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「ボクがお前をやっつけてやる!」
そう叫びながら木刀を振り回してアーノルド様に突進するロナード。どうしたらいいかと慌てる私の隣でアーノルド様は無言のまま右手を差し出し……ロナードの頭をむんずっと鷲掴みにした。
「ふにょっ?!」
アーノルド様の行動に驚きながらも「じんじょーにしょーぶしろぉぉぉっ」と今度は両腕をぐるぐると動かしてパンチを繰り出すロナードだが、その拳はアーノルド様にかすりもしないようだ。
「エ、エトランゼ様の弟……?」
「な、なんてことだ……」
なぜかロナードを見つめながらぷるぷると震えだすアーノルド様とアーシャ様。アーノルド様に至ってはなぜか反対の手で自身の鼻を抑えている。私を抱きしめるのをやめてくれてのはいいのだが、まるで悶え苦しむように体をくねらせてくるのはどうしたのだろうか。この反応に異常を感じて背後で見守っていてくれるはずのセノーデン伯爵夫妻に助けを求めるも、頼みの綱のセノーデン伯爵夫妻もアーノルド様たちと同じく悶え苦しんでいた。その様子を見て私はハッと気付いてしまったのだ、これからの展開に。
いけない!このままではロナードの身が……!
「だめよ、ロナード……!」
私はロナードを止めるべく手を伸ばした。だが、すでに手遅れだったのだ。
「な、なんて可愛らしいんですのぉぉぉ?!エトランゼ様にくりそつですわぁぁぁ!!」
「まるで小さなエトランゼ嬢じゃないか……!将来生まれた子供が男の子だったらきっとこんな感じ……、くっ!幸せな未来しか想像できない……っ!」
「ちっちゃいエトランゼちゃんみたいで可愛いィィィィわァァァっ!」
「エトランゼちゃんの弟なら、我が家は大歓迎だぞぉっ!よぉし、今から歓迎パーティーだぁぁぁっ!!」
私の思った通り、ロナードの身柄はあっという間に4人に囲まれて「わっしょーいっ!」と担ぎ上げられてしまっていた。あぁぁ、胴上げされながらロナードが屋敷の中に運ばれていくわ……。きっとこの後はロナードは山程のご馳走を与えられて息づく暇も無いくらいに撫でられまくって頬をぷにぷにされ、ありとあらゆる褒め言葉攻めとプレゼント攻撃にあってしまうだろう。
そんなの、ロナードにはまだ刺激が強すぎるわ……!!
私は急いでみなさんの後を追いかけようとしたが、それを老執事のマートスさんに止められてしまう。
「マートスさん……!」
「もう、始まってしまっています……」
マートスさんは諦めたように首を左右に振る。そんな、ロナードがわっしょいされてからまだほんの数秒しか経っていないのに……?!
「セノーデンの人間の行動力を侮ってはいけません」
「そんな……。それではもうロナードは……!」
「きっと、信じられないくらい可愛がられてちやほやされてしまっているでしょう……」
「ロナード……!」
そして私がとてつもなく賑やかになっているその部屋に入ると、そこには思っていた以上の光景が広がっていたのだ。
色とりどりの料理に山積みのプレゼント。紙吹雪が舞い散るその中心部分には宝石が散りばめられた豪華な椅子が設置され、ふかふかの座面に沈むようにロナードがちょこんと座っている。
「ロナード……!」
「お、おねーさま……!!」
私が思わず声をかけると涙目になったロナードが腕を広げて私に抱きついてきた。頬を真っ赤にしてわずかながらに震えながら口を開いた。
「た、助けておねーさま!この人たちが……ボクをめちゃくちゃ褒めてくるんだよぉぉぉっっ!ボクが可愛いだとか将来有望だとか、よくわかんないけど頭の天辺から爪先まで褒めまくってくるよぉぉぉぉっっ」
「ロナード……、そんなのまだ序の口なのよ!そのうちくせ毛のカーブ具合から髪の毛の1本まで褒められて、アクビやしゃっくりすら愛でられるの!お菓子をあーんして食べさせられたり、散歩に行ったら右足から踏み出しただけで褒められるのよぉっ」
「うぅぅっ、人参を食べただけでこんなに褒められたのボク初めてだよ!しかもとっても美味しかったからついおかわりしたらなぜかものすごく褒められちゃったよ!こんなの、こんなの褒め殺しだよぉぉぉ!」
わんわんと泣きじゃくるロナードを宥めていると、背後からはうっとりとした呟きが聞こえてきた。
「なんて美しい姉弟愛……眼福ですわぁ!」
「こうなったら世界一の画家を連れてきてエトランゼちゃんとロナードくんの肖像画を描いてもらいましょう……!」
「カメラ、カメラを作らねば……!ポラロイドかデジカメか……いや、やっぱり動画の方が……!」
「僕の妻と義弟……最アンド高!!」
こうして褒め殺しされてしまったロナードはセノーデン一家の手によってふにゃふにゃにされてしまったのだった。
ロナードは嫡男として厳しく育てられていたからあまり褒められ慣れていないので、きっと恥ずかし過ぎて泣いてしまうと思ったのだ。
ーーーーここに嫁いできたばかりの私と同じように。
***
「それで、なぜあんなことを?」
「それは……ある人が教えてくれたんです」
やっと落ち着いたロナードはまだ少し照れながら(横でずっとアーシャ様が「可愛いですわぁ」とロナードの可愛らしさを語っていたため)ここへやって来た理由を教えてくれた。
「その人は、おねーさまはお金で売られたんだって。お嫁に行ったお家で酷い目にあってるから早く助けに行ってあげてって……。おとーさまに聞いたらボクにごめんって謝ってきたんだ。そして、ボクが学園に通えるのもご飯を食べられるのもおねーさまの犠牲があったからだって初めて知ったんだ。
ボクは今までおねーさまに守られてきて、今もまた守られてばかりなんだってわかったら居ても立っても居られなくなって、それで……。あの、ごめんなさい。ボク、おねーさまを大切にしてくれていた人達に酷い言葉を……」
私がセノーデン伯爵家でどんな暮らしをしているかを説明すると、ロナードはしょんぼりと肩を落とし、ぺこりと頭を下げる。元より賢い子なので、自分の目で見ればすぐに理解出来る子なのである。
「それにしても、ピンク髪のちょっと変なテンションの女の人か……。ヒロインだな」
「変なテンションなら、確実にヒロインですわね」
「ヒロインしかいないでしょうねぇ」
「ヒロインしつこいなぁ」
神妙な顔で頷きあうセノーデン一家。やはりヒロインさんはちょっと変なテンションの人らしい。
「その変な人……いえ、ピンク髪の人は他に何か言ってたの?」
「えーと、確か……。王子がダメならスパイを探しに行かなくちゃってブツブツ呟いてて……塩じゃなくってあっちのルートなのかしらって、なんか怒ってたよ」
「スパイを探しに行くって、まさか……」
それはたぶん、アーノルド様と王子以外にいるもう一人の攻略対象者の事だろう。でもアーノルド様が先に塩湖を発見したおかげでスパイはこの国にこないはずだ。でも、あっちのルートとは一体……?
「もしかして、塩湖探し以外にもルートがあったのか?まさか隠しルートがあるなんて……くそっ!ヒロインはどこまで知ってるんだ……?!」
アーノルド様が悔しそうに奥歯をギリッと噛み締める。こんなアーノルド様は初めてだ。その姿に以前に聞いたスパイルートの悪役令嬢の結末を思い出し、私はそっとロナードを抱き締めた。
「おねーさま……?」
「……なんでもないの、大丈夫よ」
どの結末でも死ぬのは私だけでロナードは無事なはずだ。でも、出来れば死にたくなんか無い。スパイなんか見つからなければいいのに。そう願いながらロナードを抱き締める腕に力を込めるのだった。
そう叫びながら木刀を振り回してアーノルド様に突進するロナード。どうしたらいいかと慌てる私の隣でアーノルド様は無言のまま右手を差し出し……ロナードの頭をむんずっと鷲掴みにした。
「ふにょっ?!」
アーノルド様の行動に驚きながらも「じんじょーにしょーぶしろぉぉぉっ」と今度は両腕をぐるぐると動かしてパンチを繰り出すロナードだが、その拳はアーノルド様にかすりもしないようだ。
「エ、エトランゼ様の弟……?」
「な、なんてことだ……」
なぜかロナードを見つめながらぷるぷると震えだすアーノルド様とアーシャ様。アーノルド様に至ってはなぜか反対の手で自身の鼻を抑えている。私を抱きしめるのをやめてくれてのはいいのだが、まるで悶え苦しむように体をくねらせてくるのはどうしたのだろうか。この反応に異常を感じて背後で見守っていてくれるはずのセノーデン伯爵夫妻に助けを求めるも、頼みの綱のセノーデン伯爵夫妻もアーノルド様たちと同じく悶え苦しんでいた。その様子を見て私はハッと気付いてしまったのだ、これからの展開に。
いけない!このままではロナードの身が……!
「だめよ、ロナード……!」
私はロナードを止めるべく手を伸ばした。だが、すでに手遅れだったのだ。
「な、なんて可愛らしいんですのぉぉぉ?!エトランゼ様にくりそつですわぁぁぁ!!」
「まるで小さなエトランゼ嬢じゃないか……!将来生まれた子供が男の子だったらきっとこんな感じ……、くっ!幸せな未来しか想像できない……っ!」
「ちっちゃいエトランゼちゃんみたいで可愛いィィィィわァァァっ!」
「エトランゼちゃんの弟なら、我が家は大歓迎だぞぉっ!よぉし、今から歓迎パーティーだぁぁぁっ!!」
私の思った通り、ロナードの身柄はあっという間に4人に囲まれて「わっしょーいっ!」と担ぎ上げられてしまっていた。あぁぁ、胴上げされながらロナードが屋敷の中に運ばれていくわ……。きっとこの後はロナードは山程のご馳走を与えられて息づく暇も無いくらいに撫でられまくって頬をぷにぷにされ、ありとあらゆる褒め言葉攻めとプレゼント攻撃にあってしまうだろう。
そんなの、ロナードにはまだ刺激が強すぎるわ……!!
私は急いでみなさんの後を追いかけようとしたが、それを老執事のマートスさんに止められてしまう。
「マートスさん……!」
「もう、始まってしまっています……」
マートスさんは諦めたように首を左右に振る。そんな、ロナードがわっしょいされてからまだほんの数秒しか経っていないのに……?!
「セノーデンの人間の行動力を侮ってはいけません」
「そんな……。それではもうロナードは……!」
「きっと、信じられないくらい可愛がられてちやほやされてしまっているでしょう……」
「ロナード……!」
そして私がとてつもなく賑やかになっているその部屋に入ると、そこには思っていた以上の光景が広がっていたのだ。
色とりどりの料理に山積みのプレゼント。紙吹雪が舞い散るその中心部分には宝石が散りばめられた豪華な椅子が設置され、ふかふかの座面に沈むようにロナードがちょこんと座っている。
「ロナード……!」
「お、おねーさま……!!」
私が思わず声をかけると涙目になったロナードが腕を広げて私に抱きついてきた。頬を真っ赤にしてわずかながらに震えながら口を開いた。
「た、助けておねーさま!この人たちが……ボクをめちゃくちゃ褒めてくるんだよぉぉぉっっ!ボクが可愛いだとか将来有望だとか、よくわかんないけど頭の天辺から爪先まで褒めまくってくるよぉぉぉぉっっ」
「ロナード……、そんなのまだ序の口なのよ!そのうちくせ毛のカーブ具合から髪の毛の1本まで褒められて、アクビやしゃっくりすら愛でられるの!お菓子をあーんして食べさせられたり、散歩に行ったら右足から踏み出しただけで褒められるのよぉっ」
「うぅぅっ、人参を食べただけでこんなに褒められたのボク初めてだよ!しかもとっても美味しかったからついおかわりしたらなぜかものすごく褒められちゃったよ!こんなの、こんなの褒め殺しだよぉぉぉ!」
わんわんと泣きじゃくるロナードを宥めていると、背後からはうっとりとした呟きが聞こえてきた。
「なんて美しい姉弟愛……眼福ですわぁ!」
「こうなったら世界一の画家を連れてきてエトランゼちゃんとロナードくんの肖像画を描いてもらいましょう……!」
「カメラ、カメラを作らねば……!ポラロイドかデジカメか……いや、やっぱり動画の方が……!」
「僕の妻と義弟……最アンド高!!」
こうして褒め殺しされてしまったロナードはセノーデン一家の手によってふにゃふにゃにされてしまったのだった。
ロナードは嫡男として厳しく育てられていたからあまり褒められ慣れていないので、きっと恥ずかし過ぎて泣いてしまうと思ったのだ。
ーーーーここに嫁いできたばかりの私と同じように。
***
「それで、なぜあんなことを?」
「それは……ある人が教えてくれたんです」
やっと落ち着いたロナードはまだ少し照れながら(横でずっとアーシャ様が「可愛いですわぁ」とロナードの可愛らしさを語っていたため)ここへやって来た理由を教えてくれた。
「その人は、おねーさまはお金で売られたんだって。お嫁に行ったお家で酷い目にあってるから早く助けに行ってあげてって……。おとーさまに聞いたらボクにごめんって謝ってきたんだ。そして、ボクが学園に通えるのもご飯を食べられるのもおねーさまの犠牲があったからだって初めて知ったんだ。
ボクは今までおねーさまに守られてきて、今もまた守られてばかりなんだってわかったら居ても立っても居られなくなって、それで……。あの、ごめんなさい。ボク、おねーさまを大切にしてくれていた人達に酷い言葉を……」
私がセノーデン伯爵家でどんな暮らしをしているかを説明すると、ロナードはしょんぼりと肩を落とし、ぺこりと頭を下げる。元より賢い子なので、自分の目で見ればすぐに理解出来る子なのである。
「それにしても、ピンク髪のちょっと変なテンションの女の人か……。ヒロインだな」
「変なテンションなら、確実にヒロインですわね」
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「ヒロインしつこいなぁ」
神妙な顔で頷きあうセノーデン一家。やはりヒロインさんはちょっと変なテンションの人らしい。
「その変な人……いえ、ピンク髪の人は他に何か言ってたの?」
「えーと、確か……。王子がダメならスパイを探しに行かなくちゃってブツブツ呟いてて……塩じゃなくってあっちのルートなのかしらって、なんか怒ってたよ」
「スパイを探しに行くって、まさか……」
それはたぶん、アーノルド様と王子以外にいるもう一人の攻略対象者の事だろう。でもアーノルド様が先に塩湖を発見したおかげでスパイはこの国にこないはずだ。でも、あっちのルートとは一体……?
「もしかして、塩湖探し以外にもルートがあったのか?まさか隠しルートがあるなんて……くそっ!ヒロインはどこまで知ってるんだ……?!」
アーノルド様が悔しそうに奥歯をギリッと噛み締める。こんなアーノルド様は初めてだ。その姿に以前に聞いたスパイルートの悪役令嬢の結末を思い出し、私はそっとロナードを抱き締めた。
「おねーさま……?」
「……なんでもないの、大丈夫よ」
どの結末でも死ぬのは私だけでロナードは無事なはずだ。でも、出来れば死にたくなんか無い。スパイなんか見つからなければいいのに。そう願いながらロナードを抱き締める腕に力を込めるのだった。
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