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☆第六章 注射とごはん Ⅱ☆
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糖コンがメインとなったタロの食事ですが、食事制限はタロだけでは済みませんでした。
弟猫のコタローは特に病気というわけではないので、普通のごはんを与えたいのですが、そうするとコタローのごはんをタロが食べてしまうからです。
コタローは、北欧の寒い地方に住む猫の血が入っているらしく、顔は小さいのですが胴体が大きく脂肪も付きやすく、体毛は短くて密集していて、地肌が見えないほどです。
熱を逃がさないようになのか脚も短く、体毛もツルツルで滑りやすく、日本の猫とはずいぶんと違ってました。
コタローも、半分は日本の猫の血だろうとは思いますので、いっその事、病気の予防という観点から、コタローのごはんも糖コンをメインにする事としました。
コタロー的には「食事があまりおいしくなくなって意味がわからん」といった感じでしようが、タロの運動能力が回復してきていた当時、コタローの餌を高い場所に置いてあっても、タロはジャンプで届くから、仕方なしです。
それでもやはり、同じ糖コンばかりを与えているのも、見ていて忍びないといいますか。
タロが注射を嫌がるので「おやつで釣ってご機嫌を取ろう」という事になり、先生にも相談をして、少しでも食事環境を良くしてあげる事にしました。
注射は一日二回で十二時間ごとなので、その時にご褒美として、糖コンとは別に乾燥タイプの餌を少量。
血糖値にはほとんど影響がない事が分かると、更に別のおやつも探して、少しでも食事を楽しいものにしてあげようと、家族で勤めました。
結果、メインは糖コンで、おやつとして乾燥タイプや生タイプ、チューブ入りのおやつなど、三種類ほどがローテーションに組み込まれました。
こうして、食事制限と同時に改善も進み、タロも食事に対して、糖コン以外には文句を言わなくなりました。
血糖値について、なんであれ採血して機械で測るしか、私たちには方法がありません。
私たちはそれを病院でお願いしておりました。
家庭でも測定の機械があればできるのですが、その方法は、私たちにはとても不可能な方法でした。
技術的に難しいのではなく、心情的に無理と言いますか。
猫を飼っている方はご存じのように、猫の爪をよく見ると、真ん中に神経が通ってます。
猫の爪を切る時に注意が必要なのは、この神経を傷つけてしまわないように切らなければならないうえ、ほとんどの猫は爪を切る間、ジっとしている事もありません。
家庭での採血方法とは、この神経の先端を少し切って、そこから採血をする。という方法でした。
私たちの想像では「つまりこうすると、猫はいつもどこかの爪が傷ついていて痛いだろう」という感じです。
きっとストレスでしょうし、なんだか可哀そうで、とてもできませんでした。
本来なら、血糖値は毎日決まった時間に測定するのがベストなのですが、人間のように病気や治療を認識しないであろう猫には、ちょっとしんどいというか、家にいても安心できない環境になってしまうのではないか。
とか考えてしまい、結局は先生のお世話になっていました。
そうして、私自身もタロへの注射に慣れ、おやつも充実してきた頃、新しい注射方法が確認されたようでした。
弟猫のコタローは特に病気というわけではないので、普通のごはんを与えたいのですが、そうするとコタローのごはんをタロが食べてしまうからです。
コタローは、北欧の寒い地方に住む猫の血が入っているらしく、顔は小さいのですが胴体が大きく脂肪も付きやすく、体毛は短くて密集していて、地肌が見えないほどです。
熱を逃がさないようになのか脚も短く、体毛もツルツルで滑りやすく、日本の猫とはずいぶんと違ってました。
コタローも、半分は日本の猫の血だろうとは思いますので、いっその事、病気の予防という観点から、コタローのごはんも糖コンをメインにする事としました。
コタロー的には「食事があまりおいしくなくなって意味がわからん」といった感じでしようが、タロの運動能力が回復してきていた当時、コタローの餌を高い場所に置いてあっても、タロはジャンプで届くから、仕方なしです。
それでもやはり、同じ糖コンばかりを与えているのも、見ていて忍びないといいますか。
タロが注射を嫌がるので「おやつで釣ってご機嫌を取ろう」という事になり、先生にも相談をして、少しでも食事環境を良くしてあげる事にしました。
注射は一日二回で十二時間ごとなので、その時にご褒美として、糖コンとは別に乾燥タイプの餌を少量。
血糖値にはほとんど影響がない事が分かると、更に別のおやつも探して、少しでも食事を楽しいものにしてあげようと、家族で勤めました。
結果、メインは糖コンで、おやつとして乾燥タイプや生タイプ、チューブ入りのおやつなど、三種類ほどがローテーションに組み込まれました。
こうして、食事制限と同時に改善も進み、タロも食事に対して、糖コン以外には文句を言わなくなりました。
血糖値について、なんであれ採血して機械で測るしか、私たちには方法がありません。
私たちはそれを病院でお願いしておりました。
家庭でも測定の機械があればできるのですが、その方法は、私たちにはとても不可能な方法でした。
技術的に難しいのではなく、心情的に無理と言いますか。
猫を飼っている方はご存じのように、猫の爪をよく見ると、真ん中に神経が通ってます。
猫の爪を切る時に注意が必要なのは、この神経を傷つけてしまわないように切らなければならないうえ、ほとんどの猫は爪を切る間、ジっとしている事もありません。
家庭での採血方法とは、この神経の先端を少し切って、そこから採血をする。という方法でした。
私たちの想像では「つまりこうすると、猫はいつもどこかの爪が傷ついていて痛いだろう」という感じです。
きっとストレスでしょうし、なんだか可哀そうで、とてもできませんでした。
本来なら、血糖値は毎日決まった時間に測定するのがベストなのですが、人間のように病気や治療を認識しないであろう猫には、ちょっとしんどいというか、家にいても安心できない環境になってしまうのではないか。
とか考えてしまい、結局は先生のお世話になっていました。
そうして、私自身もタロへの注射に慣れ、おやつも充実してきた頃、新しい注射方法が確認されたようでした。
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