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第五話 忘れられない人がいるあなたへ
死んじゃったんだもの
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***
私と岡本が数ヶ月ぶりに京都和み堂書店で話をしている最中に、やって来た中年の二人の男女は、女性の方が最後に「あなたが何をしたって、あの子はもう、戻って来ないのよっ……! 死んじゃったんだものっ」と放って以降、依然として黙り込んだままだ。
いや、それは当事者の二人だけじゃない。
私も、その場に居合わせた岡本も、たぶん二階でコーヒーを啜ったり、ビーフシチューを咀嚼していたりするお客さんたちからも、物音一つ発せられない。
しばらくの間、そんな何とも居心地の悪い時間が続いた。
一分だったかもしれないし、あるいは十分だったかもしれない。
とにかく、時間の流れが感じられないくらい、私たちは額に汗をかきながら、誰かが声を発するのを待った。
そうして最初にしびれを切らしたのは、沈黙の原因をつくった女性の方だった。
「何よ……なんとか、言ってよ。あなたは私をなだめに来たんでしょう……。だから、ほら、なんとか言えばいいじゃない!」
女性が、男性に向かって再びヒステリックに叫ぶ。
「落ち着け、早苗。店の中なんだから」
「うるさいって言ってるでしょう!!」
ドンっ、と鈍い音が店内に響いたかと思うと、どさどさと本棚からたくさんの本が地面に落ちる音を聞いた。
「あっ!」
思わず声をあげて、音の出た方を凝視する。どうやら女性が真後ろにあった本棚に八つ当たりしてしまったらしい。本棚のちょうど中盤あたり、「あ行」の作者の小説が並んでいる棚だった。
私は、私の大好きな本たちが、本棚からバサバサと無残に落ちてゆく様を、初めて目にして唖然とした。
そして、またも咄嗟に動けなくなった。
「……」
これにはさすがに、「早苗」と呼ばれた女性本人も、まずいことをしてしまったと思ったらしく、滑り落ちた小説を見て、気まずそうな顔をしていた。
何もできない。
そう思って立ち尽くすだけの私に代わって動いてくれたのは、先ほどまで私と同じく二人のやりとりを見つめていただけの岡本だった。
「部外者が申し上げるのも何ですが、落とした本を戻しましょう。一緒に」
彼は女性を責めるのでもなく、二人に向かって一体ここに何をしに来たのかと問うわけでもなく、ただただ目の前の惨状をどうにかしようと、自ら協力を仰ぎ出てくれたのだ。
「す、すみません」
先に頭を下げたのは、男性の方だった。おそらく彼は、女性の旦那さんなのだろう。妻が冒した失態は自分のせいでもあると考えているのか、とてもすまなそうな表情をしていた。
「……悪かったわね」
ボソッと、小さな声だったけれど、早苗という女性の方も、さすがに罪のない本棚や本に当たってしまったことを反省してくれた。
私は未だすくんだ身体を上手く動かすことができないまま、「いえ……」と小さく答えることしかできなかった。
中年夫婦と岡本が三人で本を一つずつ本棚に戻してゆく。本当は店員である私が率先してやらなければならないことだが、私が手を出そうとすると、岡本が「菜花さんはいいから」と私が手伝うのを断った。彼なりの気遣いだと気づいて、「ありがとうございます」とお礼を言って厚意を受け取っておく。
本はあっという間に元の本棚の場所に戻った。三人で片付けたのだから、それもそうだろう。
「私、帰るわ」
「え?」
ガラガラッ——。
散らかした本を棚に戻し終えるとすぐに、妻の早苗さんがそれだけ言い残して、お店から出て行ってしまった。
「はあ……」
追いかけないのかな? と思って旦那さんの方を見たが、彼は肩を落とし、ため息をついているだけだ。どうやら走って追いかけるなどということはしないらしい。
「あのう、追いかけなくても大丈夫なのでしょうか……?」
お客さんのプライベートな事情に踏み込むのは多少憚られたが、さっきの騒動はもはや他人事ではなくなってしまったため、一応聞いてみる。
それに、ちょっと前に奥さんが放った一言、「あの子はもう、戻って来ないのよっ……! 死んじゃったんだものっ」という台詞が頭から離れなかった。
「はい、大丈夫です。家に帰ってると思いますので。それより、大騒ぎしてすみません。おまけに大切な売り物をあんなふうに扱って、なんとお詫びしたら良いものか……」
女性が去ってから物腰やわらかになった男性が、“売り物”のところで先ほど奥さんが八つ当たりした本棚の方を見
やった。
「いえいえ、大ごとにならなくて良かったです」
先ほどの騒ぎはかなりの騒動だったのだが、怪我人が出たわけでも、本が破れたわけでもない。少しだけ店内をざわつかせて二階にいるお客さんに迷惑をかけてしまったのは申し訳ないが、事は最小限の騒ぎに抑えられた。
「妻は……早苗は、娘が亡くなってから、ずっとああなんです」
男性は、奥さんが出て行った扉の方を見つめながら、悲しげにそう呟いた。
「娘さん……亡くなられたのですね。心中お察しします」
私はまだまだ学生で、誰かの親になったことはないから、子を亡くした親御さんの、本当の辛さは分からない。
けれど、先ほどの奥さんの取り乱した様子や、男性の悲しそうな声色からそれがどれだけ辛くて耐え難いことなのかは十分すぎるくらいに伝わってくる。
「はい……先月、交通事故で。ちょうど、あなたぐらいの年齢でした。『サークルの仲間とドライブしに行く』って出て行ったその日に、娘が運転していた車が、事故に遭ったんです……」
そういえば、先月の頭にそんなニュースをやっていた気がする。高速道路で単独事故を起こしたって。
それが、この人の娘さんなんだ……。
そう思うととても他人事とは思えず、辛い気持ちになった。
友達と車に乗って少しばかり遠くに行く。運転を覚えた大学生がよくやる遊びだ。免許をとってはやる気持ちを抑えながら、いざ自分が運転する番になれば、怖気付いて。「やっぱりムリ!」なんて叫んでももう遅い。「やるって言ったんだから」とみんなに背中を押されて怯えながら運転する。
この男性の娘さんも、きっとそんな葛藤と闘いながら、数人を乗せた車を運転したのだ。
そして事故を起こした。
その事故は、車を運転していた娘さんの命を一瞬にして奪い去った。
私と岡本が数ヶ月ぶりに京都和み堂書店で話をしている最中に、やって来た中年の二人の男女は、女性の方が最後に「あなたが何をしたって、あの子はもう、戻って来ないのよっ……! 死んじゃったんだものっ」と放って以降、依然として黙り込んだままだ。
いや、それは当事者の二人だけじゃない。
私も、その場に居合わせた岡本も、たぶん二階でコーヒーを啜ったり、ビーフシチューを咀嚼していたりするお客さんたちからも、物音一つ発せられない。
しばらくの間、そんな何とも居心地の悪い時間が続いた。
一分だったかもしれないし、あるいは十分だったかもしれない。
とにかく、時間の流れが感じられないくらい、私たちは額に汗をかきながら、誰かが声を発するのを待った。
そうして最初にしびれを切らしたのは、沈黙の原因をつくった女性の方だった。
「何よ……なんとか、言ってよ。あなたは私をなだめに来たんでしょう……。だから、ほら、なんとか言えばいいじゃない!」
女性が、男性に向かって再びヒステリックに叫ぶ。
「落ち着け、早苗。店の中なんだから」
「うるさいって言ってるでしょう!!」
ドンっ、と鈍い音が店内に響いたかと思うと、どさどさと本棚からたくさんの本が地面に落ちる音を聞いた。
「あっ!」
思わず声をあげて、音の出た方を凝視する。どうやら女性が真後ろにあった本棚に八つ当たりしてしまったらしい。本棚のちょうど中盤あたり、「あ行」の作者の小説が並んでいる棚だった。
私は、私の大好きな本たちが、本棚からバサバサと無残に落ちてゆく様を、初めて目にして唖然とした。
そして、またも咄嗟に動けなくなった。
「……」
これにはさすがに、「早苗」と呼ばれた女性本人も、まずいことをしてしまったと思ったらしく、滑り落ちた小説を見て、気まずそうな顔をしていた。
何もできない。
そう思って立ち尽くすだけの私に代わって動いてくれたのは、先ほどまで私と同じく二人のやりとりを見つめていただけの岡本だった。
「部外者が申し上げるのも何ですが、落とした本を戻しましょう。一緒に」
彼は女性を責めるのでもなく、二人に向かって一体ここに何をしに来たのかと問うわけでもなく、ただただ目の前の惨状をどうにかしようと、自ら協力を仰ぎ出てくれたのだ。
「す、すみません」
先に頭を下げたのは、男性の方だった。おそらく彼は、女性の旦那さんなのだろう。妻が冒した失態は自分のせいでもあると考えているのか、とてもすまなそうな表情をしていた。
「……悪かったわね」
ボソッと、小さな声だったけれど、早苗という女性の方も、さすがに罪のない本棚や本に当たってしまったことを反省してくれた。
私は未だすくんだ身体を上手く動かすことができないまま、「いえ……」と小さく答えることしかできなかった。
中年夫婦と岡本が三人で本を一つずつ本棚に戻してゆく。本当は店員である私が率先してやらなければならないことだが、私が手を出そうとすると、岡本が「菜花さんはいいから」と私が手伝うのを断った。彼なりの気遣いだと気づいて、「ありがとうございます」とお礼を言って厚意を受け取っておく。
本はあっという間に元の本棚の場所に戻った。三人で片付けたのだから、それもそうだろう。
「私、帰るわ」
「え?」
ガラガラッ——。
散らかした本を棚に戻し終えるとすぐに、妻の早苗さんがそれだけ言い残して、お店から出て行ってしまった。
「はあ……」
追いかけないのかな? と思って旦那さんの方を見たが、彼は肩を落とし、ため息をついているだけだ。どうやら走って追いかけるなどということはしないらしい。
「あのう、追いかけなくても大丈夫なのでしょうか……?」
お客さんのプライベートな事情に踏み込むのは多少憚られたが、さっきの騒動はもはや他人事ではなくなってしまったため、一応聞いてみる。
それに、ちょっと前に奥さんが放った一言、「あの子はもう、戻って来ないのよっ……! 死んじゃったんだものっ」という台詞が頭から離れなかった。
「はい、大丈夫です。家に帰ってると思いますので。それより、大騒ぎしてすみません。おまけに大切な売り物をあんなふうに扱って、なんとお詫びしたら良いものか……」
女性が去ってから物腰やわらかになった男性が、“売り物”のところで先ほど奥さんが八つ当たりした本棚の方を見
やった。
「いえいえ、大ごとにならなくて良かったです」
先ほどの騒ぎはかなりの騒動だったのだが、怪我人が出たわけでも、本が破れたわけでもない。少しだけ店内をざわつかせて二階にいるお客さんに迷惑をかけてしまったのは申し訳ないが、事は最小限の騒ぎに抑えられた。
「妻は……早苗は、娘が亡くなってから、ずっとああなんです」
男性は、奥さんが出て行った扉の方を見つめながら、悲しげにそう呟いた。
「娘さん……亡くなられたのですね。心中お察しします」
私はまだまだ学生で、誰かの親になったことはないから、子を亡くした親御さんの、本当の辛さは分からない。
けれど、先ほどの奥さんの取り乱した様子や、男性の悲しそうな声色からそれがどれだけ辛くて耐え難いことなのかは十分すぎるくらいに伝わってくる。
「はい……先月、交通事故で。ちょうど、あなたぐらいの年齢でした。『サークルの仲間とドライブしに行く』って出て行ったその日に、娘が運転していた車が、事故に遭ったんです……」
そういえば、先月の頭にそんなニュースをやっていた気がする。高速道路で単独事故を起こしたって。
それが、この人の娘さんなんだ……。
そう思うととても他人事とは思えず、辛い気持ちになった。
友達と車に乗って少しばかり遠くに行く。運転を覚えた大学生がよくやる遊びだ。免許をとってはやる気持ちを抑えながら、いざ自分が運転する番になれば、怖気付いて。「やっぱりムリ!」なんて叫んでももう遅い。「やるって言ったんだから」とみんなに背中を押されて怯えながら運転する。
この男性の娘さんも、きっとそんな葛藤と闘いながら、数人を乗せた車を運転したのだ。
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