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四章 背徳のクルセイダー
妖精は異世界の夢をみる
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花と、湿らせた新しい砂の甘い匂いがする。
岩山と一体化した堅牢な要塞を思わす外観を目指し、馬を駆って来たがファサードに近づくにつれその様相は劇的に変わった。
城塞へと続く道はゴミひとつなく、整えられた赤煉瓦敷きの道には、両側に花が植えられている。
どこも手入れが行き届いており、城に対する城主の特別な思い入れを感じさせた。
馬を降り、城門に大型のハンターの手綱を結ぶと、幾何学式庭園を歩いて横切った。
朝の日差しに目を細め、匂いたつ花と砂の香りを目一杯吸い込んだ。
ポーチに足をかけたところで、正面玄関の扉が勢いよく開いた。
「最後まで聞かないから……!」
ロイドは扉の前に立つ長身の男とぶつかりかけた。
「そう、最後まで聞かないから」
長身の男はロイドの言葉を復唱し、彼が手に抱える小さな生き物の頭を撫でた。
「……聖十字騎士先輩! 今ちょうどこのちっこいのを連れて行こうとしていたところだ!」
扉の前に立つシェルクロスにロイドは驚きの声を出した。
グレムリンはロイドの手のなかで小さな身体をさらに小さくした。
「たぶん、こうなってると思って来てみたんだ」
シェルクロスは妖精の姿に戻ってしまったグレムリンを見て苦笑した。
ロイドは脇に避けると、彼を玄関ホールへ通した。
「ロイド、この城に大聖堂はあるか?」
「ある。グラファイトに案内させるよ」
††
「素晴らしいな」
グラファイトに案内され、CCCKで移動した先は四方八方を美しいステンドグラスで囲まれた霊廟を思わす荘厳な集中式教会堂だった。
ステンドグラスを通った陽の光が大理石のモザイク画の床を色とりどりに照らしている。
城の外観からは到底説明できない空間が広がっていた。
グラファイトは一番手前の信徒席へそっと座った。
グレムリンを手に抱えたシェルクロスは中央祭壇へ向かいながら、「祈りを終えて気づいたら誰もいなくて焦った」と半ば笑いながら話した。
「ここ! 覚えています。先々代はよくこの大聖堂で祈っていました。内なる悪鬼を鎮めるために」
グレムリンは懐かしそうに大きな瞳をキラキラさせ、首を巡らせた。
「内なる悪鬼……狂気か」
シェルクロスは戦地にて、狂戦士に変異したロイドを何度か見ていた。
「はい。先々代は内なる悪鬼と戦うために聖十字騎士になった、と言っていました。熱心な祈りが神に届いたのか、わたしは、先々代が狂戦士に変異した姿を一度として見たことがありません」
「軍神オーディンの神通力をその血に受けた者が聖十字騎士とは……」
シェルクロスはひどく感じ入ったふうに息を吸い込んだ。
神に選ばれし者が、より神に肉薄するイメージが脳裏に浮かび畏怖の念を禁じ得なかった。
「もし俺に男児ができたら、聖十字騎士の祈りを継承しよう。そうすれば、俺が死んだあとも君は人の姿でいられる」
グレムリンは驚いた。世俗を捨て、神に生きるカーマイン・シェルクロスが子をなすなどということは、到底信じられないことだった。
「そんな予定があるのですか!? お子さんが生まれる!?」
驚きのあまり詰問した。
「一昨日、結婚したんだ。初日から絶賛喧嘩中だがね」
シェルクロスは苦笑いで答えた。
「修道士として禁欲の掟を破ってしまったから、俺の祈りがどれほどの効力があるのか、実のところ、あまり自信がない」
「禁欲とは世俗的禁欲のことです! 結婚や妻帯は神様が推奨されていますから、なにも問題ありません!」
グレムリンは嬉しくなって、意気込んで言った。
「そうだな。俺は死んだ兄弟たちの誓いを勝手な思い込みで背負いこんだ気になっていた。さあ、始めよう」
中央祭壇の上にグレムリンを乗せると、シェルクロスは一歩下がって片膝をついた。
「あの……、シェルクロス閣下。祈りは1時間程度でしょうか?」
「三時間だ」
「三時間!?」
「そうだよ。聞いておくがいい。とても素晴らしい祈りだ」
そう言うと、神との対話を始めた。
昨日と同様に、グレムリンは即座に人の姿になったが、大聖堂を飛び出すなどという愚はおかさなかった。
中央祭壇に膝を抱えて座り、シェルクロスの祈りを厳粛に、真面目に聞いた。
††
「扉を開けたな」
ユノアは、自室の中央に置かれたローチェアに座っていた。
「でも、あなたの言い付けは守ったわ。“部屋から一歩も出るな”」
ロイドは扉を背にして立ち、ユノアのベッドサイドに飾られた十二本の緋色のバラを一瞥した。
欺瞞めいたユノアの言い分に心底苛ついていた。
そんなロイドの心境を察したのか、ユノアは非を認めるかのように瞳を伏せると、小さな声で弁明した。
「……ほんの少し、見たかっただけ……。神に近い人間がどんな人なのか。扉の陰からこっそり見たわ」
「気づかれた」
ロイドは舌打ちした。
ユノアの安易で迂闊な行動に、子供っぽい好奇心に、一片の同調もできなかった。
「いいえ、彼はこちらに見向きもしなかった。グラファイトがすぐにCCCKを起動させたもの」
「いや、気づかれた。奴はおまえを見た。奴には人に見えないものが見える。この城を賭けてもいい」
この城を賭けてもいい!
この言葉を聞いたユノアは事の重大性を認識した。
「でも、彼は! あなたを……わたしを告発したりしない。そんな人間ではない」
「そうだ。その通りだ」
ロイドはそう言うと、ユノアの前に片膝をつき、手をひじ掛けに置いた。
ユノアの透き通るオッドアイはロイドの漆黒の瞳へ吸い込まれ、二人は、お互いの呼吸が感じられるほどに近づいた。
「覚えているか? 俺に指図や反論は許されない。生かすも殺すも俺次第だ、と俺が言った言葉を。よく聞け、ユノア。金輪際、俺の意に沿わぬ行動は許さない」
「あなたの意に沿わぬ……?」
ユノアは言葉の意味をはかりかねたように聞き返した。
「そうだ。言葉の通りだ。それ以上でもそれ以下でもない」
ロイドはさっと立ち上がると扉へ向かった。
「ロイ……! あなたって……」
立ち去るロイドの背中に向かって言葉を投げる。
ロイドは振り返ることなく、ユノアの言葉の言い終わらぬうちに部屋を出ていった。
俺が!……俺が!……俺が!……あなたはいつも俺ばっかり。
「ほんとに、横暴」
ロイドの姿が消えた扉をひとしきり睨むと、ユノアはぽつりと呟いた。
††
最後列の信徒席に座るグラファイトはさっと立ち上がった。
シェルクロスの神との対話が途切れた。
彼はもう少しの間ひざまづいた姿勢でいると、長く息を吐きながらおもむろに立ち上がった。
祭壇の上で、横向きに胎児のように丸くなって寝ているグレムリンの髪をそっとなでると、「仕方のないやつだ」と呆れたように笑った。
「まあいい。しばらくは人の姿を維持できるだろう」
グレムリンの愛らしい丸い顔がふいに笑顔になると、なにやらごにょごにょと寝言を言った。
その言葉はこの世界のどこの言語とも違って聞こえた。
「君は故郷の夢を見ているのか」
シェルクロスは自身の理解の及ばぬ言葉を聞いて、思わず感嘆の声を出した。
彼の琥珀の瞳は、グレムリンの細い首にさげられた銀のプレートネックレスを捉えた。
鈍く光るプレートには、失われた古代文字でテウルギアの祈りが刻まれている。
シェルクロスはひとつうなずくと、踵を返し信徒席の間をグラファイトのもとへ歩いた。
「グラファイト、ロイドに言っておいてくれ」
シェルクロスを玄関ホールへ送るため、CCCKで異次元の扉を開く準備をしていたグラファイトはシェルクロスを振り返り、彼の言葉を待った。
「どれほど愛していようとも、束縛は往々にして嫌われる、と」
グラファイトの暗灰色の瞳が懐疑的に光り、シェルクロスの琥珀色の瞳をまっすぐに見つめた。
「サー……」
なにか問いかけようと口を開いたグラファイトを片手を挙げて制すると、シェルクロスは手短に言った。
「ああ、ひとりで大丈夫だ。おまえはグレムリンに付いていてやれ」
彼は後ろ手に手を振り別れを告げると、大きなステンドグラスの中央に開いた黒い空間のなかへ吸い込まれるように消えていった。
岩山と一体化した堅牢な要塞を思わす外観を目指し、馬を駆って来たがファサードに近づくにつれその様相は劇的に変わった。
城塞へと続く道はゴミひとつなく、整えられた赤煉瓦敷きの道には、両側に花が植えられている。
どこも手入れが行き届いており、城に対する城主の特別な思い入れを感じさせた。
馬を降り、城門に大型のハンターの手綱を結ぶと、幾何学式庭園を歩いて横切った。
朝の日差しに目を細め、匂いたつ花と砂の香りを目一杯吸い込んだ。
ポーチに足をかけたところで、正面玄関の扉が勢いよく開いた。
「最後まで聞かないから……!」
ロイドは扉の前に立つ長身の男とぶつかりかけた。
「そう、最後まで聞かないから」
長身の男はロイドの言葉を復唱し、彼が手に抱える小さな生き物の頭を撫でた。
「……聖十字騎士先輩! 今ちょうどこのちっこいのを連れて行こうとしていたところだ!」
扉の前に立つシェルクロスにロイドは驚きの声を出した。
グレムリンはロイドの手のなかで小さな身体をさらに小さくした。
「たぶん、こうなってると思って来てみたんだ」
シェルクロスは妖精の姿に戻ってしまったグレムリンを見て苦笑した。
ロイドは脇に避けると、彼を玄関ホールへ通した。
「ロイド、この城に大聖堂はあるか?」
「ある。グラファイトに案内させるよ」
††
「素晴らしいな」
グラファイトに案内され、CCCKで移動した先は四方八方を美しいステンドグラスで囲まれた霊廟を思わす荘厳な集中式教会堂だった。
ステンドグラスを通った陽の光が大理石のモザイク画の床を色とりどりに照らしている。
城の外観からは到底説明できない空間が広がっていた。
グラファイトは一番手前の信徒席へそっと座った。
グレムリンを手に抱えたシェルクロスは中央祭壇へ向かいながら、「祈りを終えて気づいたら誰もいなくて焦った」と半ば笑いながら話した。
「ここ! 覚えています。先々代はよくこの大聖堂で祈っていました。内なる悪鬼を鎮めるために」
グレムリンは懐かしそうに大きな瞳をキラキラさせ、首を巡らせた。
「内なる悪鬼……狂気か」
シェルクロスは戦地にて、狂戦士に変異したロイドを何度か見ていた。
「はい。先々代は内なる悪鬼と戦うために聖十字騎士になった、と言っていました。熱心な祈りが神に届いたのか、わたしは、先々代が狂戦士に変異した姿を一度として見たことがありません」
「軍神オーディンの神通力をその血に受けた者が聖十字騎士とは……」
シェルクロスはひどく感じ入ったふうに息を吸い込んだ。
神に選ばれし者が、より神に肉薄するイメージが脳裏に浮かび畏怖の念を禁じ得なかった。
「もし俺に男児ができたら、聖十字騎士の祈りを継承しよう。そうすれば、俺が死んだあとも君は人の姿でいられる」
グレムリンは驚いた。世俗を捨て、神に生きるカーマイン・シェルクロスが子をなすなどということは、到底信じられないことだった。
「そんな予定があるのですか!? お子さんが生まれる!?」
驚きのあまり詰問した。
「一昨日、結婚したんだ。初日から絶賛喧嘩中だがね」
シェルクロスは苦笑いで答えた。
「修道士として禁欲の掟を破ってしまったから、俺の祈りがどれほどの効力があるのか、実のところ、あまり自信がない」
「禁欲とは世俗的禁欲のことです! 結婚や妻帯は神様が推奨されていますから、なにも問題ありません!」
グレムリンは嬉しくなって、意気込んで言った。
「そうだな。俺は死んだ兄弟たちの誓いを勝手な思い込みで背負いこんだ気になっていた。さあ、始めよう」
中央祭壇の上にグレムリンを乗せると、シェルクロスは一歩下がって片膝をついた。
「あの……、シェルクロス閣下。祈りは1時間程度でしょうか?」
「三時間だ」
「三時間!?」
「そうだよ。聞いておくがいい。とても素晴らしい祈りだ」
そう言うと、神との対話を始めた。
昨日と同様に、グレムリンは即座に人の姿になったが、大聖堂を飛び出すなどという愚はおかさなかった。
中央祭壇に膝を抱えて座り、シェルクロスの祈りを厳粛に、真面目に聞いた。
††
「扉を開けたな」
ユノアは、自室の中央に置かれたローチェアに座っていた。
「でも、あなたの言い付けは守ったわ。“部屋から一歩も出るな”」
ロイドは扉を背にして立ち、ユノアのベッドサイドに飾られた十二本の緋色のバラを一瞥した。
欺瞞めいたユノアの言い分に心底苛ついていた。
そんなロイドの心境を察したのか、ユノアは非を認めるかのように瞳を伏せると、小さな声で弁明した。
「……ほんの少し、見たかっただけ……。神に近い人間がどんな人なのか。扉の陰からこっそり見たわ」
「気づかれた」
ロイドは舌打ちした。
ユノアの安易で迂闊な行動に、子供っぽい好奇心に、一片の同調もできなかった。
「いいえ、彼はこちらに見向きもしなかった。グラファイトがすぐにCCCKを起動させたもの」
「いや、気づかれた。奴はおまえを見た。奴には人に見えないものが見える。この城を賭けてもいい」
この城を賭けてもいい!
この言葉を聞いたユノアは事の重大性を認識した。
「でも、彼は! あなたを……わたしを告発したりしない。そんな人間ではない」
「そうだ。その通りだ」
ロイドはそう言うと、ユノアの前に片膝をつき、手をひじ掛けに置いた。
ユノアの透き通るオッドアイはロイドの漆黒の瞳へ吸い込まれ、二人は、お互いの呼吸が感じられるほどに近づいた。
「覚えているか? 俺に指図や反論は許されない。生かすも殺すも俺次第だ、と俺が言った言葉を。よく聞け、ユノア。金輪際、俺の意に沿わぬ行動は許さない」
「あなたの意に沿わぬ……?」
ユノアは言葉の意味をはかりかねたように聞き返した。
「そうだ。言葉の通りだ。それ以上でもそれ以下でもない」
ロイドはさっと立ち上がると扉へ向かった。
「ロイ……! あなたって……」
立ち去るロイドの背中に向かって言葉を投げる。
ロイドは振り返ることなく、ユノアの言葉の言い終わらぬうちに部屋を出ていった。
俺が!……俺が!……俺が!……あなたはいつも俺ばっかり。
「ほんとに、横暴」
ロイドの姿が消えた扉をひとしきり睨むと、ユノアはぽつりと呟いた。
††
最後列の信徒席に座るグラファイトはさっと立ち上がった。
シェルクロスの神との対話が途切れた。
彼はもう少しの間ひざまづいた姿勢でいると、長く息を吐きながらおもむろに立ち上がった。
祭壇の上で、横向きに胎児のように丸くなって寝ているグレムリンの髪をそっとなでると、「仕方のないやつだ」と呆れたように笑った。
「まあいい。しばらくは人の姿を維持できるだろう」
グレムリンの愛らしい丸い顔がふいに笑顔になると、なにやらごにょごにょと寝言を言った。
その言葉はこの世界のどこの言語とも違って聞こえた。
「君は故郷の夢を見ているのか」
シェルクロスは自身の理解の及ばぬ言葉を聞いて、思わず感嘆の声を出した。
彼の琥珀の瞳は、グレムリンの細い首にさげられた銀のプレートネックレスを捉えた。
鈍く光るプレートには、失われた古代文字でテウルギアの祈りが刻まれている。
シェルクロスはひとつうなずくと、踵を返し信徒席の間をグラファイトのもとへ歩いた。
「グラファイト、ロイドに言っておいてくれ」
シェルクロスを玄関ホールへ送るため、CCCKで異次元の扉を開く準備をしていたグラファイトはシェルクロスを振り返り、彼の言葉を待った。
「どれほど愛していようとも、束縛は往々にして嫌われる、と」
グラファイトの暗灰色の瞳が懐疑的に光り、シェルクロスの琥珀色の瞳をまっすぐに見つめた。
「サー……」
なにか問いかけようと口を開いたグラファイトを片手を挙げて制すると、シェルクロスは手短に言った。
「ああ、ひとりで大丈夫だ。おまえはグレムリンに付いていてやれ」
彼は後ろ手に手を振り別れを告げると、大きなステンドグラスの中央に開いた黒い空間のなかへ吸い込まれるように消えていった。
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