【BL】ヒーローが裏切り者を地下に監禁して、ひたすら性的拷問を繰り返す話【ヒーロー高校生×悪の科学者大学生】

3章 悪の科学者の華麗なる覚醒

部下に逆恨みされて、襲撃される科学者（モブ宇宙人×信）

唐突に目が覚めた。
コンクリートの壁で囲まれた無機質な四角い部屋。
置いてある荷物からおそらくB棟の
第2倉庫だろうと検討を付ける。
目の前には研究員の宇宙人が3人。
後ろ手に紐で縛られている。

「はぁ～。ま～たつまらんことするなぁ。
バレたらやばいのは自分らやろ。
ほんま宇宙人も人間と変わらんなぁ」

状況を理解し、わしは呆れた声を上げた。

「うるさい！黙れ！人間のくせに偉そうに。
お前のことはずっと気に食わなかったんだ」

わしの言葉に頭の軽そうなエビ頭がすかさず反応する。
激昂して殴ろうとするそいつをイルカ頭が止めた。

「まあまあ、落ち着けよ。
とりあえず、主任に説明してやろうぜ」

もう一人のナメクジがわしの目の前にしゃがみこんだ。
どろどろとした手をわしに伸ばしてくる。

「俺らは今回のヒーロー殺しの件で、主任が嘘の報告を
するのを見逃せなかったもんでね」

「嘘なんてついてへんわ。何ぬかしとんねん、下っ端が。
こんなことしとる暇あったら、成果の一つでも上げろや。
だからいつまでたっても人間のわしにこき使われとんねん」

目の前の宇宙人たちを容赦なく罵倒しながら、
内心の動揺を悟られないように隠していた。

ナメクジの宇宙人の言葉がひどく心を揺さぶる。
なんや何がどこまでバレとるんや。

日向が実は生きていること？
ヒーローの証であるリストバンドを持っていること？

頭に浮かぶのは家族のこと。
内容次第ではチョコバイダーの裏切り者とされ、
家族に危害が及ぶかもしれない。

「くそっ、やはり耐えられない。
なぜこの男が我々よりも重宝され、
従わなければいけないのだ。
劣等種のくせに。どうせ親の七光りだろう」

「わしはお前らがこんなあほなことしとる間も
ずっと研究しとったんや。ボケカスが。
わしよりも優秀な脳みそもっとるんなら
無駄なことに使っとらんで、はよ持ち場戻れや」

「話をそらさないでください。主任」

「お前の話はもう終わっとんねん。
嘘なんてついとらん、言うとるやろ。
しょうもないことで時間使わせよって。
これ以上やるなら減給じゃすまされへんぞ」

普通ここまで言えば、立場をわきまえない
部下は恐れをなして引き下がるというのに、
目の前のナメクジとイルカの宇宙人は
にやにやと不気味に笑う。

「主任、実は動揺しているでしょう。
俺、耳がいいから主任の心臓の音、聞こえるんすよ。
さっきからここドキドキさせてる」

「なにすんのやっ…」

イルカ頭がわしの心臓あたりに手を当てる。
勝ち誇ったようににやにやと笑う顔が寄せられる。

わしが顔を逸らそうとすると、ナメクジの宇宙人が
ぬるぬるとぬめるとした手で顔を掴む。

「ふひひっ、主任、いい顔になったじゃないですか」

「怯えちゃってかわいいですねぇ。
なぁ、本当のこと言えよ」

耳元でつぶやかれる。
湿っぽい息が耳にかかって気持ち悪い。

「今回の件、あんた体使って、ヒーローに取り入って、
殺したんだろ」