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災難に次ぐ災難
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ウルリカ様とリィアンの奇妙な邂逅と同じころ、下級クラスの生徒達は、運動会に向け特訓に励んでいた。
「まだだ! そんなことでは表彰台に立てんぞ!」
「「はいっ!」」
「もっとだ! ありったけの気合と根性を爆発させろ!」
「「はいっ!!」」
熱血教師エリザベス指導の元、繰り広げられる猛烈な特訓。食らいついているのはナターシャとシャルルだけ、他はグッタリと疲れ果てている。
「ボクはもうダメです……指一本すら動かせません……、がくっ……」
「おいヘンリー、しっかりしろヘンリー!」
「まったく、お姉様の特訓は激しすぎますのよ」
「そうですね……おや? ウルリカ様はどちらへ?」
「おーいなのじゃ!」
違和感に気づいて辺りを見回すと、校門の方から走ってくるウルリカ様を発見。片手に大量のお菓子を抱え、もう片方の手で何やらズルズルと引きずっている。
「急に姿を消して心配しましたわよ……って、その子は誰ですの?」
「ふむ、誰じゃろうな?」
「えっ、まさか知らない人ですの!?」
「知らない人ではないのじゃ、知りあったばかりで名前を聞き忘れていただけなのじゃ」
引きずられていた見慣れぬ少女、それは言わずもがなリィアンである。しかしウルリカ様を含め、誰もリィアンと面識を持っておらず名前を知らないのだ。
「それはウルリカ様、いくらなんでも非常識すぎますよ……」
「とりあえず自己紹介ですわね、ワタクシはシャルロットですわ」
「リィの名前はリィアンだよ、よろしくねシャルロット……じゃなかった! リィはリィとは違くて、その……はっ、あれは!」
バカ正直に自己紹介してしまい、すぐさま頭を抱えて後悔。かと思いきや校庭の隅に置かれたヨグソードを発見し、キラキラと目を輝かせて大喜び。しかしウルリカ様に手を握られているせいで、自由に動けずグッと歯噛みして悔しそう。
「リィアン? 大丈夫ですの?」
「う、うん……、大丈夫だと思う……」
あまりの挙動不審っぷりに、本来は敵であるはずの人間から心配されてしまう始末だ。
「ところでウルリカ様、リィアン様とはどういったご関係で?」
「たくさんお菓子をくれたのじゃ、気に入ったから連れてきたのじゃ」
「まさかそれだけの理由で!?」
なんとも非常識なウルリカ様の言い分に、オリヴィアとシャルロットは揃って頭を抱えてしまう。
「いいですかウルリカ様、お菓子をくれたからといって、見ず知らずの方を連れてきてはダメなのです」
「連れてきた理由は他にもあるのじゃ。リィアンは学園を見学にきたと言っておったからの、案内してあげようと思ったのじゃ」
「あら、それは本当ですの?」
「本当なのじゃ、確かに言っておったのじゃ」
「あ……うん……」
学園を見学にきたという嘘を、ウルリカ様は聞き逃していなかった。どうしたものかと困るリィアン、その間にも状況は悪化していく。
「もしかしてリィアンは、ロームルス学園への入学希望者ですの?」
「えっと、まあそんなところ……かな?」
「ということは来年は、ウルリカ様達の後輩になるかもしれないのですね」
「でしたら遠慮なく見学していってくださいですの」
「あ、ありがと……」
気づけばリィアンはロームルス学園への入学希望者扱い。咄嗟についた嘘のせいで、いよいよ逃げられなくなってしまい、さらに──。
「いいことを思いついたのじゃ、リィアンも運動会に参加すればよいのじゃ!」
「うええっ!?」
「またウルリカ様はとんでもないことを……」
「でも飛び入り参加は認められていましたわね。入学前にロームルス学園の雰囲気を知っておける、貴重な機会かもしれませんわ」
「うむ、リィアンも運動会に参加しようなのじゃ!」
「そ、それは……嬉しいな―……」
もはや後に引けなくなったリィアンは、作り笑いで誤魔化すことしか出来ない。こうしてあれよあれよという間に、リィアンの運動会参加が決定したのであった。
✡ ✡ ✡ ✡ ✡ ✡
その夜、ロームルス学園の学生寮、ウルリカ様達四人の部屋はキャイキャイと盛りあがっていた。
夕食後のお菓子を楽しむ、ウルリカ様、オリヴィア、シャルロット、ナターシャ、そしてリィアン。なんとリィアンは学生寮にまで連れ込まれていたのだ。完全に逃げ場を失い、さぞ困り果てているものと思いきや──。
「凄い凄い、オリヴィアの作るお菓子は最高だね!」
「喜んでいただけてよかったです、まだまだ用意してありますからね」
「サクサクッ、ポリポリッ! 甘くておいしーい!」
僅か半日ほどの間に、リィアンはすっかり馴染んでしまったらしい。本来の目的であるヨグソードのことは、もはや完全に忘れ去っている。
「ところでリィアン様は、お家に帰らなくてよろしいのですか?」
「えっと、その……」
「そういえばリィアンさんのお家はどこなのでしょう?」
「それはちょっと言えなくて……」
リィアンはガレウス邪教団の魔人、そのため住んでいる場所を答えられない。そんなリィアンの困った様子に、シャルロットはいち早く気づく。
「話せないのでしたら、無理に話さなくていいですわ」
「えっ、いいの?」
「きっと何か事情がありますのよね?」
「……ありがとうシャルロット」
シャルロットの優しさに触れ、リィアンは思わずホロリと涙する。
そうこうしている間に夜は更け、そろそろお休みの時間である。
「ではリィアン様、今夜は泊っていかれますか?」
「そうだね今夜は……はっ!」
ここにきてようやくリィアンは本来の目的を思い出す。オリヴィアの提案はリィアンにとって渡りに船、全員寝静まった後でヨグソードを奪ってしまえばよいのだ。
「ありがとうオリヴィア、ぜひ泊めてほしいな!」
「もちろん大歓迎です、しかし寝床は四つしかありませんね」
「ならば妾と一緒に寝ればよいのじゃ」
「ありがとうウルリカ、一緒に……って、ひええっ!?」
喜んでいたのも束の間、なんとウルリカ様と寝る羽目に。ワタワタ慌てている間に寝床へ引き込まれてしまい、ウルリカ様とピッタリ密着。これでは下手な動きは一切取れない。
結局この後リィアンは、ウルリカ様の寝相に悪戦苦闘しながら、眠れない夜を過ごしたのであった。
「まだだ! そんなことでは表彰台に立てんぞ!」
「「はいっ!」」
「もっとだ! ありったけの気合と根性を爆発させろ!」
「「はいっ!!」」
熱血教師エリザベス指導の元、繰り広げられる猛烈な特訓。食らいついているのはナターシャとシャルルだけ、他はグッタリと疲れ果てている。
「ボクはもうダメです……指一本すら動かせません……、がくっ……」
「おいヘンリー、しっかりしろヘンリー!」
「まったく、お姉様の特訓は激しすぎますのよ」
「そうですね……おや? ウルリカ様はどちらへ?」
「おーいなのじゃ!」
違和感に気づいて辺りを見回すと、校門の方から走ってくるウルリカ様を発見。片手に大量のお菓子を抱え、もう片方の手で何やらズルズルと引きずっている。
「急に姿を消して心配しましたわよ……って、その子は誰ですの?」
「ふむ、誰じゃろうな?」
「えっ、まさか知らない人ですの!?」
「知らない人ではないのじゃ、知りあったばかりで名前を聞き忘れていただけなのじゃ」
引きずられていた見慣れぬ少女、それは言わずもがなリィアンである。しかしウルリカ様を含め、誰もリィアンと面識を持っておらず名前を知らないのだ。
「それはウルリカ様、いくらなんでも非常識すぎますよ……」
「とりあえず自己紹介ですわね、ワタクシはシャルロットですわ」
「リィの名前はリィアンだよ、よろしくねシャルロット……じゃなかった! リィはリィとは違くて、その……はっ、あれは!」
バカ正直に自己紹介してしまい、すぐさま頭を抱えて後悔。かと思いきや校庭の隅に置かれたヨグソードを発見し、キラキラと目を輝かせて大喜び。しかしウルリカ様に手を握られているせいで、自由に動けずグッと歯噛みして悔しそう。
「リィアン? 大丈夫ですの?」
「う、うん……、大丈夫だと思う……」
あまりの挙動不審っぷりに、本来は敵であるはずの人間から心配されてしまう始末だ。
「ところでウルリカ様、リィアン様とはどういったご関係で?」
「たくさんお菓子をくれたのじゃ、気に入ったから連れてきたのじゃ」
「まさかそれだけの理由で!?」
なんとも非常識なウルリカ様の言い分に、オリヴィアとシャルロットは揃って頭を抱えてしまう。
「いいですかウルリカ様、お菓子をくれたからといって、見ず知らずの方を連れてきてはダメなのです」
「連れてきた理由は他にもあるのじゃ。リィアンは学園を見学にきたと言っておったからの、案内してあげようと思ったのじゃ」
「あら、それは本当ですの?」
「本当なのじゃ、確かに言っておったのじゃ」
「あ……うん……」
学園を見学にきたという嘘を、ウルリカ様は聞き逃していなかった。どうしたものかと困るリィアン、その間にも状況は悪化していく。
「もしかしてリィアンは、ロームルス学園への入学希望者ですの?」
「えっと、まあそんなところ……かな?」
「ということは来年は、ウルリカ様達の後輩になるかもしれないのですね」
「でしたら遠慮なく見学していってくださいですの」
「あ、ありがと……」
気づけばリィアンはロームルス学園への入学希望者扱い。咄嗟についた嘘のせいで、いよいよ逃げられなくなってしまい、さらに──。
「いいことを思いついたのじゃ、リィアンも運動会に参加すればよいのじゃ!」
「うええっ!?」
「またウルリカ様はとんでもないことを……」
「でも飛び入り参加は認められていましたわね。入学前にロームルス学園の雰囲気を知っておける、貴重な機会かもしれませんわ」
「うむ、リィアンも運動会に参加しようなのじゃ!」
「そ、それは……嬉しいな―……」
もはや後に引けなくなったリィアンは、作り笑いで誤魔化すことしか出来ない。こうしてあれよあれよという間に、リィアンの運動会参加が決定したのであった。
✡ ✡ ✡ ✡ ✡ ✡
その夜、ロームルス学園の学生寮、ウルリカ様達四人の部屋はキャイキャイと盛りあがっていた。
夕食後のお菓子を楽しむ、ウルリカ様、オリヴィア、シャルロット、ナターシャ、そしてリィアン。なんとリィアンは学生寮にまで連れ込まれていたのだ。完全に逃げ場を失い、さぞ困り果てているものと思いきや──。
「凄い凄い、オリヴィアの作るお菓子は最高だね!」
「喜んでいただけてよかったです、まだまだ用意してありますからね」
「サクサクッ、ポリポリッ! 甘くておいしーい!」
僅か半日ほどの間に、リィアンはすっかり馴染んでしまったらしい。本来の目的であるヨグソードのことは、もはや完全に忘れ去っている。
「ところでリィアン様は、お家に帰らなくてよろしいのですか?」
「えっと、その……」
「そういえばリィアンさんのお家はどこなのでしょう?」
「それはちょっと言えなくて……」
リィアンはガレウス邪教団の魔人、そのため住んでいる場所を答えられない。そんなリィアンの困った様子に、シャルロットはいち早く気づく。
「話せないのでしたら、無理に話さなくていいですわ」
「えっ、いいの?」
「きっと何か事情がありますのよね?」
「……ありがとうシャルロット」
シャルロットの優しさに触れ、リィアンは思わずホロリと涙する。
そうこうしている間に夜は更け、そろそろお休みの時間である。
「ではリィアン様、今夜は泊っていかれますか?」
「そうだね今夜は……はっ!」
ここにきてようやくリィアンは本来の目的を思い出す。オリヴィアの提案はリィアンにとって渡りに船、全員寝静まった後でヨグソードを奪ってしまえばよいのだ。
「ありがとうオリヴィア、ぜひ泊めてほしいな!」
「もちろん大歓迎です、しかし寝床は四つしかありませんね」
「ならば妾と一緒に寝ればよいのじゃ」
「ありがとうウルリカ、一緒に……って、ひええっ!?」
喜んでいたのも束の間、なんとウルリカ様と寝る羽目に。ワタワタ慌てている間に寝床へ引き込まれてしまい、ウルリカ様とピッタリ密着。これでは下手な動きは一切取れない。
結局この後リィアンは、ウルリカ様の寝相に悪戦苦闘しながら、眠れない夜を過ごしたのであった。
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