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1 我慢の末にあったもの
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「エヴリン・クロエ公爵令嬢、貴様の悪行は全てわかっている!お前のような醜い心の持ち主を未来の国母にするなど言語道断だ!お前など婚約破棄して死刑にしてやる!」
それは、学園の卒業パーティーでの出来事だった。
パーティーの開始を知らせる音楽を無理矢理に止め、私をエスコートしてくれるはずの婚約者である王子はお気に入りの伯爵令嬢を傍らに抱きしめながらそう叫んでいたのだ。
「お前は、まるで物語の悪役令嬢のようだな」
そんな軽口を叩きながら王子が下品な笑みを浮かべだ。私を見下しながらも、その手は伯爵令嬢の腰を撫でている。
王子があの伯爵令嬢と浮気をしていたのは知っていた。それでもこの婚約は王子の父親である国王からの王命だ。それを裏切るということは、陛下に逆らうということ。私の前では虚勢を張っているが、小心者の彼にそんな事が出来るはずがないだろう。と。
今の彼は結婚前に少しだけ羽目を外しているだけ。ちょっとした火遊びだ。最後には私の元へ戻ってきてくれるはず。そう信じて、大好きな読書もやめて厳しい妃教育にも耐え、周りにどれだけ中傷されても影で笑われても我慢してきたのに……。
私はやってもいない馬鹿げた罪で、殺されてしまったのだ。
こんなことになるなら、我慢なんかしなければよかったと後悔の念が渦巻く。
私を王家に差し出した両親は我が子がどれだけ辛いと訴えても「もっと頑張れ」と私を叱責した。幼かった私は親に頼るのをやめた。
私の教育係でもあった家庭教師は私が失敗するたびに鞭をふるった。ドレスで隠れてる場所ばかり鞭打ちをされて歩く度に体中が悲鳴を上げたが、誰も私が傷を負ってるなんて知らないから痛みを訴えても「嘘をついて怠けようとしている」と叱られた。淑女が他人に肌を見せるのは厳罰対処になるから証拠もみせれない。だから、他人にも頼るのをやめた。
ある時、我慢に耐えかねて思わず王子に涙を見せた時は「たかが勉強くらいで泣くなんてみっともない女だ」と馬鹿にされた。もうその頃は王子の3倍の勉強を詰め込まれ寝る暇もなかったのに、毎日遊び歩いている王子は私の苦労など知ろうともしなかった。それどころか「自分が低能なくせに言い訳ばかりする」と私を蔑んだ。
我慢。我慢。我慢。
立派な淑女になるため。
立派な王子妃になるため。
立派な未来の王妃になるため。
立派に将来国王となった王子を支えるため。
そんな“我慢”の末にあった未来は、絶望だった。
もっとたくさんの本が読みたかった。
体型が崩れるからと禁止されていたスイーツも食べてみたかった。みっともないと叱責されて叶わなかったが野原を思いっきり駆け抜けてみたかった。
あぁ、そういえば……途中まで読んで取り上げられてしまったあの物語はどんな結末だったのかしら。確か、異世界から転生した主人公が活躍する物語だった。
こことは全く違う、別世界の物語。私もそんな世界に行けたならーーーー
国王夫妻の留守中に、王子の独断により公爵令嬢の死刑が行われた。その罪状に疑問視する者もいたが、王国唯一の跡継ぎである王子に逆らえるわけもなく、無惨にも公爵令嬢の首は切り落とされてしまったのだった。
***
目が覚めた。
少し硬いベットの上で汗だくになって瞼を開くと、見知らぬ天井が視界に入る。
否、知ってる。だってここは“私”の部屋だからだ。
重く感じる体を起こし無造作に置いてあった手鏡に自分の顔をうつしだす。そして「ヒュッ」と息を飲んだ。
艶もなく禄に手入れもされていないだろう長い黒髪と、生気もなく淀んだ真っ黒の瞳。そこには次期王子妃としてプレッシャーをかけられていた頃の金髪碧眼だった公爵令嬢はいなかった。
「……黒江凛」
ポツリと、口が勝手に言葉を紡ぐ。私の声ではないが、その声はやたらと耳障りがよかった。
あぁ、そうだ。今の私は“黒江凛”だ。もうエヴリン・クロエは死んでしまったのだから……。
これは夢だろうか?それとも、物語によくある魂の転生?もしかしたら、成仏できなくてあの読みかけの物語の世界に入り込んでしまったのかもしれない。
そう思った途端、私の中に黒江凛の大量の記憶が雪崩のように流れ込んできた。軽い頭痛を覚えながらもその記憶を整理して、そして理解したのだ。
ツ……と、一筋の涙が流れる。同情とかそんな生ぬるい感情ではない。私の心は凛の痛みに共感していた。
「そう、あなたも…辛かったのね」
起き上がった私は自身の体を両手でそっと抱きしめる。どうやら私は死んでこの凛の体に転生してきてしまったようだった。
ベットの横にある机の上には1枚の便箋と薬瓶があった。その内容は読まなくても凛の記憶が教えてくれた。
ーーーー彼女は自殺しようとしたのだ。
理由は、交際していた彼氏の浮気だ。浮気の事実を詰め寄ったら、逆に責められたのだ。さらには浮気相手から嫌がらせをされ続け、最後は凛がまるで悪女のように罵られてクラスメイトたちの前で断罪されてしまった。噂は広がり、凛はとんでもなく酷い女として周知された。悪評は酷くなり、さらには学校の教師にまでも疑いの目を向けられてしまう。そして、その噂を信じた親には酷い言葉を……。ついに耐えきれなくなった凛は遺書を書いて大量の薬を飲み込んだようだ。
だが、凛は生きている。たぶんこの薬は命を奪うほどのものでは無かったのだろう。しかし、あまりのショックに心を閉ざし今は眠っているような状態だった。
凛の記憶を理解すればするほど、心が痛い。
凛は、おとなしく内向的な性格で自分から発言することは滅多にない女の子だ。なにかと我慢することが多かった。
あぁ、そうなのね……。あなたも我慢ばかり強いられていたの。私と同じなんだわ。
親も、周りの大人も、愛した人も信じられない状況で、心が折れても仕方ないと思う。誰もが逆境を乗り越えられるわけではないのだ。
悔しい。そう思った。
凛は何も悪くないのに、こんなに追い詰められて自殺までしようとした。自らの命を断とうとするなんて、並大抵の覚悟がないと無理だろう。それくらい、この世に絶望したのだ。
私は思った。
凛に生きて欲しいと。
だが、その為には今や深く眠っている凛の精神を起こさなくてはならない。いくら肉体が生きてても精神がなければ生きた屍だ。
「……だから、私が転生したのかしら」
ポツリと口から出たそんな呟きに自分でも驚いた。
私と凛は似ている。しかし、すでに首を切り落とされて命を断った私とは違い凛はまだ生きているのだ。ならば私の転生した意味は、凛の精神を起こすことのような気がした。
私は、凛と話がしたいと思った。凛の憂いを無くして、凛が過ごしやすくなる環境になれば、眠っている凛の精神が目覚めるかもしれない。
ずっと我慢ばかりしてきた。
でも今の私は自由だ。ならば、私の望むことを率先してもいいのではないだろうか?
ーーーーもう、我慢なんかしない。ある意味、凛は私の女神だ。私に自由と目的を与えてくれた。恩返しをしなくてはいけないだろう。
机の上にあった便箋に手を伸ばし、クシャリと握りつぶす。これが他人に見られたとして、凛の正当性を認めてくれる大人は周りにいない。私の中の何かがそう訴えていた。
だから私がきっと、凛が安心して目覚められる環境を作って見せる!
私はもう、我慢なんてしない……!
それは、学園の卒業パーティーでの出来事だった。
パーティーの開始を知らせる音楽を無理矢理に止め、私をエスコートしてくれるはずの婚約者である王子はお気に入りの伯爵令嬢を傍らに抱きしめながらそう叫んでいたのだ。
「お前は、まるで物語の悪役令嬢のようだな」
そんな軽口を叩きながら王子が下品な笑みを浮かべだ。私を見下しながらも、その手は伯爵令嬢の腰を撫でている。
王子があの伯爵令嬢と浮気をしていたのは知っていた。それでもこの婚約は王子の父親である国王からの王命だ。それを裏切るということは、陛下に逆らうということ。私の前では虚勢を張っているが、小心者の彼にそんな事が出来るはずがないだろう。と。
今の彼は結婚前に少しだけ羽目を外しているだけ。ちょっとした火遊びだ。最後には私の元へ戻ってきてくれるはず。そう信じて、大好きな読書もやめて厳しい妃教育にも耐え、周りにどれだけ中傷されても影で笑われても我慢してきたのに……。
私はやってもいない馬鹿げた罪で、殺されてしまったのだ。
こんなことになるなら、我慢なんかしなければよかったと後悔の念が渦巻く。
私を王家に差し出した両親は我が子がどれだけ辛いと訴えても「もっと頑張れ」と私を叱責した。幼かった私は親に頼るのをやめた。
私の教育係でもあった家庭教師は私が失敗するたびに鞭をふるった。ドレスで隠れてる場所ばかり鞭打ちをされて歩く度に体中が悲鳴を上げたが、誰も私が傷を負ってるなんて知らないから痛みを訴えても「嘘をついて怠けようとしている」と叱られた。淑女が他人に肌を見せるのは厳罰対処になるから証拠もみせれない。だから、他人にも頼るのをやめた。
ある時、我慢に耐えかねて思わず王子に涙を見せた時は「たかが勉強くらいで泣くなんてみっともない女だ」と馬鹿にされた。もうその頃は王子の3倍の勉強を詰め込まれ寝る暇もなかったのに、毎日遊び歩いている王子は私の苦労など知ろうともしなかった。それどころか「自分が低能なくせに言い訳ばかりする」と私を蔑んだ。
我慢。我慢。我慢。
立派な淑女になるため。
立派な王子妃になるため。
立派な未来の王妃になるため。
立派に将来国王となった王子を支えるため。
そんな“我慢”の末にあった未来は、絶望だった。
もっとたくさんの本が読みたかった。
体型が崩れるからと禁止されていたスイーツも食べてみたかった。みっともないと叱責されて叶わなかったが野原を思いっきり駆け抜けてみたかった。
あぁ、そういえば……途中まで読んで取り上げられてしまったあの物語はどんな結末だったのかしら。確か、異世界から転生した主人公が活躍する物語だった。
こことは全く違う、別世界の物語。私もそんな世界に行けたならーーーー
国王夫妻の留守中に、王子の独断により公爵令嬢の死刑が行われた。その罪状に疑問視する者もいたが、王国唯一の跡継ぎである王子に逆らえるわけもなく、無惨にも公爵令嬢の首は切り落とされてしまったのだった。
***
目が覚めた。
少し硬いベットの上で汗だくになって瞼を開くと、見知らぬ天井が視界に入る。
否、知ってる。だってここは“私”の部屋だからだ。
重く感じる体を起こし無造作に置いてあった手鏡に自分の顔をうつしだす。そして「ヒュッ」と息を飲んだ。
艶もなく禄に手入れもされていないだろう長い黒髪と、生気もなく淀んだ真っ黒の瞳。そこには次期王子妃としてプレッシャーをかけられていた頃の金髪碧眼だった公爵令嬢はいなかった。
「……黒江凛」
ポツリと、口が勝手に言葉を紡ぐ。私の声ではないが、その声はやたらと耳障りがよかった。
あぁ、そうだ。今の私は“黒江凛”だ。もうエヴリン・クロエは死んでしまったのだから……。
これは夢だろうか?それとも、物語によくある魂の転生?もしかしたら、成仏できなくてあの読みかけの物語の世界に入り込んでしまったのかもしれない。
そう思った途端、私の中に黒江凛の大量の記憶が雪崩のように流れ込んできた。軽い頭痛を覚えながらもその記憶を整理して、そして理解したのだ。
ツ……と、一筋の涙が流れる。同情とかそんな生ぬるい感情ではない。私の心は凛の痛みに共感していた。
「そう、あなたも…辛かったのね」
起き上がった私は自身の体を両手でそっと抱きしめる。どうやら私は死んでこの凛の体に転生してきてしまったようだった。
ベットの横にある机の上には1枚の便箋と薬瓶があった。その内容は読まなくても凛の記憶が教えてくれた。
ーーーー彼女は自殺しようとしたのだ。
理由は、交際していた彼氏の浮気だ。浮気の事実を詰め寄ったら、逆に責められたのだ。さらには浮気相手から嫌がらせをされ続け、最後は凛がまるで悪女のように罵られてクラスメイトたちの前で断罪されてしまった。噂は広がり、凛はとんでもなく酷い女として周知された。悪評は酷くなり、さらには学校の教師にまでも疑いの目を向けられてしまう。そして、その噂を信じた親には酷い言葉を……。ついに耐えきれなくなった凛は遺書を書いて大量の薬を飲み込んだようだ。
だが、凛は生きている。たぶんこの薬は命を奪うほどのものでは無かったのだろう。しかし、あまりのショックに心を閉ざし今は眠っているような状態だった。
凛の記憶を理解すればするほど、心が痛い。
凛は、おとなしく内向的な性格で自分から発言することは滅多にない女の子だ。なにかと我慢することが多かった。
あぁ、そうなのね……。あなたも我慢ばかり強いられていたの。私と同じなんだわ。
親も、周りの大人も、愛した人も信じられない状況で、心が折れても仕方ないと思う。誰もが逆境を乗り越えられるわけではないのだ。
悔しい。そう思った。
凛は何も悪くないのに、こんなに追い詰められて自殺までしようとした。自らの命を断とうとするなんて、並大抵の覚悟がないと無理だろう。それくらい、この世に絶望したのだ。
私は思った。
凛に生きて欲しいと。
だが、その為には今や深く眠っている凛の精神を起こさなくてはならない。いくら肉体が生きてても精神がなければ生きた屍だ。
「……だから、私が転生したのかしら」
ポツリと口から出たそんな呟きに自分でも驚いた。
私と凛は似ている。しかし、すでに首を切り落とされて命を断った私とは違い凛はまだ生きているのだ。ならば私の転生した意味は、凛の精神を起こすことのような気がした。
私は、凛と話がしたいと思った。凛の憂いを無くして、凛が過ごしやすくなる環境になれば、眠っている凛の精神が目覚めるかもしれない。
ずっと我慢ばかりしてきた。
でも今の私は自由だ。ならば、私の望むことを率先してもいいのではないだろうか?
ーーーーもう、我慢なんかしない。ある意味、凛は私の女神だ。私に自由と目的を与えてくれた。恩返しをしなくてはいけないだろう。
机の上にあった便箋に手を伸ばし、クシャリと握りつぶす。これが他人に見られたとして、凛の正当性を認めてくれる大人は周りにいない。私の中の何かがそう訴えていた。
だから私がきっと、凛が安心して目覚められる環境を作って見せる!
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