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スピンオフ話その2-4 (自称)神様のプライドなんてあってないようなものだろう
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しばらくそわそわと手鏡を覗き込んでいたフリージアだったが「そういえば」と首を傾げる。
「ユーキ様、そのわたしの体を乗っ取ろうとした神様(?)は結局どうなったんですか?」
ボクはフリージアの質問に少し冷めてしまったコーヒーの残りを一気に飲み干してからある方向を指差した。
「ん?それなら……ほら」
指差した方向には鳥籠があり、その中には白い羽のはえた小鳥……ではなく小鳥サイズまで縮まった(自称)神様が入っている。ん?もちろんお仕置きしてるのさ。
『……負けてもーた。ワタシ、神様やのに……まさかの精神力で負けてもーたがな……』
あぁ、白いの通り越して灰になりそうな顔してるけど気にしなくていいよ。なんか色々ショックを受けたみたいだしね。
『……うそですやん、ほんまありえへんですやん!ユーキさんならまだしも、この世界の人間に負けてまうなんて神様としてのプライドずたずたですやーん!』
今度はなにかの葛藤と闘いだしたよ。君にプライドなんて最初からないだろう。ボクに土下座したの忘れたのかい?
『怒られますやん!神様派遣協会で、またおこら「うるさい、まずはフリージアに謝りなよ」ひにゃーっ!鳥籠をしゃかしゃかしないでぇぇぇ!!』
「あの、ユーキ様。わたしのことはいいですから……」
鳥籠を上下にしゃかしゃかシェイクするボクをフリージアが焦ったように止めに来た。
「フリージアがいいならいいけど……。たぶんその髪と瞳は戻らないよ?」
「……ユーキ様は、この色のわたしをどう思いますか?」
「ん?綺麗だよ「もうこれで全然オッケーです!」じゃあいいか」
実際以前の髪色より今の方がフリージアに似合ってるよ。(自称)神様より綺麗な白銀色だしね。
「ほら、それならさっさと本題に入りなよ。さすがに世界が滅亡するのは困るからね」
『は、はいぃぃぃぃ~~っ』
そうして目を回しながら(自称)神様が詳しい話を語りだしたのだが……うん、半分以上はただの愚痴だね。なんでも今回やっかいごとを押し付けてきた異世界の神様は以前から色々とちょっかいをかけてきてたらしいんだけど……。
『そいつがまたとんでもなく酷いやつなんです!毎日ワタシにちょっかいかけてきて、前髪を数ミリ切った時なんか『似合ってないじゃん』だの『色気付いてキモい奴じゃん』だのと散々笑われ、ちょっと転んだら『どんくさいじゃん』とか『俺がいないとダメな奴じゃん』みたいなこと言って上から目線でイヤミを言ってくるんです!
今回なんか『俺の力を奪った奴じゃん?お前なんかが敵うわけないじゃん?どうしてもっていうなら助けてやってもいいじゃん?』って、てめぇが失敗したんだろうがぁ!このじゃんじゃん野郎!!ってなりまして。たまたまワタシの世界に逃げたからって謝りもせずにふんぞり返って偉そうに言うからワタシが抗議したら『後から泣きついても知らないからなじゃん!今すぐ謝れば許してやるじゃん!』って逆ギレされたんです!!』
「そ、それでどうしたんですか?」
フリージアが心配そうに聞くと、(自称)神様は死んだ魚のような目で遠くを見つめ出した。
『あー……、あんまりムカついたんで思わず急所をぶん殴ったら泡をふいて失神したからそのままブラックホールに捨ててきました』
で、その後ボクのところへやって来たらしい。まぁ、相手も神様だから簡単には死なないだろうさ。(たぶん)
『とまぁ、そんなわけで……この世界には別世界からの犯罪者がやって来てるんです。しかもじゃんじゃん野郎の能力を奪ってるのでかなりの強敵でして……』
「しかし、なんでまたその神様は力を奪われたりしたのさ?」
『どうやらその犯罪者は≪流星群の奇跡≫に特別な力が欲しいと願ったようなんです。その願いがたまたまじゃんじゃん野郎の能力にヒットしたみたいでして……≪流星群の奇跡≫は善悪関係無く、その時願われた願いの中で1番強い想いの願いを叶えますから。それでも神から能力を奪うなんてその世界の人間では通常ありえません。なので、たぶんですがその人物はユーキさんと同じ……転移者、または転生者ですね。別の世界の魂を持つ人間はとても(色んな意味で)強いんですよ』
「ちなみにそいつがやらかした犯罪ってなんだい?そいつはこの世界で何をしようとしてるのかわかってるんだろうね?」
フリージアがなにか言いたげにボクを見たが今は視線で黙らせ、(自称)神様の言葉を待った。
『ええ、実は……』
ごくり。と息を飲み込む音が響き……(自称)神様はこう言った。
『……そいつ、婦女暴行未遂と下着泥棒をやらかした変態なんです!色んな世界に自分のハーレムを作ろうとしてるみたいで、今度はこの世界の全女性を自分の虜にしようとしてるんですよーーーーっ!』
……うはぁ。せっかく変態から逃げてるのに、今度は別世界の変態がくるのかい?
「ユーキ様、そのわたしの体を乗っ取ろうとした神様(?)は結局どうなったんですか?」
ボクはフリージアの質問に少し冷めてしまったコーヒーの残りを一気に飲み干してからある方向を指差した。
「ん?それなら……ほら」
指差した方向には鳥籠があり、その中には白い羽のはえた小鳥……ではなく小鳥サイズまで縮まった(自称)神様が入っている。ん?もちろんお仕置きしてるのさ。
『……負けてもーた。ワタシ、神様やのに……まさかの精神力で負けてもーたがな……』
あぁ、白いの通り越して灰になりそうな顔してるけど気にしなくていいよ。なんか色々ショックを受けたみたいだしね。
『……うそですやん、ほんまありえへんですやん!ユーキさんならまだしも、この世界の人間に負けてまうなんて神様としてのプライドずたずたですやーん!』
今度はなにかの葛藤と闘いだしたよ。君にプライドなんて最初からないだろう。ボクに土下座したの忘れたのかい?
『怒られますやん!神様派遣協会で、またおこら「うるさい、まずはフリージアに謝りなよ」ひにゃーっ!鳥籠をしゃかしゃかしないでぇぇぇ!!』
「あの、ユーキ様。わたしのことはいいですから……」
鳥籠を上下にしゃかしゃかシェイクするボクをフリージアが焦ったように止めに来た。
「フリージアがいいならいいけど……。たぶんその髪と瞳は戻らないよ?」
「……ユーキ様は、この色のわたしをどう思いますか?」
「ん?綺麗だよ「もうこれで全然オッケーです!」じゃあいいか」
実際以前の髪色より今の方がフリージアに似合ってるよ。(自称)神様より綺麗な白銀色だしね。
「ほら、それならさっさと本題に入りなよ。さすがに世界が滅亡するのは困るからね」
『は、はいぃぃぃぃ~~っ』
そうして目を回しながら(自称)神様が詳しい話を語りだしたのだが……うん、半分以上はただの愚痴だね。なんでも今回やっかいごとを押し付けてきた異世界の神様は以前から色々とちょっかいをかけてきてたらしいんだけど……。
『そいつがまたとんでもなく酷いやつなんです!毎日ワタシにちょっかいかけてきて、前髪を数ミリ切った時なんか『似合ってないじゃん』だの『色気付いてキモい奴じゃん』だのと散々笑われ、ちょっと転んだら『どんくさいじゃん』とか『俺がいないとダメな奴じゃん』みたいなこと言って上から目線でイヤミを言ってくるんです!
今回なんか『俺の力を奪った奴じゃん?お前なんかが敵うわけないじゃん?どうしてもっていうなら助けてやってもいいじゃん?』って、てめぇが失敗したんだろうがぁ!このじゃんじゃん野郎!!ってなりまして。たまたまワタシの世界に逃げたからって謝りもせずにふんぞり返って偉そうに言うからワタシが抗議したら『後から泣きついても知らないからなじゃん!今すぐ謝れば許してやるじゃん!』って逆ギレされたんです!!』
「そ、それでどうしたんですか?」
フリージアが心配そうに聞くと、(自称)神様は死んだ魚のような目で遠くを見つめ出した。
『あー……、あんまりムカついたんで思わず急所をぶん殴ったら泡をふいて失神したからそのままブラックホールに捨ててきました』
で、その後ボクのところへやって来たらしい。まぁ、相手も神様だから簡単には死なないだろうさ。(たぶん)
『とまぁ、そんなわけで……この世界には別世界からの犯罪者がやって来てるんです。しかもじゃんじゃん野郎の能力を奪ってるのでかなりの強敵でして……』
「しかし、なんでまたその神様は力を奪われたりしたのさ?」
『どうやらその犯罪者は≪流星群の奇跡≫に特別な力が欲しいと願ったようなんです。その願いがたまたまじゃんじゃん野郎の能力にヒットしたみたいでして……≪流星群の奇跡≫は善悪関係無く、その時願われた願いの中で1番強い想いの願いを叶えますから。それでも神から能力を奪うなんてその世界の人間では通常ありえません。なので、たぶんですがその人物はユーキさんと同じ……転移者、または転生者ですね。別の世界の魂を持つ人間はとても(色んな意味で)強いんですよ』
「ちなみにそいつがやらかした犯罪ってなんだい?そいつはこの世界で何をしようとしてるのかわかってるんだろうね?」
フリージアがなにか言いたげにボクを見たが今は視線で黙らせ、(自称)神様の言葉を待った。
『ええ、実は……』
ごくり。と息を飲み込む音が響き……(自称)神様はこう言った。
『……そいつ、婦女暴行未遂と下着泥棒をやらかした変態なんです!色んな世界に自分のハーレムを作ろうとしてるみたいで、今度はこの世界の全女性を自分の虜にしようとしてるんですよーーーーっ!』
……うはぁ。せっかく変態から逃げてるのに、今度は別世界の変態がくるのかい?
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