1 / 24
1
しおりを挟む
これは、春の日差しに雪が溶け切った頃の出来事。とある伯爵家にやってきたひとりの花嫁の物語。
「まぁぁあ!やっぱり本物は違うわぁ!立体よ!3Dよ!ナマモノよーっ!」
「素敵、素敵、素敵!!最推しが生きて動いてるなんてっ!美しすぎて眼福ものですわぁ!なんて尊い……!」
「アクスタを集めるためにコンビニをはしごしたのが昨日のことのようだ……!(感涙)激レアゲットした時より嬉しい……!!」
「へ、あ、えぇ?!」
覚悟を決めてやってきた私は、馬車から降りた途端に3人の人間に囲まれていた。それこそ蔑まれるか罵倒されるか……嫁いびりなんて当たり前の日々が待っていると覚悟してきたのに……。
「「「ようこそ、セノーデン伯爵家へーーーー!!」」」
なぜか私を大歓喜で迎い入れてくれる伯爵家の面々。混乱した私は、これまでの事を思い出していたのだった……。
***
私の実家。ルーゼルク侯爵家は、代々続く由緒正しき貴族としてずっと周りに尊大な態度を取り続けていた。貴族とは階級と血筋が全てで、自分たちより下級な貴族などなんの価値もないと信じていたのだ。もちろんセノーデン伯爵にもかなり辛辣な態度を取っていた。
そんな両親に育てられた私も弟もそれが当然であると思っていたし、自分たちより下の貴族なんて血筋の悪い役立たずだと両親と同じように学園でも横暴な振る舞いをしていたのだ。だが、そんな生活はある日一変してしまう。
なんと、自分の成功を信じて疑わない侯爵家当主が新たな事業に手を出し見事に失敗してしまったのだ。その損失は莫大で、ルーゼルク侯爵家はあっという間に没落寸前となってしまうほどだった。
そんなお金がなくて風前の灯となった侯爵家に手を差し伸べたのが、それまでルーゼルク侯爵家がずっと馬鹿にしていたセノーデン伯爵家だ。
セノーデン伯爵家は全ての借金を肩代わりするかわりにとんでもない条件をルーゼルク侯爵家に提示してきたのだが……それは、侯爵家の華と謳われる一人娘……エトランゼの嫁入りだったのだ。確かにセノーデン伯爵家には年頃の嫡男がいてまだ婚約者もいないが、まさかずっと自分たちを馬鹿にしてきた侯爵家の娘を望んだことに皆が驚いた。
“金で買われた花嫁”。政略結婚は貴族の常とはいえ、侯爵令嬢が伯爵家に買われた事実はすぐに社交界にも知れ渡ってしまう。ドレスどころか食事も質素になり、使用人に給料も払えなくなるような貧乏生活が続きほとんどの使用人が侯爵家を去っていってしまった。私は誰にも助けて貰えない状況の中になってやっとこれまでの態度を反省したが、もう遅いのだ。
「きっと、辛い生活が待っているわ」
これまで表立ってはへつらう貴族たちも裏ではルーゼルク侯爵家に対して恨み言を言っているのは知っている。そして没落寸前の状況を笑っているのも。きっとセノーデン伯爵家も同じだろう。そんな伯爵家がわざわざ莫大な借金の肩代わりを申し出てまでエトランゼの嫁入りを望むなんて、裏があるに決まっている。エトランゼは、覚悟を決めて伯爵家にやってきたのだがーーーー。
「驚かせてしまって、申し訳ない。エトランゼ嬢」
なぜかお祭り騒ぎのセノーデン伯爵夫妻と伯爵令嬢をかき分け、ひとりの青年が私の前に姿を現した。
「あなたは……」
キラキラと輝く銀髪に宝石のような青い瞳。私の頭一個分上から形の良い唇が私の名を紡いだ。
「ご挨拶が遅れてしまいましたね。僕はセノーデン伯爵の嫡男、アーノルド・セノーデンです。あなたの……夫になります」
「あ、あなたが……アーノルド様」
大金を払い、私を“買った”伯爵令息。確か私よりひとつ上の学年だったはずだ。直接会話をしたことはなかったはずだけれど、もしかしたら学園で私のせいで嫌な思いをしていたのかもしれない。落ちぶれた侯爵令嬢をいたぶって憂さ晴らしをしようというのか。だが、金で買われた以上、私に拒む権利はない。なんにせよ、愛のない夫婦生活を強いられるのだろうーーーー。
するとアーノルド様は、うつむく私の手を戸惑うことなく握りしめた。
「やっと会えた!」
「……へ?」
青い瞳を潤ませ、その頬はほんのり薔薇色に色づいている。まるで初恋に浮かれる少女のように。
「この世界に転生して苦節17年、この時をどれだけ待ち望んだか!でも、僕が来たからには安心してください。悪役令嬢の断罪ルートフラグなんてへし折ってやりますから!」
「あ、悪役令嬢?ふらぐ?転生って……?」
「もう、お兄様ったら興奮し過ぎですわ!気持ちはわかりますけれど!エトランゼ様、驚かれたでしょうけれど安心してくださいね!わたくしたちはエトランゼ様の味方ですから!というか最推しですから!」
興奮気味に語り出すアーノルド様を押しのけ、やはり興奮している伯爵令嬢……アーノルド様の妹であるアーシャ様だ。クラスは違うが学園では同じ学年で、たまに廊下ですれ違う時にやたらと私を睨みつけてきていたからてっきり他の令嬢たちと同じく私を嫌っているのだと思っていた。私も、たかが伯爵令嬢のくせにって相手にせずに無視していたから嫌われて当然なんだけど……。
「あぁぁ……間近でエトランゼ様を拝める日がくるなんて……!でももう、廊下ですれ違う度にそのお姿を脳裏に焼き付けようと瞬きせずにガン見しなくてもいつでも見れますのね!お兄様グッジョブですわ!」
そしてアーノルド様から私の手を奪い取り、恍惚とした表情で「デュフフフ……リアル悪役令嬢、さいっこう!」と呟いたのだ。
あ、あれ?私……もしや、嫌われていない?
「やめないか、アーシャ。エトランゼ嬢が困っているだろう。そして、必要以上に見るな触るな。減ったらどうするんだ」
「まぁ!エトランゼ様を独り占めする気ですの?!他の攻略対象者がエトランゼ様に近づかないように情報を操作したのはわたくしですのよ!」
「結婚するのだから、もう僕の妻だ。つまり僕のものだ」
「わたくしのお義姉様でもありますーっ!」
「「それならば我々の義理の娘でもあるぞ!」」
なぜか伯爵夫妻も参戦して私の奪い合いが始まってしまった。一体、何がどうなっているのかわけがわからないんですけど?!
もはや呆然と立ち尽くすしかなくなった私にアーノルド様がにっこりと微笑みを向けた。
「ほら、父さんも母さんも落ち着いて。大丈夫ですよ、エトランゼ嬢。僕らはみんなあなたの大ファンなんです。ーーーー悪役令嬢エトランゼのね」
「あ、あの、さっきからその“悪役令嬢”とは一体なんなんですか……?」
“悪役”と付くからにはあまり良い印象はなさそうである。恐る恐る聞いてみると、その返答はやはりなものだった。
「はい、悪役令嬢とはみんなに嫌われて断罪されて死刑になったり国外追放されたりする令嬢のことです。あなたがその悪役令嬢なのですよーーーーでも「わ、私が死刑に……?!」え、エトランゼ嬢……!?」
“断罪”、“死刑”、“国外追放”。それが私だと言われ、やっぱり私は嫌われ者の侯爵令嬢なのだと突きつけられた気がした。そして、その言葉に一気に血の気が引き……私はその場で気を失ってしまったのだった。
「まぁぁあ!やっぱり本物は違うわぁ!立体よ!3Dよ!ナマモノよーっ!」
「素敵、素敵、素敵!!最推しが生きて動いてるなんてっ!美しすぎて眼福ものですわぁ!なんて尊い……!」
「アクスタを集めるためにコンビニをはしごしたのが昨日のことのようだ……!(感涙)激レアゲットした時より嬉しい……!!」
「へ、あ、えぇ?!」
覚悟を決めてやってきた私は、馬車から降りた途端に3人の人間に囲まれていた。それこそ蔑まれるか罵倒されるか……嫁いびりなんて当たり前の日々が待っていると覚悟してきたのに……。
「「「ようこそ、セノーデン伯爵家へーーーー!!」」」
なぜか私を大歓喜で迎い入れてくれる伯爵家の面々。混乱した私は、これまでの事を思い出していたのだった……。
***
私の実家。ルーゼルク侯爵家は、代々続く由緒正しき貴族としてずっと周りに尊大な態度を取り続けていた。貴族とは階級と血筋が全てで、自分たちより下級な貴族などなんの価値もないと信じていたのだ。もちろんセノーデン伯爵にもかなり辛辣な態度を取っていた。
そんな両親に育てられた私も弟もそれが当然であると思っていたし、自分たちより下の貴族なんて血筋の悪い役立たずだと両親と同じように学園でも横暴な振る舞いをしていたのだ。だが、そんな生活はある日一変してしまう。
なんと、自分の成功を信じて疑わない侯爵家当主が新たな事業に手を出し見事に失敗してしまったのだ。その損失は莫大で、ルーゼルク侯爵家はあっという間に没落寸前となってしまうほどだった。
そんなお金がなくて風前の灯となった侯爵家に手を差し伸べたのが、それまでルーゼルク侯爵家がずっと馬鹿にしていたセノーデン伯爵家だ。
セノーデン伯爵家は全ての借金を肩代わりするかわりにとんでもない条件をルーゼルク侯爵家に提示してきたのだが……それは、侯爵家の華と謳われる一人娘……エトランゼの嫁入りだったのだ。確かにセノーデン伯爵家には年頃の嫡男がいてまだ婚約者もいないが、まさかずっと自分たちを馬鹿にしてきた侯爵家の娘を望んだことに皆が驚いた。
“金で買われた花嫁”。政略結婚は貴族の常とはいえ、侯爵令嬢が伯爵家に買われた事実はすぐに社交界にも知れ渡ってしまう。ドレスどころか食事も質素になり、使用人に給料も払えなくなるような貧乏生活が続きほとんどの使用人が侯爵家を去っていってしまった。私は誰にも助けて貰えない状況の中になってやっとこれまでの態度を反省したが、もう遅いのだ。
「きっと、辛い生活が待っているわ」
これまで表立ってはへつらう貴族たちも裏ではルーゼルク侯爵家に対して恨み言を言っているのは知っている。そして没落寸前の状況を笑っているのも。きっとセノーデン伯爵家も同じだろう。そんな伯爵家がわざわざ莫大な借金の肩代わりを申し出てまでエトランゼの嫁入りを望むなんて、裏があるに決まっている。エトランゼは、覚悟を決めて伯爵家にやってきたのだがーーーー。
「驚かせてしまって、申し訳ない。エトランゼ嬢」
なぜかお祭り騒ぎのセノーデン伯爵夫妻と伯爵令嬢をかき分け、ひとりの青年が私の前に姿を現した。
「あなたは……」
キラキラと輝く銀髪に宝石のような青い瞳。私の頭一個分上から形の良い唇が私の名を紡いだ。
「ご挨拶が遅れてしまいましたね。僕はセノーデン伯爵の嫡男、アーノルド・セノーデンです。あなたの……夫になります」
「あ、あなたが……アーノルド様」
大金を払い、私を“買った”伯爵令息。確か私よりひとつ上の学年だったはずだ。直接会話をしたことはなかったはずだけれど、もしかしたら学園で私のせいで嫌な思いをしていたのかもしれない。落ちぶれた侯爵令嬢をいたぶって憂さ晴らしをしようというのか。だが、金で買われた以上、私に拒む権利はない。なんにせよ、愛のない夫婦生活を強いられるのだろうーーーー。
するとアーノルド様は、うつむく私の手を戸惑うことなく握りしめた。
「やっと会えた!」
「……へ?」
青い瞳を潤ませ、その頬はほんのり薔薇色に色づいている。まるで初恋に浮かれる少女のように。
「この世界に転生して苦節17年、この時をどれだけ待ち望んだか!でも、僕が来たからには安心してください。悪役令嬢の断罪ルートフラグなんてへし折ってやりますから!」
「あ、悪役令嬢?ふらぐ?転生って……?」
「もう、お兄様ったら興奮し過ぎですわ!気持ちはわかりますけれど!エトランゼ様、驚かれたでしょうけれど安心してくださいね!わたくしたちはエトランゼ様の味方ですから!というか最推しですから!」
興奮気味に語り出すアーノルド様を押しのけ、やはり興奮している伯爵令嬢……アーノルド様の妹であるアーシャ様だ。クラスは違うが学園では同じ学年で、たまに廊下ですれ違う時にやたらと私を睨みつけてきていたからてっきり他の令嬢たちと同じく私を嫌っているのだと思っていた。私も、たかが伯爵令嬢のくせにって相手にせずに無視していたから嫌われて当然なんだけど……。
「あぁぁ……間近でエトランゼ様を拝める日がくるなんて……!でももう、廊下ですれ違う度にそのお姿を脳裏に焼き付けようと瞬きせずにガン見しなくてもいつでも見れますのね!お兄様グッジョブですわ!」
そしてアーノルド様から私の手を奪い取り、恍惚とした表情で「デュフフフ……リアル悪役令嬢、さいっこう!」と呟いたのだ。
あ、あれ?私……もしや、嫌われていない?
「やめないか、アーシャ。エトランゼ嬢が困っているだろう。そして、必要以上に見るな触るな。減ったらどうするんだ」
「まぁ!エトランゼ様を独り占めする気ですの?!他の攻略対象者がエトランゼ様に近づかないように情報を操作したのはわたくしですのよ!」
「結婚するのだから、もう僕の妻だ。つまり僕のものだ」
「わたくしのお義姉様でもありますーっ!」
「「それならば我々の義理の娘でもあるぞ!」」
なぜか伯爵夫妻も参戦して私の奪い合いが始まってしまった。一体、何がどうなっているのかわけがわからないんですけど?!
もはや呆然と立ち尽くすしかなくなった私にアーノルド様がにっこりと微笑みを向けた。
「ほら、父さんも母さんも落ち着いて。大丈夫ですよ、エトランゼ嬢。僕らはみんなあなたの大ファンなんです。ーーーー悪役令嬢エトランゼのね」
「あ、あの、さっきからその“悪役令嬢”とは一体なんなんですか……?」
“悪役”と付くからにはあまり良い印象はなさそうである。恐る恐る聞いてみると、その返答はやはりなものだった。
「はい、悪役令嬢とはみんなに嫌われて断罪されて死刑になったり国外追放されたりする令嬢のことです。あなたがその悪役令嬢なのですよーーーーでも「わ、私が死刑に……?!」え、エトランゼ嬢……!?」
“断罪”、“死刑”、“国外追放”。それが私だと言われ、やっぱり私は嫌われ者の侯爵令嬢なのだと突きつけられた気がした。そして、その言葉に一気に血の気が引き……私はその場で気を失ってしまったのだった。
45
お気に入りに追加
279
あなたにおすすめの小説

ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。

モブに転生したので前世の好みで選んだモブに求婚しても良いよね?
狗沙萌稚
恋愛
乙女ゲーム大好き!漫画大好き!な普通の平凡の女子大生、水野幸子はなんと大好きだった乙女ゲームの世界に転生?!
悪役令嬢だったらどうしよう〜!!
……あっ、ただのモブですか。
いや、良いんですけどね…婚約破棄とか断罪されたりとか嫌だから……。
じゃあヒロインでも悪役令嬢でもないなら
乙女ゲームのキャラとは関係無いモブ君にアタックしても良いですよね?

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。

悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)
どくりんご
恋愛
公爵令嬢ソフィア・スイートには前世の記憶がある。
ある日この世界が乙女ゲームの世界ということに気づく。しかも自分が悪役令嬢!?
悪役令嬢みたいな結末は嫌だ……って、え!?
王子様は何故か溺愛!?なんかのバグ!?恥ずかしい台詞をペラペラと言うのはやめてください!推しにそんなことを言われると照れちゃいます!
でも、シナリオは変えられるみたいだから王子様と幸せになります!
強い悪役令嬢がさらに強い王子様や家族に溺愛されるお話。
HOT1/10 1位ありがとうございます!(*´∇`*)
恋愛24h1/10 4位ありがとうございます!(*´∇`*)

気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン

【完結】攻略を諦めたら騎士様に溺愛されました。悪役でも幸せになれますか?
うり北 うりこ@ざまされ書籍化決定
恋愛
メイリーンは、大好きな乙女ゲームに転生をした。しかも、ヒロインだ。これは、推しの王子様との恋愛も夢じゃない! そう意気込んで学園に入学してみれば、王子様は悪役令嬢のローズリンゼットに夢中。しかも、悪役令嬢はおかめのお面をつけている。
これは、巷で流行りの悪役令嬢が主人公、ヒロインが悪役展開なのでは?
命一番なので、攻略を諦めたら騎士様の溺愛が待っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる