憧れ

なつめ

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魚と

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僕は両親の顔を知らない。
というより、今まで見た物もあまり覚えていない。
ただ覚えてるのは今この瞬間と、昔に誰かから聞いた海の話だけだった。
「おい!あれを見ろ!」
キラキラと輝く水面から黒くて大きな何かが入ってきた。
皆は慌てている。
僕は息苦しくなって気がつくと一人ぼっちになっていた。
ここはどこだろう?友達がいない。
他のみんなは?水面がキラキラしていない。
なんだかとても体が重い。上手く泳げない。
怖くて、息がだんだん苦しくなっていた。
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