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2話 落第生身体改造+『乳返り』

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最終施術日、千奈美は久しぶりに少しだけ朝の出来事を覚えていた。
小春におむつのサインをチェックされ、手を引かれてトイレに入る、パンツタイプのおむつを脱いで、欠伸をしながらおしっこをしたらあとはお股を拭くだけ……
するとキィと扉が開く。
「……!?」
千奈美が絶句していると、扉を開いた主、小春は当然の如く千奈美の片膝に乗った。
「チー、いつもみたいにおまたひらいてきれいきれいしようね。はーい、いいこいいこ」
「ちょっ……!あ……」
明確に拒絶するより先に顎の下から覗き込んでくる妹にウェットティッシュでおまんこを優しく拭かれた千奈美は言いしれぬ快感を感じる。
千奈美こそ覚えていないものの、小春は毎日意思疎通も覚束ない千奈美のおしもの世話をしていたので、最早慣れたものだ。
千奈美の身体の方もその心地よさを覚えていたのだろう、戸惑う心とは裏腹に千奈美は小春の幼い指に自分から性器を押し付けていた。
辿々しく触れられる性器は千奈美の性感をドクドクと高めていき、拭かれている最中なのににちゃにちゃとした雌汁をこれでもかと湧き出させ、膣内をキュウキュウと収縮させて悦んだ。
幼児の様にお股をもじもじさせる千奈美のしとどに濡れたおまんこを手早く拭ききった小春がウェットティッシュを汚物入れに捨てながら言う。
「はい、おまんこきれいになったね。いいこいいこ、きょうはごはんはないけどおみずならいいからね」
「あ……」
小春が手を引くと、千奈美は知らず残念そうな声を出したが、すぐにハッと正気を取り戻した。
(な、なに考えてるんだろ……小春にお世話されて気持ちよくなって……でも気持ちいいなら……いいのかも……)
どこかおかしいと感じながらも、千奈美は昂って火照った身体のまま小春の後に続いてトイレを出る。
おむつならまだしも小春にトイレでおしもの世話をされるなんて絶対嫌な筈なのに、おまんこを拭かれると、まるで天国にも昇る気持ちになった千奈美は口を閉じることも忘れてしまう始末だ。
口元からは涎が溢れているが千奈美はそれに気づいてもいない。
本来ならば妹におむつチェックされ、トイレに連れて行ってもらうなどあり得ないことだが、千奈美の判断力はまだ正常ではなかった。
何かおかしいとは思っても危害を加えられなければいい、そんな風に感じてしまうのだった。

千奈美自身は知らなかったが、トイレを使うのもこれで暫く禁止される。
本格落第前最後のおトイレの思い出は嫌いな妹にお世話され気持ちよくされる最悪な思い出となった。
しかし、そんな最悪な思い出でもこれから始まる落第生生活の中では一際輝かしい思い出になることを千奈美はまだ知らないだけなのだ。
当たり前の幸せが無くなることを人はうまく知覚出来ないのだから。

その後しばらくの記憶は千奈美には無い。また朧げな靄に包まれた思考へと戻ってしまった。

施術のため今日の朝食は水のみ。いつの間にか着けられたおむつの感触は気持ちいいが歩きにくく、お腹が空いた千奈美は今すぐにでも『やあや』へ赴きさっさと処置を受け、ご飯を食べたい。
苛立ちと空腹で気が立っているのもあってヤンヤンとぐずり始めた。
「あらもう行くの?ふふ、千奈美ちゃんはぐずるとこうなっちゃうのね、可愛い」
「おかーさん、チーがあばれるまえにいってくる!」
「あ、そうね。お願い小春」
孝子もそれを見送った後に早く出勤しなければ、と化粧台の前に座った。

「それじゃあいってきまーす」
「はーい、小春、車には気を付けてね」
「うん!これ(ハーネス)でひっぱってくから!」
「そうじゃなくて小春の方も!気を付けるのよー!」
「あっそうだね!きをつけるー!」

四肢の付け根を覆うように固定するハーネスに引っ張られた千奈美は小春の先導に素直についていく。
この様に散歩する落第生はこの辺りでは珍しいことではないが、幼い子供と大きな犬のようにも見え、落第生特区のここでは微笑ましい光景だと言える。

『やあや』へ着くと魯綺が「おはようございます。お疲れ様です」と2人を出迎えた。
「今日は最後の施術です、これまでしてきた準備と共に最終施術を行います」
「千奈美ちゃん、今日は少し長いですからね。でも麻酔ガスを吸ったら一瞬です、次に気が付くのはおうちになるでしょうね。施術の内容はディスクに焼いておくのでおうちで観て下さい。小春様も施術内容の理解だけはしておいてくださいますようお願いします」
その説明を聴いている最中には既に千奈美は意識を手放していた。
「おっとっと……では千奈美ちゃんをお預かりします。小春様はどうしますか?用事が無ければ上のカフェで……」
「ありがとう!そうする!できたらおしえてね!」
「かしこまりました、お暇になりましたら下で商品も見ていってくださいね、千奈美ちゃんに似合う物もきっとあると思いますから」
「うん!ろきちゃんありがとう!」
気を失った千奈美を抱えた魯綺が千奈美のおむつを触って確認すると、ピクリと反応してからまた放尿を開始するのだった。
「あらあら、ちゃんとカテーテルしないと危ないわね」
魯綺は千奈美が粗相でおむつを膨らませることなど全く気にせず、逆に上機嫌になって処置室へと運んでいくのだった。
曰く、落第生の素質があって嬉しく思ったとのこと。
処置が終われば千奈美もどこに出しても恥ずかしい、いや恥ずかしくない落第生となる。
千奈美が普通に過ごした日々は今日この時を持って終わりを告げるのだった。

───

千奈美はその日の夕方、微睡みながら目覚めた。
どうやって帰ってきたかも覚えていないが、制服姿でベビーベッドに寝かされており段々と意識が戻ってくる。

目を開けると小春が同じベッドに腰掛けてデジカメを何やら動かしていたが、こちらに気付くとその手を止めて言った。
「あ、めーさめた?」
「う……ん」
「じゃあ『やあや』からもらったのをさいせいするね」
拙い手つきでディスクをプレイヤーに入れると手術台の上で完全に意識を失った手術着の千奈美が映し出され、それは千奈美が完全に目を覚ますのに充分なショッキングな内容だった。

『栗野千奈美 3歳』というテロップが左上に常に表示されており、勿論映っているのも千奈美本人に相違ない。
画面上でこれから行われるのはこれまでの施術の記録である。
麻酔で意識のない千奈美へ行われる容赦のない身体改造を施される様子を1日目から順に15分程のダイジェストにした解説付きのVTRが流される。
しかしその内容はどれも目や耳を疑わんばかりのものだった。

施術内容は首から下の完全永久脱毛と尻皮肥厚化、クリトリス肥大化、そしてクリトリス包皮の割礼、大陰唇調整、避妊皮下インプラント、落第生としておむつを常時着用する関係で不衛生な箇所は減らさなければならない為、これらの処置は義務となっている。

レーザーで脇、陰毛、尻毛を焼き、大陰唇への注射により日に日に太く伸びていく大陰唇は、分娩台の様に器具が脚を限界まで開いていても口を噤んだままで固く閉じた二枚貝の様だ。
それと並行して、お尻ペンペンされても大丈夫な様にお尻は6日かけて少しずつ大きくされて、おむつを日常的に使うのでお尻の穴周りのお肉もすっきりとさせ、常時アナルが丸見えで張りのある上向いた形のお尻になっている。
それに伴う体型最適化で下腹も太めに調整され胸から下はお腹が出っ張り、お尻以外のくびれが殆ど消され立派な円錐形のシルエットに。
その見た目は誰が見ても大きなお尻の大きな幼児。腹肉が膀胱を圧迫する副作用のせいでおしっこの我慢も困難になる。

そして最後に行われたのがクリトリスリングの装着だった。
薬と吸引機で肥大化させていき、数日で1cm程になると、メスでクリトリスの皮を全て除去し止血した後、識別番号10086063の彫られたクリトリスリング(10はクリトリス直径10mm、086は地域、063は登録順)を根元まで差し込まれる。
クリリングの識別番号によって自慰回数や排泄回数までも厳重に管理する。
千奈美のまだ誰にも見せた事もなかった秘豆には逆トゲの付いたリングが嵌められており、破壊しない限りもう二度と自分の意思で外す事は叶わない。これが落第生の身分証明となる。
リングには識別番号は同じ数字の指輪とペアになっている。ペアの指輪を持つ人間はこの落第生の躾係であり、落第生と共にその全責任を負うと同時に保護者でもあるという証だ。
リングの所為でクリトリスは強制的に勃起させられ体は常に興奮状態のまま、慣れるまでは鮮烈な刺激が常時引き起こされる事になる。
それらが昏睡している千奈美の身体を使って事細かに説明されていった。

そしてこれからの生活の諸注意。
落第生としての心構えや『躾係』の存在。
それに付随してお仕置き、ご褒美、進級の条件なども詳しく解説されていく。

「明日からお風呂に入っても大丈夫です。それでは、やあや一同、新たなアダルトベビーが快適に過ごせるよう祈っております」
最後は自らに起こった事を知る由もなく眠る千奈美の一糸纏わぬ身体と共に全ての身体改造が箇条書きにされた映像で幕を引いていた。
その一覧は
・完全永久脱毛
・尻皮肥厚化
・体型最適化
・クリトリス肥大化
・クリトリス包皮の割礼
・大陰唇調整
・避妊皮下インプラント

プツッーーー

一拍の間をおいてモニターが沈黙すると、千奈美は自分の変わり果てた体を上から下まで触って確認すると、青い顔で小春に振り返った。
こんな体にしてしまうなんて聞いてない。
お風呂も禁止されて、麻酔で朦朧としてたとは言え、今までされていた事に気付かなかった自分にも責任があるんじゃないか。
そんな悲哀を込めて精一杯搾り出すように小春へ言漏らす。

「こ、こんな身体いやあ……!」

風船の様に大きくされたお尻、ぽっこりと出っ張ったお腹、元々薄毛でやっと生え揃ったと思った陰毛は一本残らず全て脱毛され、皮を除去され肥大化させられたクリトリスにはリング、おまんこはどう動いてもまるで接着でもされた様に常に一本筋の形を崩さず、チョコンと頭を出しているクリトリスを両側からぷにぷにと挟み込んで、たとえ動かずとも微弱だが甘美な刺激を送り続ける。

「わかった?チー、これからはこはるがめんどうみてあげるからね、いやならはやくおねしょなおそうね?」
小春がこれ見よがしに身に付けたネックレスの先には千奈美と同じナンバーの指輪が。
それはそのナンバーと同じ落第生の『躾係』である証だ。
『マンツーマンで落第生の世話をし、その落第生の全責任をも負う、まさに一心同体とも言えるため、『躾係』の言うことに従わなければ落第生には苛烈なお仕置きが待っている。』
とDVDは言っていた。
尻穴周りの僅かな毛まで完全に無毛にされ、クリトリスをも剥き出しにされた千奈美は14も歳の離れた妹に全権を握られる事になってしまったのだった。

「そ、そんなのって……ひゃん!?」
ムクリ……
急に股間に違和感を覚えた千奈美。とうとう局所麻酔が切れ始めると、これまで以上に敏感になったクリトリスが刺激され硬く勃起すると、リングの逆トゲが自動的に食い込んで、もう壊さない限り外すことも出来ない。
触りもしないのにクリトリスはぴくんぴくんと千奈美の意思とは無関係に蠢いてまるで別の生き物のように脈動していた。
千奈美はその刺激から少しでも逃れようと、自然とお尻を突き出したへっぴり腰になるが勿論そんな事に意味はなく、千奈美の剥きたての陰核がリングに締め付けられ、正常に戻った脳からは止めることのできない快楽信号を発し続けている。
落第生でいる限りクリトリスを人質に取られ、その恥辱と快感から逃れることは出来ない。
「ううう……くひんっ!」
試しに少しだけ足をずらすが、包皮を失った剥き出しの秘豆は肉厚の大陰唇に揉まれ、先端がパンツに擦れてしまいあらぬ嬌声を上げてしまう。
千奈美はせめて刺激を和らげるため、クリトリスから陰唇を遠ざけようと自らおまんこを広げてから、そのあまりの不様さに大陰唇とクリトリスの間に指を挟む形に変えた。
閉じたままのおまんこからクリトリスを守ることが出来て、不様なことは不様だがまだマシだった。
これからは一歩進むにも細心の注意を払わなければならないだろう。
興奮した乳首も隆起して制服を下から押し上げて知らぬ内に卑猥な形を顕にしていた。
「ひくっ!も、戻してぇっ!お願いっ!」
「?そんなのむりだよ~、もどすのはおねしょなおしておねえさんになったらね!」
「だ、だって!こんなのやだよおっ!」
「だいじょうぶ、みんなやってるから。ほら、ぜーんぶぬっぎして」
「きゃあっ!」
有無を言わさずスカートと少し汚れたパンツを同時に脱がされ、大きくされたお尻がぶるんっと揺れてから重力を無視してまた元の位置に、上向いたお尻の形に戻る。
「か、返して……!」
千奈美はすっかり更地にされてしまったパイパンを隠しつつクリトリスを守りながら剥ぎ取られた衣服に手を伸ばすも、
「だめ!」
小春に怒られ、反射的にビクッと身をすくめた。
「らくだいせいはいつおもらししてもいいようにこれしかはけないんだから」
差し出されたもう片方の手にはテープタイプのお花の柄のおむつが握られていた。その大きさから、赤ちゃんが使う様な物ではなく、千奈美の……落第生の為にあつらえた物である事は明白だった。
「そ、そんなあ……」
「さ、チー、ころんして?」
「うう……もー!」
どうしようもなくなった千奈美は仕方なく受け入れる方向で心の整理を図った。
そうだ、今日だけ、今日だけは大人しく従って着けよう。明日は絶対に……!
恥ずかしかったけど、敷かれたおむつの上で脚を左右に開くと、小春は「いいこだね~」と赤ちゃんをあやす様に言って、不意の快感に怯えて震えるおまんこを手早く包む。
大きなお尻でも問題なく穿けるのは落第生用に誂えたおむつだからだ。
「うん、可愛く出来てるわね」
孝子がひょいと顔を出し、大きなおむつを穿いた千奈美に無遠慮に視線を送るので、千奈美の方も咄嗟にしゃがんでおむつを隠そうとした。
「そうでしょ?チーもはやくなれないとね」
しかし、小春は千奈美がそうするのがわかっていたかの様に後ろからおむつの生地をおまんこの形に沿わせながらなぞっていく。
「ひうっ!らっ!りゃめ……♡!」ゾクゾクッ!
千奈美の脳内に尋常でない量の快感が簡単に送り込まれる。
食い込ませたおむつには既に多量の愛液が膣穴から垂れ始めており、千奈美はおむつにねっとりした恥ずかしいシミを作ってしまっていた。

そうして上は制服、下はおむつのみのチグハグな女の子が出来上がり、千奈美は恥ずかしさで涙目で俯くことしか出来なかった。
「これじゃあへんにおもわれちゃうから、うえもきがえまちょうね~」
「あっだめっ……あっ」
今度は上の制服も脱がされて、おむつの上からうさぎのロンパースを着せられ、涎掛けを着けられる。

おむつにロンパース。
しっかりとおむつがお股に固定され、間違ってもおむつが外れたりはしない。
涎掛けのせいもあってか目前の姿見には大きな赤ちゃんが映っていた。
それが自分だなんて理解したくもないが、事実なのだ。
「かわいいね~!これがチーのいつもきるふくだからね!よかったね~」
「うう……」
小春が大仰に褒めそやすのが更に屈辱的だったが、今日だけ、明日説得すればいいと思い何とか我慢した。

「まあ!すっかり可愛くなっちゃって!」
うさぎさんになって身を縮こまらせる千奈美を見て孝子が感心すると
「そうでしょ~?」「ひんっ!」
小春も鼻高々で千奈美のおむつのお尻をぽんぽんと優しく叩くと、それだけで鮮烈な快感が千奈美を襲い、思わず漏らしそうになってしまい、千奈美は内股になりつつ上半身を守るように腕を組んでぷるぷると身を震わせた。
千奈美自身は何とか我慢出来たと思っているが、何度もおむつの中にぴゅっぴゅと愛の液体を吐き出している。
ほんの少しの刺激でも千奈美には致命的な快感となって性器から何度もその証を吐き出す。
抵抗したくても深層心理に刻まれた稚育アニメの映像がフラッシュバックして、躾係の小春への反抗心は喉まで出かかったものの、飲み込むしかない。
千奈美はただただ与えられる痛みや快楽を受け入れるしかなかった。

───

「さあ、じゃあもうこれは要らないわね、明日ちょうど出せるから業者さんに渡しておくわね」
「うん!」
「!?な、なんで!?」
孝子は身辺整理という事で今まで着ていた服を処分するんだと千奈美は思った。
「や、やめて……!なんで捨てるの!?」
千奈美は反対したが、「心配しなくても返してくれるわよ」と今まで使っていた制服や体操服、お気に入りの下着さえ全て纏めてしまった。
「そ、そんなのって……」
実際には後で返ってくるのだが、今の千奈美には知る由もない。
「大丈夫、ほらこの園服可愛いでしょ?新しい靴下とお靴もあるし、また必要なものはやあやで揃えましょうね?」
今ある千奈美の服はこのロンパースと涎掛けと布おむつ、そして園服と……『金太郎』だけだ。

「明日は入園参観だけど、わたしは行けないの。小春、千奈美ちゃんのことを宜しくお願いね」
「うん!もまかせて!」
「アナトレ……?」
聞き覚えのない言葉だが千奈美は少し嫌な予感がしていた。

「はいこれ入園案内と名札ね」
むつき幼稚園 女子落第組
チューリップの名札には、ちなみちゃんと平仮名で丸文字が書かれている。
「よかったね、チー!」
(や、やだ……こんなの……おかしいよ……!)
戸惑う千奈美とニコニコと微笑む小春と孝子、対照的すぎて場の空気はおかしくなるばかりだ。
千奈美は2人の朗らかな空気に背筋をぞぉっとさせた。
(これからどうなっちゃうんだろう……)
どうしても気になるお股をもじもじとさせる千奈美だが、クリトリスを襲う快感は衰えることはない。
愛液でにゅるにゅるした大陰唇が剥き出しの陰核をぬちぬちと音を立てて扱けば、またお尻を振ってしまい……食事の時間になるまで、千奈美は初めてオナニーを知った小学生の様に、そうやっていつまでも落第生に相応しい大きなお尻を揺するのだった。


───

夕食は昨夜の『箸納め』とは打って変わって質素、というのもある意味当然とも言える。
これから千奈美は毎日哺乳瓶で食事をするにあたり、その始まりに相応しい落第生特有の風習『乳返ちがえり』を今から執り行う。
ドレスのような可愛い洋服に身を包んでおめかしした小春が、千奈美の着ていたロンパースとおむつを剥ぎ取って新たな服を装着させる。
「はいチー、はずかしはずかしだからおへそナイナイしようねー」
(な、なにそれ!そんなの……!)
千奈美は金太郎の前掛けだけの姿にさせられていた。
30cm四方の小さな金太郎の前掛けが隠せるのはおへそだけが精一杯で、おっぱいもおまんこも丸出しのまま、座布団に座らされている。
(こんなの……!服ですら……!)
千奈美は女の子座りで俯いてだらしなくなった身体と性器をもじもじしながら腕で隠していたが、孝子の言うことには、これが落第生の正装なのだとか。
落第生にとっての最もフォーマルな格好がこの『金太郎』なのである。
(ほ、本当にこんなのが正装なの……!?)
「おー、かっこよくなったねーそれじゃあごはんのミルクのもうねー」
「!?」
(ミ、ミルク!?しかもそれは小春が以前使ってた……!)
いやいやと幼児の様に首を振る千奈美の首を支えながら、唇に哺乳瓶の乳首を近づける小春。
刺激の強い物はあまり食べさせない様にするのが落第生の食生活だ。
『乳返り』は落第生の二度目の哺乳瓶の使い始めを祝うために行われる、『箸納め』を終えた落第生が哺乳瓶を使い始める為の儀式みたいなものだ。
千奈美の前に置かれた哺乳瓶。
栄養管理の面から、スープやゼリー系も自分ではなく躾係に食べさせてもらわなければならない為、箸もスプーンも千奈美が自ら持つことはほぼない。
小春が赤ん坊の頃に使っていたお下がりの哺乳瓶、これからはこれが千奈美の持てる唯一の食器だ。

しかし千奈美は何回唇に乳首を当てられても拒否するばかりでどうしても哺乳瓶を吸えなかった。
当たり前だが、身内の、しかも嫌っている義妹のお古など到底看過出来る訳もない。
「どうしたの?あっ、わかった!」
小春は合点がいったという風に手に持った哺乳瓶を両手で持ってちゅっちゅっと吸うと、それをそのまま千奈美へと差し出す。
「こーやってちゅっちゅするんだよ!チー、うまくできるよね?」
自身の涎の付いた哺乳瓶を邪気なく笑顔で差し出す小春に対して青い顔でイヤイヤを繰り返す千奈美、わかっていた事だがまるで立場が逆転していた。

「もー、やっぱり『かししき』しないとダメかなあ?ほら!のまないとずっとこのごはんにするからね!それともきょうはごはんぬきにする?」
「…………」
そう言われては千奈美にはもうなす術はない。
観念して小春の唾液に塗れた幼児向けの哺乳瓶を両手で支え、乳首を口に含ませて嚥下していった。
舌にぬめった哺乳瓶の乳首が触れると、一瞬だけの気持ち悪さで少し硬直したが、半ば捨て鉢な気持ちでそれを乗り越える。
「わあっ!のめたのめた!」
ちゅうちゅうと音を立てて乳首を吸うものの、少量ずつなので中身は一向に減っていかない。
その様子は小春の持つデジタルカメラで逐一メモリーされていき、フォルダの中に千奈美の恥ずかしい写真が何百枚と保存されていく。
おっぱいもおまんこも丸出しで『金太郎』の前掛けだけを着けた千奈美が義妹のお下がりの哺乳瓶を使うだなんて、千奈美は悪い夢かと思ったぐらいだ。

千奈美が慣れない哺乳瓶でようやくミルクを半分まで飲み下すと孝子が提案した。
「小春、そろそろ『乳返り』の仕上げ、してあげましょう」
「うんおかーさん!わかった!」
(仕上げ……?)
「ほらチー、こっちでおしりだしなさい」
ソファに座った小春がポンポンと自分の太ももを叩く。
『乳返り』の仕上げとは、『ミルクを飲んだ落第生のゲップかおならが出るまでお尻を軽く叩くこと』である。
これらはこれから落第生として暮らすに当たり、必要な心構えや身体能力の確認を兼ねている。
授乳、服従、羞恥、お仕置きなどの要素を軽く課し、稚育アニメの浸透具合を確かめる謂わば予行演習の一種なのだ。
稚育アニメでは躾係の言うことは絶対だと繰り返し教えているので、千奈美もおずおずとだが妹の膝の上にお腹を乗せて寝転がり、自然とお尻を突き上げる格好になる。
大きなお尻を撫でながら小春が
「これがしつけのときのかっこうだからね?わかった?」などと言うものだから、千奈美も反抗心でわざと反応を返さなかった。
「小春、軽くよ?思いっきりやったらダメだからね」
「わかってるよおかーさん」

「ほい!ほい!」ペチン!ペチン!
「んー!」
軽くても肌は軽く波打つ、微かに痛むものの、千奈美は寧ろ恥ずかしさから小さな紅葉が色付いていくお尻をぷりぷりと揺すり続けた。
その度おまんこからとろりと恥ずかしい液が糸を引いている。
千奈美の身体は既に著しいマゾ化が始まっていた。

15分も叩かれて千奈美もそろそろどちらかが出そうだったが、乙女なのにおならなどしては今後の沽券に関わるというものだ。
(あ……あ……もうちょっとでゲップ出そう……)
千奈美がちょうど力を抜いてそれを待った時だった。
「あたしてがつかれてきちゃった……」「そういう時はパドルね、とっても痛いから手加減するのよ?」「うん!」
パァン!!
小春も初めて使うパドルだからか力加減を誤ってかなり強めに叩いてしまった。
「!!??ごえっ!」ブッ!ブリッ!
今までと違いすぎるあまりの衝撃に千奈美はゲップとおならを同時に出して、その悪臭が広がると、
「んふっ!どっちかでいいのに……りょうほう……くふっ!」「ダ、ダメよ、小春……笑っちゃ……ププ……」
2人の腹筋を破壊した千奈美は羞恥に歪んだ顔を隠し、耳まで紅く染め上げた。

その後は家族での記念撮影
「はーい、撮るわよー、千奈美ちゃん、笑顔でねー!チーズ!」
千奈美を中心に据え、3人がぎゅっと固まってカメラの前でポーズを取らせる。
千奈美が顔やおまんこを隠せないように両手はそれぞれで手を繋ぎ、もはや微かな抵抗心しかないうすら笑いしか出来ない真っ赤な顔の千奈美の晴れ姿を、前からと後ろからも撮った。
ドレスを着こなす2人とは対照的に裸に布一枚だけ、しかもおっぱいも性器も丸出しの千奈美には余計惨めさを感じさせる。

この写真は後に役所へ提出するもので、そういう場合には必ずクリトリスリング、もしくは肛門を顔と共に写す必要があるのだが、それを知らない千奈美にとってはただ恥ずかしいだけだ。
『金太郎』の小さな前掛けだけ着けさせられ隠せるのはおへそだけ、そんなの裸よりも滑稽で屈辱的なのに、お下がりの哺乳瓶を下賜され、叩かれたお尻とおまんこをしっかりと写真に納められ、あまつさえ家族以外の誰にも見せた事のないお尻の穴までも克明に。
千奈美は呆けた頭でこれは本当に現実なのか、タチの悪い悪戯じゃないかと何度も自問していた。
その時、千奈美のお腹がキュウっとした特有の感覚を告げる。
本当に夢ならば何も問題無いはずだ、と縋った千奈美は我慢もせずに蛇口を開いた。
これまでならばいくらかは前方へ飛んでいた小便は、大陰唇調整によって閉じた大陰唇から涙のようにじわりじわりと湧き出して脚を伝って流れ落ちていく。
その様は盛者必衰の哀れ、これまでの勢いを削がれた侘しさを感じさせた。
「あー!チーおしっこしてるー!」
「あらあらタオルタオル」
小春に咎められた千奈美はその気持ち悪さにこれが現実だと思い知らされる。
「うっ……くっ……うう~……」
そう思うとおまんこからだけでなく眼からも涙が溢れた。

上からも下からも洪水を流す千奈美、傍目から見てもこの歳の頃の女性がお漏らししながら鼻水を垂らして泣きべそをかくなんて、とてもではないが齢18歳とは思えない。
「あんまり良くはないけど今度からは『金太郎』でもおむつしないとね」
「やっぱりらくだいしてせいかいだよ、チーはこんなでおそといったらめいわくかけちゃう、さ、だらしないおまたにおむつしようね~」
タオルで全てのおしっこを拭いてもらった後、再びおむつを着けられ、心配しながら揶揄しているかのような母子2人の声がいつまでも千奈美の頭にこだましていた。

───

今日もベビーベッドに閉じ込められたが、クリトリスを締め付けられていては眠れるわけもなく出来る事と言えば……
「は……♡あう……♡」
乳首を弄りながら身体をベッドに擦り付けることくらいだった。
(お、治まらない……こんなことしたくないのにい……!)
敏感なクリトリスがおまんことおむつに擦り付けられる。
自身のぷにぷにのマン肉と少し無骨な紙おむつの感触を一番敏感な部位で感じると千奈美はすぐに昇りつめ……
「ふううっ♡!!…………」
自身の乳首の芯をキュッと圧迫しながら容易に絶頂に至る。
「……おっ♡ふっふっ……♡んおっ♡おっおっー♡」
しかしクリトリスを襲うその刺激が止むことはない。千奈美はそうやって寝るまでの5時間で十数回絶頂すると、その余韻のままカエルの様に脚を広げながら気絶するように眠った。

千奈美が眠った数時間後、さっきまで恥知らずな愛液を吐き出していたおまんこからチーッ……という音を立て、ゆっくりと、だが確実におむつを重くしていく。
「んうう……ふぅ……」
ぶるるっと身体を震わせて膀胱から熱源がなくなったことを全身で表した千奈美は、今度は気持ちよさそうに涎を垂らして寝入った。
新米落第生特有の何もかもを開放しきった締まりのない寝顔で、また腰をへこへこと振り出して、眠りながらも存分に快感を貪っていた。
慣れなければ寝ている時でさえ片時もクリトリスの存在感は消えたりしない。
それが新規落第生の恒例だとはいえ、はたから見ればなんと不様で滑稽な事だろう。
幼い子供の様におねしょしながらも常に快楽を求める姿はまさしくどこに出しても恥ずかしい落第生だ。

栗野千奈美18歳、花どころか猫も杓子も頭頂から足の小指の爪の先に至るまで羞恥に染まった女の子。
夜用おむつに包まれたお尻はジンジンと痺れているものの、尻皮肥厚化のおかげで2時間もすれば普段通りのお尻に戻っていた。

3歳(180ヶ月)になったばかりの落第生千奈美の恥辱に塗れた日々が始まるのだった。
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