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奪われるなんて思ってもいなかった
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「はなしなさいよぉっ!」
空中でビチビチと跳ねる人魚の体からキラリと光る透明な糸が出ているのが見えた。その糸の先はセバスチャンが握っている釣竿に繋がっている。
「この海の魔物の女王であるあたしにこんなことしてぇ、ただで済むとおもっ」
「黙れ、魚類が」
セバスチャンが釣竿を縦に振り上げると人魚と私の体は高く跳び、その反動でセバスチャンの足元に落ちた。
「ぎゃあっ!!」
人魚の体が地面に衝突して悲鳴をあげる。私もすぐにぶつかるだろうと覚悟してぎゅっと目をつむるが、いくら待っても衝撃はこずかわりに聞き慣れた声が聞こえて抱き締められた。
「大丈夫ですか、アイリ様?……あぁ、こんなに傷だらけになって……。
なんでちょっと目を離した隙にこんなことになってるんですかね?せめてナイトを連れていればここまで手間をかけずにすんだものを、私がどれだけ苦労したかわかっていますか?わかってませんよね?それがわかるほど賢かったらこんなことになるはずありません」
こ、怖いです。セバスチャンがなんか負のオーラを背負っていてすごく怖いです。にっこりしてるのに笑ってないです!!
「ご、ごめんなさい……」
セバスチャンはため息をつきながら私をそっと下ろす。
「まずはこの魚類を始末しますので、少々お待ちください」
そして足元に転がってピクピクしてる人魚の腹部を足で勢いよく踏みつけた。
「ぎゃあっ!」
「うるさいですよ、魚類。よくもアイリ様に傷をつけてくれましたね。どうやってアイリ様をここに連れてきたんですか?」
「そ、そんなことしてないわぁ!その人間が突然現れたから、もったいないからエサにしようとしただけよぉっ!」
エサ。の所でセバスチャンの眉毛がピクリと動いた。
「……ここはなんなのです?」
「ここは海のごみ捨て場よぉ!要らなくなった眷属やしもべが捨てられるのよぉ!だから、ここに捨てられたものはあたしのエサや玩具にしていいのよぉ!」
セバスチャンの足にさらに力がこもる。人魚は「痛い!痛いぃ!」と体をうねらせた。
「やめてよぉ!あなたそんな姿してるけど吸血鬼でしょぉ?!あなたも要らなくなったからその人間をここに捨てたんでしょぉ?!あなたが捨てた玩具をあたしが拾っただけよぉ!!」
ぐちゃぁっ!
セバスチャンが無表情のまま、人魚の腹部を足で踏み潰した。辺りに青い血が流れだし、人魚の体がビクビクと痙攣する。
「ここに来る方法は?そして知っているのは誰ですか?」
「ぃ"た"い"ぃ"ぃ"……」
「答えなさい」
「ぎゃあ"ぁ"っっ!!」
セバスチャンの足が今度は胸部を踏みつけ、人魚の胸が足の形にへこんだ。
「に、んぎょ、の血を、溶かした、水に、沈めれば、ここに……来る。
妖精王が……知って、る。あいつ、は、あた、しから血を、盗んだ…………」
そのとき人魚の顔が動いて濁ったその目に私の姿がうつり、背筋が寒くなった。
「……!」
セバスチャンはその視線から私を守るように体を動かし、冷たい目で人魚を見下ろす。
「さて、アイリ様。この魚類はいかがいたしましょうか?」
「えっ」
「活作りにしますか?煮ても焼いてもいいとは思いますが。まぁ、上半分は廃棄ですが」
「……食べるのはちょっと」
いや、かなり嫌だ。さっきまで私を食べようとしてきた相手だけど、こうもセバスチャンに痛め付けられてる姿を見るとなんともいえなくなってくる。
「人魚はしぶといですからこれくらいでは死にませんよ。ほら、もう治ってきてます。人魚の肉を食べると不老不死になるという伝説まであるくらいですから。
昔、乱獲されてずいぶん数は減ってるはずですが、しぶといからなかなか絶滅しません。この海の魔物が吸血鬼より勝っている所なんてこの超自己再生能力だけです」
そう言われてセバスチャンの横から覗き込むと、人魚の腹部がうねうねと動き傷が塞がっていった。完全に傷の治った人魚は青い血溜りの上に上半身を起こす。
その顔はすでに元の綺麗な顔に戻っていた。
「……なんてことするのよ、このでかコウモリぃ!もう少しで死ぬとこだったわぁ!この美しいあたしにこんなことして許されると思っているのぉ?!
あたしの美しさはこの海の秘宝なのよぉ?!」
セバスチャンが忌々しそうに「ちっ」と舌打ちをする。
「もう一度捌かれたいみたいですね、この魚類が……」
「せっかく美味しそうな人間だと思ったのに、そんなに食べられたくないなら捨てなきゃいいでしょぉ?!
なんなのよ、もうぅ!あたし、帰らせてもらうわぁ!」
「捨ててません。勝手に落ちたから拾いに来たんです。そして、どんな理由があろうとアイリ様を傷付けた魚を逃すはずないでしょう。お仕置きです!」
崖の上から海に飛び込もうとした人魚の尾ヒレを鷲掴みにして、ブンッと振り回す。
「ぎゃあ――――っ!」
「このまま乾物にしてやりましょうか?」
※しばらくセバスチャンと人魚の攻防が続きますので、しばらくお待ちください。
「信じられない、1日でこんなに何回も自己再生したの生まれて初めてよぉ……!」
すでに数十回も同じことを繰り返した人魚は変わらず綺麗な顔だがぐったり疲れた表情をしている。
「まだ回復するんですね。せっかくなので自己再生しなくなるまでやりたかったんですが……」
セバスチャンの言葉に人魚はビクッと反応し、顔色を悪くして怯えた。
「ちょっ、もうやめてよぉ!いくら治っても痛いのは嫌よぉ!この人間なら返すわよぉっ」
人魚のことをにっこりと笑顔で見ているセバスチャン。しかしセバスチャンの執事スマイルはやはり目が笑ってない。
「おやおや、あんなに調教したのにまだそんな口を聞きますか……。お仕置きが足りませんでしたね?次はアジの開きにでも……」
「いやぁ~~!ごめんなさいぃぃ!」
そんなセバスチャンの笑顔に人魚は半泣きになりながら這いずってくると私の後ろに隠れた。
「ごめんなさい!もうしません!お願い、許してぇ!」
私の背中に張り付いてガタガタ震える人魚を見てたら、なんだか可哀想になってきた。
「セバスチャン、もうやめてあげて?」
「…………アイリ様がそうおっしゃるなら」
私のひと言でセバスチャンが渋々一歩下がる。するとそれを見ていた人魚が驚いたように目を見開いた。
「すごい……、あの吸血鬼が言うことを聞いたぁ。あなた何者なのぉ?この吸血鬼の玩具じゃなかったのぉ?」
「私はアイリ様の執事です」
セバスチャンがいつもの無表情で答える。
「執事ぃ?じゃあ、あなたは人間なのに吸血鬼の主人なのぉ?」
「えーと、まぁ、一応」
1年間だけの約束なのだが、説明するのもややこしいのでやめておく。しかし人魚の目はキラキラと輝きだし、私の前まで這いずると私の手を握った。
「すごぉい!あなたすごかったのねぇ!吸血鬼を平伏させて、あんなことしたあたしを許してくれるなんて。――――まるで女神だわぁ」
なぜかうっとりした表情になりだし、頬を赤くして急にモジモジし始めた。
「あたしの血も肉も欲しがらず、こんなに優しくしてくれる人…………初めてぇ」
そして、ちゅっ。と私の唇に自分の唇を重ねたのだ。
「………………?!」
「食べようとしてごめんなさいぃ。お詫びにあなたに海の加護をあげぎゃ――――っ」
うっとり顔の人魚は全部言い終わる前にセバスチャンの回し蹴りで吹っ飛ばされた。
「三枚に卸してフライにしましょう……」
セバスチャンのどす黒い声が静かに響いたのだった。
私のファーストキスがぁ――――っっ?!
空中でビチビチと跳ねる人魚の体からキラリと光る透明な糸が出ているのが見えた。その糸の先はセバスチャンが握っている釣竿に繋がっている。
「この海の魔物の女王であるあたしにこんなことしてぇ、ただで済むとおもっ」
「黙れ、魚類が」
セバスチャンが釣竿を縦に振り上げると人魚と私の体は高く跳び、その反動でセバスチャンの足元に落ちた。
「ぎゃあっ!!」
人魚の体が地面に衝突して悲鳴をあげる。私もすぐにぶつかるだろうと覚悟してぎゅっと目をつむるが、いくら待っても衝撃はこずかわりに聞き慣れた声が聞こえて抱き締められた。
「大丈夫ですか、アイリ様?……あぁ、こんなに傷だらけになって……。
なんでちょっと目を離した隙にこんなことになってるんですかね?せめてナイトを連れていればここまで手間をかけずにすんだものを、私がどれだけ苦労したかわかっていますか?わかってませんよね?それがわかるほど賢かったらこんなことになるはずありません」
こ、怖いです。セバスチャンがなんか負のオーラを背負っていてすごく怖いです。にっこりしてるのに笑ってないです!!
「ご、ごめんなさい……」
セバスチャンはため息をつきながら私をそっと下ろす。
「まずはこの魚類を始末しますので、少々お待ちください」
そして足元に転がってピクピクしてる人魚の腹部を足で勢いよく踏みつけた。
「ぎゃあっ!」
「うるさいですよ、魚類。よくもアイリ様に傷をつけてくれましたね。どうやってアイリ様をここに連れてきたんですか?」
「そ、そんなことしてないわぁ!その人間が突然現れたから、もったいないからエサにしようとしただけよぉっ!」
エサ。の所でセバスチャンの眉毛がピクリと動いた。
「……ここはなんなのです?」
「ここは海のごみ捨て場よぉ!要らなくなった眷属やしもべが捨てられるのよぉ!だから、ここに捨てられたものはあたしのエサや玩具にしていいのよぉ!」
セバスチャンの足にさらに力がこもる。人魚は「痛い!痛いぃ!」と体をうねらせた。
「やめてよぉ!あなたそんな姿してるけど吸血鬼でしょぉ?!あなたも要らなくなったからその人間をここに捨てたんでしょぉ?!あなたが捨てた玩具をあたしが拾っただけよぉ!!」
ぐちゃぁっ!
セバスチャンが無表情のまま、人魚の腹部を足で踏み潰した。辺りに青い血が流れだし、人魚の体がビクビクと痙攣する。
「ここに来る方法は?そして知っているのは誰ですか?」
「ぃ"た"い"ぃ"ぃ"……」
「答えなさい」
「ぎゃあ"ぁ"っっ!!」
セバスチャンの足が今度は胸部を踏みつけ、人魚の胸が足の形にへこんだ。
「に、んぎょ、の血を、溶かした、水に、沈めれば、ここに……来る。
妖精王が……知って、る。あいつ、は、あた、しから血を、盗んだ…………」
そのとき人魚の顔が動いて濁ったその目に私の姿がうつり、背筋が寒くなった。
「……!」
セバスチャンはその視線から私を守るように体を動かし、冷たい目で人魚を見下ろす。
「さて、アイリ様。この魚類はいかがいたしましょうか?」
「えっ」
「活作りにしますか?煮ても焼いてもいいとは思いますが。まぁ、上半分は廃棄ですが」
「……食べるのはちょっと」
いや、かなり嫌だ。さっきまで私を食べようとしてきた相手だけど、こうもセバスチャンに痛め付けられてる姿を見るとなんともいえなくなってくる。
「人魚はしぶといですからこれくらいでは死にませんよ。ほら、もう治ってきてます。人魚の肉を食べると不老不死になるという伝説まであるくらいですから。
昔、乱獲されてずいぶん数は減ってるはずですが、しぶといからなかなか絶滅しません。この海の魔物が吸血鬼より勝っている所なんてこの超自己再生能力だけです」
そう言われてセバスチャンの横から覗き込むと、人魚の腹部がうねうねと動き傷が塞がっていった。完全に傷の治った人魚は青い血溜りの上に上半身を起こす。
その顔はすでに元の綺麗な顔に戻っていた。
「……なんてことするのよ、このでかコウモリぃ!もう少しで死ぬとこだったわぁ!この美しいあたしにこんなことして許されると思っているのぉ?!
あたしの美しさはこの海の秘宝なのよぉ?!」
セバスチャンが忌々しそうに「ちっ」と舌打ちをする。
「もう一度捌かれたいみたいですね、この魚類が……」
「せっかく美味しそうな人間だと思ったのに、そんなに食べられたくないなら捨てなきゃいいでしょぉ?!
なんなのよ、もうぅ!あたし、帰らせてもらうわぁ!」
「捨ててません。勝手に落ちたから拾いに来たんです。そして、どんな理由があろうとアイリ様を傷付けた魚を逃すはずないでしょう。お仕置きです!」
崖の上から海に飛び込もうとした人魚の尾ヒレを鷲掴みにして、ブンッと振り回す。
「ぎゃあ――――っ!」
「このまま乾物にしてやりましょうか?」
※しばらくセバスチャンと人魚の攻防が続きますので、しばらくお待ちください。
「信じられない、1日でこんなに何回も自己再生したの生まれて初めてよぉ……!」
すでに数十回も同じことを繰り返した人魚は変わらず綺麗な顔だがぐったり疲れた表情をしている。
「まだ回復するんですね。せっかくなので自己再生しなくなるまでやりたかったんですが……」
セバスチャンの言葉に人魚はビクッと反応し、顔色を悪くして怯えた。
「ちょっ、もうやめてよぉ!いくら治っても痛いのは嫌よぉ!この人間なら返すわよぉっ」
人魚のことをにっこりと笑顔で見ているセバスチャン。しかしセバスチャンの執事スマイルはやはり目が笑ってない。
「おやおや、あんなに調教したのにまだそんな口を聞きますか……。お仕置きが足りませんでしたね?次はアジの開きにでも……」
「いやぁ~~!ごめんなさいぃぃ!」
そんなセバスチャンの笑顔に人魚は半泣きになりながら這いずってくると私の後ろに隠れた。
「ごめんなさい!もうしません!お願い、許してぇ!」
私の背中に張り付いてガタガタ震える人魚を見てたら、なんだか可哀想になってきた。
「セバスチャン、もうやめてあげて?」
「…………アイリ様がそうおっしゃるなら」
私のひと言でセバスチャンが渋々一歩下がる。するとそれを見ていた人魚が驚いたように目を見開いた。
「すごい……、あの吸血鬼が言うことを聞いたぁ。あなた何者なのぉ?この吸血鬼の玩具じゃなかったのぉ?」
「私はアイリ様の執事です」
セバスチャンがいつもの無表情で答える。
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「えーと、まぁ、一応」
1年間だけの約束なのだが、説明するのもややこしいのでやめておく。しかし人魚の目はキラキラと輝きだし、私の前まで這いずると私の手を握った。
「すごぉい!あなたすごかったのねぇ!吸血鬼を平伏させて、あんなことしたあたしを許してくれるなんて。――――まるで女神だわぁ」
なぜかうっとりした表情になりだし、頬を赤くして急にモジモジし始めた。
「あたしの血も肉も欲しがらず、こんなに優しくしてくれる人…………初めてぇ」
そして、ちゅっ。と私の唇に自分の唇を重ねたのだ。
「………………?!」
「食べようとしてごめんなさいぃ。お詫びにあなたに海の加護をあげぎゃ――――っ」
うっとり顔の人魚は全部言い終わる前にセバスチャンの回し蹴りで吹っ飛ばされた。
「三枚に卸してフライにしましょう……」
セバスチャンのどす黒い声が静かに響いたのだった。
私のファーストキスがぁ――――っっ?!
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