50 / 58
断罪イベントが起きてしまった…
しおりを挟む
「ルチア・ノアベルトを無期限の休学処分とする」
学園長と理事長、それにPTA代表みたいな人たちが次々と頷くと書類に判を押していく。
あの騒ぎからほんの数日でルーちゃんは一般生徒をいじめるために王子の婚約者候補である立場と権力を使い王家の威信を汚した罪により断罪されてしまった。
もちろん私はルーちゃんにいじめられてなんかいない。最初は周りのクラスメイトたちも真犯人のことを言えないまでもルーちゃんではないと言ってくれていた。
でもそこに双子王子が姿を現したのだ。
「ルチアが成していた悪行の数々の証拠を持ってきた」
そういって紙の束をバサリとルーちゃんに向かって投げつける。
「お前は俺たち王子がアイリに心奪われているから自分が今だ婚約者に確定されないとアイリを逆恨みしていたな」
「僕たちのどちらからも選ばれないのは自分の心が醜いからだとは思わなかったのか?お前の代わりなどいくらでもいることに気づきもせず、僕たち王子の名を勝手に使い悪行し放題。今回ばかりは言い訳できないぞ?
父上たちも婚約破棄を認めてくださった」
ルーちゃんは無表情でそれを聞いていた。その場に座り込むと投げつけられた紙を1枚づつ拾い上げ黙ってそれに目を通している。
「ちょっと!あんたたち……」
私が思わずルーちゃんの側に駆け寄り双子王子に反論しようとすると、王子たちがニヤリといやらしい笑みを浮かべた。
「アイリ、お前がなぜルチアを庇うのかは知らないが、お前が俺たちのものになるのならばルチアを助けてやってもいいぞ」
「そうだ、僕たちのどちらかの妻になるか、または僕たち両方の愛人になると誓えばルチアは無実になる」
「なっ……?!」
双子王子の手が私に伸びようとした瞬間、私の後ろでルーちゃんが立ち上がった。
「その必要はございませんわ」
「ルーちゃ……」
「気安くそんな風に呼ばないで頂けます?虫酸が走りますわ」
ルーちゃんは私を押し退け一歩前に出ると、冷たい視線を私に突き刺した。
「ふん、やっと本性を現したな!お前がアイリにヤキモチを妬いて嫌がらせしたんだろう」
王子たちの言葉にルーちゃんは唇の端をつり上げる。それはまるで悪役令嬢のように。
「わたくしは王子たちの婚約者候補として、このような方とは関わらない方が王子たちの為だと思っただけです。
ヤキモチ?ふざけたことおっしゃらないで頂けますか?わたくしがこの女に嫉妬しているとおっしゃるの?こんな女なんてわたくしの足元にも及ばないミジンコ程度の存在のくせに!」
それはよく知ってるセリフだった。
ゲームの中の悪役令嬢がヒロインに嫉妬して言うセリフ。あぁ、これは悪役令嬢の断罪イベントだ。
今私の目の前にいるのはヒロインに嫉妬し憎んでいる悪役令嬢そのものだった。
「ルーちゃん……」
「たかが領主の娘の分際でわたくしにいつまでも馴れ馴れしくなさるおつもり?わたくしはあなたが王子たちに不用意に近づかないように見張るために友達ごっこをしていただけですの。
まさか本気で親友だと思っていたのかしら?でしたらわたくしは女優にもなれそうですわね。そう思いませんこと?アイリさん」
大好きな親友。ツンデレも女王様モードも全部かわいくて、いつも側にいてくれたルーちゃんはいなくなってしまったのか。これもゲームの強制力なの?
ルーちゃんの悪役令嬢としての破滅の道だけは絶対に潰せたと思っていたのに。
「だ、ダメだよ……」
私は震える手でルーちゃんの腕を掴んだ。
「……ダメだよ、このままじゃ、牢屋に入れられちゃう。それか国外追放されたり、確かハッピーエンドだと死刑になったり……」
どれだ?どのルートだ?私は必死に頭の中で情報を探した。
どの攻略対象者のルートでもハッピーエンドなら悪役令嬢は国外追放か死刑だ。それも好感度でかわってくる。でもバッドエンドなら牢獄されるか冤罪で謹慎処分もあったはずだ。
そもそも悪役令嬢の断罪イベントはもっと後のはずなのに早すぎる。私はどのルートも選んでないはずなのに、なぜ悪役令嬢がこんなにも早く無実の罪で断罪されるのかわからず、混乱した。
「なにをブツブツと言っていますの?気持ち悪い!」
手を振りほどき私を突き飛ばすと、ルーちゃんは悪役令嬢の微笑みを向け冷たい声を響かせた。
「もう2度とお目にはかかりませんわ。ごきげんよう」
悪役令嬢が退場するそれは、まるでゲームのワンシーンのようにも見えた。
本人が認めて学園を去ったことにより、周りの人たちも「もしかして本当に……」とざわめいた。私はその場に座り込んだまま立てない。
あの優しかった親友を一瞬で悪役令嬢にしてしまったゲームの強制力が恐ろしかった。私にはルーちゃんの運命を変えることはできなかったのだ。
「立てるか?」
周りの人たちがばらつきいなくなった頃、人影が私の前に現れる。
「……?」
私はまだショックから抜け出せず呆然としながら上を見ると、見知らぬ男の子がいた。
「ほら」
手を捕まれ、ぐいっと引っ張られ立たされる。
「あ、ありがとう……」
私より頭1個分高い位置にあるその顔を見上げるとミルク色の短い髪に金色の瞳が見えた。
野性的な雰囲気を漂わす青年が、優しく頬笑む。
「俺、ニコラスって言うんだ。ニックって呼んでよ」
「え?あ、私は」
「知ってるよ、アイリ。俺の可愛いリリー」
なぜ私の名前を知ってるの?と聞く前にニコラスと名乗ったその少年は私の顎をつまみ自分の顔を近づけた。
「?!」
一瞬の流れるような動きに抵抗する間もなくふにっと唇になにかが当たる。しかしそれはニコラスの唇ではなかった。
「アイリ様から離れなさい」
私とニコラスの唇の間にはセバスチャンの手の平が挟まっていたのだ。
「……おい、運命の出会いを邪魔しないでくんない?」
「初対面で唇を奪おうとするなどただの痴漢です」
ニコラスは私から離れ、セバスチャンの手の甲にあたった自分の唇を腕で拭う。金色の瞳がギラリとセバスチャンを睨んだ。
「ふん、まぁいいや。多少障害があったほうが愛は盛り上がるっていうしな。今回はおとなしく退散するよ」
そういってニコラスが立ち去り、見えなくなるまでセバスチャンはニコラスの背中をずっと見ていた。
そんな私たちの姿を、壁の影から覗く二つの黄緑色の光があったことにその時の私は気づかなかったのだ。
学園長と理事長、それにPTA代表みたいな人たちが次々と頷くと書類に判を押していく。
あの騒ぎからほんの数日でルーちゃんは一般生徒をいじめるために王子の婚約者候補である立場と権力を使い王家の威信を汚した罪により断罪されてしまった。
もちろん私はルーちゃんにいじめられてなんかいない。最初は周りのクラスメイトたちも真犯人のことを言えないまでもルーちゃんではないと言ってくれていた。
でもそこに双子王子が姿を現したのだ。
「ルチアが成していた悪行の数々の証拠を持ってきた」
そういって紙の束をバサリとルーちゃんに向かって投げつける。
「お前は俺たち王子がアイリに心奪われているから自分が今だ婚約者に確定されないとアイリを逆恨みしていたな」
「僕たちのどちらからも選ばれないのは自分の心が醜いからだとは思わなかったのか?お前の代わりなどいくらでもいることに気づきもせず、僕たち王子の名を勝手に使い悪行し放題。今回ばかりは言い訳できないぞ?
父上たちも婚約破棄を認めてくださった」
ルーちゃんは無表情でそれを聞いていた。その場に座り込むと投げつけられた紙を1枚づつ拾い上げ黙ってそれに目を通している。
「ちょっと!あんたたち……」
私が思わずルーちゃんの側に駆け寄り双子王子に反論しようとすると、王子たちがニヤリといやらしい笑みを浮かべた。
「アイリ、お前がなぜルチアを庇うのかは知らないが、お前が俺たちのものになるのならばルチアを助けてやってもいいぞ」
「そうだ、僕たちのどちらかの妻になるか、または僕たち両方の愛人になると誓えばルチアは無実になる」
「なっ……?!」
双子王子の手が私に伸びようとした瞬間、私の後ろでルーちゃんが立ち上がった。
「その必要はございませんわ」
「ルーちゃ……」
「気安くそんな風に呼ばないで頂けます?虫酸が走りますわ」
ルーちゃんは私を押し退け一歩前に出ると、冷たい視線を私に突き刺した。
「ふん、やっと本性を現したな!お前がアイリにヤキモチを妬いて嫌がらせしたんだろう」
王子たちの言葉にルーちゃんは唇の端をつり上げる。それはまるで悪役令嬢のように。
「わたくしは王子たちの婚約者候補として、このような方とは関わらない方が王子たちの為だと思っただけです。
ヤキモチ?ふざけたことおっしゃらないで頂けますか?わたくしがこの女に嫉妬しているとおっしゃるの?こんな女なんてわたくしの足元にも及ばないミジンコ程度の存在のくせに!」
それはよく知ってるセリフだった。
ゲームの中の悪役令嬢がヒロインに嫉妬して言うセリフ。あぁ、これは悪役令嬢の断罪イベントだ。
今私の目の前にいるのはヒロインに嫉妬し憎んでいる悪役令嬢そのものだった。
「ルーちゃん……」
「たかが領主の娘の分際でわたくしにいつまでも馴れ馴れしくなさるおつもり?わたくしはあなたが王子たちに不用意に近づかないように見張るために友達ごっこをしていただけですの。
まさか本気で親友だと思っていたのかしら?でしたらわたくしは女優にもなれそうですわね。そう思いませんこと?アイリさん」
大好きな親友。ツンデレも女王様モードも全部かわいくて、いつも側にいてくれたルーちゃんはいなくなってしまったのか。これもゲームの強制力なの?
ルーちゃんの悪役令嬢としての破滅の道だけは絶対に潰せたと思っていたのに。
「だ、ダメだよ……」
私は震える手でルーちゃんの腕を掴んだ。
「……ダメだよ、このままじゃ、牢屋に入れられちゃう。それか国外追放されたり、確かハッピーエンドだと死刑になったり……」
どれだ?どのルートだ?私は必死に頭の中で情報を探した。
どの攻略対象者のルートでもハッピーエンドなら悪役令嬢は国外追放か死刑だ。それも好感度でかわってくる。でもバッドエンドなら牢獄されるか冤罪で謹慎処分もあったはずだ。
そもそも悪役令嬢の断罪イベントはもっと後のはずなのに早すぎる。私はどのルートも選んでないはずなのに、なぜ悪役令嬢がこんなにも早く無実の罪で断罪されるのかわからず、混乱した。
「なにをブツブツと言っていますの?気持ち悪い!」
手を振りほどき私を突き飛ばすと、ルーちゃんは悪役令嬢の微笑みを向け冷たい声を響かせた。
「もう2度とお目にはかかりませんわ。ごきげんよう」
悪役令嬢が退場するそれは、まるでゲームのワンシーンのようにも見えた。
本人が認めて学園を去ったことにより、周りの人たちも「もしかして本当に……」とざわめいた。私はその場に座り込んだまま立てない。
あの優しかった親友を一瞬で悪役令嬢にしてしまったゲームの強制力が恐ろしかった。私にはルーちゃんの運命を変えることはできなかったのだ。
「立てるか?」
周りの人たちがばらつきいなくなった頃、人影が私の前に現れる。
「……?」
私はまだショックから抜け出せず呆然としながら上を見ると、見知らぬ男の子がいた。
「ほら」
手を捕まれ、ぐいっと引っ張られ立たされる。
「あ、ありがとう……」
私より頭1個分高い位置にあるその顔を見上げるとミルク色の短い髪に金色の瞳が見えた。
野性的な雰囲気を漂わす青年が、優しく頬笑む。
「俺、ニコラスって言うんだ。ニックって呼んでよ」
「え?あ、私は」
「知ってるよ、アイリ。俺の可愛いリリー」
なぜ私の名前を知ってるの?と聞く前にニコラスと名乗ったその少年は私の顎をつまみ自分の顔を近づけた。
「?!」
一瞬の流れるような動きに抵抗する間もなくふにっと唇になにかが当たる。しかしそれはニコラスの唇ではなかった。
「アイリ様から離れなさい」
私とニコラスの唇の間にはセバスチャンの手の平が挟まっていたのだ。
「……おい、運命の出会いを邪魔しないでくんない?」
「初対面で唇を奪おうとするなどただの痴漢です」
ニコラスは私から離れ、セバスチャンの手の甲にあたった自分の唇を腕で拭う。金色の瞳がギラリとセバスチャンを睨んだ。
「ふん、まぁいいや。多少障害があったほうが愛は盛り上がるっていうしな。今回はおとなしく退散するよ」
そういってニコラスが立ち去り、見えなくなるまでセバスチャンはニコラスの背中をずっと見ていた。
そんな私たちの姿を、壁の影から覗く二つの黄緑色の光があったことにその時の私は気づかなかったのだ。
5
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
光の王太子殿下は愛したい
葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。
わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。
だが、彼女はあるときを境に変わる。
アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。
どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。
目移りなどしないのに。
果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!?
ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。
☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】攻略を諦めたら騎士様に溺愛されました。悪役でも幸せになれますか?
うり北 うりこ
恋愛
メイリーンは、大好きな乙女ゲームに転生をした。しかも、ヒロインだ。これは、推しの王子様との恋愛も夢じゃない! そう意気込んで学園に入学してみれば、王子様は悪役令嬢のローズリンゼットに夢中。しかも、悪役令嬢はおかめのお面をつけている。
これは、巷で流行りの悪役令嬢が主人公、ヒロインが悪役展開なのでは?
命一番なので、攻略を諦めたら騎士様の溺愛が待っていた。
悪役令嬢の居場所。
葉叶
恋愛
私だけの居場所。
他の誰かの代わりとかじゃなく
私だけの場所
私はそんな居場所が欲しい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※誤字脱字等あれば遠慮なく言ってください。
※感想はしっかりニヤニヤしながら読ませて頂いています。
※こんな話が見たいよ!等のリクエストも歓迎してます。
※完結しました!番外編執筆中です。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
破滅ルートを全力で回避したら、攻略対象に溺愛されました
平山和人
恋愛
転生したと気付いた時から、乙女ゲームの世界で破滅ルートを回避するために、攻略対象者との接点を全力で避けていた。
王太子の求婚を全力で辞退し、宰相の息子の売り込みを全力で拒否し、騎士団長の威圧を全力で受け流し、攻略対象に顔さえ見せず、隣国に留学した。
ヒロインと王太子が婚約したと聞いた私はすぐさま帰国し、隠居生活を送ろうと心に決めていた。
しかし、そんな私に転生者だったヒロインが接触してくる。逆ハールートを送るためには私が悪役令嬢である必要があるらしい。
ヒロインはあの手この手で私を陥れようとしてくるが、私はそのたびに回避し続ける。私は無事平穏な生活を送れるのだろうか?
悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる