23 / 74
23 お茶会の場とは恐ろしいものです
しおりを挟む
私が招待されたのは“お茶会”です。
貴族令嬢にとってお茶会とは淑女の嗜みであり、小さな社交界でもあります。……そう、それは令嬢の気品の差を見せつける“女の戦い”の場所でもあるのです。
***
今日のお茶会は、なんと言っても王女様主催のお茶会ですもの。しかもあのアミィ嬢も招待されているとなれば、きっと何かが起こるだろうとはもちろん予測していました。ですが、まさか顔を合わせた瞬間からこんなことになっているなんて思いもしていなかったのです……。
ジルさんにエスコートされて到着したのは王城にある薔薇の咲き乱れる庭園でした。その見事な程に咲き誇る薔薇の中で私が目撃したのは、睨み合って火花を散らしている王女様と現公爵令嬢であるアミィ嬢の姿でした。王女様はフリルのついた可愛らしい黄色のドレスを着ていらしたのですが、アミィ嬢はなんていうか……今にも胸が零れ落ちそうな際どい真っ赤なドレスを着ていらっしゃいました。腰まで丸見えになりそうな際どいスリットの入ったそのドレスは、申し訳ないですが王女様のおっしゃるとおりその道のお仕事を極めた方の装いに見えてしまいそうでした。
「あらぁ、公爵令嬢ともあろう人がそんな下品なドレスを着てくるなんて世も末ね!そんなに肌を露出するなんてまるで娼婦かと思ったわ。それとも、もしかして露出狂だったのかしら?」
「うふふ、王女様みたいなお子様には着こなせないドレスを着ているだけよ?やっぱりお子様には大人の魅力溢れるデザインのドレスを理解するのは無理よねぇ。あたしが王女様みたいな可愛らしいドレスなんて着たら胸が苦しくってとても着られないのよねぇ。凹凸がないスタイルだとなんでも選ばすに着れて羨ましいわぁ。でもセンスが壊滅的にダサいわね、あたしのお下がりあげましょうか?着こなせるとは思えないけど!」
金色の縦ロールと揺る巻きの黒髪がもう火花バッチバチでぶつかり合っています。なんと言うか……かなり怖いです。なんでいきなりケンカしてらっしゃるんでしょうか?めちゃくちゃ怖いんですけど。
私にとってお茶会と言えばレベッカ様との楽しい思い出しかないですけど、一応令嬢同士のお茶会のマナーなどもレベッカ様から教授されています。
レベッカ様はよく「いいですか、特に仲良くもない令嬢同士の最初のお茶会とはお互いの牽制と探り合いなのです。そして将来自分と手を組むに相応しいかを見極める場所でもあります。だからこそ表面は穏やかでも内心は火花が散るものですのよ。でも決してそれを相手に悟らせてはいけませんわ、そんな簡単に悟られるようでは三流です。そんなことでは、とてもではないですが貴族社会の荒波を乗り越えられませんわよ」とおっしゃっていましたが……。
このおふたりは内心どころか表面でバッチバチなんですけれど。王女様はまぁ、まだ子供でいらっしゃいますし……けれどアミィ嬢には令嬢としての基礎が元からないような、そんな雰囲気が漂っている気がするのはなぜでしょうか。
「女同士の争いって怖いねぇ」
私の隣でジルさんがぽつりと呟きますが、顔がにんまりしてますよ。結局何を企んでいるのか詳しく教えてもらえませんでしたが私としてもこのチャンスをなんとかしなくてはいけません。覚悟はそれなりにしてきたつもりでしたが、それでもこのバッチバチの火花の間に割り込むのはかなり勇気がいります。
どうしたものかとタイミングが掴めず戸惑っていると、王女様の方が先に私たちに気づいてくれました。すると王女様はアミィ嬢を軽くひと睨みしてから、にっこりと笑顔を作って私達に向けてくれたのです。
「ごめんなさい、みっともない所をお見せしてしまったわ」
「いえ、そんな……「へぇ、あなたが噂の聖女なの?」は、はいっ!そうですけど……」
王女に向かって下げた頭を戻した途端、アミィ嬢がぐいっと顔を寄せてき値踏みするかのようにジロジロと視線を上下させてきました。例え私が聖女でなかったもしても、初対面の相手に対し手これはかなり失礼な態度になるでしょう。私が対応に困っていると、アミィ嬢はまるで馬鹿にするように「ふん!」と鼻を鳴らしました。……貴族令嬢のマナーとしては最悪です。
そして、がっかりしたかのように肩を竦めて「なーんだ。わざわざ異国から大使がくるほどの聖女って言うからどんなのかと思ったけど、たいしたこと無いじゃなぁい。しかも気味の悪い桃毛だし!」とケラケラ笑い出したのです。さらに私の隣に立っているジルさんにも同じ視線を向けました。
いえ、少し違いますね。ジルさんに対しては、なんだかねっとりとまとわりつくような感じで見ていて思わず背筋がゾクリと寒くなるほどの変わりようです。
「うふふ、こっちが異国の大使様ぁ?あらやだぁ、確か灰色の瞳って不吉なんじゃなかったっけ?こわぁ~い。……でも顔はなかなかいい男だわ。そうね、ギリギリ合格だわ」
一体何の審査を受けて何に合格したのかは謎ですが、「合格」と言われた途端にジルさんがにっこりとアミィ嬢にキラキラとした笑顔を見せ出しました。えっ、こわっ。無闇矢鱈にキラキラしないで下さい。背筋が寒くなる怖さですよ。
しかし、その笑顔を見てアミィ嬢が嬉しそうにほんのりと頬を染めました。どうやらアミィ嬢はキラキラなジルさんがお気に召したようですが……私からしたらジルさんのあんなキラキラ笑顔こそ不吉なんですが。
するとアミィ嬢は、ジルさんの腕に絡みつき自身の胸をぎゅうぎゅうとその腕に押し付けだしたのです。
「ねぇ。あたし、異国の話が聞きたいわ。公爵令嬢であるこのあたしが誘ってるんだから、もちろん聞かせてくれるわよね?」
そしてなんてことでしょうか。アミィ嬢はジルさんの返事も聞かずに、腕に絡みついたまま攫うように連れていってしまったではないですか。……アミィ嬢が去った後には甘い香水の香りが残っていてやたらに鼻につきました。
流れるような手際の良さにただ見ているしか出来なかったのですが、どのみちどんな言葉を発すれば良かったのかもわかりませんでした。
だって、あまりにも酷かったんですもの。
私の記憶が間違ってなければアミィ嬢って一応公爵令嬢でしたよね?いくら元男爵令嬢とは言え、現公爵令嬢で隣国の王子の婚約者候補でしたよね?
と言うか、貴族の令嬢ですよね?
申し訳無いですけど平民だってもう少し気品があると思います。あれじゃ王女様のおっしゃるとおり、まるで娼婦じゃないですか……。いえ、まだ娼婦の方々の方が気品がある気がします。
アミィ嬢を間近で見たのはこれが二度目ですが、ここまで酷いとは思いませんでした。
ーーーーこんな人のせいで、レベッカ様は婚約破棄され修道院に送られたなんて。人を見た目で判断するなんて愚かな行為かもしれませんが、ハッキリ言って貴族令嬢としてレベッカ様の足元にも及ばないと言い切れます。同列に並ぶなど烏滸がましい程ですね。それくらい、レベッカ様は素敵な令嬢でしたのに……。
それにしても、ジルさんも何を笑顔で対応してるんでしょうか。ベタベタと触られても嬉しそうにして……。エドガーといい、やっぱり男の人ってアミィ嬢みたいな女性に弱いのかもしれませんね。
アミィ嬢に引っ張られるように連れられていくジルさんの(おっと、こっちをチラッと見ました。なにやら笑ってますけど、なんなんでしょうか)後ろ姿に思わずため息をついてしまいました。
「異国の聖女様」
王女様に声をかけられ、はっと我に返ります。しまった。と、体に力が入ります。王女様の前でこんな態度をしては不敬になるかもしれません。
「……申し訳ありません、王女殿下。どうか私の事はロティーナとお呼びください」
「いいのよ。あれを目の当たりにしたら誰でもそうなるわ。あんなのが公爵令嬢で、もしかしたら未来の隣国の王妃になるかもだなんて考えたらため息くらいつきたくなるわよ。それよりロティーナ……いえ、ロティーナ様。あなたには異国の聖女としてわたくしと交流して欲しいの。是非お友達になって欲しいのよ!」
そう言って縦ロールをピョコンと揺らした王女様は、目がキラキラと輝いて年相応な少女に見えました。なんだが噂とは違う感じがします。
「私でよければ喜んで」
どうやら王女様は私に対して友好的なご様子なのでなんとかなりそうなのですが……私としては、さっきのジルさんの態度が怖すぎて気になります。今回の私の目的は情報収集ですので、あまり派手な行動は控えて欲しいのですが……あぁもぅ、本当に今度は何をする気でしょうか?
貴族令嬢にとってお茶会とは淑女の嗜みであり、小さな社交界でもあります。……そう、それは令嬢の気品の差を見せつける“女の戦い”の場所でもあるのです。
***
今日のお茶会は、なんと言っても王女様主催のお茶会ですもの。しかもあのアミィ嬢も招待されているとなれば、きっと何かが起こるだろうとはもちろん予測していました。ですが、まさか顔を合わせた瞬間からこんなことになっているなんて思いもしていなかったのです……。
ジルさんにエスコートされて到着したのは王城にある薔薇の咲き乱れる庭園でした。その見事な程に咲き誇る薔薇の中で私が目撃したのは、睨み合って火花を散らしている王女様と現公爵令嬢であるアミィ嬢の姿でした。王女様はフリルのついた可愛らしい黄色のドレスを着ていらしたのですが、アミィ嬢はなんていうか……今にも胸が零れ落ちそうな際どい真っ赤なドレスを着ていらっしゃいました。腰まで丸見えになりそうな際どいスリットの入ったそのドレスは、申し訳ないですが王女様のおっしゃるとおりその道のお仕事を極めた方の装いに見えてしまいそうでした。
「あらぁ、公爵令嬢ともあろう人がそんな下品なドレスを着てくるなんて世も末ね!そんなに肌を露出するなんてまるで娼婦かと思ったわ。それとも、もしかして露出狂だったのかしら?」
「うふふ、王女様みたいなお子様には着こなせないドレスを着ているだけよ?やっぱりお子様には大人の魅力溢れるデザインのドレスを理解するのは無理よねぇ。あたしが王女様みたいな可愛らしいドレスなんて着たら胸が苦しくってとても着られないのよねぇ。凹凸がないスタイルだとなんでも選ばすに着れて羨ましいわぁ。でもセンスが壊滅的にダサいわね、あたしのお下がりあげましょうか?着こなせるとは思えないけど!」
金色の縦ロールと揺る巻きの黒髪がもう火花バッチバチでぶつかり合っています。なんと言うか……かなり怖いです。なんでいきなりケンカしてらっしゃるんでしょうか?めちゃくちゃ怖いんですけど。
私にとってお茶会と言えばレベッカ様との楽しい思い出しかないですけど、一応令嬢同士のお茶会のマナーなどもレベッカ様から教授されています。
レベッカ様はよく「いいですか、特に仲良くもない令嬢同士の最初のお茶会とはお互いの牽制と探り合いなのです。そして将来自分と手を組むに相応しいかを見極める場所でもあります。だからこそ表面は穏やかでも内心は火花が散るものですのよ。でも決してそれを相手に悟らせてはいけませんわ、そんな簡単に悟られるようでは三流です。そんなことでは、とてもではないですが貴族社会の荒波を乗り越えられませんわよ」とおっしゃっていましたが……。
このおふたりは内心どころか表面でバッチバチなんですけれど。王女様はまぁ、まだ子供でいらっしゃいますし……けれどアミィ嬢には令嬢としての基礎が元からないような、そんな雰囲気が漂っている気がするのはなぜでしょうか。
「女同士の争いって怖いねぇ」
私の隣でジルさんがぽつりと呟きますが、顔がにんまりしてますよ。結局何を企んでいるのか詳しく教えてもらえませんでしたが私としてもこのチャンスをなんとかしなくてはいけません。覚悟はそれなりにしてきたつもりでしたが、それでもこのバッチバチの火花の間に割り込むのはかなり勇気がいります。
どうしたものかとタイミングが掴めず戸惑っていると、王女様の方が先に私たちに気づいてくれました。すると王女様はアミィ嬢を軽くひと睨みしてから、にっこりと笑顔を作って私達に向けてくれたのです。
「ごめんなさい、みっともない所をお見せしてしまったわ」
「いえ、そんな……「へぇ、あなたが噂の聖女なの?」は、はいっ!そうですけど……」
王女に向かって下げた頭を戻した途端、アミィ嬢がぐいっと顔を寄せてき値踏みするかのようにジロジロと視線を上下させてきました。例え私が聖女でなかったもしても、初対面の相手に対し手これはかなり失礼な態度になるでしょう。私が対応に困っていると、アミィ嬢はまるで馬鹿にするように「ふん!」と鼻を鳴らしました。……貴族令嬢のマナーとしては最悪です。
そして、がっかりしたかのように肩を竦めて「なーんだ。わざわざ異国から大使がくるほどの聖女って言うからどんなのかと思ったけど、たいしたこと無いじゃなぁい。しかも気味の悪い桃毛だし!」とケラケラ笑い出したのです。さらに私の隣に立っているジルさんにも同じ視線を向けました。
いえ、少し違いますね。ジルさんに対しては、なんだかねっとりとまとわりつくような感じで見ていて思わず背筋がゾクリと寒くなるほどの変わりようです。
「うふふ、こっちが異国の大使様ぁ?あらやだぁ、確か灰色の瞳って不吉なんじゃなかったっけ?こわぁ~い。……でも顔はなかなかいい男だわ。そうね、ギリギリ合格だわ」
一体何の審査を受けて何に合格したのかは謎ですが、「合格」と言われた途端にジルさんがにっこりとアミィ嬢にキラキラとした笑顔を見せ出しました。えっ、こわっ。無闇矢鱈にキラキラしないで下さい。背筋が寒くなる怖さですよ。
しかし、その笑顔を見てアミィ嬢が嬉しそうにほんのりと頬を染めました。どうやらアミィ嬢はキラキラなジルさんがお気に召したようですが……私からしたらジルさんのあんなキラキラ笑顔こそ不吉なんですが。
するとアミィ嬢は、ジルさんの腕に絡みつき自身の胸をぎゅうぎゅうとその腕に押し付けだしたのです。
「ねぇ。あたし、異国の話が聞きたいわ。公爵令嬢であるこのあたしが誘ってるんだから、もちろん聞かせてくれるわよね?」
そしてなんてことでしょうか。アミィ嬢はジルさんの返事も聞かずに、腕に絡みついたまま攫うように連れていってしまったではないですか。……アミィ嬢が去った後には甘い香水の香りが残っていてやたらに鼻につきました。
流れるような手際の良さにただ見ているしか出来なかったのですが、どのみちどんな言葉を発すれば良かったのかもわかりませんでした。
だって、あまりにも酷かったんですもの。
私の記憶が間違ってなければアミィ嬢って一応公爵令嬢でしたよね?いくら元男爵令嬢とは言え、現公爵令嬢で隣国の王子の婚約者候補でしたよね?
と言うか、貴族の令嬢ですよね?
申し訳無いですけど平民だってもう少し気品があると思います。あれじゃ王女様のおっしゃるとおり、まるで娼婦じゃないですか……。いえ、まだ娼婦の方々の方が気品がある気がします。
アミィ嬢を間近で見たのはこれが二度目ですが、ここまで酷いとは思いませんでした。
ーーーーこんな人のせいで、レベッカ様は婚約破棄され修道院に送られたなんて。人を見た目で判断するなんて愚かな行為かもしれませんが、ハッキリ言って貴族令嬢としてレベッカ様の足元にも及ばないと言い切れます。同列に並ぶなど烏滸がましい程ですね。それくらい、レベッカ様は素敵な令嬢でしたのに……。
それにしても、ジルさんも何を笑顔で対応してるんでしょうか。ベタベタと触られても嬉しそうにして……。エドガーといい、やっぱり男の人ってアミィ嬢みたいな女性に弱いのかもしれませんね。
アミィ嬢に引っ張られるように連れられていくジルさんの(おっと、こっちをチラッと見ました。なにやら笑ってますけど、なんなんでしょうか)後ろ姿に思わずため息をついてしまいました。
「異国の聖女様」
王女様に声をかけられ、はっと我に返ります。しまった。と、体に力が入ります。王女様の前でこんな態度をしては不敬になるかもしれません。
「……申し訳ありません、王女殿下。どうか私の事はロティーナとお呼びください」
「いいのよ。あれを目の当たりにしたら誰でもそうなるわ。あんなのが公爵令嬢で、もしかしたら未来の隣国の王妃になるかもだなんて考えたらため息くらいつきたくなるわよ。それよりロティーナ……いえ、ロティーナ様。あなたには異国の聖女としてわたくしと交流して欲しいの。是非お友達になって欲しいのよ!」
そう言って縦ロールをピョコンと揺らした王女様は、目がキラキラと輝いて年相応な少女に見えました。なんだが噂とは違う感じがします。
「私でよければ喜んで」
どうやら王女様は私に対して友好的なご様子なのでなんとかなりそうなのですが……私としては、さっきのジルさんの態度が怖すぎて気になります。今回の私の目的は情報収集ですので、あまり派手な行動は控えて欲しいのですが……あぁもぅ、本当に今度は何をする気でしょうか?
90
お気に入りに追加
392
あなたにおすすめの小説
欲深い聖女のなれの果ては
あねもね
恋愛
ヴィオレーヌ・ランバルト公爵令嬢は婚約者の第二王子のアルバートと愛し合っていた。
その彼が王位第一継承者の座を得るために、探し出された聖女を伴って魔王討伐に出ると言う。
しかし王宮で準備期間中に聖女と惹かれ合い、恋仲になった様子を目撃してしまう。
これまで傍観していたヴィオレーヌは動くことを決意する。
※2022年3月31日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
【本編完結・番外編追記】「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。
As-me.com
恋愛
ある日、偶然に「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」とお友達に楽しそうに宣言する婚約者を見つけてしまいました。
例え2番目でもちゃんと愛しているから結婚にはなんの問題も無いとおっしゃりますが……そんな婚約者様はとんでもない問題児でした。
愛も無い、信頼も無い、領地にメリットも無い。そんな無い無い尽くしの婚約者様と結婚しても幸せになれる気がしません。
ねぇ、婚約者様。私は他の女性を愛するあなたと結婚なんてしたくありませんわ。絶対婚約破棄します!
あなたはあなたで、1番好きな人と結婚してくださいな。
番外編追記しました。
スピンオフ作品「幼なじみの年下王太子は取り扱い注意!」は、番外編のその後の話です。大人になったルゥナの話です。こちらもよろしくお願いします!
※この作品は『「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。 』のリメイク版です。内容はほぼ一緒ですが、細かい設定などを書き直してあります。
*元作品は都合により削除致しました。
理想の女性を見つけた時には、運命の人を愛人にして白い結婚を宣言していました
ぺきぺき
恋愛
王家の次男として生まれたヨーゼフには幼い頃から決められていた婚約者がいた。兄の補佐として育てられ、兄の息子が立太子した後には臣籍降下し大公になるよていだった。
このヨーゼフ、優秀な頭脳を持ち、立派な大公となることが期待されていたが、幼い頃に見た絵本のお姫様を理想の女性として探し続けているという残念なところがあった。
そしてついに貴族学園で絵本のお姫様とそっくりな令嬢に出会う。
ーーーー
若気の至りでやらかしたことに苦しめられる主人公が最後になんとか幸せになる話。
作者別作品『二人のエリーと遅れてあらわれるヒーローたち』のスピンオフになっていますが、単体でも読めます。
完結まで執筆済み。毎日四話更新で4/24に完結予定。
第一章 無計画な婚約破棄
第二章 無計画な白い結婚
第三章 無計画な告白
第四章 無計画なプロポーズ
第五章 無計画な真実の愛
エピローグ
婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
貴方が側妃を望んだのです
cyaru
恋愛
「君はそれでいいのか」王太子ハロルドは言った。
「えぇ。勿論ですわ」婚約者の公爵令嬢フランセアは答えた。
誠の愛に気がついたと言われたフランセアは微笑んで答えた。
※2022年6月12日。一部書き足しました。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
史実などに基づいたものではない事をご理解ください。
※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。
表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。
※更新していくうえでタグは幾つか増えます。
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完】ある日、俺様公爵令息からの婚約破棄を受け入れたら、私にだけ冷たかった皇太子殿下が激甘に!? 今更復縁要請&好きだと言ってももう遅い!
黒塔真実
恋愛
【2月18日(夕方から)〜なろうに転載する間(「なろう版」一部違い有り)5話以降をいったん公開中止にします。転載完了後、また再公開いたします】伯爵令嬢エリスは憂鬱な日々を過ごしていた。いつも「婚約破棄」を盾に自分の言うことを聞かせようとする婚約者の俺様公爵令息。その親友のなぜか彼女にだけ異様に冷たい態度の皇太子殿下。二人の男性の存在に悩まされていたのだ。
そうして帝立学院で最終学年を迎え、卒業&結婚を意識してきた秋のある日。エリスはとうとう我慢の限界を迎え、婚約者に反抗。勢いで婚約破棄を受け入れてしまう。すると、皇太子殿下が言葉だけでは駄目だと正式な手続きを進めだす。そして無事に婚約破棄が成立したあと、急に手の平返ししてエリスに接近してきて……。※完結後に感想欄を解放しました。※
【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる