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11:退路を塞がれた。※
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***
「別の、って……」
「よいしょ」
「きゃあんっ」
そのまま抱き起こされ、シルヴィアは彼の上に座って向き合う形になった。勿論、挿入ったままで。
「ぁっ、あんっ」
「ん、そのまま……もっと」
ぐい、と腰を下に押しつけられて、さらに深く杭が捩じ込まれる。そのまま腰をグリッと押し付けられ、さらに熱くかき回されてしまう。
「ひあ、ぁああっ」
「シルヴィア……こっち見て」
「うぅ……」
快感と恥ずかしさに、俯いたままの彼女を少しだけ下から見上げると、そのまま口付けてゆっくりとその中へ舌を差し込む。
「ん、んん……」
「ん、やっぱ……ちゅ、気持ちいーな」
「あ……う、ん」
さっきまでの性急な快感とは別の快感が、今度は口の中を襲う。くちゅくちゅとその中も攻め立てられ、下からは剛直にゆっくりと突き上げられ、身体の真ん中で両方の快感が繋がっていくようだった。
「はぁ……いい」
そう言いながらゆっくりと腰を回され、猛る屹立に膣道がうねうねと纏わりつく。小刻みに揺さぶられて蜜を溢れさせるそこは、ぐずぐずの快感をもたらすばかりだ。
「こっちも可愛がってやらねーとな」
「え、や、きゃん、やぁっ」
胸の蕾も吸われれば、飲み込んだままの熱棒をぐいぐいと締め上げてしまう。
「は、お前も佳さそうじゃん」
ゆさゆさとそのまま身体を掴んで下から突き上げられると、ふるりと白い胸が揺れる。その頂にまたむしゃぶりついて舐め上げながら、繋がりを打ち付けていく。
「あ、も、ダメまた……!!」
「はや。でも、いいよ……ほら、イけよ」
「あっ、ふぁ……ぁぁあんっ」
自らも腰をゆすり、突き上げに合わせるように花芽を擦り付けそのまま達する。達した身体を、さらに揺さぶられる。
「やっ、また……!」
「わかってたろ?だよなぁ」
「……!もう、やっぱり……いじ、わる……!」
グポグポと剛直を打ち付けられながら、また口付ける。身体中がぐちゃぐちゃの快感でいっぱいになってしまう、と思ったその時。
「シルヴィア……もう、イく……!」
「あ……お願い、一緒、にっ」
「くっ、ん、ぁっ」
「やぁ、あぁ……ーんっ!!」
パチンと何かが弾けるように、目の前が真っ白になる。くたりと身体をリカルドに預けるように倒れ込むと、互いの肌が擦れてその刺激さえピリピリと気持ちがよかった。
「は……っ、あぁ……なぁ、もうダメか……?」
「うそ……ごめん無理ぃ……」
「は、だよな……はぁ、まぁいいか……また次だな」
「つぎ……?」
弾む呼吸をはぁはぁと逃していると、ゆっくりと温かいものがそこから引き抜かれた。ごぽりと音を立てるように、白い液体が後を追う。
「あー……すごかった。もう離せないな……」
ぎゅ、と抱きしめられて深く息をつく。
「でも、リカルド……あなたは伯爵家の」
「それな、話してみた。伯爵に」
「えっ」
養子に行った先の養父に、なんと?
「そしたらな、この先はそういう職業を持った伯爵夫人もありなんじゃないかって、簡単そうに言われたよ」
「ほ……ほんとに?」
「ああ。店の経営も学んでくるなら、逆に将来の領地経営にもありがたいそうだ。」
「そうなんだ……」
「そう。だからな」
シルヴィアの顔を両手ではさみ、視線を捉えた。
「もう俺から逃げようとか、考えるんじゃねぇぞ?」
「……ふぁい。」
頬を抑えられていたので、間抜けな返事になってしまう。どうやら既に、退路は塞がれていたようだ。
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「別の、って……」
「よいしょ」
「きゃあんっ」
そのまま抱き起こされ、シルヴィアは彼の上に座って向き合う形になった。勿論、挿入ったままで。
「ぁっ、あんっ」
「ん、そのまま……もっと」
ぐい、と腰を下に押しつけられて、さらに深く杭が捩じ込まれる。そのまま腰をグリッと押し付けられ、さらに熱くかき回されてしまう。
「ひあ、ぁああっ」
「シルヴィア……こっち見て」
「うぅ……」
快感と恥ずかしさに、俯いたままの彼女を少しだけ下から見上げると、そのまま口付けてゆっくりとその中へ舌を差し込む。
「ん、んん……」
「ん、やっぱ……ちゅ、気持ちいーな」
「あ……う、ん」
さっきまでの性急な快感とは別の快感が、今度は口の中を襲う。くちゅくちゅとその中も攻め立てられ、下からは剛直にゆっくりと突き上げられ、身体の真ん中で両方の快感が繋がっていくようだった。
「はぁ……いい」
そう言いながらゆっくりと腰を回され、猛る屹立に膣道がうねうねと纏わりつく。小刻みに揺さぶられて蜜を溢れさせるそこは、ぐずぐずの快感をもたらすばかりだ。
「こっちも可愛がってやらねーとな」
「え、や、きゃん、やぁっ」
胸の蕾も吸われれば、飲み込んだままの熱棒をぐいぐいと締め上げてしまう。
「は、お前も佳さそうじゃん」
ゆさゆさとそのまま身体を掴んで下から突き上げられると、ふるりと白い胸が揺れる。その頂にまたむしゃぶりついて舐め上げながら、繋がりを打ち付けていく。
「あ、も、ダメまた……!!」
「はや。でも、いいよ……ほら、イけよ」
「あっ、ふぁ……ぁぁあんっ」
自らも腰をゆすり、突き上げに合わせるように花芽を擦り付けそのまま達する。達した身体を、さらに揺さぶられる。
「やっ、また……!」
「わかってたろ?だよなぁ」
「……!もう、やっぱり……いじ、わる……!」
グポグポと剛直を打ち付けられながら、また口付ける。身体中がぐちゃぐちゃの快感でいっぱいになってしまう、と思ったその時。
「シルヴィア……もう、イく……!」
「あ……お願い、一緒、にっ」
「くっ、ん、ぁっ」
「やぁ、あぁ……ーんっ!!」
パチンと何かが弾けるように、目の前が真っ白になる。くたりと身体をリカルドに預けるように倒れ込むと、互いの肌が擦れてその刺激さえピリピリと気持ちがよかった。
「は……っ、あぁ……なぁ、もうダメか……?」
「うそ……ごめん無理ぃ……」
「は、だよな……はぁ、まぁいいか……また次だな」
「つぎ……?」
弾む呼吸をはぁはぁと逃していると、ゆっくりと温かいものがそこから引き抜かれた。ごぽりと音を立てるように、白い液体が後を追う。
「あー……すごかった。もう離せないな……」
ぎゅ、と抱きしめられて深く息をつく。
「でも、リカルド……あなたは伯爵家の」
「それな、話してみた。伯爵に」
「えっ」
養子に行った先の養父に、なんと?
「そしたらな、この先はそういう職業を持った伯爵夫人もありなんじゃないかって、簡単そうに言われたよ」
「ほ……ほんとに?」
「ああ。店の経営も学んでくるなら、逆に将来の領地経営にもありがたいそうだ。」
「そうなんだ……」
「そう。だからな」
シルヴィアの顔を両手ではさみ、視線を捉えた。
「もう俺から逃げようとか、考えるんじゃねぇぞ?」
「……ふぁい。」
頬を抑えられていたので、間抜けな返事になってしまう。どうやら既に、退路は塞がれていたようだ。
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