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【番外】Squall ※ [前編]
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***
突然、土砂降りの雨が降り出した。周りの人たちはあっという間に散り散りにいなくなっていく。
「うわ、これひでぇ。……そうだ。ティアナ、こっち!」
「え、どこに」
「雨宿り!」
そう言いながら、ジークとティアナは近くの建物の中へ足を踏み入れた。今日は2人の休みが久しぶりに合ったので、城下町へ買い物に出ていたのだが、急な雨に遭ってしまった。
[ お泊まり、休憩はこちら ] 【魔道具の宿】
「ちょ、ジークここ!宿屋じゃない」
「最近、昼だけとか貸してるんだって。服乾かすのにちょうどいいだろ?雨が止むまでいようぜ」
「えー」
と言ったものの、当てがあるわけでもないし、もう目の前の土砂降りの中へ出たくもない。そのまま彼の提案に乗る事にした。
***
「こんな宿屋の使い方があるのね」
泊まるだけ、と思っていたから意外。日中に3時間の時間制限貸しを始めたところ、好評だったらしい。
「掃除の手間はあるんだろうけど、毎日満室とかでもなければいい使い方だよな。最近、騎士の間でも評判なんだ」
仮眠室より寝やすい、とか言いながら、なぜかジークはどんどん脱いでいる。脱衣は私の定番なのに。と思ってぼんやりしてたら、今度は私を脱がせにかかってきた!ワンピースの後ろを寛げようとしている!
「ちょ、なんで脱がすの?」
「あ?脱がなきゃ乾かせないだろーが」
「乾かす?」
「ここ、魔道具の多い宿でさ。乾燥機があるんだよ」
先に脱いでしまったジークは下着一枚でティアナを脱がせにかかる。濡れてしまった服は重く、とてもじゃないが一人で脱げるものではなさそうだ。
「ほら、いつまでも濡れたの着てると風邪ひくぞ」
「ええ、だって……きゃっ」
背中を肌蹴られたワンピースの中に、大きな手が潜り込む。抱き込まれて耳元でジークの声が響く。
「もう全部見せ合ったのに、かわいいな」
「ぁっ」
小さく震えると、それを待ってましたとばかりに服が落とされてしまう。彼はそれをさっと拾ってハンガーにかけ、自分の服の横にかけて何やら魔道具を操作した。どうやらあれが乾燥機の類らしい。
「さて、このまま裸でいるわけにもいかないし……」
その瞬間、妖しく目が光る。
「よし。一緒に風呂入ろう!」
「ええっ?!」
「いいじゃん、ほらこれも脱いで。お前いつも全裸だろ」
「1人の時だけだもん!あ、やだっ!」
びっくりしてる間に下着も奪われ、ついでにと乾燥機前に置かれた。いつも部屋でしている全裸なのに、自分の部屋ではないことと……目の前にジークがいることの非日常感に煽られて、恥ずかしくなりその場に蹲ってしまう。と。
「よっ、と」
「きゃあ!」
そのまま掬い上げるように膝の裏を持たれて……運ばれている?!
「はは、運びやすいなこれ」
「やだ、下ろして!」
「バスでな?」
ニヤッと笑ってそんなことをさらりと言う。抵抗する間もなく、バスに連れ込まれてしまった……!
「……あれ、綺麗」
「なー。広くていいよな、こういうの」
宿屋の部屋付きバスにしては、綺麗な湯船もあるし広くて清潔だった。ジークは私をそこへ下ろすと、水栓魔道具を操って一瞬で湯を張った。便利……!
「お先にどうぞ」
「え、あ、ありがとう……?」
進められ、シャワーを少し浴びてから湯船に身を沈める。
びっくりの連続で忘れていたけど、冷えていた身体がじんわりと温まった。
「ふはぁ……」
「くくっ。おっさんみてぇ」
「だって気持ちいいよ。……ジーク何してるの?」
「ん、さっと洗うだけ。」
そう言いながら、なんか入念に……いや見なかった事にしよ。と、目線を逸らすと、『さっと何処かを洗った』ジークも湯船に入ってきた。
「ちょっと前に出て」
と言われて湯船の中で身体をずらすと、背後にジークが滑り込んだ。少しだけ冷たい身体と触れ合う。
「おー、気持ちいい」
「やっぱお風呂はいいね……」
「ここへ連れてきた俺に感謝しろよ」
「うん。ありがとう、ジーク」
へら、っと笑ってそういうと、ジークは少し固まった。そして徐に私の身体を抱きこむ。
「お前、ほんとそういう素直なとこ……」
「ん?」
「かわいいな」
耳にちゅ、とキスされてびくっとしてしまう。反則!
「やん、ジーク!」
「お?感じた?どれどれ」
「ジークのがおっさんじゃない……」
彼は金髪碧眼の見目麗しさと、その中身のギャップがひどい。表向きは猫を被る彼の実態を知るのは、騎士仲間と家族以外ではティアナだけだろう。
それはそれとして「どれどれ」と手が伸びたのは私の身体で!
「あ、んっ」
「もう固くなってきた」
「ん、うう……」
両手で後ろから胸を揉まれ、自然と立てていた膝を擦り合わせてしまう。ちゃぷん、とお湯が揺れる。
「なぁ、こっちも気持ちいい?」
「あっ」
片手がするりと足の間に差し込まれると、あっという間にその付け根へと長い指が忍び込む。ゆるりと襞をなぞりあげられ、腰を浮かせてしまった。
「くくっ、良さそうだな」
「やぁ……、どっちも、は……」
温かな湯の中でくちくちと浅いところをなぞられ、もう片方は湯に浮いた胸の蕾を優しく摘まれている。快感が身体の中で溶け合ってしまい、ティアナは腰を揺らした。すると、背中に当たっているジークを擦り上げてしまった。
「ん、は……いいな。ちょっとずらすぞ」
そう言いながら、ティアナの足の間にその熱棒をぐっと差し込む。
「な、これで……動いて」
「や、あん……っ」
くりくりと両胸の先端を摘まれれば腰は揺れてしまう。ゆるゆると直接擦れ合えば、先端の突起に花芽が触れて更に快感が高まった。
「あ、……ふっ」
「あーたまんね……ティアナ、いい」
「ジー、ク……あつい」
気がつけば冷えた身体はもうどこにもない。熱の塊だけがそこにある。
「のぼせる前に出るか……なぁ、いいよな?」
「何、が……?」
軽くくらくらする頭で考えるが、何を考えてるかもまとまらない。
「お。やば。出よ、ティアナ」
「んん」
そう言ってジークは先に湯船を出ると、ティアナをゆっくり抱き上げて部屋へ運ぶ。身体は洗面所に出る直前にあった温風機のようなもので、すぐに乾いた。あれも便利!家に欲しい……!ぼんやりした頭でも欲望は渦巻く。
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突然、土砂降りの雨が降り出した。周りの人たちはあっという間に散り散りにいなくなっていく。
「うわ、これひでぇ。……そうだ。ティアナ、こっち!」
「え、どこに」
「雨宿り!」
そう言いながら、ジークとティアナは近くの建物の中へ足を踏み入れた。今日は2人の休みが久しぶりに合ったので、城下町へ買い物に出ていたのだが、急な雨に遭ってしまった。
[ お泊まり、休憩はこちら ] 【魔道具の宿】
「ちょ、ジークここ!宿屋じゃない」
「最近、昼だけとか貸してるんだって。服乾かすのにちょうどいいだろ?雨が止むまでいようぜ」
「えー」
と言ったものの、当てがあるわけでもないし、もう目の前の土砂降りの中へ出たくもない。そのまま彼の提案に乗る事にした。
***
「こんな宿屋の使い方があるのね」
泊まるだけ、と思っていたから意外。日中に3時間の時間制限貸しを始めたところ、好評だったらしい。
「掃除の手間はあるんだろうけど、毎日満室とかでもなければいい使い方だよな。最近、騎士の間でも評判なんだ」
仮眠室より寝やすい、とか言いながら、なぜかジークはどんどん脱いでいる。脱衣は私の定番なのに。と思ってぼんやりしてたら、今度は私を脱がせにかかってきた!ワンピースの後ろを寛げようとしている!
「ちょ、なんで脱がすの?」
「あ?脱がなきゃ乾かせないだろーが」
「乾かす?」
「ここ、魔道具の多い宿でさ。乾燥機があるんだよ」
先に脱いでしまったジークは下着一枚でティアナを脱がせにかかる。濡れてしまった服は重く、とてもじゃないが一人で脱げるものではなさそうだ。
「ほら、いつまでも濡れたの着てると風邪ひくぞ」
「ええ、だって……きゃっ」
背中を肌蹴られたワンピースの中に、大きな手が潜り込む。抱き込まれて耳元でジークの声が響く。
「もう全部見せ合ったのに、かわいいな」
「ぁっ」
小さく震えると、それを待ってましたとばかりに服が落とされてしまう。彼はそれをさっと拾ってハンガーにかけ、自分の服の横にかけて何やら魔道具を操作した。どうやらあれが乾燥機の類らしい。
「さて、このまま裸でいるわけにもいかないし……」
その瞬間、妖しく目が光る。
「よし。一緒に風呂入ろう!」
「ええっ?!」
「いいじゃん、ほらこれも脱いで。お前いつも全裸だろ」
「1人の時だけだもん!あ、やだっ!」
びっくりしてる間に下着も奪われ、ついでにと乾燥機前に置かれた。いつも部屋でしている全裸なのに、自分の部屋ではないことと……目の前にジークがいることの非日常感に煽られて、恥ずかしくなりその場に蹲ってしまう。と。
「よっ、と」
「きゃあ!」
そのまま掬い上げるように膝の裏を持たれて……運ばれている?!
「はは、運びやすいなこれ」
「やだ、下ろして!」
「バスでな?」
ニヤッと笑ってそんなことをさらりと言う。抵抗する間もなく、バスに連れ込まれてしまった……!
「……あれ、綺麗」
「なー。広くていいよな、こういうの」
宿屋の部屋付きバスにしては、綺麗な湯船もあるし広くて清潔だった。ジークは私をそこへ下ろすと、水栓魔道具を操って一瞬で湯を張った。便利……!
「お先にどうぞ」
「え、あ、ありがとう……?」
進められ、シャワーを少し浴びてから湯船に身を沈める。
びっくりの連続で忘れていたけど、冷えていた身体がじんわりと温まった。
「ふはぁ……」
「くくっ。おっさんみてぇ」
「だって気持ちいいよ。……ジーク何してるの?」
「ん、さっと洗うだけ。」
そう言いながら、なんか入念に……いや見なかった事にしよ。と、目線を逸らすと、『さっと何処かを洗った』ジークも湯船に入ってきた。
「ちょっと前に出て」
と言われて湯船の中で身体をずらすと、背後にジークが滑り込んだ。少しだけ冷たい身体と触れ合う。
「おー、気持ちいい」
「やっぱお風呂はいいね……」
「ここへ連れてきた俺に感謝しろよ」
「うん。ありがとう、ジーク」
へら、っと笑ってそういうと、ジークは少し固まった。そして徐に私の身体を抱きこむ。
「お前、ほんとそういう素直なとこ……」
「ん?」
「かわいいな」
耳にちゅ、とキスされてびくっとしてしまう。反則!
「やん、ジーク!」
「お?感じた?どれどれ」
「ジークのがおっさんじゃない……」
彼は金髪碧眼の見目麗しさと、その中身のギャップがひどい。表向きは猫を被る彼の実態を知るのは、騎士仲間と家族以外ではティアナだけだろう。
それはそれとして「どれどれ」と手が伸びたのは私の身体で!
「あ、んっ」
「もう固くなってきた」
「ん、うう……」
両手で後ろから胸を揉まれ、自然と立てていた膝を擦り合わせてしまう。ちゃぷん、とお湯が揺れる。
「なぁ、こっちも気持ちいい?」
「あっ」
片手がするりと足の間に差し込まれると、あっという間にその付け根へと長い指が忍び込む。ゆるりと襞をなぞりあげられ、腰を浮かせてしまった。
「くくっ、良さそうだな」
「やぁ……、どっちも、は……」
温かな湯の中でくちくちと浅いところをなぞられ、もう片方は湯に浮いた胸の蕾を優しく摘まれている。快感が身体の中で溶け合ってしまい、ティアナは腰を揺らした。すると、背中に当たっているジークを擦り上げてしまった。
「ん、は……いいな。ちょっとずらすぞ」
そう言いながら、ティアナの足の間にその熱棒をぐっと差し込む。
「な、これで……動いて」
「や、あん……っ」
くりくりと両胸の先端を摘まれれば腰は揺れてしまう。ゆるゆると直接擦れ合えば、先端の突起に花芽が触れて更に快感が高まった。
「あ、……ふっ」
「あーたまんね……ティアナ、いい」
「ジー、ク……あつい」
気がつけば冷えた身体はもうどこにもない。熱の塊だけがそこにある。
「のぼせる前に出るか……なぁ、いいよな?」
「何、が……?」
軽くくらくらする頭で考えるが、何を考えてるかもまとまらない。
「お。やば。出よ、ティアナ」
「んん」
そう言ってジークは先に湯船を出ると、ティアナをゆっくり抱き上げて部屋へ運ぶ。身体は洗面所に出る直前にあった温風機のようなもので、すぐに乾いた。あれも便利!家に欲しい……!ぼんやりした頭でも欲望は渦巻く。
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