108 / 134
☆第百八話 章太郎の努力・雪の場合☆
しおりを挟む
「それはそうと だな、ショータロー」
溺れた章太郎を助けた為に、結果として水の中で目を開けることが出来るようになったブーケは、しかし章太郎へ注意もする。
章太郎は今プールサイドで、水着の女子たちに囲まれて、正座をさせられていた。
「あれしきの事で溺れるとは、正直言って 心許ないぞ」
「…はぃ…」
恥ずかしくて項垂れる章太郎の様子に、事情をよく知らない月夜が尋ねる。
「そもそも、ショータはブーケに水泳を教えてたんだろ? なんで溺れたりしたんだ?」
「そ、それは…」
「うむ。ウルフィーがボクの肩へとじゃれてきて、水着がはだけて、胸が露出したのだ。水中でそれを見たショータローが溺れた…と言うワケだ」
「まぁ…」
「そうだったんだ~♪」
雪も美鶴もそれぞれに納得をしていて、翠深衣は一人、章太郎のオオウナギを思い出していたり。
「主様は、ジェントルマンでいらっしゃいますので…♡」
とかウットリしながら、主を敬って止まない有栖が、章太郎を援護する。
「ショータローが紳士なのは認めるが、女子のおっぱいを見た くらいで、あれ程にまで慌てふためいていては、先が思いやられるぞ」
と、戦闘隊長ブーケの自論を訊いて、雪も考えた。
「言われてみれば…。たしかに、女性を象った蜃鬼楼が存在しない…とも、言えませんですねぇ…」
雪の言葉に、美鶴も月夜も思い出す。
「あ~、そういえばさ~。ジミーとか~?」
「そっか。ジミーって、コオロギの人形みたいな女子の姿してたけど、あれ 蜃鬼楼だったよな」
かつて訪れたピノッキオの童話同人誌世界で出会った、アクション・フィギュア・サイズなコオロギ・コスの女の子っぽい、ジミーという存在。
蜃鬼楼としては珍しいと言うか、章太郎たちも初めて存在を確認した人型蜃鬼楼で、しかも会話や意思疎通も出来て、友好的。
「そ、それはほら…こっちと普通に話が出来るんだから、いくら何でも裸の女子って事はないかと――あわわっ!」
蜃鬼楼に関する章太郎の自論を話していたら、女子たちがみな、ビキニのトップを外したり、ワンピースの胸をはだけ始める。
「なっ、何してんのっ!?」
「丁度良いだろう。ボクが水の中で目を開けられるようになったように、ショータローにも 女子の胸に慣れて貰うとしよう」
「あ、主様のお役に立てるのであれば…っ!」
「翠深衣も、こっちの方が楽です~♪」
女子たちがトップレスになって、章太郎の掌を取ってプールへ。
「さぁ、章太郎様♡」
「ちょっ、ちょっと待ってっ――ぶくぶくっ!」
「オレたちの胸、見放題なのは ショータだけだぞ♪」
「ね~♪ 好きなだけ見て~、慣れて行こ~♪」
セミヌードの女子たちに囲まれ、章太郎は逆に、泳ぐどころでは無くなってしまった。
そしてまた、ある日の高校での休み時間。
「この間は、失敗したかな…」
ブーケの苦手を克服させたという意味では成功だったけれど、女子たちのセミヌード責めで、その夜は眠れなかった章太郎だ。
教室では、少女たちそれぞれが友達と談笑を楽しんでいて、そんな光景に、章太郎も安堵を覚えたりしていた。
「雪っち、見て見て~♪」
「まぁ…なんと美しい…♪」
(ん…?)
楽しそうな会話にフと意識を向けると、雪は友だちのスマフォで、花畑の動画を見ているようだった。
「隣の県のお花畑なんだけどさ~♪ こないだ、叔母さんたちと 行って来たんだ~♪」
「すごい広い~♪」
ワイワイと動画を楽しみながら、雪がフと告げる。
「私…雪国の産まれですので、このように色鮮やかなお花の景色は、とても眩しく暖かく感じられます…♪」
「「「雪っちほっこり~♪」」」
という会話を、章太郎は聞き逃さなかった。
(なるほど…たしか雪女は、雪山で遭難した男性たちの、最後の願望…。とかいう説もあったよな…)
なので基本、雪深い山が雪女の世界の全て、とも言える。
モチロン、人里に降りて人間の男性と共に暮らす雪女の話も存在しているけれど、それは例外とも言えた。
(つまり雪は、花畑とか、もっと楽しみたい…という事か…っ!)
次元の穴を塞いでも、雪がこっちの世界に残りたいと思える要素としては、十分にアリだろう。
「よし、それなら――うわっ!」
決意をした章太郎が、友達によってヘッドロックをされる。
「なんだ章太郎、雪ちゃんの会話を盗み聞きか?」
「このイヤらしいヤツめ。俺たちにも会話の内容を聞かせろ」
「そんなんじゃねーよっ!」
学校が終わって、五人で帰宅。
「ただいま」
「主様、皆様「お兄さま、お姉さまがた」お帰りなさいませ♪」」
いつものように、有栖と翠深衣に迎えられて、章太郎は自室へ籠もって観覧可能な花の庭園を、色々と検索した。
そして夕食の際に、提案をする。
「あのさ、みんな。今度の土曜日、時間ある?」
と尋ねても、少女たちにとって守護対称である章太郎の、意志のまま。
というのが、皆のスタンスであった。
「うむ。何か 用事か?」
「うん、実はさ…」
少し南に位置する県で、花畑が見頃を迎えているという。
「丁度、土曜日から一般開放されるらしくてさ。みんなでピクニックっていうか、観に行かない?」
語尾が命令形でないのは、女子たちの反応に自信が無いからだ。
果たして、雪が真っ先に食いついた。
「お、お花畑ですかっ? あ…わ、私は、その…ぜひ…っ!」
おしとやかな性格の雪が、とても楽しみにしていると、反応で解る。
他の女子たちも、やはり興味がある様子だ。
「お花畑って、こっちの世界にも あるんだなー♪」
「お姉さまがた、お花畑って、なんですかー?」
翠深衣の質問に、美鶴が得意に答える。
「美味しい虫とか、沢山いるよ~♪」
魔法少女ではなく、鶴として認識していた。
「お花畑かー♪ 昔はよく、お婆ちゃんのお家へ行く時に、森の外れでお花を沢山 摘んでいったなー♪」
と懐かしむ赤ずきん。
「それじゃあ、決まりだな」
メイドである有栖にも確認を取ると、有栖は召使いとして、誇らしげに応える。
「はい、主様♪ それでは当日は、お弁当を準備いたします♪」
という感じで、土曜日の予定が決まった。
そして土曜日。
章太郎たちは電車に乗って、割と近い緑地の広い公園へと、有栖が作ったお弁当を手にやって来た。
「まあぁ…なんと 美しい…♡」
「紫陽花が咲いてる~♪」
「あ、知っているぞ! あれは、ラベンダーだなっ?」
遠くに山々も連なる花畑には、様々な花が咲き誇って、彩りも鮮やかだ。
よく晴れた休日で家族連れも多く、特に女の子たちは、種々様々な花たちを楽しんでいる。
お供たちも色々な花の香りを楽しんでいる中で、緑草や青空と花の色たちに静かな感動を見せているのは、有栖と雪だ。
「主様から、このようなご褒美を 戴けるなんて…♡」
「本当に…優しく色鮮やかなお花たちに…心が 春と命で包まれてゆくようです…♡」
雪女の住む世界は、真っ白い雪や空と、雪に沈んだ樹木という、いわばシロクロの世界だろう。
と考えた章太郎は、人工の身体を得た雪女が、春や夏の緑に興味を持つ気持ちを、想像出来た。
(やっぱり、雪女も女の子なんだな…)
赤ずきんや恩返しの鶴やアリスやピノッキオ少女やスイミーたちと同じく、女子は花が好きだと、章太郎も認識をしている。
マンションでも、廊下やリビングなどに有栖が手入れをしている花瓶の花が、色々と飾られていたりする。
(ん? っていう事は…もっとマンションに花を…というか、雪の部屋にも…)
マンション室内の壁はデフォルトで白色で、章太郎は気にしていないけれど、みんなは飾っているのだろうか。
「あのさ…もし 雪が良かったらさ、雪の部屋の壁とかも、色とりどりにする?」
その際は、章太郎が業者を選んで呼ぼう。
と思っていたら、雪は丁寧な礼をくれる。
「有り難う御座います、章太郎様。で、ですがその…折角のご提案に…も、申し上げにくいのですが…」
「あ~。雪ちゃんの部屋~、真っ白な方が 落ち着くんだって~♪」
「そ、そぅなんだ…」
美鶴のフォローに、雪は頬を染めて、申し訳なさそうに頭を垂れた。
章太郎は、また失敗したと思ったり。
~第百八話 終わり~
溺れた章太郎を助けた為に、結果として水の中で目を開けることが出来るようになったブーケは、しかし章太郎へ注意もする。
章太郎は今プールサイドで、水着の女子たちに囲まれて、正座をさせられていた。
「あれしきの事で溺れるとは、正直言って 心許ないぞ」
「…はぃ…」
恥ずかしくて項垂れる章太郎の様子に、事情をよく知らない月夜が尋ねる。
「そもそも、ショータはブーケに水泳を教えてたんだろ? なんで溺れたりしたんだ?」
「そ、それは…」
「うむ。ウルフィーがボクの肩へとじゃれてきて、水着がはだけて、胸が露出したのだ。水中でそれを見たショータローが溺れた…と言うワケだ」
「まぁ…」
「そうだったんだ~♪」
雪も美鶴もそれぞれに納得をしていて、翠深衣は一人、章太郎のオオウナギを思い出していたり。
「主様は、ジェントルマンでいらっしゃいますので…♡」
とかウットリしながら、主を敬って止まない有栖が、章太郎を援護する。
「ショータローが紳士なのは認めるが、女子のおっぱいを見た くらいで、あれ程にまで慌てふためいていては、先が思いやられるぞ」
と、戦闘隊長ブーケの自論を訊いて、雪も考えた。
「言われてみれば…。たしかに、女性を象った蜃鬼楼が存在しない…とも、言えませんですねぇ…」
雪の言葉に、美鶴も月夜も思い出す。
「あ~、そういえばさ~。ジミーとか~?」
「そっか。ジミーって、コオロギの人形みたいな女子の姿してたけど、あれ 蜃鬼楼だったよな」
かつて訪れたピノッキオの童話同人誌世界で出会った、アクション・フィギュア・サイズなコオロギ・コスの女の子っぽい、ジミーという存在。
蜃鬼楼としては珍しいと言うか、章太郎たちも初めて存在を確認した人型蜃鬼楼で、しかも会話や意思疎通も出来て、友好的。
「そ、それはほら…こっちと普通に話が出来るんだから、いくら何でも裸の女子って事はないかと――あわわっ!」
蜃鬼楼に関する章太郎の自論を話していたら、女子たちがみな、ビキニのトップを外したり、ワンピースの胸をはだけ始める。
「なっ、何してんのっ!?」
「丁度良いだろう。ボクが水の中で目を開けられるようになったように、ショータローにも 女子の胸に慣れて貰うとしよう」
「あ、主様のお役に立てるのであれば…っ!」
「翠深衣も、こっちの方が楽です~♪」
女子たちがトップレスになって、章太郎の掌を取ってプールへ。
「さぁ、章太郎様♡」
「ちょっ、ちょっと待ってっ――ぶくぶくっ!」
「オレたちの胸、見放題なのは ショータだけだぞ♪」
「ね~♪ 好きなだけ見て~、慣れて行こ~♪」
セミヌードの女子たちに囲まれ、章太郎は逆に、泳ぐどころでは無くなってしまった。
そしてまた、ある日の高校での休み時間。
「この間は、失敗したかな…」
ブーケの苦手を克服させたという意味では成功だったけれど、女子たちのセミヌード責めで、その夜は眠れなかった章太郎だ。
教室では、少女たちそれぞれが友達と談笑を楽しんでいて、そんな光景に、章太郎も安堵を覚えたりしていた。
「雪っち、見て見て~♪」
「まぁ…なんと美しい…♪」
(ん…?)
楽しそうな会話にフと意識を向けると、雪は友だちのスマフォで、花畑の動画を見ているようだった。
「隣の県のお花畑なんだけどさ~♪ こないだ、叔母さんたちと 行って来たんだ~♪」
「すごい広い~♪」
ワイワイと動画を楽しみながら、雪がフと告げる。
「私…雪国の産まれですので、このように色鮮やかなお花の景色は、とても眩しく暖かく感じられます…♪」
「「「雪っちほっこり~♪」」」
という会話を、章太郎は聞き逃さなかった。
(なるほど…たしか雪女は、雪山で遭難した男性たちの、最後の願望…。とかいう説もあったよな…)
なので基本、雪深い山が雪女の世界の全て、とも言える。
モチロン、人里に降りて人間の男性と共に暮らす雪女の話も存在しているけれど、それは例外とも言えた。
(つまり雪は、花畑とか、もっと楽しみたい…という事か…っ!)
次元の穴を塞いでも、雪がこっちの世界に残りたいと思える要素としては、十分にアリだろう。
「よし、それなら――うわっ!」
決意をした章太郎が、友達によってヘッドロックをされる。
「なんだ章太郎、雪ちゃんの会話を盗み聞きか?」
「このイヤらしいヤツめ。俺たちにも会話の内容を聞かせろ」
「そんなんじゃねーよっ!」
学校が終わって、五人で帰宅。
「ただいま」
「主様、皆様「お兄さま、お姉さまがた」お帰りなさいませ♪」」
いつものように、有栖と翠深衣に迎えられて、章太郎は自室へ籠もって観覧可能な花の庭園を、色々と検索した。
そして夕食の際に、提案をする。
「あのさ、みんな。今度の土曜日、時間ある?」
と尋ねても、少女たちにとって守護対称である章太郎の、意志のまま。
というのが、皆のスタンスであった。
「うむ。何か 用事か?」
「うん、実はさ…」
少し南に位置する県で、花畑が見頃を迎えているという。
「丁度、土曜日から一般開放されるらしくてさ。みんなでピクニックっていうか、観に行かない?」
語尾が命令形でないのは、女子たちの反応に自信が無いからだ。
果たして、雪が真っ先に食いついた。
「お、お花畑ですかっ? あ…わ、私は、その…ぜひ…っ!」
おしとやかな性格の雪が、とても楽しみにしていると、反応で解る。
他の女子たちも、やはり興味がある様子だ。
「お花畑って、こっちの世界にも あるんだなー♪」
「お姉さまがた、お花畑って、なんですかー?」
翠深衣の質問に、美鶴が得意に答える。
「美味しい虫とか、沢山いるよ~♪」
魔法少女ではなく、鶴として認識していた。
「お花畑かー♪ 昔はよく、お婆ちゃんのお家へ行く時に、森の外れでお花を沢山 摘んでいったなー♪」
と懐かしむ赤ずきん。
「それじゃあ、決まりだな」
メイドである有栖にも確認を取ると、有栖は召使いとして、誇らしげに応える。
「はい、主様♪ それでは当日は、お弁当を準備いたします♪」
という感じで、土曜日の予定が決まった。
そして土曜日。
章太郎たちは電車に乗って、割と近い緑地の広い公園へと、有栖が作ったお弁当を手にやって来た。
「まあぁ…なんと 美しい…♡」
「紫陽花が咲いてる~♪」
「あ、知っているぞ! あれは、ラベンダーだなっ?」
遠くに山々も連なる花畑には、様々な花が咲き誇って、彩りも鮮やかだ。
よく晴れた休日で家族連れも多く、特に女の子たちは、種々様々な花たちを楽しんでいる。
お供たちも色々な花の香りを楽しんでいる中で、緑草や青空と花の色たちに静かな感動を見せているのは、有栖と雪だ。
「主様から、このようなご褒美を 戴けるなんて…♡」
「本当に…優しく色鮮やかなお花たちに…心が 春と命で包まれてゆくようです…♡」
雪女の住む世界は、真っ白い雪や空と、雪に沈んだ樹木という、いわばシロクロの世界だろう。
と考えた章太郎は、人工の身体を得た雪女が、春や夏の緑に興味を持つ気持ちを、想像出来た。
(やっぱり、雪女も女の子なんだな…)
赤ずきんや恩返しの鶴やアリスやピノッキオ少女やスイミーたちと同じく、女子は花が好きだと、章太郎も認識をしている。
マンションでも、廊下やリビングなどに有栖が手入れをしている花瓶の花が、色々と飾られていたりする。
(ん? っていう事は…もっとマンションに花を…というか、雪の部屋にも…)
マンション室内の壁はデフォルトで白色で、章太郎は気にしていないけれど、みんなは飾っているのだろうか。
「あのさ…もし 雪が良かったらさ、雪の部屋の壁とかも、色とりどりにする?」
その際は、章太郎が業者を選んで呼ぼう。
と思っていたら、雪は丁寧な礼をくれる。
「有り難う御座います、章太郎様。で、ですがその…折角のご提案に…も、申し上げにくいのですが…」
「あ~。雪ちゃんの部屋~、真っ白な方が 落ち着くんだって~♪」
「そ、そぅなんだ…」
美鶴のフォローに、雪は頬を染めて、申し訳なさそうに頭を垂れた。
章太郎は、また失敗したと思ったり。
~第百八話 終わり~
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
優秀賞受賞作【スプリンターズ】少女達の駆ける理由
棚丘えりん
青春
(2022/8/31)アルファポリス・第13回ドリーム小説大賞で優秀賞受賞、読者投票2位。
(2022/7/28)エブリスタ新作セレクション(編集部からオススメ作品をご紹介!)に掲載。
女子短距離界に突如として現れた、孤独な天才スプリンター瑠那。
彼女への大敗を切っ掛けに陸上競技を捨てた陽子。
高校入学により偶然再会した二人を中心に、物語は動き出す。
「一人で走るのは寂しいな」
「本気で走るから。本気で追いかけるからさ。勝負しよう」
孤独な中学時代を過ごし、仲間とリレーを知らない瑠那のため。
そして儚くも美しい瑠那の走りを間近で感じるため。
陽子は挫折を乗り越え、再び心を燃やして走り出す。
待ち受けるのは個性豊かなスプリンターズ(短距離選手達)。
彼女達にもまた『駆ける理由』がある。
想いと想いをスピードの世界でぶつけ合う、女子高生達のリレーを中心とした陸上競技の物語。
陸上部って結構メジャーな部活だし(プロスポーツとしてはマイナーだけど)昔やってたよ~って人も多そうですよね。
それなのに何故! どうして!
陸上部、特に短距離を舞台にした小説はこんなにも少ないんでしょうか!
というか少ないどころじゃなく有名作は『一瞬の風になれ』しかないような状況。
嘘だろ~全国の陸上ファンは何を読めばいいんだ。うわーん。
ということで、書き始めました。
陸上競技って、なかなか結構、面白いんですよ。ということが伝われば嬉しいですね。
表紙は荒野羊仔先生(https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/520209117)が描いてくれました。
機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
切り札の男
古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。
ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。
理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。
そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。
その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。
彼はその挑発に乗ってしまうが……
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。
Toward a dream 〜とあるお嬢様の挑戦〜
green
青春
一ノ瀬財閥の令嬢、一ノ瀬綾乃は小学校一年生からサッカーを始め、プロサッカー選手になることを夢見ている。
しかし、父である浩平にその夢を反対される。
夢を諦めきれない綾乃は浩平に言う。
「その夢に挑戦するためのお時間をいただけないでしょうか?」
一人のお嬢様の挑戦が始まる。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
黄昏は悲しき堕天使達のシュプール
Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる