異世界の管理者

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第一章第二部 戦士の国ベルーガ

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彼らは国から出て国から少し離れた森に身を隠しそこにある神威迅の隠れ家に着いた。
「もう安心だよ。ここは絶対に見つからないよ」と彼は言いながら服や装備を外し部屋のソファーのくつろいだ。
「君も座ったら?もしくはシャワーでも浴びるか?疲れてるのならもう寝ちゃってもいいけど」
「いえ、それよりもあなたに聞きたいことがあるのですがいいですか?」
 彼は聞いて真面目に彼女の話を聞くように彼女を机に座らせた。
「じゃまず、何で僕の事探してたのか聞かせて貰えるのかな?」
「はい、分かりました。じゃまず貴方に是非魔法使いの国ウィザードに来てもらい私たちと協力してもらい戦士達を倒して貰いたいです。」
「つまり俺にも戦争に参加しろという事か?」
「はい私たちの味方として参加して欲しいです」
 それを聞いた彼は深刻な顔をして言った。
「ごめんそれは出来ない。」
「何でですか?もしかして剣を扱うからですか?それなら話をすれば皆分かってくれますよ。」
 だがそれでも彼は首を横に振る
「そうじゃないんだ。俺が目指してるのは、‥‥‥戦争を阻止することだ!!!」
 それを聞いた彼女は驚愕した。それもそのはずだ何せ戦士と魔法使いの戦争はかれこれ500年は戦い続けてるので戦う事次第が当たり前になっているのだ。
「でもそんな事出来るわけがない、長年戦い続けたんだから無理に決まってるわ」
「君は諦めても俺は諦めない。それにそれぞれ良い所はあるのだから。」
「貴方は何者なの?戦争を止めるなんて発想この世界に暮らしてる限り考えることなんてないのに。それに貴方は全属性の魔法は使えるし虚無の魔法なんて聞いたことないし。」
 彼は顔をうつぶせ暫く考えしばらく動かず彼女は返事を待っていた。少ししてから彼は言った。
「信じる信じないはあなた次第ですがいいですか?」
 彼女は頷いた。
「実は俺は‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥この世界の住人じゃないんだ。」
 それを聞いた彼女は二度目の驚愕をした。だがそれと同時に納得した。確かに彼の言うことが本当ならこれまでの身のこなしは人間離れしすぎているし全属性扱えるのも納得出来る。でも一つだけ分からないことがある。
「じゃどうやってこの世界に来たの?私たち魔法使いで異世界から召喚するなんて出来ないですよ。」
「それは俺の力で来ました。俺にはあらゆる異世界を行き来する事が出来る。そしてあらゆる異世界特有の力又は能力を俺の力に出来る。」
「そんな事可能なの?」
 彼は力強く頷き笑顔になりながらピースサインして言った。
「信じてくれるのなら必ず」
「分かりました、なら私も協力させてください」
彼は彼女を見つめしばらく考えた後
「なら協力して下さい。では早速明日の昼過ぎに出発しますか。」
「どこに行くのですか?」
「目的地は戦士の国ベルーガに向かいます。」
「ベルーガって二番目に大きい戦士の国の首都に行くんですか!?」
 ベルーガとは戦士の国の首都ヤマタノに次ぐ首都の事である。そこには戦士は約20万人いるとされる首都である。ちなみに首都ヤマタノには約60万人は居るとされている。
「なんでいきなりそんな大変な所に行くのですか!?何か理由があるのですか?」
「もちろん、君の他にも協力者がいるのだが先ほど手紙が来ていてねそれによると戦士の国の王が明後日ベルーガに来るらしい。なので協力者の手を借りて王に謁見する。」
「その協力者とは何者ですか?王に謁見するという事はよほどの身分の方なのでしょうか?」
「それは会ってからのお楽しみということで。」
 彼はクスクス笑いながら言っていた。
(一体誰の事よ~~~~~~‼)
 そして彼らは夜をフケていった次の日の朝
「フア~~~~~、よく寝た。久々にベッドで寝れたわ。」
アクビをしながら彼女は起き満足したように体をほぐしていた。
「おはよう、よく眠れた?朝ご飯出来たから顔洗ってきたら?」
 彼女は頷き洗面台に向かい顔を洗い彼と同じ机で朝ご飯を食べた。
「昨日の夜も言ったけど貴方の作るご飯美味しいですね。」
「ありがとう他の人に褒められるとやはり嬉しいですね。」
なんだかんだとご飯を食べ、準備を終わらせ、彼らは旅立つ。がその前に彼は隠れ家を出て直に家のほうをみて言った
「虚無の魔法"ハウスクローズ"」
 そう言った瞬間隠れ家がみるみる小さくなって彼の手のひらサイズになりそれを鞄に詰め込んだ。それを見た彼女は呆れて見ていた。
(もうあれだけの話をしたんだからこの位で驚かなくなったな~)
 そして今度こそ彼らは旅立った。
 そして1日かけてようやく戦士の国ベルーガに着いた。
「やっと着いたな、ベルーガ。」
「やはり二番目に大きい首都というだけの事はありますね。」
 そして彼らはベルーガに入っていった。
 ベルーガの中心にしろがあり外側には商店街があり、その奥に住宅街があり奥に行くほど高級住宅街がある。
「協力者の合流場所はどこですか?」
「合流場所は城の手前の高級住宅街にある教会だだがその前に商店街で買うものがある。」
「何ですか?」
「イザベル用の剣を買う必要がある」
「何ですか?」
 彼女が質問する。それを聞いたかれは答えた。
「剣を持ってないと怪しいからね怪しまれないように剣を持ってないと。」
そして彼らは武器屋に入っていってそこで彼女に片手剣を買ってあげた。そのあとすぐ教会に向かった。
「着いたぞここが教会だ。」
「ここに協力者が居るのよね?」
彼らは教会の扉を開き中に入った。夜ということで中には誰もいなかったし暗くて奥が見えなかった。そんな中彼らは奥に歩いていき奥の椅子の所に誰かいるのを気付いた。
「誰?」
彼女がジンに問いかけたそして彼が紹介する。
「紹介する、彼が協力者のカリヤで王の息子だ。」
 それを聞いた彼女は驚愕した。まさか王の息子だなんて想像すらできなかった。
「彼女は?」
「彼女はイザベル、魔法使いだ。俺の話を聞いて協力してくれる者でもある。」
「そうか、ならよき仲間なのだな。宜しくイザベルさん。」と言い握手するように手を上げた。
「こちらこそ宜しくお願いしますね。」彼らは握手した。
「じゃ自己紹介は終えて早速で悪いが城に向かおう。」
 ジンが言い二人を促した。
「よしそれじゃ行こうか。案内する」二人を連れ教会を出た。
 そして彼らは城の裏手につき城の中に入っていった。しばらく歩き応接間について中に入った。奥には戦士の国の王が座っていた。
「息子から話は聞いている。戦争を止めたいのだろう?」
「そうだ俺達は戦争をなくしたい。このまま戦争をし続けても良いことなんてないぞ。お互いが無駄に死人が増えるだけだ。」
「‥‥‥それもそうだな、だがそなたは魔法使い達の代表ではないのだろう?私達だけでは、そちらが納得してくれないとなんともならんぞ。魔法使い達には話したのか?」
「まだ話してないですが納得させます。なのでもし向こうも了承してくれるのならもうお互いの停戦協定をして下さい。お願いします。」
 王はしばらく考えた後
「分かった、だが条件がある。魔法使い達にもこの話をして向こうから停戦協定を結ぶと言わせろ。それが条件だ。それまではこちらからは戦争を仕掛けたりはしない。それでいいか?」
「分かったそれなら早速明日この街をでて魔法の国ウィザードに向かおう。」そして王とジンは握手した。
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