8 / 14
☆第七章 最新の注射方法☆
しおりを挟む
新しい注射とは、注射器そのものの変化でした。
今までは、細い注射器に注射針を装着して、インスリンを瓶から吸入して、タロの背中の皮膚を摘まんで注射する。
という、ごく普通の方法でしたが、新しい注射器は違います。
太いボールペンのような本体で、後ろ側にダイヤルが付いていて、インスリンそのものが本体の中に収めてあります。
注射方法としては、キャップを外し、別の袋の中で密封されている針部分を開封。
針のキャップを被せたまま、回しながら本体へと装着。
後ろのダイヤルで注入するインスリンの量を目盛りで設定して、猫の横腹を消毒綿で消毒をして、キャップを外して露出をさせた針を射し、後ろのダイヤル部分を押す。
ダイヤル部分を押したまま針を抜いて、注射した横腹を再び消毒綿で綺麗にして、これで注入完了です。
針部分にキャップを被せて、まわして外し、本体はキャップを被せて冷蔵庫で保存。
使用済みの針は袋に入れて、病院に行った時に回収してもらいます。
片手で注射が出来る事や、針そのものが極細なうえ一センチもないほど短く、横腹に針の根本まで注射しても内蔵を傷つける心配もありません。
針を抜くときに、後ろを押しっぱなしにするのは、間違っても猫の体液がインスリンに混ざったりしないようにです。
この方法は、以前に比べてとても楽に注射ができるようになり、更にインスリンの効果も二十四時間に延長されていて、タロの嫌いな注射が一日一回となりました。
病院には、週に一度の朝に通っていて、検査の為に、インスリンは病院から帰宅して注射していたので、病院に行かない日でも、朝に注射をしてました。
注射が終わると、おやつを貰える。
この約束事をタロなりに覚えたようで、朝、私がリビングに来ると、タロもやってきて「ニャア」と要求してきます。
まあ「おやつ頂戴」と言っているのでしょうけど、注射は割と大人しくさせるようになりました。
タロがおやつを食べていると、コタローも物欲しそうに、椅子の後ろから見ています。
あげないのもかわいそうなので、注射の必要がないコタローにも、おやつを与えておりました。
コタローはコタローでちゃっかりしていて、自分のお皿におやつが残っていても、タロのお皿に残っている場合、そちらのおやつを先に食べたりしてました。
目が開いていない頃にうちへと貰われてきたタロと違い、コタローは兄弟猫と、母乳を卒業するくらいまでは育ってから拾われてきました。
母の友達が、カラスに襲われている子猫たちを助けた事で、コタローも助けられた。
という経緯があります。
兄弟と過ごしていた頃を覚えているのでしょう。
ごはんの奪い合いを経験しているからこそ、コタローは、自分のおやつをなるべくとっておきたい。
と考えていたのかもしれません。
注射やおやつにも慣れてきたある日、私は今でもちょっとトラウマになっている出来事を、経験しました。
今までは、細い注射器に注射針を装着して、インスリンを瓶から吸入して、タロの背中の皮膚を摘まんで注射する。
という、ごく普通の方法でしたが、新しい注射器は違います。
太いボールペンのような本体で、後ろ側にダイヤルが付いていて、インスリンそのものが本体の中に収めてあります。
注射方法としては、キャップを外し、別の袋の中で密封されている針部分を開封。
針のキャップを被せたまま、回しながら本体へと装着。
後ろのダイヤルで注入するインスリンの量を目盛りで設定して、猫の横腹を消毒綿で消毒をして、キャップを外して露出をさせた針を射し、後ろのダイヤル部分を押す。
ダイヤル部分を押したまま針を抜いて、注射した横腹を再び消毒綿で綺麗にして、これで注入完了です。
針部分にキャップを被せて、まわして外し、本体はキャップを被せて冷蔵庫で保存。
使用済みの針は袋に入れて、病院に行った時に回収してもらいます。
片手で注射が出来る事や、針そのものが極細なうえ一センチもないほど短く、横腹に針の根本まで注射しても内蔵を傷つける心配もありません。
針を抜くときに、後ろを押しっぱなしにするのは、間違っても猫の体液がインスリンに混ざったりしないようにです。
この方法は、以前に比べてとても楽に注射ができるようになり、更にインスリンの効果も二十四時間に延長されていて、タロの嫌いな注射が一日一回となりました。
病院には、週に一度の朝に通っていて、検査の為に、インスリンは病院から帰宅して注射していたので、病院に行かない日でも、朝に注射をしてました。
注射が終わると、おやつを貰える。
この約束事をタロなりに覚えたようで、朝、私がリビングに来ると、タロもやってきて「ニャア」と要求してきます。
まあ「おやつ頂戴」と言っているのでしょうけど、注射は割と大人しくさせるようになりました。
タロがおやつを食べていると、コタローも物欲しそうに、椅子の後ろから見ています。
あげないのもかわいそうなので、注射の必要がないコタローにも、おやつを与えておりました。
コタローはコタローでちゃっかりしていて、自分のお皿におやつが残っていても、タロのお皿に残っている場合、そちらのおやつを先に食べたりしてました。
目が開いていない頃にうちへと貰われてきたタロと違い、コタローは兄弟猫と、母乳を卒業するくらいまでは育ってから拾われてきました。
母の友達が、カラスに襲われている子猫たちを助けた事で、コタローも助けられた。
という経緯があります。
兄弟と過ごしていた頃を覚えているのでしょう。
ごはんの奪い合いを経験しているからこそ、コタローは、自分のおやつをなるべくとっておきたい。
と考えていたのかもしれません。
注射やおやつにも慣れてきたある日、私は今でもちょっとトラウマになっている出来事を、経験しました。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

歌舞伎町キャッチの世界『のぶながグループ』
歌舞伎町の案内人
エッセイ・ノンフィクション
歌舞伎町の女性引き専門キャッチ(ホストに案内)の10年間の闇の話やホストの裏話。今は辞めて普通の一般人の僕の体験談。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
リアル男子高校生の日常
しゅんきち
エッセイ・ノンフィクション
2024年高校に入学するしゅんの毎日の高校生活をのぞいてみるやつ。
ほぼ日記です!短いのもあればたまに長いのもだしてます。
2024年7月現在、軽いうつ状態です。
2024年4月8日からスタートします!
2027年3月31日完結予定です!
たまに、話の最後に写真を載せます。
挿入写真が400枚までですので、400枚を過ぎると、古い投稿の挿入写真から削除します。[話自体は消えません]



うつ病WEBライターの徒然なる日記
ラモン
エッセイ・ノンフィクション
うつ病になったWEBライターの私の、日々感じたことやその日の様子を徒然なるままに書いた日記のようなものです。
今まで短編で書いていましたが、どうせだし日記風に続けて書いてみようと思ってはじめました。
うつ病になった奴がどんなことを考えて生きているのか、興味がある方はちょっと覗いてみてください。
少しでも投稿インセンティブでお金を稼げればいいな、なんてことも考えていたり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる