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事実と憶測のすりあわせのお時間です。 2
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「ではまず、私の考えですが、オーシャンの皆様には腹立たしく感じるかもしれないことをお詫びします」
私の発言にオーシャンの皆様は軽く目を見張ったり、ラインさんは口パクで「腹立たしく??」と呟いていた。
「腹立たしくって??」
「プンプンになるかもってことだよ」
小さな声だったけれど、私へひっつき虫しているアルゴスくんとマルケスくんの声はバッチリ聞こえていた。
「私は仮説をたてる前に、先ず、オーシャンの伝承事態が間違っている、曲げられてしまったとして、いくつか妄想、推測をたてました」
「間違い、曲げる??」
今度はラインさんがはっきりと言葉にして私の顔を見つめてきた。
「はい。私は、戦に勝ったものこそが歴史を作る、と言う言葉を聞いたことがあります。戦ではありませんが、オーシャンで伝承を書いた誰かが自分に不都合な事実を隠すためにわざとねじ曲げた伝承を伝えたのではないか??と」
「っ!?」
「その方が何をもって不都合と判断したかはわかりませんが、そうやって歴史を作り出したのではないか??と」
言いきり、皆さんの表情を伺えば、オーシャン、フォレストの方々共々、ほとんどがポカンと呆けた表情をしていた。
あ、でも。
でも、始祖様とリオさんは目をキラキラさせてる。
ってことはここまでは私の妄想ではない。それか及第点ってことで良いかな??
「ママ、すごいな」
「うん!!ママ、すごいね!!」
ポショポショ言ってる子供たちからも勇気を得て、おそらくラムセスさんが行なった実験は心の壁の方ではないかと思い、皆さんへと打ち明けることにした。
「それを頭に置いて考えた時、腑に落ちる考えがあるのです」
「まさか、それがなぞの解明への糸口ですか!?」
思わずと言ったかたちででただろうラインさんが悲鳴のような声で叫んだ。
多分、彼は普段、というか外交中は特にこんな感情的にはならないよう自制しているはずだから、本気で驚いたんだろう。
でも、彼の疑問には答えずに私は話を続けた。
「そもそも、オーシャンの皆さんはどうやってここにいらしましたか??」
「それは……、イールとイースの移動籠に乗って……て!?」
ラインさんは頭が回る分、早くなぞを解明したいのか、それとも逸る気持ちのままにフリストさんが見えていないのか、私の視線をとらえて考えを口にしようとして止まった。
「そうなんです。リオ様より説得して貰ったとフリスト様がおっしゃっていましたがイール様とイース様の背中に直接ではないにしろ、皆さんはおそれ多いと認識しているはずのお二人の背中に籠越しに移動手段として利用しているんです」
「み゜っ!!」
「どっからでたんだ??俺も出したい」
「………アルゴス」
ラインさんの口からでた妙な音に関心を示すアルゴスくんを諌めようとしたのか呆れたのかマルケスくんは呆然と名前を呼んでいた。
その二人の頭を軽く撫でてさらに続ける。
「更に言うならば、離されると暴れるはずの飛竜三兄弟はここではわりと自由行動に近い形でいらっしゃいますよね??国内限定なのか、自由意思が絡まない上限定での伝承なのか、つつけばポロポロアラが出てきます」
「た、確かにそうですじゃ」
「ですので、私はイール様とイース様はおそらく意図していないと思いますが、悪意には悪意を。善意には善意をそのまま跳ね返しているのではないかと思っています」
言われてみればそうだなと納得してくれたフリストさんの言葉に力を得た私は、彼の顔を見ながら言いきった。
私の発言にオーシャンの皆様は軽く目を見張ったり、ラインさんは口パクで「腹立たしく??」と呟いていた。
「腹立たしくって??」
「プンプンになるかもってことだよ」
小さな声だったけれど、私へひっつき虫しているアルゴスくんとマルケスくんの声はバッチリ聞こえていた。
「私は仮説をたてる前に、先ず、オーシャンの伝承事態が間違っている、曲げられてしまったとして、いくつか妄想、推測をたてました」
「間違い、曲げる??」
今度はラインさんがはっきりと言葉にして私の顔を見つめてきた。
「はい。私は、戦に勝ったものこそが歴史を作る、と言う言葉を聞いたことがあります。戦ではありませんが、オーシャンで伝承を書いた誰かが自分に不都合な事実を隠すためにわざとねじ曲げた伝承を伝えたのではないか??と」
「っ!?」
「その方が何をもって不都合と判断したかはわかりませんが、そうやって歴史を作り出したのではないか??と」
言いきり、皆さんの表情を伺えば、オーシャン、フォレストの方々共々、ほとんどがポカンと呆けた表情をしていた。
あ、でも。
でも、始祖様とリオさんは目をキラキラさせてる。
ってことはここまでは私の妄想ではない。それか及第点ってことで良いかな??
「ママ、すごいな」
「うん!!ママ、すごいね!!」
ポショポショ言ってる子供たちからも勇気を得て、おそらくラムセスさんが行なった実験は心の壁の方ではないかと思い、皆さんへと打ち明けることにした。
「それを頭に置いて考えた時、腑に落ちる考えがあるのです」
「まさか、それがなぞの解明への糸口ですか!?」
思わずと言ったかたちででただろうラインさんが悲鳴のような声で叫んだ。
多分、彼は普段、というか外交中は特にこんな感情的にはならないよう自制しているはずだから、本気で驚いたんだろう。
でも、彼の疑問には答えずに私は話を続けた。
「そもそも、オーシャンの皆さんはどうやってここにいらしましたか??」
「それは……、イールとイースの移動籠に乗って……て!?」
ラインさんは頭が回る分、早くなぞを解明したいのか、それとも逸る気持ちのままにフリストさんが見えていないのか、私の視線をとらえて考えを口にしようとして止まった。
「そうなんです。リオ様より説得して貰ったとフリスト様がおっしゃっていましたがイール様とイース様の背中に直接ではないにしろ、皆さんはおそれ多いと認識しているはずのお二人の背中に籠越しに移動手段として利用しているんです」
「み゜っ!!」
「どっからでたんだ??俺も出したい」
「………アルゴス」
ラインさんの口からでた妙な音に関心を示すアルゴスくんを諌めようとしたのか呆れたのかマルケスくんは呆然と名前を呼んでいた。
その二人の頭を軽く撫でてさらに続ける。
「更に言うならば、離されると暴れるはずの飛竜三兄弟はここではわりと自由行動に近い形でいらっしゃいますよね??国内限定なのか、自由意思が絡まない上限定での伝承なのか、つつけばポロポロアラが出てきます」
「た、確かにそうですじゃ」
「ですので、私はイール様とイース様はおそらく意図していないと思いますが、悪意には悪意を。善意には善意をそのまま跳ね返しているのではないかと思っています」
言われてみればそうだなと納得してくれたフリストさんの言葉に力を得た私は、彼の顔を見ながら言いきった。
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