31 / 35
031_リーンの場合5
しおりを挟む
■■■■■■■■■■
031_リーンの場合5
■■■■■■■■■■
カフェで2人きりで向き合います。
スピナー様は頼んだコーヒーをフーフーと可愛らしく冷ましています。日ごろのスピナー様と違った子供らしい姿に、ほっこりとしますね。
「何かおかしいですか?」
「コーヒーを冷ますお姿が、可愛らしくて」
こんなことを言ったらまた機嫌を損ねてしまいます。わたくしは失敗したと口をつぐみましたが、もう遅いです。席を立たれてしまうのでしょうか……。
「猫舌なのです」
スピナー様は恥ずかしそうにフーフーとしています。どうやら怒ってはいないようです。良かった。
わたくしと同じ年の少年。今のスピナー様はそう見えます。
スピナー様の意外な一面を見ていたら、見返されてしまいました。
思わず目を逸らしてしまいました。怒ってませんよね?
「話とは?」
そろりと上目遣いで彼を見やると、話をしろと振られました。
そうですわ、お話をするためにスピナー様に来ていただいたのですから、話をしなければいけませんわね。
「そう言えば聞きましたよ、殿下の周囲に居たえーっと……なんとか言う女子生徒は学園を去ったらしいですね」
うっ、今はその話ではないのですが、出てしまった以上言わなければいけませんわね。
「ミランダさんは地方の学園に転校しました」
「身分をひけらかしたいなら、自分よりも高位の貴族が居ない田舎のほうがいい」
うっ……あのことを根に持っているのでしょうか?
「そんな目で見ないでください、殿下。俺が手を回したわけじゃないですよ」
以前は「様」をつけていましたが、名前のリーンで呼んでいました。ですが今は「殿下」ですか。距離を感じます。
「そんなつもりで見ていたわけでは……」
スピナー様がミランダさんに興味ないことは知っています。
興味どころか、まったく眼中にないですよね。スピナー様にとって、ミランダさんは池の中の水。そこに居ても気づかれない存在なのでしょう。
「それで、話というのは何でしょうか?」
フォークでレアチーズケーキを少し切り取ってそれを口にするスピナー様は、話よりもケーキのほうが大事そうに見えます。
美味しそうですね、わたくしも頼めばよかったです。
「単刀直入にお聞きします。あの時、スピナー様はどうしてお怒りになったのでしょうか? わたくしはそれが知りたいのです」
眉間に皺を寄せて眉毛をハの字にされました。聞いてはいけなかったでしょうか? ですがここで聞いておかないと、またスピナー様を怒らせてしまいます。だから怯まず聞きます。
スピナー様はフォークを置き、姿勢を正しました。いったいどんな話が出てくるのでしょうか?
「たとえば……俺が殿下のことを知ったかぶりしたら、殿下はどう思いますか? 俺は殿下の名前程度しか知りませんよ。そんな奴に知ったかぶりされて、気分いいですか?」
「………」
わたくしはお父様にスピナー様の調査報告書を見せていただいたから少しは知っています。
でもスピナー様はそのことを知りません。知らせていいものなのか、判断がつきません。
「それでしたら、わたくしにスピナー様のことを教えてください!」
はしたないと思いましたが、分かり合うためにも色々聞きたいです。
「俺のことは国王陛下に聞かれれば良いでしょう。色々調べているようですから」
やっぱり気づいておられるのですね。ですが、それではこの距離が縮まりません。ですからスピナー様の口から聞きたいのです。
「スピナー様の口から聞きたいのです」
「………」
スピナー様は大きく息を吐きました。呆れられてしまったでしょうか? はしたないと思われてしまったかしら?
「ぶっちゃけますけど、大丈夫ですか?」
そんな前置きをされますと、少し不安です。大丈夫かと聞かれるくらいショッキングなことを仰るのでしょうか。
「はい。大丈夫です」
「正直に言いますが、俺は貴族になる気はありません。俺と結婚する女性は、ただの平民のスピナーの妻になるということです。国王陛下も殿下もそのことを分かっておられないのではないですか?」
以前お父様から聞いた話では、名誉伯爵になるということでしたが……違うのでしょうか?
「名誉伯爵に叙されるという話もありましたが、そもそも俺はそんなことに同意してません。パパ……父が公爵をしていますしやがては兄が公爵を継ぎますから、2人に迷惑をかけるのは忍びないと思っています。ですから今のところ他国へ行くつもりはありませんが、あまりしつこいようならこの国を出ることも考えるつもりです」
「そう……だったの……ですね……」
薄々ですが、スピナー様は貴族になんの魅力を感じてない。そう感じていましたが、正しかったようです。
「分かってくださいましたか。ですから、俺のことはあき───」
「わたくしのことが嫌いで嫌がっていたのではないのですね!? 良かったですわ。わたくしは平民でも構いません。スピナー様が望んでおられる平民になれますように、お父様に申しあげますわ」
最初は平民になるなんてと思っていました。でも、スピナー様のことを少しずつ知るにつれ、わたくしの考えは変わりました。
「え……?」
わたくしのことが嫌いじゃなかったのですから、あとはわたくしの心一つということなのです。彼のことがもっと知りたいのです。そのためなら平民になってもいいですわ!
以前ならこんなことは思いもしなかったでしょう。ですが今は平民でもいいと思えるのです。
なぜそう思うのか、正直よく分かりません。でもわたくしが貴族に拘らなければ、スピナー様に拒絶されないと知ってとてもホッとしました。
「うふふふ。ちゃんと話ができて良かったですわ。わたくしはこれで失礼しますわね。お父様にこのことを申し上げなければいけませんので!」
「ぁ……ぇ……ぃ……ぉ……ぅ……はい?」
スピナー様は口を魚のようにパクパクさせています。可愛い表情をされるのですね。
名残惜しいですが、わたくしはスピナー様とお別れし、城に戻りました。そしてすぐにお父様に面会を求めました。
お父様にお会いし、スピナー様の言葉を伝えました。
「スピナー様が平民になりたいと仰るなら、わたくしも平民になりますわ」
「お前、本気なのか? 平民だぞ? 王族どころか貴族じゃなくなるんだぞ?」
「スピナー様がそう仰るのであれば、それについていくのが妻の役目です。それが王族や貴族でなくても関係ありませんわ」
以前呼んだ書物に、平民の男性と伯爵令嬢が大恋愛の末に駆け落ちしたものがあります。お父様が反対されるなら、わたくしだって駆け落ちするくらいの覚悟ですわ。
以前のわたくしなら、平民に嫁ぐなど考えられなかったと思います。ですがスピナー様のことを徐々に知って、その考えを改めました。
スピナー様はたしかに気難しいところがあります。それは自衛のためのものだとわたくしは思うのです。
若くして大富豪となり、下手な貴族よりも多くの資産を持つスピナー様は、これまで多くの人々の妬みや嫉妬などの悪意と向き合ってこられたのだと思います。そういう悪意からご自分の心を護るために、人と一定の距離を保つようになったのだとわたくしは考えるのです。
それはスピナー様が悪いのではなく、悪意を持ってスピナー様に接した者たちが悪いのです。わたくしはそんなスピナー様をお支えしたいと思うようになりました。
「本当にいいのだな?」
「はい!」
わたくしは心の底から肯定の返事をしました。
「分かった。スピナーを貴族にするのは止めよう。リーンがスピナーの妻となれるよう、最大限の譲歩をすることにする」
「ありがとうございます。お父様」
これでスピナー様との婚約話は進むはずです。
楽しみですわ。
031_リーンの場合5
■■■■■■■■■■
カフェで2人きりで向き合います。
スピナー様は頼んだコーヒーをフーフーと可愛らしく冷ましています。日ごろのスピナー様と違った子供らしい姿に、ほっこりとしますね。
「何かおかしいですか?」
「コーヒーを冷ますお姿が、可愛らしくて」
こんなことを言ったらまた機嫌を損ねてしまいます。わたくしは失敗したと口をつぐみましたが、もう遅いです。席を立たれてしまうのでしょうか……。
「猫舌なのです」
スピナー様は恥ずかしそうにフーフーとしています。どうやら怒ってはいないようです。良かった。
わたくしと同じ年の少年。今のスピナー様はそう見えます。
スピナー様の意外な一面を見ていたら、見返されてしまいました。
思わず目を逸らしてしまいました。怒ってませんよね?
「話とは?」
そろりと上目遣いで彼を見やると、話をしろと振られました。
そうですわ、お話をするためにスピナー様に来ていただいたのですから、話をしなければいけませんわね。
「そう言えば聞きましたよ、殿下の周囲に居たえーっと……なんとか言う女子生徒は学園を去ったらしいですね」
うっ、今はその話ではないのですが、出てしまった以上言わなければいけませんわね。
「ミランダさんは地方の学園に転校しました」
「身分をひけらかしたいなら、自分よりも高位の貴族が居ない田舎のほうがいい」
うっ……あのことを根に持っているのでしょうか?
「そんな目で見ないでください、殿下。俺が手を回したわけじゃないですよ」
以前は「様」をつけていましたが、名前のリーンで呼んでいました。ですが今は「殿下」ですか。距離を感じます。
「そんなつもりで見ていたわけでは……」
スピナー様がミランダさんに興味ないことは知っています。
興味どころか、まったく眼中にないですよね。スピナー様にとって、ミランダさんは池の中の水。そこに居ても気づかれない存在なのでしょう。
「それで、話というのは何でしょうか?」
フォークでレアチーズケーキを少し切り取ってそれを口にするスピナー様は、話よりもケーキのほうが大事そうに見えます。
美味しそうですね、わたくしも頼めばよかったです。
「単刀直入にお聞きします。あの時、スピナー様はどうしてお怒りになったのでしょうか? わたくしはそれが知りたいのです」
眉間に皺を寄せて眉毛をハの字にされました。聞いてはいけなかったでしょうか? ですがここで聞いておかないと、またスピナー様を怒らせてしまいます。だから怯まず聞きます。
スピナー様はフォークを置き、姿勢を正しました。いったいどんな話が出てくるのでしょうか?
「たとえば……俺が殿下のことを知ったかぶりしたら、殿下はどう思いますか? 俺は殿下の名前程度しか知りませんよ。そんな奴に知ったかぶりされて、気分いいですか?」
「………」
わたくしはお父様にスピナー様の調査報告書を見せていただいたから少しは知っています。
でもスピナー様はそのことを知りません。知らせていいものなのか、判断がつきません。
「それでしたら、わたくしにスピナー様のことを教えてください!」
はしたないと思いましたが、分かり合うためにも色々聞きたいです。
「俺のことは国王陛下に聞かれれば良いでしょう。色々調べているようですから」
やっぱり気づいておられるのですね。ですが、それではこの距離が縮まりません。ですからスピナー様の口から聞きたいのです。
「スピナー様の口から聞きたいのです」
「………」
スピナー様は大きく息を吐きました。呆れられてしまったでしょうか? はしたないと思われてしまったかしら?
「ぶっちゃけますけど、大丈夫ですか?」
そんな前置きをされますと、少し不安です。大丈夫かと聞かれるくらいショッキングなことを仰るのでしょうか。
「はい。大丈夫です」
「正直に言いますが、俺は貴族になる気はありません。俺と結婚する女性は、ただの平民のスピナーの妻になるということです。国王陛下も殿下もそのことを分かっておられないのではないですか?」
以前お父様から聞いた話では、名誉伯爵になるということでしたが……違うのでしょうか?
「名誉伯爵に叙されるという話もありましたが、そもそも俺はそんなことに同意してません。パパ……父が公爵をしていますしやがては兄が公爵を継ぎますから、2人に迷惑をかけるのは忍びないと思っています。ですから今のところ他国へ行くつもりはありませんが、あまりしつこいようならこの国を出ることも考えるつもりです」
「そう……だったの……ですね……」
薄々ですが、スピナー様は貴族になんの魅力を感じてない。そう感じていましたが、正しかったようです。
「分かってくださいましたか。ですから、俺のことはあき───」
「わたくしのことが嫌いで嫌がっていたのではないのですね!? 良かったですわ。わたくしは平民でも構いません。スピナー様が望んでおられる平民になれますように、お父様に申しあげますわ」
最初は平民になるなんてと思っていました。でも、スピナー様のことを少しずつ知るにつれ、わたくしの考えは変わりました。
「え……?」
わたくしのことが嫌いじゃなかったのですから、あとはわたくしの心一つということなのです。彼のことがもっと知りたいのです。そのためなら平民になってもいいですわ!
以前ならこんなことは思いもしなかったでしょう。ですが今は平民でもいいと思えるのです。
なぜそう思うのか、正直よく分かりません。でもわたくしが貴族に拘らなければ、スピナー様に拒絶されないと知ってとてもホッとしました。
「うふふふ。ちゃんと話ができて良かったですわ。わたくしはこれで失礼しますわね。お父様にこのことを申し上げなければいけませんので!」
「ぁ……ぇ……ぃ……ぉ……ぅ……はい?」
スピナー様は口を魚のようにパクパクさせています。可愛い表情をされるのですね。
名残惜しいですが、わたくしはスピナー様とお別れし、城に戻りました。そしてすぐにお父様に面会を求めました。
お父様にお会いし、スピナー様の言葉を伝えました。
「スピナー様が平民になりたいと仰るなら、わたくしも平民になりますわ」
「お前、本気なのか? 平民だぞ? 王族どころか貴族じゃなくなるんだぞ?」
「スピナー様がそう仰るのであれば、それについていくのが妻の役目です。それが王族や貴族でなくても関係ありませんわ」
以前呼んだ書物に、平民の男性と伯爵令嬢が大恋愛の末に駆け落ちしたものがあります。お父様が反対されるなら、わたくしだって駆け落ちするくらいの覚悟ですわ。
以前のわたくしなら、平民に嫁ぐなど考えられなかったと思います。ですがスピナー様のことを徐々に知って、その考えを改めました。
スピナー様はたしかに気難しいところがあります。それは自衛のためのものだとわたくしは思うのです。
若くして大富豪となり、下手な貴族よりも多くの資産を持つスピナー様は、これまで多くの人々の妬みや嫉妬などの悪意と向き合ってこられたのだと思います。そういう悪意からご自分の心を護るために、人と一定の距離を保つようになったのだとわたくしは考えるのです。
それはスピナー様が悪いのではなく、悪意を持ってスピナー様に接した者たちが悪いのです。わたくしはそんなスピナー様をお支えしたいと思うようになりました。
「本当にいいのだな?」
「はい!」
わたくしは心の底から肯定の返事をしました。
「分かった。スピナーを貴族にするのは止めよう。リーンがスピナーの妻となれるよう、最大限の譲歩をすることにする」
「ありがとうございます。お父様」
これでスピナー様との婚約話は進むはずです。
楽しみですわ。
15
お気に入りに追加
2,882
あなたにおすすめの小説
クモ使いだとバカにしているようだけど、俺はクモを使わなくても強いよ?【短編】
大野半兵衛
ファンタジー
騎士や戦士、魔法使いなどの戦闘系加護がもてはやされる世の中で、クモのような下等な生き物を使役するスピナーは貴族たちからバカにされていた。
王立レイジング学園の六年生であるスピナーは、剣士の加護を持つナルジニアと決闘をすることに。だが、その決闘の条件は一対一でクモを使わないというものだった。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
最強スキルで無双したからって、美女達によってこられても迷惑なだけなのだが……。冥府王は普通目指して今日も無双する
覧都
ファンタジー
男は四人の魔王を倒し力の回復と傷ついた体を治す為に魔法で眠りについた。
三十四年の後、完全回復をした男は、配下の大魔女マリーに眠りの世界から魔法により連れ戻される。
三十四年間ずっと見ていたの夢の中では、ノコと言う名前で貧相で虚弱体質のさえない日本人として生活していた。
目覚めた男はマリーに、このさえない男ノコに姿を変えてもらう。
それはノコに自分の世界で、人生を満喫してもらおうと思ったからだ。
この世界でノコは世界最強のスキルを持っていた。
同時に四人の魔王を倒せるほどのスキル<冥府の王>
このスキルはゾンビやゴーストを自由に使役するスキルであり、世界中をゾンビだらけに出来るスキルだ。
だがノコの目標はゾンビだらけにすることでは無い。
彼女いない歴イコール年齢のノコに普通の彼女を作ることであった。
だがノコに近づいて来るのは、大賢者やお姫様、ドラゴンなどの普通じゃない美女ばかりでした。
果たして普通の彼女など出来るのでしょうか。
普通で平凡な幸せな生活をしたいと思うノコに、そんな平凡な日々がやって来ないという物語です。
【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜
ロシキ
ファンタジー
魔眼、それは人が魔法を使うために絶的に必要であるが、1万人の人間が居て1人か2人が得られれば良い方という貴重な物
そんな魔眼の最上級の強さの物を持った令嬢は、家族に魔眼を奪い取られ、挙句の果てに処刑台で処刑された
筈だった
※どこまで書ける分からないので、ひとまず長編予定ですが、区切りの良いところで終わる可能性あり
ローニャの年齢を5歳から12 歳に引き上げます。
突然の変更になり、申し訳ありません。
※1章(王国編)(1話〜47話)
※2章(対魔獣戦闘編)(48話〜82話)
※3章前編(『エンドシート学園』編)(83話〜111話)
※3章後編(『終わり』編)(112話〜145話)
※番外編『王国学園』編(1話〜)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~
雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる