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1章 30歳犯罪組織リーダーを徹底調教
大規模犯罪組織の検挙劇ー思いがけない幼馴染との再会ー
しおりを挟む「お前のせいだ。俺はお前のせいでこうなった」
男は目出し帽を脱ぎ去り、素顔を現した。
「おっ、お前はっ…」
その顔に俺は拳銃を構えたまま、驚愕して立ちすくんだ。
※※※※
桜井瞬(さくらいしゅん)30歳。組織犯罪対策部の所属刑事。
18年前に行方不明になった幼馴染ユウトを探すために刑事となった。
だが、日本の年間行方不明者数は8万人強。
今だにユウトは見つかっていない。
せめて死体だけでも見つけてやりたい。
もはや執念によって今日も俺はユウトの手がかりを探している。
「おい、今日は山だぞ」
先輩刑事がいかつい顔にしわを寄せて俺に言う。
今日はずっと追ってきた犯罪組織のついに一斉検挙する日だった。
「ぼちぼち行くか」
「はい」
俺たちは現場に向かった。
※※
組織はちょうど雑居ビルに集まって、明日行う予定の
大規模テロの準備をしているらしかった。
スパイとして組織に潜り込んでいた、仲間からの合図がされる。
俺たちに緊張が走った。
「突入!」
班長の合図で扉をけ破り、一斉に突入した。
ごった返す人間の中、押せよ、離せよで俺は
先輩刑事とともにリーダーに近づいた。
リーダーは目出し帽をかぶっており、
仲間たちから離れた壁付近に立っていた。
「観念しろ!」
先輩刑事がリーダーに向かって拳銃を構えた。
しかし、拳銃を向けられているにも関わらず、
リーダーは先輩刑事を見ていなかった。
その目は俺だけを見ている。
なぜだ。
この男、どこかで会ったような気がする。
この目をどこかで…。
リーダーは俺たちを見ると、踵を返して部屋の奥に引っ込む。
俺たちもその後を追って、部屋に足を踏み入れようとした。
しかし。
ぎゅんっ。
「ぐがぁっ!」
銃撃がしたかと思うと、先輩刑事の足を鉛玉が貫通し、
先輩は足を抱えてその場に突っ伏した。
「うぐうっ!」
「先輩!」
「お前は、いけぇ!早く、ここで逃したらもうチャンスはないぞ!」
その通りだった。この一斉検挙は数年がかりでやっと巡ってきた
チャンスだったのだ。これを逃したらあとはない。
「わかりました。すぐ戻ります」
その場に先輩刑事を残すと、俺は一人リーダーの元に向かった。
奥の部屋はむき出しのコンクリートで、
そこにはリーダー一人しかいなかった。
俺は一人リーダーを向かい合い、拳銃を突き付けた。
「武器を捨てろ!無駄な抵抗はするなよ。」
「…。」
リーダーは何も言わない。
俺は胸騒ぎがした。
「その目出し帽を取れ」
「…なぜ?」
男の声からは何の表情も読み取れない。
「顔を見せろ。」
「いいのか、後悔するぞ。」
なぜかリーダーの言葉に
俺の背中をつぅっと冷や汗が伝った。
「わかった」
男は目出し帽に手をかけると、それを脱ぎ捨てた。
「お、お前は…」
「だから、言っただろう、後悔すると」
そこにいたのは18年前行方不明になった幼馴染、ユウトだったのだ。
大人になり、丸かった頬は肉が落ちてシャープになり、
どんぐりのようなくりくりとした眼は鋭くなって、剣呑な光を秘めている。
だが歳の割に童顔な顔立ちや、なぜか放っておけなくなるような雰囲気は
変わっていなかった。
「…なんで」
「俺は、お前のせいで、こうなった。」
ユウトは俺を睨みつける。
「もう、いい。」
しかし、すぐに諦めたようにつぶやくと、
ユウトは銃を床に投げ出した。
俺は素直に手を上げたユウトに近づき、身体検査を行う。
体を探り、仕込み銃やナイフなどを取り出していく。
鍛え抜かれた肉体は俺が想像できないくらい
厳しい訓練をさせられてきたのだろう。
汗と血の匂いに交じって、あいつの懐かしい匂いがして、
なぜかむくむくと股間が膨れていく。
うそだろ。
俺は気づかれないように、そのままユウトの身体検査を続けていく。
子どもの頃から他の男子よりも大きかったけつは鍛えられて、
肉が乗っていい具合に仕上がっている。
胸はしっかりと胸筋がついて、揉めるくらいでかい。
「なぁ」
それまで黙して検査を受けていたユウトが俺に囁く。
「ずっと我慢してるんだろう」
俺はユウトの言葉を無視して下半身の検査に移る。
服の下にも武器を隠している場合がある。
そのため、ズボンの下に手を入れた。
その時、はぁっ♡とユウトが色気たっぷりに喘いだ。
「なぁ♡、一緒に気持ちよくなろう♡?」
もうお互いに30過ぎのおっさんになったというのに
こてんと顔を傾けてこちらを見つめるユウトに
12歳の少年のユウトが重なる。
ぶちん。
俺の理性がキレた。
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