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第二四話 再び紡ぐ物語
第二四話 一四
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ガザは愉しそうにしながら、サイコロを振っていた。
「六! なになに……『現在トップのひとの好きなところを伝えよう』? ってことは」
視線をすごろくに滑らせる。現在一位はソラルだった。
「ソラかぁ。そうですねぇ」
「……無難なものでお願いしますよ」
「なんだかんだ言ってオレ達に付き合ってくれるところ。……どう?」
「はい、無難でいいと思います」
「うーん、期待してた展開とはちょっと違うなぁ。まあ、いっか」
ウタセはひとりごちるとサイコロを振った。
「あれ、何もないマスだ」
「次はシノ姉だね」
「はい」
出た目は六だった。『奇数が出たら二〇のマスに戻る』のマスに止まる。
「トゥナさんみたいにならないといいですね」
ソラルの声援に慈乃は頷き、サイコロを投げた。
「……よかった。二です」
「えー、シノ姉いいなー!」
ゴール直前のマスで止まったのはいいが、まだ油断はできない。次のソラルが四以上を出せばソラルの勝利となるからだ。
そしてソラルがサイコロを振る。出たのはぴったり四だった。
「え、ソラくんの勝ち⁉」
「今回はおおよそ平穏なコースでした」
感想を言い合いながら、五人ですごろくを片付ける。
片付けを終え、慈乃は壁にかけられた時計を見上げた。
昼食の準備にはまだ少しだけ早かった。しかし、厨房の方からは物音がするから、ニアは既にいるのだろう。
朝から張り切っている慈乃は四人と別れると、弾む足取りで厨房へ向かった。
「六! なになに……『現在トップのひとの好きなところを伝えよう』? ってことは」
視線をすごろくに滑らせる。現在一位はソラルだった。
「ソラかぁ。そうですねぇ」
「……無難なものでお願いしますよ」
「なんだかんだ言ってオレ達に付き合ってくれるところ。……どう?」
「はい、無難でいいと思います」
「うーん、期待してた展開とはちょっと違うなぁ。まあ、いっか」
ウタセはひとりごちるとサイコロを振った。
「あれ、何もないマスだ」
「次はシノ姉だね」
「はい」
出た目は六だった。『奇数が出たら二〇のマスに戻る』のマスに止まる。
「トゥナさんみたいにならないといいですね」
ソラルの声援に慈乃は頷き、サイコロを投げた。
「……よかった。二です」
「えー、シノ姉いいなー!」
ゴール直前のマスで止まったのはいいが、まだ油断はできない。次のソラルが四以上を出せばソラルの勝利となるからだ。
そしてソラルがサイコロを振る。出たのはぴったり四だった。
「え、ソラくんの勝ち⁉」
「今回はおおよそ平穏なコースでした」
感想を言い合いながら、五人ですごろくを片付ける。
片付けを終え、慈乃は壁にかけられた時計を見上げた。
昼食の準備にはまだ少しだけ早かった。しかし、厨房の方からは物音がするから、ニアは既にいるのだろう。
朝から張り切っている慈乃は四人と別れると、弾む足取りで厨房へ向かった。
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