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9話 『やあや』デビュー+『洗浄』
しおりを挟む少し話は戻って初めてのオマルうんちのすぐ後。
アナトレ中、千奈美の縮こまった背中越しに小春が話し掛ける。
今日もまだ初心者用アナトレをされる千奈美はクリ羽根責めによりすっかり出来上がっている。
「せんせーからきいたよ~?うんちでオマルつかえたって!チーがみんなのまえでここから『おてほん』してくれたから、ほかのこもしてくれて、せんせーもすっごくたすかっちゃったって!」
「う、うん……♡!んうっ♡!」
褒められても千奈美は複雑な気持ちだ。
必要に駆られて仕方なく跨ったオマルだったのだ。
これからもオマルで出来るかというと自信が無いのだった。
「チー、おしりにゆびいれとくからもういっかいうんちするみたいにやってみせて?」
「は、はい……♡!ふ……んんん………!」
お尻を弄られながらうんちするみたいに気張ると、空気を含んだ超粘ローションが緩んだ尻穴からプチプチと弾けながら小春の指の隙間から湧き出し、それが終わると千奈美の肛門は指を更に強い力で締め付けた。
「わあ、すごいあつりょくとしめつけ!くふふ……!うんちするときにおぼえたのかな?アナトレのときもするんだよ?わかった?」
「は、はい……♡くうん……♡!!」
クリ羽根責めがいつの間にか終わっているのも気付かずに、千奈美は小春の言いなりに括約筋を緩めたり締めたりを繰り返す。
小春の指の当たる所がうねうねと蠢き、こうやって千奈美は少しずつだが直腸から子宮へと快感を送る練習をさせられた。
最初はクリ羽根責めから始めるが、絶頂する時はアナル以外には触らない。
広げられ可愛くひくつくアナルとは対照的に、前貼りで封をされ固く閉ざされたおまんこの上に鎮座するリング付きのクリトリスには羽根以外では触れることもない。
まだ誰も迎え入れた事のない千奈美は、処女のまま落第生に相応しいアナルへと身体を変えられていく。
そして落第生の多くはおまんこよりもアナルを使う事に慣れ、おまんこは生理もなく排尿と偶のご褒美の為の器官と成り果てるのだ。
千奈美はまだその扉を開いたばかりだったが、毎日のように小春に弄られるアナルは日々着実にいやらしく成長していた。
「ゆびをいれるときはちからをぬいて、ぬくときはうんちするみたいにふんばるの、アナトレといきをあわせてやってみて」
「ふ……うう……ぐ……」
「はい、ぬいて~」
「ほふぅ~~♡」
「はいうんち!」
「ん……んんん~……!」
「ぬいて~」「うんち!」
「ぬいて~」「うんち!」
小春は動けない千奈美のお尻を撫でて褒める。
「うんうん、いいよお!わすれないうちにあと5かいね!」
「は……あ……♡はい……♡ううんっ♡!」
何も知らない幼い子にレッスンするように、小春は擬似的な排泄感がもたらす禁断の快楽を2時間の間に何度も千奈美に味わせた。
何回も、何十回も、これからは何千回も、何万回でも、小春は千奈美のアナルが落第生に相応しくなるまで厳しくトレーニングを続けるつもりだ。
落第生の日常がアナルばかりなのは、処女性を失わない為、便秘にならないアナルを育てる為、元の体格などに依らず競わせる為といった理由があるので、例外なくアナトレに励むのが落第生の義務だ。
「ふっ♡ふひゅっ♡おっ♡!んおっ♡!」
またクリトリスを羽根でくすぐられ、アナルでイケるようにもどかしく性感を高められる。
アナトレが始まってからしばらくはクリトリス、アナル、クリトリス、アナル……と根気よく繰り返して刺激していく。
おまんこに一切の刺激を与えないことで、これまで常識だったクリトリスとおまんこの神経接続を切ってクリトリスとアナルの神経を紐付けしていくのだ。
その後でアナルのみの刺激に切り替えていく。
落第生の全ての快楽をアナルのみで完結するように仕向ける。
「あっ♡イ♡!!イッ……キュ♡♡」
身体を折り曲げて絶頂した千奈美のアナルはまだ未熟なものの嬉しそうに小春の指を食い締めていた。
この分だとすぐにアナトレに対する抵抗感も無くなるだろう。
小春は息を切らす千奈美の尻をぐにいと広げてキツく食い縛るアナルの中で指をうねうねと動かした。
「ひとつきアナトレがんばったらすんごいごほうびもあるからね~、くふふ!」
「ご……♡ごほうび……?くっ♡!んっ♡!」
「それはおたのしみだよ~、はい、さいごはおしりからぜんぶのちからをぬいて~」
まだ小春の指が入っているが、言われた通りに脱力する千奈美、その瞬間小春は一気に尻穴から指を引き抜いた。
「~っ♡♡!!」じわ~っ!じょ~ぽたたっ……
千奈美が不意の大き過ぎる快感に気をやると、閉じられたおまんこの中に小便が溜まり始める。
丸めていたさっきと違い身体を逸らして快感を逃そうとしているが、後ろ手で拘束されているのでただ小春の目の前で無毛の股間からおしっこを漏らしながらヘコヘコ動かしているだけだった。
つぼみ組の最初期のアナトレにしてはややハードであるが、小春はその千奈美の様子に満足したようだ。
「うんうん!オマルでうんちできたから『やあや』デビューできるし、おいわいにチーにもなにかかってあげなきゃね!きょうもよくできました!あしたからはたぶんほんかくてきなアナトレになるから、がんばろうね!」ペリッ
「んはうっ♡!」ビクッ
アナトレカードに今日の分の判子を押しながら、小春は千奈美の前貼りを剥がす。
2時間もの間に溜まった愛液が本気汁や小便と混ざり白いおりものとなって震えるおまんこからゆっくりと落ちて、敷いた布団に恥ずかしい跡を付けた。
溜まった体液が垂れる様子はまるでマン肉で出来たショーツからお漏らししているようでアナルを妹に弄られて簡単に絶頂する千奈美の幼稚さを引き立たせた。
「あ、すみませんせんせー!おふとんよごしちゃいましたー!」
「ありがとう、小春ちゃん言ってくれて。このくらいなら大丈夫よ。ちなみちゃん、小春ちゃんにお礼を言わなきゃね?」
(え……)
「だってお布団を汚したのはちなみちゃんでしょ?」
(そうかもしれないけど……と、とにかくお礼をしなくちゃ……!)
「あう……♡は……はい。小春お姉ちゃん、お布団を汚したわたしの代わりに謝ってくれて……あ、ありがとう……ございます……♡!」
動けない千奈美は土下座したような格好のままアナルとおまんこを見せつけながら小春に謝罪させられた。
(わたしの所為だけど……どうか『お仕置き』だけは……)
「チーはらくだいせいなんだからしょうがないよね、こんどからおまんこにもよだれかけしようか……そうだ!やあやデビューにいくんだから、きょうかっちゃおう!」
(はあ……よ、良かったあ……全然怒ってないみたい……)
今より恥ずかしい格好になることが決定したのに、千奈美はまだまだ無垢で呑気だ。
「う~ん……」
「あら、どうかしたの小春ちゃん」
「チーがじぶんのこと『わたし』っていうの、ちょっとへん……?」
(え?こ、小春?ど、どこも変じゃないよ?)
「そうかな?どこが変なの?」
「あたしより『おねえさん』してるみたいですこしやだ」
「そっかあ、じゃあなんて呼んだらいいかな?」
「『わたし』じゃえらそうだから、おなまえ……ちなみとか、チーっていってほしい」
落第生心得にある通り、落第生は周囲に不快感を与えるのは避ける努力義務がある。
躾係が不快に思うならそれを禁止するのも当然だ。
「うんうん、落第生に相応しい立場ってものがあるものね。今の内に躾しておきましょうか」
「うん!」
「チー、きょうから『わたし』はきんし!じぶんのことはなまえでよぶこと!」
(そ、そんな!呼び方まで変えさせられるの……!?)
「おへんじは?」
丸出しのお尻をペチペチと叩いて恐怖を煽ると、千奈美は抵抗もせずすぐに観念した。
「わ、わかりました……!わた……ち、千奈美、これからはお名前を使います……!」
お尻の穴を縮こまらせながら屈辱的な宣誓をする千奈美に先生が言った。
「ちなみちゃん、アナトレが終わったらどうするの?」
「あ……う……お姉ちゃん、今日もアナトレありがとうございました……千奈美のお股におむつしてください……」
「う~ん、少し言い方が変だけど……どうする小春ちゃん?おむつしてあげる?」
「うん!おりこうだよチー!まずはおまんこきれいにしようね!」
先生は厳しいが小春はまだ優しかった。千奈美はホッと安堵する。
「ふ♡うう……♡」
今日も熱くなったおまんこに冷たいウェットティッシュの感触が気持ちいい、もう何回もしているので小春の手付きも慣れたものだ。
「きもちいね、チー。うれしい?」
「は、はい……ありがとうございます……ち、千奈美は……おまんこ拭かれて嬉しいです……」
(ち、千奈美……千奈美……ちなみ……)
早く慣れなければまた『わたし』を使ってしまいそうで、心の中で自分の名前を何度も呼ぶ千奈美だった。
───
その日の夕方、小春に連れられた千奈美は何日かぶりに『やあや』へと訪れていた。
「こんにちは~」
「こんにちは!」「こ、こんにちは……」
『やあや』への近道の隘路ですれ違った奥様に小春が元気に、千奈美が恥ずかしそうに挨拶を返す。
内股でおむつを丸出しにした千奈美は無駄だとわかっているものの小さなスカートで必死に隠そうとしているが、奥様はそんな姿を見ても何ら気にもしていない様子だ。
普段なら落第生特区であっても一般人に見られるとクスクス笑われてしまうのに、やあやのほど近いこの辺りでは殆ど笑う者は居ない。
千奈美はイカない様に気を張って歩いていたのでかなりゆっくりだったが、ここで出会う誰も彼もそんな情けない千奈美であってもごく普通に受け入れていた。
アダルトベビー用品店には常に多数の落第生が出入りするため、周りの人達も丸出しのおむつくらいでは一々気にする事はない。
落第生特区の特色が地域に根付いている証拠だった。
お願いすれば躾のお手伝いもしてくれるだろう。
「あ……♡あう……♡」
道中何度も上り詰めそうになったが、その度に小春に「おまんこはめっだよ?」と釘を刺されて、背中に冷や汗を掻いて意識を白紙に戻されてから再び歩き出してぬるぬるのクリトリスをまた擦り上げさせられていた。
「ひんっ♡ぐっ……うっ♡!」
おむつの中は人には言えない体液でぬとぬとで、おしっこなどしていないのにビショビショだ。
また人と、今度は買い物帰りの若い女性とすれ違う。
「こんにちは」
「こんにちは!」「あ……ううん……♡!」
ちゃんとこんにちはを返せなかった千奈美に流石に小春からおむつへと平手が飛んだ。
「チー、しつれいだからちゃんとごあいさつして!」
ぶじゅる!と特有の嫌な感触に、千奈美はトラウマをほじくり返され、遮二無二挨拶を返した。
「は、ひゃい!こんにちは!」
「うふふ、落第生の子ね?じゃああなたがお姉さんかしら?しっかりしてるのね」
「くふふ……そうかなー?おねえちゃんみたい?」
「うん、この子もそう思ってるんじゃないかな?ね?」
急に振られて千奈美はわたわたしながら
「ち、千奈美は……小春……お姉ちゃんはす、凄くしっかりしてると思います!」と小学生みたいな感想を返す。
おむつを丸出しにして簡単な挨拶も出来ずに躾けられている千奈美と比べたら大半の幼稚園児の方がまだ格上だ。
「うふふ真面目で面白い子ね」
「もー、チー?わるふざけはめっ!」
「そ、そんなのしてな……!お、お姉ちゃん許して……!」
たぶん半分も意味は伝わっていないが、お姉さんが2人を見てクスクスと笑うので千奈美は小春からジロリと睨め付けられて針の筵だ。
「それじゃあね、ここに来るならまた逢えるかも」
「さようならー!」「さ、さようなら……」
そしてお姉さんが見えなくなると
「チー」と感情のない声で小春が言った。
「ご、ごめんなさいお姉ちゃん!わざとじゃないの!ほ、ほら千奈美が落第生だから……!おむつ丸出しの千奈美を笑ってたんだよ……!だから……だから怒らないで……!」
縋りつく千奈美を払い除けもせず、フーと息を吐いて小春が言う。
「ごあいさつ、ちゃんといわないと、めっだよ?なんでできなかったの?」
「ごめんなさい……!わた……ち、千奈美のおまんこにあるお豆さんが気持ち良くて……つい……!」
千奈美はおむつの前部をぎゅっと押さえて小春に情けなく弁明する。
「うんうん、らくだいせいなんだから、べつにはずかしいことじゃないよ?これからはしつれいしたらしょうじきにいおうね?」
「は、はい……」
どんな人だって落第生よりは必ず上の立場なのだ、しかしどこの誰とも知れない様な人に開け透けに性感帯を晒すのは憚られる。
だが、千奈美に拒否権は無い。
これからは謝る時には誰にでもこうやって自分の弱点を晒しながら謝らなければならない。
───
「あ……♡んぅ……♡んくう……♡」
千奈美がクリトリスの刺激で自らを虐めながら這々の体で辿り着いた『やあや』。
この白い建物にはいい思い出がない……だが小春に手を引かれた千奈美は緊張しながらも玄関を潜った。
玄関を過ぎるとやっぱりそこはトイレ、ラベンダーの香りで覆っていたがその悪臭は消えることはない。
『共同穴』と呼ばれるそこで排尿、排便しないと入店は許されない。
入ってすぐ入口の横で、恍惚な表情でビンビンにイキリ立ったクリトリスを自身の愛液を塗しながら弄る人物が居る。
「はあ~♡ぇあ♡?」
寿々羅魯綺が入ってきた2人に気付いてへにゃりと柔和に笑った。
今日の魯綺の仕事は共同穴での『洗浄』の手伝いだ。
「あら~♡ちなみちゃん、いらっしゃい。久しぶりね、元気だった?可愛いおむつしてもらったの?すっごく似合ってるわ♡」
返事も待たずに彼女はクリオナしていた手を千奈美の腰に手を当てるとその豊満な胸に抱き寄せた。
千奈美は彼女のムンムンと立ち昇る淫気に包れる。
「……?」
(な、なんかいやらしいけど懐かしい匂いが……誰だっけ……)
魯綺が千奈美に稚育アニメを観せている間お世話をしていたのは間違いないが、千奈美には薬の影響で魯綺に対する記憶がそんなにない。
なんなら初めて会った記憶も朧げだ。
「こんにちは!ろきちゃん!」
「小春様、本日は如何致しましたか?」
「チーがはじめてじぶんからオマルできたごほうび!」
「そうなの、頑張ったんだね、ちなみちゃん。ところで今日はうんち出来た?」
「あ…………う……」
そんなこと、あまり知らない人に話すことではない。
「……ちなみちゃん、どうかしたの?」
「う……」
すぐに答えない千奈美を訝しんだ魯綺がもう一回訊ねるが、やっぱりすぐに返事は返ってこない。
「あらー……?」
あまりにもスムーズでないので小春が間に入って取りなす。
「ごめんね、きょうやっとオマルうんちできたところなんだ」
「そうでしたか……ごめんねちなみちゃん、まだ恥ずかしかったかな?でも慣れる為にもちょうど良かったかもね」
魯綺はこしょこしょと小春と話して服を全て脱がされると、衣服はすぐに籠へ置かれた。
「まずは共同穴でおしっこしましょう、皆一緒だから恥ずかしくないでしょう?」
(前も見たけど、なんでこんなところで……)
縁が少し盛り上がった大きな穴、落第生はそこにお尻を突き出して入店前におしっこを出し切る必要がある。
何人もの裸んぼの落第生がそこで大きくされたお尻を放り出していた。
千奈美はまだ恥ずかしさでフラフラしながらも共同穴の縁からお尻だけ突き出して座る。
隣の子とお尻が触れ合い怒られるとビクンとしてその子の方を怯えた顔で見るが、その子は全く気にもせずに上を向いて談笑している。
誰もおしっこすることに抵抗感を示しておらず、こんなに居るのに誰もが笑いながら人前でおしっこして、嫌がるのは千奈美だけだった。
(頭がおかしくなりそう……)
「ん?あなた、この間の……こんにちは!」
「?」
「あはは、こっちよ、上!」
どこからか声を掛けられた千奈美が見上げると、ちょうど共同穴の天井にあたる部分は鏡張りになっており、幾つもの落第生のお尻がひしめき合っているのが見える。
その中の1人が千奈美と同じように見上げて手を振っていた。
千奈美は、ほえーと鏡を見続けていたが、身体が後ろへと傾いていく。
「あっ!危ないよ!倒れちゃう!少しだけお話ししない?」
千奈美のおしっこが出るまでもう少し掛かりそうだ。落第生によっては10分以上掛かる事もある。
なので落第生同士で話をする事も珍しくはない。
「この前会ったの覚えてるかな?しらうお幼稚園おはな組の真凜だよ!」
「この前……?」
「そう。朝早く『やあや』に来てたでしょ?制服着てたし新しく落第生になる子だってすぐわかったよ!」
「そういえば……あの子……?」
───
『お☆♪\%*ー!#:〆#%$!』
───
千奈美の頭の片隅に、初めてやあやに来た時元気よく挨拶してくれた子の記憶がある。
言われてみれば確かに同じピンク髪のツインテールだ。
「あの時はまだわたしの言うこと分からなかったでしょ?落第生の言うことは落第生とか近しい人にならないと分からないんだよ」
「そ、そうなんだ……だから……あ……」チョロ……
閉じた割れ目から漏らすようにおしっこをしながらしばし談笑する。
異常にも思えるが、やあやに居る落第生には特段珍しいことでは無い。
「ちなみちゃんて言うんだ、あだ名とかある?チーって呼ばれてるの?一緒に来てるのは妹ちゃん?生意気そー。あ、躾係なの!?小春様って言うんだ……可愛い子だね~」ショロロ……
真凜もおしっこでお尻を汚しながらニコニコと笑っている。
「新しい子とお喋りするのは楽しいね!こうやってお尻を突き合わせて内緒話!シシシ……」
「た、楽しい……楽しいね!」
共同穴に何人もの裸の落第生が集まりお尻を並べてお喋りをするので、「尻を突き合わせる(ーて)」「尻を並べる(ーて)」といった慣用句が誕生した。
意味は「顔を突き合わせる」「雁首を揃える」と同じだが、より親密で秘匿性が高く狭い範囲の話題が多くなりがちであり、「同じ釜の飯を食った仲」というような親愛的な慣用表現に持ち入れられる事もある。
しばらくそうしていると遂に膀胱が空になった千奈美はお尻を拭いてもらえるのを待ったが、真凜はその場で立ち上がった。
裸足だから汚い雫が足元に飛び散っても気にしていない。
「魯綺ちゃん、『洗浄』お願いしまーす!ほら、チーちゃんも!」
「『洗浄』?」
「あれ、『洗浄』も初めて?一緒にやろう!」
「はーい、まりんちゃん今行きます~」
魯綺は真凜に呼ばれてある物を持っていく。勿論落第生全員がそれをするのだ。
「う……!?」
お尻も拭いてもらえない千奈美を迎えたのは大きな浣腸器だった。
「ちょ……!?」
「チーちゃん、お浣腸初めてなら真凜がしてあげよっか?」
「まりんちゃん、ありがとうね。お浣腸はわたしがするからちなみちゃんと一緒に我慢してあげて?」
「うん!魯綺ちゃん!じゃあ出来るだけ我慢だよチーちゃん!」
魯綺は共同穴の縁を回って真凜からお浣腸を始める。真凜のアナルに突き立てられた浣腸器から見る見るうちに超粘ローションが減っていく。
「ありがとう魯綺ちゃん!あううぐ……!」
浣腸液として超粘ローションを1リットル、浣腸器が空になり真凜のお腹がいっぱいになるまで慎重に、されど一息にシリンジを押し切る。
元々大きかった下腹はパンパンに張り、出さない限り真凜へ排泄を促し続ける。
ハアハアと息を切らしている真凜は向きを変えるのもやっとだ。
「まりんちゃん、良くできました♡次はちなみちゃんね♡」
その次は先端だけ消毒した後同じ浣腸器を使い千奈美へ。
「あ……や……ううぅ!」
シリンジが押され、ブジューと30……50……60ml入ると、
「も、もう……無理ぃ!」と泣きが入った。
「うんうん、初めては少し怖いわよね。でも心配要らないわ。まりんちゃんも一緒だからとりあえず100mlまでは頑張ろうね。腸が小さくなると何回もうんちして大変になっちゃうから」
「いい!大変でも!」
浣腸器に手を出そうとする千奈美を小春が制する。
「チー、わがままいっちゃ、めっ!」
「あうう……!」
残り少しだけで許してもらった千奈美は浣腸器が抜かれると同時に内股になり即座にお尻に手を当て、漏らしそうになる穴を塞いだ。
真凜のほんの十分の一でも千奈美にとってはお尻の中にいっぱいだ。
千奈美の場合はローションがお腹まで貯まらずに直腸で止まっている。落第したてといった風情でまだまだ可愛いものだ。
しばらくすればこれにも慣れてくると、魯綺も真凜も知っていた。
「が、頑張ったね~……!ちなみちゃんぅう……!?い、一緒に我慢しよっ……!おっ……!?」
すぐにでも漏らしそうだが、何とか千奈美よりも先に漏らすのだけはやめようと必死に肛門を締めていた。
「ト、トイレ……!あっ!?」
「ちなみちゃん、脚が震えてて危ないからベルトで固定するわね、ほらこれで後ろには倒れないからね」
その場から動けなくなったことで、もうここでするしか選択肢は無いのだと露骨に伝えられる。
「あ、や、おねが……お姉ちゃん……うっ!」ぎゅるるるう……!
戸惑う内にもう本当に一歩も動けないくらいにお腹が蠕動を始める。
諦めの悪い千奈美は何度も後ろを振り返り、真凜に助けを求めたが、脂汗を額に浮かせた真凜が鏡越しににこりと笑う。
「だ、だいじょうぶ……!みんないっしょ……だから……あんしんして……」
しかし真凜は千奈美とは違い、その境遇を受け入れていた。
「お願い……み、見ないでぇ……!」
ほぼ同時だった。
「おおおお♡!」
「やあああっ……!」
他の子がお尻を寄せ合っておしっこする中、2人はゼリーの様な超粘ローションを共同穴へぶりぶりと排泄して尻穴で絶頂していた。
超粘ローションが程よく固まり、ゼリーの様な感触になった便が肛門を擦りながら途切れる事もなく出続けた。
嫌がりながら絶頂する千奈美とは違い、真凜は白目を剥く寸前まで快感を得ており羞恥よりも快楽の方が何倍も優っているのが窺える。
超粘ローションの浣腸は普通の排便よりも快楽を伴い、強制的に落第生に排便の快楽を覚えさせるのだ。
「うぐううっ……はんっ♡!」ぬぽんっ!
小気味良い音の後には千奈美の真後ろにとぐろを巻いたゼリーが鎮座していた。
ぜえぜえと息を切らしながら排泄絶頂の余韻に肩を震わせて暫し浸る千奈美に魯綺が話しかける。
「初めての『洗浄』よく頑張ったね、ちなみちゃん♡こっちで洗ったら消毒してからおっぱいにニップレスを貼ってあげるね♡」
「チー、さきにいこう?あのこはまだすこしじかんかかるから」
「は、はい……」
「んおおおお♡!でりゅっ♡!ひぐうっ♡!」
千奈美の『洗浄』が終わっても真凜の『洗浄』はまだ終わっていない。
鼻水を拭く余裕もないまま、襲いくるパルスに真凜は素直に従っている。
先輩落第生のその様子に、千奈美は恐怖と共に、その貪欲に快感を貪る姿に羨望を覚え、イッたばかりの股をじわりと濡らしていた。
「ろきちゃん、おねがいね」
「お任せください小春様、ちなみちゃんはこっちに来てね♡」
魯綺に促され汚れた下半身をぬるま湯で洗い流し、塩素の入った消毒槽へ進む。
「下半身だけでいいから10秒浸かってね。一緒に数えれる?いーち、にーい……」
ちゃぷん(つ、冷た……)
真夏だからか余計に冷たく感じる。
「……8、9、10!中で小春様が待ってるよ、ニップレスも貼ってあげるわね♡ほら星型でかっこいいねー」
ペタリ、すりすり……
「あ……♡」
「はい、むつき幼稚園のスモック♡困ったことがあったら何でも言ってね♡」
「あ、ありがとうございます……」
「ふふ……さあどうぞ♡」
自動ドアの前に立つと、散々な目に遭って嫌な思い出しかないというのに、新しい扉に入る事に千奈美は幼い探究心がくすぐられていた。
(ご褒美……)
小春の言っていた事は間違ってはいないが、千奈美の思っているようなものでは決して無い。
それでも下半身丸出しで幼稚園のスモックでギリギリおへそだけ隠した格好のまま、千奈美は開いたドアをくぐった。
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