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第四話 人と上手く接することができないあなたへ
他人を信じられなくなった理由
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***
きっかけはなんだったんだろう。理由なんて特にないのかも。ある日突然、それが始まった感じ。
トイレの個室に閉じ込められて、外側から机を山積みにされて、二、三時間出られなくなったこともある。
でも、そんなのはまだよくて、一番最悪だったのは、人権を奪われたことだ。
ある日突然、みんながあたしのことを無視するようになった。
その上、落書きや物を隠されるという嫌がらせも執拗にされた。
髪の毛に給食の納豆をかけられた時は、「納豆女」というあだ名がクラス中、いや学年中にはびこっていた。
「やめて」と言っても聞こえないフリをされる。
うちは母子家庭で貧困だったため、母親は一人で働き詰めに働いていた。家に帰ってくるのはいつも夜の十時過ぎ。くたくたになって寝床に入る母に、いじめられているなんて言えば、余計に母を疲れさせてしまう。だから言えなかった。
担任の先生に助けを求めるという手段もあった。でもそれも、クラスメイトの一人に「先生にチクったらお母さんを殺しに行く」と物騒なことを言われたからできなかった。今なら子どものたわごとだって分かるけれど、その時は必死だった。信じてしまっていた。この人たちは本当に、母を襲いにくるだろう。家には年の離れた小さな妹もいた。母に危害を加えることが難しくても、幼い妹を攻撃するぐらいなら簡単にできてしまうと思った。
そんな憂鬱な毎日を過ごしていたが、あたしも中学三年生で青春真っ只中にいて。
普通の女の子と同じように恋をしていた。
相手は同じクラスの竹下祐という男子だった。サッカー部のエースで、かっこよくてクラスの人気者だ。話したことはないけれど、いつもクラスを盛り上げる彼を見て、あたしは密かに憧れていた。
身分不相応だということは、重々承知していた。けれど、彼があたしを表立っていじめてくることはなかった。いじめてくるのはいつも、強気な女の子たちだったから。だから、いじめと彼への恋心に、なんの繋がりもなかったはずだ。
しかし、恋するあたしの一縷の望みを、彼の放った一言が砕いた。
「誰が、お前なんかと! 納豆女なんかと……」
中学三年生の秋、放課後の教室での出来事だった。
クラスメイトたちが各々退散したあとの教室に、竹下祐だけが残っていた。なぜかは分からない。きっと宿題でもし忘れたんだろう——と勝手に想像して。
こんな機会、めったにないと思った。卒業するまでに、一度でもあたしと彼が二人きりになるタイミングなんて、この先絶対に訪れないと確信した。
だから、あたしは言ってしまった。咄嗟の判断で。
竹下くんのことが好き。
あたしの方が、彼の席よりも後ろの席にいた。だから、彼の方からしてみれば、突然後ろから話しかけられたということになる。話しかけられたというか、それ以上にびっくりするであろう、告白を受けた。
人間は、咄嗟の出来事にどれぐらい臨機応変に取り繕った対応ができるものなんだろう。
少なくとも、竹下祐はそういう能力に秀でてはいなかった。
もっと改まった場で——例えば、あたしが事前に彼の机の抽斗の中に、そっと手紙でも入れておいて、体育館裏に、はたまた校舎の屋上にでも呼び出した上での告白だったなら、彼ももう少し上手い断りの文句を並べていただろう。
しかし生憎その日はまったくの不意打ちで、竹下祐は難しい告白却下の対応を強いられてしまっていた。
「いま、なんて? 誰が、お前なんかと! 納豆女なんかと……」
きっと彼だって、かなり動転していただろうから、あの日のあたしに、彼を責める資格はないのかもしれない。
しかし、それにしても。
それにしても、あんまりじゃないか。
「お前なんかと」という台詞に、第一次ハートブレイクを食らったあたしは、その先の「納豆女」という言葉に、第二次ハートブレイクならぬ、吐きそうなほどの胸苦しさを覚えて、例のごとく教室から飛び出していた。
告白を受け入れてもらえるなんて、もちろん微塵も思ってなかった。いや、ひょっとしたら「お友達から」ぐらいの返事はもらえたかも、なんて期待していた自分が憎らしい。
納豆女。
なんておぞましく、汚らしい響きなんだろう。
納豆は美味しいけれど、彼がそんな意味で言ったわけではないことくらい、容易に理解できた。すなわち、あたしが女の子たちから髪の毛に納豆をかけられた事件で一躍広まった忌まわしいあだ名を口に出しただけだ。
しかしたったそれだけの事実が、あたしの心を打ちのめした。
なぜ、こんなむごい仕打ちを受けなければならないのだろう。あたしは、友達と楽しく会話をしたり、精一杯部活動に打ち込んだりする青春を諦めた。無視されること自体辛いことではあったが、それぐらいならまだ、耐えられたからだ。中学三年間の楽しみをフイにしたって、この先の人生まで暗くなる保証はない。だからこそ、耐えられたのに。
それなのに神様は、あたしに恋をすることさえ、諦めろというのだろうか。
友人と仲良くするだけでなく、クラスメイトの男の子にひっそりと想いを寄せたり、みんなが憧れる人に想いを告げたりすることすら、ダメだというんだろうか。
恋の成就までは祈っていなかった。ただ、断られるにしても、もっとマシな言葉があっただろう。あたしが「納豆女」でなく、ただ地味で目立たないだけの普通の女の子だったならば、竹下祐だって、あんな酷いこと言わなかったはずだ。
あたしが何をしたって言うんだろう。
きっと、決定的な罪は何も犯していない。
ただ地味で根暗で家庭環境が複雑なあたしが、クラスメイトの女子たちの恰好のターゲットだっただけだ。
それ以上でもそれ以下でもなかった。
しかし、だからこそ簡単に標的にされてしまったのだ。
何か悪いことをして咎められたり、罪に見合う報いを受けていたりするのだとしたら、納得がいく。それは全部あたしのせいだからだ。あたしがきっと、他人に嫌な思いをさせてしまったり、法律に背いてしまったりしたせいだと反省できるからだ。
でも、このいじめに、大義名分なんて存在しない。いじめるのにもってこいのあたしがいて、いじめたいという悪意があっただけ。それだけのこと。
それだけのことだったから。
だからあたしは、無条件に人を信じられなくなってしまった。
きっかけはなんだったんだろう。理由なんて特にないのかも。ある日突然、それが始まった感じ。
トイレの個室に閉じ込められて、外側から机を山積みにされて、二、三時間出られなくなったこともある。
でも、そんなのはまだよくて、一番最悪だったのは、人権を奪われたことだ。
ある日突然、みんながあたしのことを無視するようになった。
その上、落書きや物を隠されるという嫌がらせも執拗にされた。
髪の毛に給食の納豆をかけられた時は、「納豆女」というあだ名がクラス中、いや学年中にはびこっていた。
「やめて」と言っても聞こえないフリをされる。
うちは母子家庭で貧困だったため、母親は一人で働き詰めに働いていた。家に帰ってくるのはいつも夜の十時過ぎ。くたくたになって寝床に入る母に、いじめられているなんて言えば、余計に母を疲れさせてしまう。だから言えなかった。
担任の先生に助けを求めるという手段もあった。でもそれも、クラスメイトの一人に「先生にチクったらお母さんを殺しに行く」と物騒なことを言われたからできなかった。今なら子どものたわごとだって分かるけれど、その時は必死だった。信じてしまっていた。この人たちは本当に、母を襲いにくるだろう。家には年の離れた小さな妹もいた。母に危害を加えることが難しくても、幼い妹を攻撃するぐらいなら簡単にできてしまうと思った。
そんな憂鬱な毎日を過ごしていたが、あたしも中学三年生で青春真っ只中にいて。
普通の女の子と同じように恋をしていた。
相手は同じクラスの竹下祐という男子だった。サッカー部のエースで、かっこよくてクラスの人気者だ。話したことはないけれど、いつもクラスを盛り上げる彼を見て、あたしは密かに憧れていた。
身分不相応だということは、重々承知していた。けれど、彼があたしを表立っていじめてくることはなかった。いじめてくるのはいつも、強気な女の子たちだったから。だから、いじめと彼への恋心に、なんの繋がりもなかったはずだ。
しかし、恋するあたしの一縷の望みを、彼の放った一言が砕いた。
「誰が、お前なんかと! 納豆女なんかと……」
中学三年生の秋、放課後の教室での出来事だった。
クラスメイトたちが各々退散したあとの教室に、竹下祐だけが残っていた。なぜかは分からない。きっと宿題でもし忘れたんだろう——と勝手に想像して。
こんな機会、めったにないと思った。卒業するまでに、一度でもあたしと彼が二人きりになるタイミングなんて、この先絶対に訪れないと確信した。
だから、あたしは言ってしまった。咄嗟の判断で。
竹下くんのことが好き。
あたしの方が、彼の席よりも後ろの席にいた。だから、彼の方からしてみれば、突然後ろから話しかけられたということになる。話しかけられたというか、それ以上にびっくりするであろう、告白を受けた。
人間は、咄嗟の出来事にどれぐらい臨機応変に取り繕った対応ができるものなんだろう。
少なくとも、竹下祐はそういう能力に秀でてはいなかった。
もっと改まった場で——例えば、あたしが事前に彼の机の抽斗の中に、そっと手紙でも入れておいて、体育館裏に、はたまた校舎の屋上にでも呼び出した上での告白だったなら、彼ももう少し上手い断りの文句を並べていただろう。
しかし生憎その日はまったくの不意打ちで、竹下祐は難しい告白却下の対応を強いられてしまっていた。
「いま、なんて? 誰が、お前なんかと! 納豆女なんかと……」
きっと彼だって、かなり動転していただろうから、あの日のあたしに、彼を責める資格はないのかもしれない。
しかし、それにしても。
それにしても、あんまりじゃないか。
「お前なんかと」という台詞に、第一次ハートブレイクを食らったあたしは、その先の「納豆女」という言葉に、第二次ハートブレイクならぬ、吐きそうなほどの胸苦しさを覚えて、例のごとく教室から飛び出していた。
告白を受け入れてもらえるなんて、もちろん微塵も思ってなかった。いや、ひょっとしたら「お友達から」ぐらいの返事はもらえたかも、なんて期待していた自分が憎らしい。
納豆女。
なんておぞましく、汚らしい響きなんだろう。
納豆は美味しいけれど、彼がそんな意味で言ったわけではないことくらい、容易に理解できた。すなわち、あたしが女の子たちから髪の毛に納豆をかけられた事件で一躍広まった忌まわしいあだ名を口に出しただけだ。
しかしたったそれだけの事実が、あたしの心を打ちのめした。
なぜ、こんなむごい仕打ちを受けなければならないのだろう。あたしは、友達と楽しく会話をしたり、精一杯部活動に打ち込んだりする青春を諦めた。無視されること自体辛いことではあったが、それぐらいならまだ、耐えられたからだ。中学三年間の楽しみをフイにしたって、この先の人生まで暗くなる保証はない。だからこそ、耐えられたのに。
それなのに神様は、あたしに恋をすることさえ、諦めろというのだろうか。
友人と仲良くするだけでなく、クラスメイトの男の子にひっそりと想いを寄せたり、みんなが憧れる人に想いを告げたりすることすら、ダメだというんだろうか。
恋の成就までは祈っていなかった。ただ、断られるにしても、もっとマシな言葉があっただろう。あたしが「納豆女」でなく、ただ地味で目立たないだけの普通の女の子だったならば、竹下祐だって、あんな酷いこと言わなかったはずだ。
あたしが何をしたって言うんだろう。
きっと、決定的な罪は何も犯していない。
ただ地味で根暗で家庭環境が複雑なあたしが、クラスメイトの女子たちの恰好のターゲットだっただけだ。
それ以上でもそれ以下でもなかった。
しかし、だからこそ簡単に標的にされてしまったのだ。
何か悪いことをして咎められたり、罪に見合う報いを受けていたりするのだとしたら、納得がいく。それは全部あたしのせいだからだ。あたしがきっと、他人に嫌な思いをさせてしまったり、法律に背いてしまったりしたせいだと反省できるからだ。
でも、このいじめに、大義名分なんて存在しない。いじめるのにもってこいのあたしがいて、いじめたいという悪意があっただけ。それだけのこと。
それだけのことだったから。
だからあたしは、無条件に人を信じられなくなってしまった。
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