【BL】ヒーローが裏切り者を地下に監禁して、ひたすら性的拷問を繰り返す話【ヒーロー高校生×悪の科学者大学生】

3章 悪の科学者の華麗なる覚醒

ヒーロー殺しの科学者のその後（※信視点※）

「本当によくやってくれました。さすがは博士の息子」
「ええ、造作もなかったです」

チョコバイダー基地。
与えられた研究室内に上司である宇宙人がやってきて、
わしにお褒めの言葉を与えた。

わしは反応が始まったビーカーから目を離さずに答える。

「敵を倒すだけでなく、装備まで手に入れてくるとは
想像以上でした」

「そうですか。お話は終わりですか？なら実験の途中やから
そろそろ帰ってくれると助かるんやけど」

「相変わらず愛想がないですね、上も君の手腕に驚いて
本部に引き抜く話も出ているのですよ」

「興味ないです。ほかの奴にしたらええじゃないですか、
本部に行きたい奴なんてぎょうさんおりますやろ」

「本当に君は相変わらずですね。
わかりました。ですが考えておいて下さい。」

そこまで言うと上司は部屋を出た。

「はぁ」

わしは深くため息をつく。
こんなことで褒められても何もうれしくない。

わしは日向の信頼を裏切り、
さらに日向を二度とヒーローとして
戦えない体にした。

そして一方的に姿を消した。

最悪だ。

罪悪感が後から後から押し寄せてくる。
わしと関わってしまったばっかりに。
酷いことをした。
辛い思いをさせたかもしれない。
だがこれで。

「ヒーローレッドは死んだ」

そう、これが考えうる最善の選択だった。
日向を殺さずに、レッドだけを殺すこと。
上は今回の結果を高く評価しているようだし、
日向がヒーローとして狙われたり、
危険な目にあうことは二度とないだろう。

机の中を開ける。
そこには日向からもらったパープルの
ハンドバンドがあった。

わしにはこれを持っている資格もないのに。

「…」

コンコン。

「主任、葛葉主任、いいですか」

「なんや。今実験中や。後にしてくれん？」

「すいません、急ぎの用なのでお願いします」

「はぁ、なんで待ってられんねん、
上司も部下も揃いも揃って、子どもか」

「お願いします、葛葉主任」

「わかった、しゃーないわ。
扉開けるからちょっと待っとって」

ガチャ。

「なんや、しょーもない用やったら…っうぐっ！」

急に口に布を押し込められる。

…くそっ、勝手に薬品庫の薬品持ち出しよったな、

布には試験開発用の強い薬品がしみ込ませてあり、
わしはほんの数秒で意識を失った。