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中編 ※
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***
軽く人払いをしてから、侯爵様が外套でくるんだ私を抱き抱えて部屋へと運ぶ。薬はまだ抜けきっておらず、運ばれる間にも触れられたところにビクンと反応し、彼にしがみついてしまう。
部屋の中を見回す余裕もなく、ベッドに降ろされればもう部屋の中は2人きりだ。またくちゅくちゅと音を立てて口付けながら、かろうじてひっかかっていたドレスや下着を全て剥ぎ取られた。
「あっ、やん」
「ああ……君は真っ白だな。それにふわふわだ」
「は、あ……そこは」
その胸を柔らかく揉んだかと思うと、色づいた蕾にはくりと吸い付き、熱い舌でぬるぬるとそのしこりを舐る。
開かれた足の間に入り込まれると、腰を揺らすことしかできない。
「気持ち、いい……アル、あ……」
「……ここもヒクヒクしているね。いやらしくて、きれいだ」
両膝を持ってぱくりとその秘密の場所を拓かれ、見られているだけなのに、きゅうとそこを締めてしまう。
「アル……お願い、」
そう言った瞬間、欲しかったものとは違う熱い舌が、秘芽にぬるりと纏わりついた。
「あ、違、それ……こわい……!」
「怖くないよ……ん、ほら……」
淫猥な舌のざらりとした刺激に腰が跳ねる。それさえもがしりと押さえ込まれ、くちゅくちゅと唇で秘肉を捏ねられると、蜜が奥からとぷとぷと溢れ出した。
「あぁ、アルフレート、……!」
「ヴィアンカ、いけない子だ……」
「あ、そこ、舐めちゃ……」
「こう?ああ君は……こんなところまで、熱くて……」
「や、アル……あぁ……!」
じゅるじゅると蜜を啜る音が響き、今度はその襞に硬い指が滑り込む。うねる肉壁の中をぐりぐりと捏ねられ、甘い刺激が内側からも彼女を苛む。しゃぶりついた秘芽は固い舌先につるりと剥かれ、柔らかな芯がくちゅりと押しこまれた。
「やぁ、あぁああっ!!」
「……いい声だ」
足先がシーツを掴み、体を弓なりに逸らせて震える。そうして達したのを見ても、アルフレートは襞に埋め込んだ指での抽送をやめず、ちゅこちゅこといやらしい音を立て続けている。
「あ、あーっ、やあ、だめぇっ、止めてぇ!」
「もっと、イった方がいい……今は」
「うそ、やだぁ、あん、おかしくなっちゃう……!」
ビクビクと身体を何度も貫く快感に陶酔していく。何度目かの「だめ」を口にしたところで、熱い手の動きが緩やかになった。
「こうして……浅いところを擦るのと」
「あ、あぁんっ!」
そう言いながら、彼は指を増やして襞の入口をなぞる。続けてその指を奥へと押し込み、媚肉をねっとりと揉む。
「ゆっくり……中を捏ねるのは……どちらが好き?」
「ひ……っ、あ、わからな、いの……!」
「どちらも、気持ちよさそうなのに?この身体は、何も知らなそうだ……」
そう言いながら、不埒な指は更にずぶすぶと奥へ沈み込む。花芽を口に含みたっぷりの唾液と熱い舌でぬちぬちと包まれ、次から次へと快感が波のように押し寄せてくる。しかし、こんなにも弄られているのに、まだ足りない……奥が切ないと、訴えている。
「お、願い……アル……!」
「ん?どうしてほしい?」
「い……挿入れて……あなたの、ん、あっ」
「お強請りかい?いけない子だ。……欲しいのは、これかな?」
彼がやっと自分の下着を下ろすと、そこから現れたのは暴力的な見た目の楔だった。何年も前に一度だけ見た『あれ』とは全然違うことに吃驚する。
「うそ……こんな……これ、が……?」
「……まるで、これを初めて見るようだね?」
「あ……だって……」
頭の中がかあっと熱くなる。身体はもう火照っているのに、まだ熱くなろうとしているのか。
「やっぱり、君は」
「……アル、私……!」
彼は気づいたのかしら。あの時はまだ未経験で、相手のものを見る余裕もなく……ああ、でも今はそんなことどうでもいい。とにかく、と、そっとそこに触れると、すっかり熱くガチガチに滾っているのがわかる。つるりとした先端から透明な蜜が溢れるそれを、手の中で滑らせた。
「んっ、……はあ。本当にいい、のか?」
「……早く、ほしいの……」
我慢するように眉を顰めた、白金の髪の下の獰猛な赤い光にうっとりと捕らわれる。逃げる気など、これっぽっちもなかった。
猛る獣はそのまま、白い肢体にゆっくりとその剛直を捩じ込んだ。
「ん、あぁ……これは、なんという……」
「……!おっき、い……」
みちみちと溢路を塞いでゆく熱く大きな楔に、一瞬身体が強張る。アルフレートは進みを止め、そっと彼女に覆い被さり耳元に唇を寄せた。
「怖がらないで……もっと、気持ちよくしてあげる」
そのまま唇を優しく舐め、ゆっくりと深く舌を挿し入れる。滑るものが歯の裏をそっとなぞると、その刺激に下腹の緊張が緩む。その隙に彼は楔をゆっくり、小刻みに揺らしながら押し込んだ。
「んぅ、ふぅ……あっ!」
「……痛いか?泣いて、」
「いいえ……アル……気持ちよくて、涙が……出て」
「……ああヴィアンカ、君は……っ」
彼の頬に添えた白い手を大きな手が覆う。手のひらに口付けされ、そのまま緩く手首を掴んで頭の上に縫いとめられてしまう。
「もう、手加減できそうにない……」
「アル、いいの……もっと、強く……」
「……ヴィアンカ、君を暴く……!赦してくれ……!」
アルフレートはずるりと大きく腰を引いてから、一瞬でその杭を奥までパン!と打ち込んだ。
「あっ、ああっ?!」
「……くっ、……ヴィアンカ……!」
「あっ、あ。あんっ、やぁ……!!」
ぱちゅぱちゅと始まった抽送に、中も外も擦れ合う肌の全てが快感となり彼女を襲う。いやらしい水音を立ててその熱を受け入れると、熱く飛沫が飛ぶほどに打ち付けられる。
(こんなに、気持ちがいい、の……?)
ゆさゆさと身体を揺さぶられながら、ヴィアンカは登り詰めていく。緩急をつけて抜き差しされ、めくれた媚肉がぐちゃぐちゃと水音を立てる。ねちねちと膣道を攻めたてられ、甘ったるい声を止めることができない。
「アル、私、また……ー!」
「ああ、何度でも……達くと、いい……」
「きゃ、ああぁんっ!」
その悲鳴のような嬌声が響いた時。ヴィアンカは媚薬から覚めたのだ。
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軽く人払いをしてから、侯爵様が外套でくるんだ私を抱き抱えて部屋へと運ぶ。薬はまだ抜けきっておらず、運ばれる間にも触れられたところにビクンと反応し、彼にしがみついてしまう。
部屋の中を見回す余裕もなく、ベッドに降ろされればもう部屋の中は2人きりだ。またくちゅくちゅと音を立てて口付けながら、かろうじてひっかかっていたドレスや下着を全て剥ぎ取られた。
「あっ、やん」
「ああ……君は真っ白だな。それにふわふわだ」
「は、あ……そこは」
その胸を柔らかく揉んだかと思うと、色づいた蕾にはくりと吸い付き、熱い舌でぬるぬるとそのしこりを舐る。
開かれた足の間に入り込まれると、腰を揺らすことしかできない。
「気持ち、いい……アル、あ……」
「……ここもヒクヒクしているね。いやらしくて、きれいだ」
両膝を持ってぱくりとその秘密の場所を拓かれ、見られているだけなのに、きゅうとそこを締めてしまう。
「アル……お願い、」
そう言った瞬間、欲しかったものとは違う熱い舌が、秘芽にぬるりと纏わりついた。
「あ、違、それ……こわい……!」
「怖くないよ……ん、ほら……」
淫猥な舌のざらりとした刺激に腰が跳ねる。それさえもがしりと押さえ込まれ、くちゅくちゅと唇で秘肉を捏ねられると、蜜が奥からとぷとぷと溢れ出した。
「あぁ、アルフレート、……!」
「ヴィアンカ、いけない子だ……」
「あ、そこ、舐めちゃ……」
「こう?ああ君は……こんなところまで、熱くて……」
「や、アル……あぁ……!」
じゅるじゅると蜜を啜る音が響き、今度はその襞に硬い指が滑り込む。うねる肉壁の中をぐりぐりと捏ねられ、甘い刺激が内側からも彼女を苛む。しゃぶりついた秘芽は固い舌先につるりと剥かれ、柔らかな芯がくちゅりと押しこまれた。
「やぁ、あぁああっ!!」
「……いい声だ」
足先がシーツを掴み、体を弓なりに逸らせて震える。そうして達したのを見ても、アルフレートは襞に埋め込んだ指での抽送をやめず、ちゅこちゅこといやらしい音を立て続けている。
「あ、あーっ、やあ、だめぇっ、止めてぇ!」
「もっと、イった方がいい……今は」
「うそ、やだぁ、あん、おかしくなっちゃう……!」
ビクビクと身体を何度も貫く快感に陶酔していく。何度目かの「だめ」を口にしたところで、熱い手の動きが緩やかになった。
「こうして……浅いところを擦るのと」
「あ、あぁんっ!」
そう言いながら、彼は指を増やして襞の入口をなぞる。続けてその指を奥へと押し込み、媚肉をねっとりと揉む。
「ゆっくり……中を捏ねるのは……どちらが好き?」
「ひ……っ、あ、わからな、いの……!」
「どちらも、気持ちよさそうなのに?この身体は、何も知らなそうだ……」
そう言いながら、不埒な指は更にずぶすぶと奥へ沈み込む。花芽を口に含みたっぷりの唾液と熱い舌でぬちぬちと包まれ、次から次へと快感が波のように押し寄せてくる。しかし、こんなにも弄られているのに、まだ足りない……奥が切ないと、訴えている。
「お、願い……アル……!」
「ん?どうしてほしい?」
「い……挿入れて……あなたの、ん、あっ」
「お強請りかい?いけない子だ。……欲しいのは、これかな?」
彼がやっと自分の下着を下ろすと、そこから現れたのは暴力的な見た目の楔だった。何年も前に一度だけ見た『あれ』とは全然違うことに吃驚する。
「うそ……こんな……これ、が……?」
「……まるで、これを初めて見るようだね?」
「あ……だって……」
頭の中がかあっと熱くなる。身体はもう火照っているのに、まだ熱くなろうとしているのか。
「やっぱり、君は」
「……アル、私……!」
彼は気づいたのかしら。あの時はまだ未経験で、相手のものを見る余裕もなく……ああ、でも今はそんなことどうでもいい。とにかく、と、そっとそこに触れると、すっかり熱くガチガチに滾っているのがわかる。つるりとした先端から透明な蜜が溢れるそれを、手の中で滑らせた。
「んっ、……はあ。本当にいい、のか?」
「……早く、ほしいの……」
我慢するように眉を顰めた、白金の髪の下の獰猛な赤い光にうっとりと捕らわれる。逃げる気など、これっぽっちもなかった。
猛る獣はそのまま、白い肢体にゆっくりとその剛直を捩じ込んだ。
「ん、あぁ……これは、なんという……」
「……!おっき、い……」
みちみちと溢路を塞いでゆく熱く大きな楔に、一瞬身体が強張る。アルフレートは進みを止め、そっと彼女に覆い被さり耳元に唇を寄せた。
「怖がらないで……もっと、気持ちよくしてあげる」
そのまま唇を優しく舐め、ゆっくりと深く舌を挿し入れる。滑るものが歯の裏をそっとなぞると、その刺激に下腹の緊張が緩む。その隙に彼は楔をゆっくり、小刻みに揺らしながら押し込んだ。
「んぅ、ふぅ……あっ!」
「……痛いか?泣いて、」
「いいえ……アル……気持ちよくて、涙が……出て」
「……ああヴィアンカ、君は……っ」
彼の頬に添えた白い手を大きな手が覆う。手のひらに口付けされ、そのまま緩く手首を掴んで頭の上に縫いとめられてしまう。
「もう、手加減できそうにない……」
「アル、いいの……もっと、強く……」
「……ヴィアンカ、君を暴く……!赦してくれ……!」
アルフレートはずるりと大きく腰を引いてから、一瞬でその杭を奥までパン!と打ち込んだ。
「あっ、ああっ?!」
「……くっ、……ヴィアンカ……!」
「あっ、あ。あんっ、やぁ……!!」
ぱちゅぱちゅと始まった抽送に、中も外も擦れ合う肌の全てが快感となり彼女を襲う。いやらしい水音を立ててその熱を受け入れると、熱く飛沫が飛ぶほどに打ち付けられる。
(こんなに、気持ちがいい、の……?)
ゆさゆさと身体を揺さぶられながら、ヴィアンカは登り詰めていく。緩急をつけて抜き差しされ、めくれた媚肉がぐちゃぐちゃと水音を立てる。ねちねちと膣道を攻めたてられ、甘ったるい声を止めることができない。
「アル、私、また……ー!」
「ああ、何度でも……達くと、いい……」
「きゃ、ああぁんっ!」
その悲鳴のような嬌声が響いた時。ヴィアンカは媚薬から覚めたのだ。
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