8 / 18
落ちこぼれ魔女ともうひとりの攻略対象者②
しおりを挟む
「取引だと?この俺様が権力に屈すると思うなよ!」と、力強く息巻いていたドゥードリシュ先生だったがその後の私の言葉を聞いた途端コロッと態度を変えることになる。
別に公爵家の権力なんか使う気はもとからない。そう、私が言った取引の材料は……
古代文字の翻訳と、定期的な食べ物の供給だ。
ドゥードリシュ先生は教師だが研究家でもある。ちなみに魔女関連の本はとても価値があり非常に高額で、さらに古代文字の解析には膨大な時間がかかる。だが効率も悪く研究結果はあまり期待できず、今のところこの研究で報酬をもらうことは無いそうだ。つまり給料のほとんどを研究に費やしているドゥードリシュ先生はハッキリ言って食事も満足にとれないほど貧困している。しかも実家には訳あって頼れないらしい。
つまり、私との取引に応じれば研究は進むし、ご飯にも困らないのである。
もちろんパトロンとなって研究にお金を出すという選択肢もあったが、私はあくまでも替え玉だ。本物の公爵令嬢ではないのに公爵家のお金を使う訳にはいかない。それに、なによりドゥードリシュ先生が嫌がるだろうとも思った。
それならば私自身の能力を対価にすれば良い。古代文字を翻訳するなど私にとったら簡単なことだし、本も読めて一石二鳥だ。それに食べ物も私のお昼ご飯をそのまま横流しすればよいと思った。朝と夜は公爵家で食べさせて貰ってるし、お昼は食堂でテイクアウトして中庭などでこっそり食べてるので私がお昼を食べなくても誰にもバレない。私は1食くらい抜いても平気だし、その1食でドゥードリシュ先生は助かる。これぞギブアンドテイクだ。
こうして私は無事(?)隠れ家(ドゥードリシュ先生の研究室)を手にいれたのだった。
***
それから数日、私は授業をサボっては隠れ家で本を読んでいた。
すでにいくつかの本を読み終え、それを翻訳して書き写してはお昼に顔を出す先生にそれを渡している。ドゥードリシュ先生が教えてくれたが授業をサボってる間にオフィーリアの悪い噂は面白いくらいに広がってるらしい。どうやら男爵令嬢ががんばっているようだ。このままユーリと結ばれてくれればいいのだけれど。
お昼の時間になると部屋の扉が開いた。ドゥードリシュ先生は毎日同じ時間ぴったりにここへやってくるのだが、彼は体内に時計でも埋め込んであるのだろうかと思うくらい正確だ。
「今日も12時ぴったりですのね、ドゥードリシュ先生」
「……」ぐーきゅるるるるるる。ぎゅるんぎゅるん。
私が早めにに食堂でテイクアウトしてきたお弁当を見て返事の変わりにお腹の音が響いた。これもいつも通りである。
「……お前、とんでもない噂が飛び交っているぞ」
「あら、今度はどんな噂ですか?」
ドゥードリシュ先生はサンドイッチを受け取りひと口齧ったかと思うと食べる手を止め、鋭い視線を私に向けた。
「オフィーリア・カサンドラは婚約者がいる身で他の男と隠れて逢引きしているとんでもない女だ。とか」
「まぁ、確かにこうして毎日ドゥードリシュ先生とは会ってますわね。逢引きではないですけど」
「さらに誰にも読めない文字を操り、怪しい研究に手を出している。とか」
「古代文字を読んで、ドゥードリシュ先生の研究に手を貸してはいますわね。怪しくはないですけど」
「学園の教師を公爵家の権力で無理矢理従わせて侍らせているそうだ。と聞いた」
「お昼ご飯と古代文字の翻訳という力を使ってドゥードリシュ先生を従わせていますけれど、さすがに侍らす趣味はありませんわ」
「当たり前だ。なぜ俺様がお前などに侍らねばならないんだ!」
私に怒られても知りませんよ。
「しかもロゼットがまたオフィーリア・カサンドラにいじめられたと訴えてきた。今度は池に落とされたそうだ」
「まぁ、それは大変でしたね」
「お前は犯人だと名指しされているのに、なんでそんなに落ち着いているんだ」
「さぁ、犯人だからじゃないですか?」
申し訳ないが、今は男爵令嬢のセルフいじめの内容よりも自分のことの方が重要だ。あぁ、でもそうか。
「私はドゥードリシュ先生は愛しのロゼットさんをいじめてる犯人ですものね。研究のためとはいえやはり私と一緒にいるのはいい気はしないでしょうし、取り引きを止めて私を追い出しますか?」
「は?なんでそんな話になるんだ」
「え、だって以前私に……“ロゼットをいじめるな、そして王子にロゼットを翻弄するなと言っておけ。俺様は自分はすでにロゼットと○○○した仲なんだからな!”とかって言ってましたよね。ドゥードリシュ先生とロゼットさんはそういう仲なんでしょう?」
ユーリには悪いが、私はあの男爵令嬢は逆ハーレムとやらを狙ってると確信している。だからこそユーリにはライバルを出し抜いて頑張って欲しいのだが、ドゥードリシュ先生が男爵令嬢と深い仲ならばユーリにとって最大のライバルはドゥードリシュ先生だろう。これも略奪愛になるのかしら?
「あ、ああ……えーと、それは」
珍しく言葉を濁すドゥードリシュ先生。残ったサンドイッチをまとめて口にいれ飲み込むとぼそっと「嘘なんだ」と呟いた。
「え?」
「……あの時言ったことは、全部嘘なんだ。ロゼットが、王子が言い寄ってくるせいで公爵令嬢にいじめられていると相談してきて……それでああ言ってくれと頼まれたからそれで……」
「てっきり、教師と教え子の禁断の愛なのだと思ってました」
ユーリがそういうものだと言っていたしね。
「悪いがロゼットにそういう感情はない。助けてくれと頼まれたから演技したまでだ。……そもそも無理だしな」
小声でなにかを呟いたようだがよく聞き取れなかった。しかしその表情は嘘をついているようにも思えない。
「だが、注意深く見てみればロゼットの方からユリウス殿下に近づいているようにも思える。だいたいユリウス殿下がオフィーリ・カサンドラという婚約者がいる身でロゼットに近づくのが1番悪いんだ。だから、今はお前に対してそんなに悪い感情はない。それに、本当はいじめなどしていないのだろう?」
ドゥードリシュ先生はそう言うと私の手を掴んだ。
「お前はなにを隠している?お前は……お前は――――」
「ドゥードリシュせんせ……っ」
ドゥードリシュ先生が私に詰め寄ろうとした瞬間、グラリと部屋が揺れる。この部屋は地下だし窓もない。地震がおきればかなり危ない。そう思った時には本が詰め込まれた本棚がこちらに向かって倒れて来ていた。
「オフィーリア、危な――――っ」
ドゥードリシュ先生に捕まれていた手を引かれ、そのまま抱き締められるような格好で床に体を打ち付ける。ギリギリ本棚の直撃は免れたが体がいた……くない?
ふにっ
顔と手に柔らかい感触がした。恐る恐る視線を動かすと、私を抱き締めているドゥードリシュ先生の服のボタンが弾けて胸元が露になっていた。そしてそこには、晒しに巻かれたふくよかな胸があったのだ。
「お、女の人――――?!」
ちょっと、ユーリ!攻略対象者ってのに女性がいるなんて聞いてないんだけど――――?!
別に公爵家の権力なんか使う気はもとからない。そう、私が言った取引の材料は……
古代文字の翻訳と、定期的な食べ物の供給だ。
ドゥードリシュ先生は教師だが研究家でもある。ちなみに魔女関連の本はとても価値があり非常に高額で、さらに古代文字の解析には膨大な時間がかかる。だが効率も悪く研究結果はあまり期待できず、今のところこの研究で報酬をもらうことは無いそうだ。つまり給料のほとんどを研究に費やしているドゥードリシュ先生はハッキリ言って食事も満足にとれないほど貧困している。しかも実家には訳あって頼れないらしい。
つまり、私との取引に応じれば研究は進むし、ご飯にも困らないのである。
もちろんパトロンとなって研究にお金を出すという選択肢もあったが、私はあくまでも替え玉だ。本物の公爵令嬢ではないのに公爵家のお金を使う訳にはいかない。それに、なによりドゥードリシュ先生が嫌がるだろうとも思った。
それならば私自身の能力を対価にすれば良い。古代文字を翻訳するなど私にとったら簡単なことだし、本も読めて一石二鳥だ。それに食べ物も私のお昼ご飯をそのまま横流しすればよいと思った。朝と夜は公爵家で食べさせて貰ってるし、お昼は食堂でテイクアウトして中庭などでこっそり食べてるので私がお昼を食べなくても誰にもバレない。私は1食くらい抜いても平気だし、その1食でドゥードリシュ先生は助かる。これぞギブアンドテイクだ。
こうして私は無事(?)隠れ家(ドゥードリシュ先生の研究室)を手にいれたのだった。
***
それから数日、私は授業をサボっては隠れ家で本を読んでいた。
すでにいくつかの本を読み終え、それを翻訳して書き写してはお昼に顔を出す先生にそれを渡している。ドゥードリシュ先生が教えてくれたが授業をサボってる間にオフィーリアの悪い噂は面白いくらいに広がってるらしい。どうやら男爵令嬢ががんばっているようだ。このままユーリと結ばれてくれればいいのだけれど。
お昼の時間になると部屋の扉が開いた。ドゥードリシュ先生は毎日同じ時間ぴったりにここへやってくるのだが、彼は体内に時計でも埋め込んであるのだろうかと思うくらい正確だ。
「今日も12時ぴったりですのね、ドゥードリシュ先生」
「……」ぐーきゅるるるるるる。ぎゅるんぎゅるん。
私が早めにに食堂でテイクアウトしてきたお弁当を見て返事の変わりにお腹の音が響いた。これもいつも通りである。
「……お前、とんでもない噂が飛び交っているぞ」
「あら、今度はどんな噂ですか?」
ドゥードリシュ先生はサンドイッチを受け取りひと口齧ったかと思うと食べる手を止め、鋭い視線を私に向けた。
「オフィーリア・カサンドラは婚約者がいる身で他の男と隠れて逢引きしているとんでもない女だ。とか」
「まぁ、確かにこうして毎日ドゥードリシュ先生とは会ってますわね。逢引きではないですけど」
「さらに誰にも読めない文字を操り、怪しい研究に手を出している。とか」
「古代文字を読んで、ドゥードリシュ先生の研究に手を貸してはいますわね。怪しくはないですけど」
「学園の教師を公爵家の権力で無理矢理従わせて侍らせているそうだ。と聞いた」
「お昼ご飯と古代文字の翻訳という力を使ってドゥードリシュ先生を従わせていますけれど、さすがに侍らす趣味はありませんわ」
「当たり前だ。なぜ俺様がお前などに侍らねばならないんだ!」
私に怒られても知りませんよ。
「しかもロゼットがまたオフィーリア・カサンドラにいじめられたと訴えてきた。今度は池に落とされたそうだ」
「まぁ、それは大変でしたね」
「お前は犯人だと名指しされているのに、なんでそんなに落ち着いているんだ」
「さぁ、犯人だからじゃないですか?」
申し訳ないが、今は男爵令嬢のセルフいじめの内容よりも自分のことの方が重要だ。あぁ、でもそうか。
「私はドゥードリシュ先生は愛しのロゼットさんをいじめてる犯人ですものね。研究のためとはいえやはり私と一緒にいるのはいい気はしないでしょうし、取り引きを止めて私を追い出しますか?」
「は?なんでそんな話になるんだ」
「え、だって以前私に……“ロゼットをいじめるな、そして王子にロゼットを翻弄するなと言っておけ。俺様は自分はすでにロゼットと○○○した仲なんだからな!”とかって言ってましたよね。ドゥードリシュ先生とロゼットさんはそういう仲なんでしょう?」
ユーリには悪いが、私はあの男爵令嬢は逆ハーレムとやらを狙ってると確信している。だからこそユーリにはライバルを出し抜いて頑張って欲しいのだが、ドゥードリシュ先生が男爵令嬢と深い仲ならばユーリにとって最大のライバルはドゥードリシュ先生だろう。これも略奪愛になるのかしら?
「あ、ああ……えーと、それは」
珍しく言葉を濁すドゥードリシュ先生。残ったサンドイッチをまとめて口にいれ飲み込むとぼそっと「嘘なんだ」と呟いた。
「え?」
「……あの時言ったことは、全部嘘なんだ。ロゼットが、王子が言い寄ってくるせいで公爵令嬢にいじめられていると相談してきて……それでああ言ってくれと頼まれたからそれで……」
「てっきり、教師と教え子の禁断の愛なのだと思ってました」
ユーリがそういうものだと言っていたしね。
「悪いがロゼットにそういう感情はない。助けてくれと頼まれたから演技したまでだ。……そもそも無理だしな」
小声でなにかを呟いたようだがよく聞き取れなかった。しかしその表情は嘘をついているようにも思えない。
「だが、注意深く見てみればロゼットの方からユリウス殿下に近づいているようにも思える。だいたいユリウス殿下がオフィーリ・カサンドラという婚約者がいる身でロゼットに近づくのが1番悪いんだ。だから、今はお前に対してそんなに悪い感情はない。それに、本当はいじめなどしていないのだろう?」
ドゥードリシュ先生はそう言うと私の手を掴んだ。
「お前はなにを隠している?お前は……お前は――――」
「ドゥードリシュせんせ……っ」
ドゥードリシュ先生が私に詰め寄ろうとした瞬間、グラリと部屋が揺れる。この部屋は地下だし窓もない。地震がおきればかなり危ない。そう思った時には本が詰め込まれた本棚がこちらに向かって倒れて来ていた。
「オフィーリア、危な――――っ」
ドゥードリシュ先生に捕まれていた手を引かれ、そのまま抱き締められるような格好で床に体を打ち付ける。ギリギリ本棚の直撃は免れたが体がいた……くない?
ふにっ
顔と手に柔らかい感触がした。恐る恐る視線を動かすと、私を抱き締めているドゥードリシュ先生の服のボタンが弾けて胸元が露になっていた。そしてそこには、晒しに巻かれたふくよかな胸があったのだ。
「お、女の人――――?!」
ちょっと、ユーリ!攻略対象者ってのに女性がいるなんて聞いてないんだけど――――?!
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

深窓の悪役令嬢~死にたくないので仮病を使って逃げ切ります~
白金ひよこ
恋愛
熱で魘された私が夢で見たのは前世の記憶。そこで思い出した。私がトワール侯爵家の令嬢として生まれる前は平凡なOLだったことを。そして気づいた。この世界が乙女ゲームの世界で、私がそのゲームの悪役令嬢であることを!
しかもシンディ・トワールはどのルートであっても死ぬ運命! そんなのあんまりだ! もうこうなったらこのまま病弱になって学校も行けないような深窓の令嬢になるしかない!
物語の全てを放棄し逃げ切ることだけに全力を注いだ、悪役令嬢の全力逃走ストーリー! え? シナリオ? そんなの知ったこっちゃありませんけど?

義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。

悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

嫁ぎ先は悪役令嬢推しの転生者一家でした〜攻略対象者のはずの夫がヒロインそっちのけで溺愛してくるのですが、私が悪役令嬢って本当ですか?〜
As-me.com
恋愛
事業の失敗により借金で没落寸前のルーゼルク侯爵家。その侯爵家の一人娘であるエトランゼは侯爵家を救うお金の為に格下のセノーデン伯爵家に嫁入りすることになってしまった。
金で買われた花嫁。政略結婚は貴族の常とはいえ、侯爵令嬢が伯爵家に買われた事実はすぐに社交界にも知れ渡ってしまう。
「きっと、辛い生活が待っているわ」
これまでルーゼルク侯爵家は周りの下位貴族にかなりの尊大な態度をとってきた。もちろん、自分たちより下であるセノーデン伯爵にもだ。そんな伯爵家がわざわざ借金の肩代わりを申し出てまでエトランゼの嫁入りを望むなんて、裏があるに決まっている。エトランゼは、覚悟を決めて伯爵家にやってきたのだがーーーー。
義母「まぁぁあ!やっぱり本物は違うわぁ!」
義妹「素敵、素敵、素敵!!最推しが生きて動いてるなんてぇっ!美しすぎて眼福ものですわぁ!」
義父「アクスタを集めるためにコンビニをはしごしたのが昨日のことのようだ……!(感涙)」
なぜか私を大歓喜で迎え入れてくれる伯爵家の面々。混乱する私に優しく微笑んだのは夫となる人物だった。
「うちの家族、みんな君の大ファンなんです。悪役令嬢エトランゼのねーーーー」
実はこの世界が乙女ゲームの世界で、私が悪役令嬢ですって?!
えーと、まず、悪役令嬢ってなんなんですか……?!

気が付けば悪役令嬢
karon
ファンタジー
交通事故で死んでしまった私、赤ん坊からやり直し、小学校に入学した日に乙女ゲームの悪役令嬢になっていることを自覚する。
あきらかに勘違いのヒロインとヒロインの親友役のモブと二人ヒロインの暴走を抑えようとするが、高校の卒業式の日、とんでもないどんでん返しが。
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる