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☆第百三十三話 作戦完了!☆
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蜃鬼楼の中を進む速度を、ある程度とはいえ自らの意志で加速や減速が出来る事を偶然でも体感できたのは、章太郎にとって僥倖だった。
(突撃で女王救出とか考えて実行しちゃったけど…)
そもそも、もし減速できなければ救出どころか、女王に触れる事すら出来なかったかも知れないのである。
そして今、敵意ある蜃鬼楼の塊の中を緩やかに飛行している章太郎は、同じ速度で移動をしている女王と、掌で触れ合っていた。
触れる肌から、女王の意志が、波のように流れ込んでくる。
「………女王様…ここから、出たいのですね…っ!」
肯定の意志の波が、流れ込んできた。
章太郎という、意志を持った異物に対して恐怖した女王は、自分の子供の一体であるジミニーの意志を受け取って、章太郎は味方だと理解をしてくれたらしい。
「解りましたっ! それでは、俺に捕まって下さいっ!」
淡く光る赤い女性シルエットは、章太郎よりも少し背が高い感じだ。
「行きますっ!」
今は、消失してしまったジミニーや小美人たちの事を、嘆いている場合ではない。
「っ行けえええええっ!」
章太郎は全ての意志を、直進だけへと集中させた。
――っっギュウウウウゥゥゥゥゥンっ!
先ほどの加速以上に、章太郎の意志による速度は上がり、遙か彼方の外界を目指す。
加速度が上がっているのは、目的の女王を連れている事と、一刻も早く脱出をしなければ自分だけでなく女王の聖力だって、吸い尽くされてしまうからだろう。
半透明な粘体みたいな抵抗感だけは強く感じる、敵意ある超巨大蜃鬼楼は、しかし進んでも進んでも、終点が見えない。
「急げ…急げ俺…っ!」
周囲から吸われ続ける自分の聖力の限界が見えてきて、章太郎は焦った。
「このままじゃあっ…え…っ!?」
胸に抱いた女王から、暖かい意志と聖力が流れ込んでくる。
章太郎の意志を波として感じているであろう女王は、章太郎の焦燥を感じ、自身の持つ聖力を章太郎へと供給し始めた。
「女王様…っダメですっ!」
章太郎たちの、これまでの戦いやケモぐるみ蜃鬼楼たちとの接触を、女王は理解しているのだろう。
しかし章太郎たちは、女王を救う為に、この世界へとやって来たのである。
「俺のために、あなたが消失をしては、意味がありませんっ!」
と言いながらも、女王が聖力供給をしてくれている原因は、間違いなく自分なのだ。
「だからっ…有り難う御座いますっ! 俺は出来る限りっ、急ぎますっ!」
と、より一層と強く決意をすると、章太郎の飛翔速度は更に上がり、同時に聖力の消耗も激しくなる。
なのに、先ほどまでの減退を感じないのは、女王による供給だけでは、なさそうだ。
「俺のっ、意志っ!」
誰かを護りたいという高潔な意志。
とかではなく、いわゆる誰にでもある「火事場の馬鹿力」だった。
――っっギュウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンっ!
聖力の減少で鎧が消失し、もはや女王から供給される聖力しか無い程の、聖力エンプティー状態。
「まだかっ…見えたぁっ!」
白い半透明の先に、遂に外の緑が透けて来た。
章太郎は、腰の刀「エターナル肥後」を素早く抜いて、未変身のまま、ジャック・アーマーの能力を発揮する。
「頼むぞっ、エターナル肥後っ!」
章太郎の意志を受けた刀の握り部分が手首へと巻き付いて、刀身がワイヤーみたいに伸びて外界へと突き出て、大樹へと絡み付いた。
「ようしっ、ぇええいっ!」
すぐに聖力を吸われ始めて細くなってゆくワイヤーを、強い意志で縮めると、章太郎と女王は蜃鬼楼の塊から、遂に脱出。
千切れそうなワイヤーが太りながら縮まって、二人はボサっと、大樹の繁る枝の上へと突っ込んだ。
「――うわわっ!」
「っショータローっ!」
「章ちゃん~っ♪」
上下それぞれの戦闘隊長に脱出の認識をされて、章太郎は立ち上がって、手を上げる。
「みんなっ、女王様は助け出したぞっ!」
「ぉお、やったなショータっ!」
「しょ、章ちゃんっ、凄い…っ!」
「章太郎様っ♪」
「章太郎くんっ、やったね~っ♪」
章太郎も聖力がカラカラで、分け与えてくれていた女王も、章太郎よりも背が低くて童女みたいなシルエット。
柱蜃鬼楼と戦っているみんなも、聖力や体力の限界が近づいていた。
「主様っ♪」
「お兄さま~っ♪」
大樹の根元へ、有栖とノワール・ダイバーが駆けつけて、章太郎の無事と作戦成功を喜んでくれている。
――ッガウウゥゥォォァァアアアアアッ!
女王を失った蜃鬼楼は、まさしく敵意しかない、邪悪の化身と言えた。
柱の表面に、無数の赤いツリ目と避けた口を現わして、細長い爪を持った長い腕も、無数に生え伸びて蠢く。
蜃鬼楼は、女王に触れていないと聖力の補充が叶わず、個体としては長時間の存在が出来ないのだろう。
「あぁ…っ!」
章太郎たちの世界に出現をした蜃鬼楼たちが、章太郎の聖力を求めて襲い掛かって来ていた理由が理解できて、そして少しだけ、哀れにも感じた。
「…赤ずきんっ!」
「任せろっ!」
それでも、敵意の塊である柱の蜃鬼楼を倒せば、これで全ては完了だ。
戦闘隊長である赤ずきんは、大隊長の桃太郎に、最後の作戦実行を進言。
「モモタローっ、みんなっ!」
「はいよ~♪」
「「「「「「「「「お~っ♪」」」」ーーっ!」」」」」
章太郎が女王を連れて脱出をした後の、最後の一手。
みんなで緑の浮遊大陸へと降りて、白い半透明な柱を等間隔で囲み、両腕を拡げる。
輪の中には、バックアップを務めていた有栖やノワール・ダイバーや、ツキノワグマのツキノ、更に多くのケモぐるみたちも加わり、みんなで意識を集中させる。
「「「「「「「「「「「「「「「むむむむむ…っ!」」」」」」」」」」」」」」」
「お、俺も…無理か~っ!」
章太郎も加わろうと、大樹から降りようとするものの、もうエターナル肥後は疲れ果てていて、降りるローブにはなれなかった。
少女たちの意志が中心となって、みんなが暖かい緑色に発光をする。
増幅をした光が繋がって輪となって、対蜃鬼楼の、超必殺技を発動。
「行くぞっ!」
「「「「「「「「「「「「「「「「ウルトラ・スーパー・デラックス・アルティメット・絶対必勝・オカルト・フィニーーーッシュっっ!」」」」」」」」」」」」」」」」
これ以上の強さはないと確信をしたような名前バージョンの必殺技「オカルト・フィニッシュ」を、みんなで唱えた瞬間、緑色の光が虹色へと変化。
光は、大地から上空まで筒状に伸びて、超巨大蜃鬼楼を覆った。
――ッグァァァアアアアアアアアアアアアアアア!
聖浄な光に包まれた蜃鬼楼は、全ての口で絶叫をしながら、光の中で浄化されて、消滅をしてゆく。
「っぐぐぐぐぐ…っ!」
僅かな聖力を激しく消耗して、みんなの光が更に強まる。
――ッガアアアアァァァ…ッ!
光の中から絶叫が途絶えて、蜃鬼楼の気が完全に消滅。
「やった…っ!」
「「「「「「「「「「「「「「「やったあぁ~っ♪」」」」」」」」」」」」」」」
章太郎だけでなく、輪を作っているみんなも、蜃鬼楼の消滅が解った。
そして。
「「「「「「「「「「「「「「「…ふぅ…」」」」」」」」」」」」」」」
技を解除すると、柱のあった緑の大地は土が剥き出しになっているものの、既に新しい発芽が始まっている。
「…終わった…っ! あ…はいっ♪」
章太郎に抱かれる小さな女王も、みんなに対する喜びと感謝の意志の波を、章太郎へ送っていた。
「「「「「女王様~っ♪」」」」」
ケモぐるみの小美人たちが、母たる女王の許へと飛んできて、抱き付いて、涙を流す。
その光景は、心から嬉しいけれど、少人数とはいえジミニーたち小美人を護れなかった事実も、章太郎には辛い。
「……ぇ…」
そんな意志の波を感じ取った女王から、それでもこのみんなと世界が救われましたと、暖かい意志の波を返して貰えた。
「…はい」
そして、今あらためて気付いた事。
「…あっ!」
小美人たちが飛んできたのだから、浮遊大地から距離がありながらも引力が働いているこの大樹の周囲空間は、無重力空間だった。
「ぁあ~っ! 俺も飛び降りてればっ、最後の必殺技に協力出来たのに~っ!」
大樹の上という、章太郎たちの現実世界でもありえる状況だったので、思い違いをしてしまっていたのである。
「チクショ~っ! 俺だけ最後は見物~っ!」
そんな章太郎の悩乱も、桃太郎たちには可笑しかったらしい。
「あはは~♪ 章ちゃん残念~♪」
「ま、まぁでもっ…章ちゃんはっ、女王様救出っていう、大事な役目を…っ!」
内気な金太郎は、章太郎の功績を控えめに称えてくれた。
女王様を小美人たちにまかせて、章太郎も大地へと降りる。
「「「「「「章太郎~♡」」」」様~♡」」
御伽噺の少女たちに囲まれて、戦いは章太郎たちの勝利で、遂に終わった。
~第百三十三話 終わり~
(突撃で女王救出とか考えて実行しちゃったけど…)
そもそも、もし減速できなければ救出どころか、女王に触れる事すら出来なかったかも知れないのである。
そして今、敵意ある蜃鬼楼の塊の中を緩やかに飛行している章太郎は、同じ速度で移動をしている女王と、掌で触れ合っていた。
触れる肌から、女王の意志が、波のように流れ込んでくる。
「………女王様…ここから、出たいのですね…っ!」
肯定の意志の波が、流れ込んできた。
章太郎という、意志を持った異物に対して恐怖した女王は、自分の子供の一体であるジミニーの意志を受け取って、章太郎は味方だと理解をしてくれたらしい。
「解りましたっ! それでは、俺に捕まって下さいっ!」
淡く光る赤い女性シルエットは、章太郎よりも少し背が高い感じだ。
「行きますっ!」
今は、消失してしまったジミニーや小美人たちの事を、嘆いている場合ではない。
「っ行けえええええっ!」
章太郎は全ての意志を、直進だけへと集中させた。
――っっギュウウウウゥゥゥゥゥンっ!
先ほどの加速以上に、章太郎の意志による速度は上がり、遙か彼方の外界を目指す。
加速度が上がっているのは、目的の女王を連れている事と、一刻も早く脱出をしなければ自分だけでなく女王の聖力だって、吸い尽くされてしまうからだろう。
半透明な粘体みたいな抵抗感だけは強く感じる、敵意ある超巨大蜃鬼楼は、しかし進んでも進んでも、終点が見えない。
「急げ…急げ俺…っ!」
周囲から吸われ続ける自分の聖力の限界が見えてきて、章太郎は焦った。
「このままじゃあっ…え…っ!?」
胸に抱いた女王から、暖かい意志と聖力が流れ込んでくる。
章太郎の意志を波として感じているであろう女王は、章太郎の焦燥を感じ、自身の持つ聖力を章太郎へと供給し始めた。
「女王様…っダメですっ!」
章太郎たちの、これまでの戦いやケモぐるみ蜃鬼楼たちとの接触を、女王は理解しているのだろう。
しかし章太郎たちは、女王を救う為に、この世界へとやって来たのである。
「俺のために、あなたが消失をしては、意味がありませんっ!」
と言いながらも、女王が聖力供給をしてくれている原因は、間違いなく自分なのだ。
「だからっ…有り難う御座いますっ! 俺は出来る限りっ、急ぎますっ!」
と、より一層と強く決意をすると、章太郎の飛翔速度は更に上がり、同時に聖力の消耗も激しくなる。
なのに、先ほどまでの減退を感じないのは、女王による供給だけでは、なさそうだ。
「俺のっ、意志っ!」
誰かを護りたいという高潔な意志。
とかではなく、いわゆる誰にでもある「火事場の馬鹿力」だった。
――っっギュウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンっ!
聖力の減少で鎧が消失し、もはや女王から供給される聖力しか無い程の、聖力エンプティー状態。
「まだかっ…見えたぁっ!」
白い半透明の先に、遂に外の緑が透けて来た。
章太郎は、腰の刀「エターナル肥後」を素早く抜いて、未変身のまま、ジャック・アーマーの能力を発揮する。
「頼むぞっ、エターナル肥後っ!」
章太郎の意志を受けた刀の握り部分が手首へと巻き付いて、刀身がワイヤーみたいに伸びて外界へと突き出て、大樹へと絡み付いた。
「ようしっ、ぇええいっ!」
すぐに聖力を吸われ始めて細くなってゆくワイヤーを、強い意志で縮めると、章太郎と女王は蜃鬼楼の塊から、遂に脱出。
千切れそうなワイヤーが太りながら縮まって、二人はボサっと、大樹の繁る枝の上へと突っ込んだ。
「――うわわっ!」
「っショータローっ!」
「章ちゃん~っ♪」
上下それぞれの戦闘隊長に脱出の認識をされて、章太郎は立ち上がって、手を上げる。
「みんなっ、女王様は助け出したぞっ!」
「ぉお、やったなショータっ!」
「しょ、章ちゃんっ、凄い…っ!」
「章太郎様っ♪」
「章太郎くんっ、やったね~っ♪」
章太郎も聖力がカラカラで、分け与えてくれていた女王も、章太郎よりも背が低くて童女みたいなシルエット。
柱蜃鬼楼と戦っているみんなも、聖力や体力の限界が近づいていた。
「主様っ♪」
「お兄さま~っ♪」
大樹の根元へ、有栖とノワール・ダイバーが駆けつけて、章太郎の無事と作戦成功を喜んでくれている。
――ッガウウゥゥォォァァアアアアアッ!
女王を失った蜃鬼楼は、まさしく敵意しかない、邪悪の化身と言えた。
柱の表面に、無数の赤いツリ目と避けた口を現わして、細長い爪を持った長い腕も、無数に生え伸びて蠢く。
蜃鬼楼は、女王に触れていないと聖力の補充が叶わず、個体としては長時間の存在が出来ないのだろう。
「あぁ…っ!」
章太郎たちの世界に出現をした蜃鬼楼たちが、章太郎の聖力を求めて襲い掛かって来ていた理由が理解できて、そして少しだけ、哀れにも感じた。
「…赤ずきんっ!」
「任せろっ!」
それでも、敵意の塊である柱の蜃鬼楼を倒せば、これで全ては完了だ。
戦闘隊長である赤ずきんは、大隊長の桃太郎に、最後の作戦実行を進言。
「モモタローっ、みんなっ!」
「はいよ~♪」
「「「「「「「「「お~っ♪」」」」ーーっ!」」」」」
章太郎が女王を連れて脱出をした後の、最後の一手。
みんなで緑の浮遊大陸へと降りて、白い半透明な柱を等間隔で囲み、両腕を拡げる。
輪の中には、バックアップを務めていた有栖やノワール・ダイバーや、ツキノワグマのツキノ、更に多くのケモぐるみたちも加わり、みんなで意識を集中させる。
「「「「「「「「「「「「「「「むむむむむ…っ!」」」」」」」」」」」」」」」
「お、俺も…無理か~っ!」
章太郎も加わろうと、大樹から降りようとするものの、もうエターナル肥後は疲れ果てていて、降りるローブにはなれなかった。
少女たちの意志が中心となって、みんなが暖かい緑色に発光をする。
増幅をした光が繋がって輪となって、対蜃鬼楼の、超必殺技を発動。
「行くぞっ!」
「「「「「「「「「「「「「「「「ウルトラ・スーパー・デラックス・アルティメット・絶対必勝・オカルト・フィニーーーッシュっっ!」」」」」」」」」」」」」」」」
これ以上の強さはないと確信をしたような名前バージョンの必殺技「オカルト・フィニッシュ」を、みんなで唱えた瞬間、緑色の光が虹色へと変化。
光は、大地から上空まで筒状に伸びて、超巨大蜃鬼楼を覆った。
――ッグァァァアアアアアアアアアアアアアアア!
聖浄な光に包まれた蜃鬼楼は、全ての口で絶叫をしながら、光の中で浄化されて、消滅をしてゆく。
「っぐぐぐぐぐ…っ!」
僅かな聖力を激しく消耗して、みんなの光が更に強まる。
――ッガアアアアァァァ…ッ!
光の中から絶叫が途絶えて、蜃鬼楼の気が完全に消滅。
「やった…っ!」
「「「「「「「「「「「「「「「やったあぁ~っ♪」」」」」」」」」」」」」」」
章太郎だけでなく、輪を作っているみんなも、蜃鬼楼の消滅が解った。
そして。
「「「「「「「「「「「「「「「…ふぅ…」」」」」」」」」」」」」」」
技を解除すると、柱のあった緑の大地は土が剥き出しになっているものの、既に新しい発芽が始まっている。
「…終わった…っ! あ…はいっ♪」
章太郎に抱かれる小さな女王も、みんなに対する喜びと感謝の意志の波を、章太郎へ送っていた。
「「「「「女王様~っ♪」」」」」
ケモぐるみの小美人たちが、母たる女王の許へと飛んできて、抱き付いて、涙を流す。
その光景は、心から嬉しいけれど、少人数とはいえジミニーたち小美人を護れなかった事実も、章太郎には辛い。
「……ぇ…」
そんな意志の波を感じ取った女王から、それでもこのみんなと世界が救われましたと、暖かい意志の波を返して貰えた。
「…はい」
そして、今あらためて気付いた事。
「…あっ!」
小美人たちが飛んできたのだから、浮遊大地から距離がありながらも引力が働いているこの大樹の周囲空間は、無重力空間だった。
「ぁあ~っ! 俺も飛び降りてればっ、最後の必殺技に協力出来たのに~っ!」
大樹の上という、章太郎たちの現実世界でもありえる状況だったので、思い違いをしてしまっていたのである。
「チクショ~っ! 俺だけ最後は見物~っ!」
そんな章太郎の悩乱も、桃太郎たちには可笑しかったらしい。
「あはは~♪ 章ちゃん残念~♪」
「ま、まぁでもっ…章ちゃんはっ、女王様救出っていう、大事な役目を…っ!」
内気な金太郎は、章太郎の功績を控えめに称えてくれた。
女王様を小美人たちにまかせて、章太郎も大地へと降りる。
「「「「「「章太郎~♡」」」」様~♡」」
御伽噺の少女たちに囲まれて、戦いは章太郎たちの勝利で、遂に終わった。
~第百三十三話 終わり~
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