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第一章 ~第三ウェーブ~

101話 虹色の光

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 スプリィムをやっつけてから……どれくらい経ったかな?
 そろそろ次どうするか、真剣に考えないとね。

 なんて思いながら、今日もブラブラ本部を散歩中。
 平和すぎて、次のことを考える気になれないよ。
 ずっとこのまま平和だったらいいのになぁ……。

「うニャアァ~ッ!?」

 えっ!? 今のは……ミィシャンの声だ!
 この先の倉庫みたいな所から聞こえたけど、何かあったの!?

「どうしたのミィシャン! 大丈夫!?」

「ふニャウゥ……ソーラ……」

 ギョッ!? ミィシャンが号泣してる。
 一体どうして──。

「おや? お嬢ちゃんではないか」

「おじいちゃん? こんな所で何を……って、まさか!」

 エロジジイめ、ついに本性を現したか!

「ミィシャンに酷いことをして、許せない!」

「おいっ、何を言うておる! 違うぞい!」

「ならどうしてミィシャンは、こんなに泣いてるの!」

「……ソーラ……これ見テ……」

「うん? 見るって何を──」

 ──あぁ、なるほど。
 ミィシャンが泣いている理由はこれか。

 エロジジイじゃなかったね……。
 おじいちゃんゴメン!

「これって私達の宇宙船だよね?」

「そうじゃ、部下に指示して破片を回収させておったのじゃ。それを猫のお嬢ちゃんに見つかってしまってのう……」

 大きな穴に、真っ二つに割れた胴体、そして大量に飛び散った機械。
 あれだけ激しい突入をしたら、こうなっても仕方ないよね。
 UFOっていうか、もはやガラクタの山だよ。

「うニャ……ソーラ様号……壊れちゃったヨ……」

「ミィシャン……」

 そうだよね……悲しいよね……。
 大切に操縦してきた、特別な宇宙船だもん。

「おじいちゃん、どうにか修理出来ないかな? この宇宙船はミィシャンにとって、凄く大切なものなんだよ」

「修理してやりたいのは山々じゃが……難しいじゃろうな」

「ふニュ……元には戻らないノ……?」

「うっ……残念ながら厳しいのう。この宇宙船は核となる部品を破損しておる、修理は恐らく不可能じゃ」

「ふミュゥ~……ソーラ様号ゥ……」

「泣かないでミィシャン……」

 なんとかしてあげたいけど、私は機械の修理なんて出来ないし……。
 いい方法はないかな……あっ!

「ねえ、ダークマターで修理って出来ないのかな?」

「ダークマターで修理じゃと?」

「この宇宙船を最初に動かした時ね、ダークマターを補給したら一瞬でピカピカになったんだよ。それと同じやり方で、修理って出来ないかな?」

「ほう、それは興味深い現象じゃな。試してみる価値はありそうじゃ」

「ソーラ……お願イ……」

 はうぅっ!?
 泣いてるミィシャン可愛すぎ!

 よし、集まれダークマター!
 何がなんでも宇宙船を復活させるよ!!

 さあ、この虹色の光で──。

「──って、あれ? 虹色?」

 前は暗くて明るい光だったのに、今は虹色の光になってる。
 そういえば私の体と戦ってた時も、バリアーを出したら虹色だった。
 もしかして私のダークマター、カビてる?

「なんで虹色なんだろう……」

「ほう……どうやらお嬢ちゃん、一つ上のステージへと進んだようじゃな」

 うん? 上のステージ?

「……何それ?」
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