245 / 269
すり変わった歴史の真相。 3
しおりを挟む
「イール!!」
「イースっ!!」
「「グルァ!!」」
「ひぃっ!!」
「ちびもふ、どうした??言った」
イールとイースの居る場所が近いというか目の前になった瞬間、アルゴスくんとマルケスくんは二人の名前を叫びながら、私の手を離してロケットもかくやとばかりに抱きついた。
オーシャンの皆さんは……うん。
怖がったり、恐れのためか無表情になったり、とにかく畏怖してるんだな。と一目で判る状態になっていた。
フォレストの皆さんは私とラムセスさんから「心をそのまま跳ね返す。恐怖には恐怖で。平穏では平穏を」。
それを強く覚えていたからか、比較的落ち着いているようにみえる。
あ"~。でも、シュリさん、ディーバさんはすこ~し顔がひきつってる。
草食動物だから、本能的な恐怖は言われたからと簡単にはぬぐえないと言うことかもしれない。
そして、リオさんは相変わらずというかなんと言うか、あれだ。
空気読め。
そう言いたくなるくらいのマイペースっぷりで、のんびりとした口調でみんなへ通訳をしてくれている。
「「グルルァ、グル~」」
「ん??どうしたって??会いたかったから~♪」
「うん。じ~じがみんなで行くぞ!!って言ってくれたから来ちゃった~♪」
「「グルル~♪」」
不思議そうな音と雰囲気でイールとイースが話せば、アルゴスくんとマルケスくんは照れ臭そうに答えて……って!?
あれ!?アルゴスくんもマルケスくんも、イールとイースの言葉、判ってる!?
あれ!?聞いたっけ!?
二人とも、「イールとイースのお話判るよ」って私に教えてくれたっけ?!?
私の動揺はフリストさん以下オーシャンの方々も同様だったのか、目が真ん丸になっていた。
どこか楽しそうな声をあげるイールとイース。
アルゴスくんとマルケスくんの言葉通りだとすると、子供たちの手放しで喜ぶ姿に照れ臭いのかな??と思う。
「ちびもふ、イール、イース、判る??」
「「はいっ!!」」
どうやらリオさんも子供たちがイールとイースと言葉が通じると判らなかったのか、……あ、違う。
この判る??は、「本当に言葉が判るんだね??」な方だ。
イールとイースはリオさんと兄弟。
さらに言うなら一心同体な存在なのだ。
だから、きっと、始祖様と母なる森のように互いのことはテレパシーのようなもので通じてるし判っているんだ。
それにしても、アルゴスくんとマルケスくんは本当に判ってるんだな~。
私も頑張ればイールとイースの言葉、判るようになるかな??
そうならわたし、語学頑張っちゃう!!
だって、相手が誰であれ、自分達の言葉で会話できるってけっこう嬉しいものじゃない??
だから、学べるのであれば学んでみたい。
「「グラ!!グルルル!!」」
「「ね~♪ んん!?だめー!!」」
ん??なんだ??
イールたちの言葉に機嫌良く相づちを打っていたアルゴスくんとマルケスくんは、いきなり否定の絶叫に近い言葉をあげた。
なんか、イールとイースが二人にとって都合の悪いことを言ったのかな??と視線を巡らせれば、バッチリとリオさんと目があってしまう。
「ん。イール、イース、ちびもふ、言葉、判る、言った。ミーナ、言葉、教える。ミーナ、オーシャン、来る、大丈夫、言った」
「それ!!イール、イース、ママは俺たちの!!」
「そう!!ママはフォレスト大好きだから!!ママを取らないで~」
わたしか~。
リオさんの言葉からすると、イールとイースはわたしが原因なのはもちろん、言葉を教えるからオーシャンに行こうと子供たちをからかったようだ。
「イースっ!!」
「「グルァ!!」」
「ひぃっ!!」
「ちびもふ、どうした??言った」
イールとイースの居る場所が近いというか目の前になった瞬間、アルゴスくんとマルケスくんは二人の名前を叫びながら、私の手を離してロケットもかくやとばかりに抱きついた。
オーシャンの皆さんは……うん。
怖がったり、恐れのためか無表情になったり、とにかく畏怖してるんだな。と一目で判る状態になっていた。
フォレストの皆さんは私とラムセスさんから「心をそのまま跳ね返す。恐怖には恐怖で。平穏では平穏を」。
それを強く覚えていたからか、比較的落ち着いているようにみえる。
あ"~。でも、シュリさん、ディーバさんはすこ~し顔がひきつってる。
草食動物だから、本能的な恐怖は言われたからと簡単にはぬぐえないと言うことかもしれない。
そして、リオさんは相変わらずというかなんと言うか、あれだ。
空気読め。
そう言いたくなるくらいのマイペースっぷりで、のんびりとした口調でみんなへ通訳をしてくれている。
「「グルルァ、グル~」」
「ん??どうしたって??会いたかったから~♪」
「うん。じ~じがみんなで行くぞ!!って言ってくれたから来ちゃった~♪」
「「グルル~♪」」
不思議そうな音と雰囲気でイールとイースが話せば、アルゴスくんとマルケスくんは照れ臭そうに答えて……って!?
あれ!?アルゴスくんもマルケスくんも、イールとイースの言葉、判ってる!?
あれ!?聞いたっけ!?
二人とも、「イールとイースのお話判るよ」って私に教えてくれたっけ?!?
私の動揺はフリストさん以下オーシャンの方々も同様だったのか、目が真ん丸になっていた。
どこか楽しそうな声をあげるイールとイース。
アルゴスくんとマルケスくんの言葉通りだとすると、子供たちの手放しで喜ぶ姿に照れ臭いのかな??と思う。
「ちびもふ、イール、イース、判る??」
「「はいっ!!」」
どうやらリオさんも子供たちがイールとイースと言葉が通じると判らなかったのか、……あ、違う。
この判る??は、「本当に言葉が判るんだね??」な方だ。
イールとイースはリオさんと兄弟。
さらに言うなら一心同体な存在なのだ。
だから、きっと、始祖様と母なる森のように互いのことはテレパシーのようなもので通じてるし判っているんだ。
それにしても、アルゴスくんとマルケスくんは本当に判ってるんだな~。
私も頑張ればイールとイースの言葉、判るようになるかな??
そうならわたし、語学頑張っちゃう!!
だって、相手が誰であれ、自分達の言葉で会話できるってけっこう嬉しいものじゃない??
だから、学べるのであれば学んでみたい。
「「グラ!!グルルル!!」」
「「ね~♪ んん!?だめー!!」」
ん??なんだ??
イールたちの言葉に機嫌良く相づちを打っていたアルゴスくんとマルケスくんは、いきなり否定の絶叫に近い言葉をあげた。
なんか、イールとイースが二人にとって都合の悪いことを言ったのかな??と視線を巡らせれば、バッチリとリオさんと目があってしまう。
「ん。イール、イース、ちびもふ、言葉、判る、言った。ミーナ、言葉、教える。ミーナ、オーシャン、来る、大丈夫、言った」
「それ!!イール、イース、ママは俺たちの!!」
「そう!!ママはフォレスト大好きだから!!ママを取らないで~」
わたしか~。
リオさんの言葉からすると、イールとイースはわたしが原因なのはもちろん、言葉を教えるからオーシャンに行こうと子供たちをからかったようだ。
21
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
あ、出ていって差し上げましょうか?許可してくださるなら喜んで出ていきますわ!
リーゼロッタ
ファンタジー
生まれてすぐ、国からの命令で神殿へ取られ十二年間。
聖女として真面目に働いてきたけれど、ある日婚約者でありこの国の王子は爆弾発言をする。
「お前は本当の聖女ではなかった!笑わないお前など、聖女足り得ない!本来の聖女は、このマルセリナだ。」
裏方の聖女としてそこから三年間働いたけれど、また王子はこう言う。
「この度の大火、それから天変地異は、お前がマルセリナの祈りを邪魔したせいだ!出ていけ!二度と帰ってくるな!」
あ、そうですか?許可が降りましたわ!やった!
、、、ただし責任は取っていただきますわよ?
◆◇◆◇◆◇
誤字・脱字等のご指摘・感想・お気に入り・しおり等をくださると、作者が喜びます。
100話以内で終わらせる予定ですが、分かりません。あくまで予定です。
更新は、夕方から夜、もしくは朝七時ごろが多いと思います。割と忙しいので。
また、更新は亀ではなくカタツムリレベルのトロさですので、ご承知おきください。
更新停止なども長期の期間に渡ってあることもありますが、お許しください。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
The Demons !!
かませかませ
ファンタジー
正義に火山、魔法に金に、刀に迷宮と、さまざまなものを司るどこの世界にも属さない悪魔達がいた。
悪魔達は日々毎日欲望の赴くままに暮らしていた。
ある日、雨の降る夜中の街で一人の少女が倒れていた。
そんな少女を拾った悪魔達。
一人の悪魔が少女を引き取った
その悪魔、次元の悪魔には一つの大きな野望があった…。
4/17更新
プロローグの追加。
序章題名『新参者』を変更して『白き獣の少女』に。
内容の変更あり。
なろう、カクヨムでの投稿もしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる