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第一七話 夏の終わりに縁日を
第一七話 一七
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準備の疲れによりぐっすり眠ったが、祭り前日の高揚感から寝過ごすということはなかった。慈乃は朝の身支度を整えて、ニアと合流してからいつものように洗濯や朝食づくりにとりかかった。
昨日の昼食と夕食同様に班ごとに指定された朝食の席で今日の予定を確認し、家事が一段落したあと、慈乃達は再び食堂に集まった。
「では、飴づくりを始めましょう。メロンは私が切るので、ラギくん、フィオくん、テオくんは説明した通り果物に飴を絡めてください。シキブちゃんとライモちゃんはお花の飴を作ってくださいね」
各々頷いたのを確認し、慈乃達は早速作業にとりかかった。メロンをカットしながらも、子ども達が火傷しないように見守りもする。特に問題はなく、次々と果物飴が完成していく。花の方もきれいにできていそうだった。
「みんな、買ってくれるといいな」
心配げに眉を寄せたライモに、ヒイラギが自身の胸を叩いた。
「余っても、大丈夫。自分が食べるから」
「そういうことじゃないよ、ヒイラギお兄ちゃん……」
雑談を交わしているうちに飴が冷え固まった。
「できたみたいですね」
飴づくりは予定通り午前中に完了した。あとは夕方から始まる縁日を待つだけだった。
昨日の昼食と夕食同様に班ごとに指定された朝食の席で今日の予定を確認し、家事が一段落したあと、慈乃達は再び食堂に集まった。
「では、飴づくりを始めましょう。メロンは私が切るので、ラギくん、フィオくん、テオくんは説明した通り果物に飴を絡めてください。シキブちゃんとライモちゃんはお花の飴を作ってくださいね」
各々頷いたのを確認し、慈乃達は早速作業にとりかかった。メロンをカットしながらも、子ども達が火傷しないように見守りもする。特に問題はなく、次々と果物飴が完成していく。花の方もきれいにできていそうだった。
「みんな、買ってくれるといいな」
心配げに眉を寄せたライモに、ヒイラギが自身の胸を叩いた。
「余っても、大丈夫。自分が食べるから」
「そういうことじゃないよ、ヒイラギお兄ちゃん……」
雑談を交わしているうちに飴が冷え固まった。
「できたみたいですね」
飴づくりは予定通り午前中に完了した。あとは夕方から始まる縁日を待つだけだった。
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