……) 外は陽射しが降りそそぐというのに、ケヤキの森は真っ暗でした。
セミはいるけど、人なんかだれもいなさそうな森。
そんな暗黒の世界に、アカネは背筋がブルブルと震えました。
(いつも通る道だけど、ここだけは苦手なんだよなぁ……さっさと、通りすぎようっと)
アカネはうつむきながら、ふたたび歩きだしました。
ドンッ。そのとき、アカネはケンタの背中に頭をぶっつけてしまいました。
「痛っ! ちょっと、きゅうに止まんないでよ」
「シッ! 森の奥から、声がしないか?」
おでこを押さえるアカネに、ケンタが人さし指を立てました。
「ほら、ヒソヒソって、話し声がする」
「えっ……ちょっとぉなにぃ」
さすがにケヤキの森をのぞく勇気はありませんでした。
もちろん、森からの声など聞きたくもありません。
「……な、言っただろ……ヒソヒソ……だから、ヒソヒソ……ってわけだよ」
けれど、アカネはたしかに耳にしてしまったのです。
「ひ、ひぃ……ほ、ホントに声がするぅ」
ちょうどセミの声がとぎれたときに、森から男の子の声が聞こえたのでした。
晴れた朝とはいえ、暗い森から人の声。ちょっと想像しただけで、アカネの心臓がバクバクと音を立てはじめました。
「ケンタぁ、そ、そんなのほっといて、はやく学校ぉ」
ところがケンタは、興味津々といった様子でまじまじと森を観察しているのです。
片足はもうすでに、森のなかに踏みいれているではありませんか。
「ダメだってぇ……そういうの、朝でも出るんだってぇ」
「シーッ、オバケなんていねえよっ」
ふりむいたケンタは、手首をたらして見せました。
「きゃっ、ちょっともう、ハッキリ言わないでよぉ」
「あ、いた! アカネ、ほらあそこだ。森の奥に大きなケヤキが見えるだろ? 木の幹のところに、ランドセルの男子が二人いるだろ」
「え、ら、ランドセル?」
アカネは生きている人だとわかって、肩をなでおろしたのでした。
「これはヤバいな。オモシロいニオイがプンプンするぜ!」
ケンタはアカネの肩をたたくと、「ほら、いくぞ」とさきに森のなかに入っていってしまったのでした。
「ね、ねえっ、遅刻するよっ」
「そんなの、なんとかなるって!」
ザッザッザッ。
通学路からケンタの背中を目で追うと、アカネはどんどん落ちつかなくなりました。
「ええ、どうしようぉ……」
「さっさとついてこいっ」
ケンタの声に、アカネはため息をつきました。
いまついていかないと、もうケンタを見失ってしまいそうです。
「遅刻なんて、したことないのにぃ」
ところが、ワクワクと森を進むケンタを見ていると、アカネは気がかわったのでした。
(昨日は仮病をつかって休んだくせに、いまは遅刻するかどうかのことで悩んでる)
「学校は行くんだし、仮病よりましかぁ」
アカネは一人うなずくと、覚悟をきめて森のなかに足を踏みいれたのです。
「神さま、ごめんなさい。仮病も遅刻も、これでヤメにしますから」
おいてきぼりだけはイヤだったアカネは、走ってケンタを追いかけました。
十メートルほど森を進むと、
「シッ! アカネ、いまからオモシロい話が聞けそうだぞ」
とランドセルの男子を見つけたケンタに止められました。
ケンタと木の幹に隠れると、アカネは男子のヒソヒソ話にそっと耳をすませたのでした。
「ヒソヒソ……だから、ここに、火の玉がでるんだって!」
「しかも、青いんだろ? ホントだったら、ヤバいよなっ」
男子たちの話を聞いて、アカネは目が飛びでそうになりました。
「ひいっ」
なんと、ランドセルの男子たちは火の玉の話しをしていたのです。
暗い森にうかぶ青い火の玉が、アカネの頭をよぎっていきました。
「ひぃぃ、お、オバケぇ!」
「アカネ、しずかにしろって!」
アカネの悲鳴がもれるとどうじに、「うわあっ」と森の奥からも男子たちの悲鳴が聞こえてきました。
「あ、ちょっと、なあ、待ってって!」
アカネはすぐに手で口をふさぎましたが、ケンタと身をひそめる木のわきを、男子たちがランドセルをゆらしながら一気に走り抜けていったのでした。
「ったくぅ……。あーあ、びっくりして逃げちゃったじゃねえか」
「ご、ごめん。でもケンタ、いまの聞いた? あ、青い火の玉よ」
「だからつづきが聞きたかったんだって。せっかくオモシロくなるとこだったのによ、アカネのせいだからなっ」
「だ、だってぇ」
けっきょく、火の玉の正体はわかりませんでした。
ケンタは残念そうな顔をすると、アカネの肩をたたいてすっくと立ち上がりました。
「あの男子たち、たしか森の奥に指をさしてたな。だったらこのさきに、謎を解決するナニかがあるのかもしれない。アカネ、悪いと思ってるならついてこいっ」
「ちょ、そんなぁ」
一瞬アカネは迷いましたが、ここはケンタについていくことにしました。
こんなところに一人で置いていかれるほうが、よっぽどイヤだったのです。
ザッザッザッ。
ケンタとアカネは、さらに森の奥へと進んでいきました。
落ち葉や小枝を踏むたびに、アカネは小さな悲鳴をもらしました。
「アカネ、見てみろ! ほら、ようやく明るくなってきたぞ」
前を見ると、ケヤキの木々のあいだから光が射しこんできました。
(もしかして、やっと出口についたのかな?)
「ふう――ついたぞ」
思った通り、ケンタが立ちどまるのがわかりました。
「あ、ここは? ……ちぇ、なんだ、そういうことかよ」
ところがケンタは、森の出口をながめると、とたんに肩をすくめたのでした。
まぶしさに目を細めていたアカネも、ゆっくりと目をあけてながめたのです。
「きゃあっ! お、お墓じゃないっ」
「うるせえな、アカネは。こんなの、ただの墓地だろ」
なんとケヤキの森の奥には、見たこともない広大な墓地が広がっていたのでした。
およそ百個はくだらない石造りのお墓が、伸び放題の雑草のあいだから、ニョキニョキと顔をだしているのです。
「火の玉、火の玉、うーん、見たことねえなぁ」
ブルブルと肩を震わせるアカネとちがって、ケンタはまったく驚いてはいませんでした。まるで自分の部屋だといわんばかりに、近くの石の山に腰を下ろしているのです。
「ケンタぁ、ここ、しってるのぉ?」
「うーん、まあな」
「ええぇ」
「なんだ、アカネはこわいのか?」
「決まってるじゃないぃ……だって、お墓だよぉ」
「アッハハ! だいじょうぶだって、ここにはオバケも火の玉もいねえよ」
「きゃあっ」
ケンタはまたアカネに、手首をたらしてみせたのでした。
「ここはさ、小学校の裏門と通じてるのさ」
「え、ウソ? 学校につながってるの……」
もう五年生だというのに、アカネはまったく気がついていませんでした。
するとケンタは、またポケットから腕時計をだしたのです。
「あと一分ではじまるぞ。いまからダッシュすれば、遅刻しないですむかも!」
「えっ。じゃ、じゃあ、はやく、はやくっ」
「遅刻するつもりが、けっきょく早道だったってわけだ、アッハハハ」
「はやくぅ、はやくぅ」
二人はいそいで墓地を横ぎって、学校の裏門へと走っていったのでした。
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