387 / 389
小話
募る愛しさ
しおりを挟む
春の麗らかな陽と柔らかな風が室内に入り込む。
朱咲家の邸、その執務の間で政務を行っていた結月は、ふと顔を上げた。
こちらに向かって馴染みの気配が二つ近づいてくるのを感じて、結月は彼らを出迎えるべく玄関に向かった。
「こんにちは、ゆづくん」
「邪魔すんぜー」
「いらっしゃい、昴、秋」
朗らかに微笑む昴と元気そうに片手を上げる秋之介。二人が玄関に着くのと結月が扉を引き開けるのはほぼ同時のことだった。
昴と秋之介も結月の気配が近づいてきていることに気づいていたらしく、特に驚いた様子は見せなかった。
「今日の出迎えはゆづひとりなのか」
「うん。あかりは今、稽古場にいる」
「あかりちゃん、忙しそう?」
「わからないけど、秋と昴が来たって言えば、多分、大丈夫」
結月は秋之介と昴を連れて、まず稽古場に向かうことにした。
稽古場が近づくにつれて、たくさんの活気の良い声が聞こえてくる。その中でも結月が最も明瞭に聞き取ったのはあかりの声だった。
「言葉ひとつひとつを丁寧に紡ぐの。そうすれば自然と言霊になるから」
年下から年上まで男女問わずの人々がいる中で、あかりは同い年くらいの青年たちに言霊の扱い方を教えていた。幼なじみたちほどではないにしろ親しげに話しており、ときどき笑い声があがる。あかりも青年たちも稽古に楽しそうに取り組んでいた。
「楽しそうだねぇ、あかりちゃん」
「……うん」
辛かった戦いの日々を思えば、今こうしてあかりが憂いなく笑えていることは喜ばしいことのはずなのに、結月の声は暗い。
昴はおやと目を丸くし、秋之介はにやにやと笑い出した。
「まーた気にしてんのかよ、ゆづは」
「……放っておいて」
完全に面白がっている秋之介を結月はひと睨みする。結月は正面に向き直ると小さく息を吸い込んだ。
「あかり」
結月の声は決して大きくなかったが、あかりにはしっかり届いたようだった。満面の笑みで「結月」と振り返る。そして結月の後ろに秋之介と昴もいることに気がついて、笑みを深めた。
「わあ、来てくれたんだ、二人とも!」
「お邪魔してます、あかりちゃん。今忙しいかな?」
結月の背後からひょっこり顔を出した昴が手を振る。
あかりは稽古場の皆に解散を言い渡すと、ぱたぱたと結月たちのもとへ駆け寄ってきた。
「今日は来られるかわからないって言ってたのに。会えて嬉しい!」
もしあかりの狐の尾が顕現していたらぱったぱったと左右に大きく揺れていたことだろう。あかりは上機嫌そうに、にこにこ笑っている。
そんなあかりの頭をわしゃわしゃと撫でながら、秋之介はにっかりと笑い返す。
「そんだけ喜んでくれりゃあ、来た甲斐があるってもんだぜ。それにしても稽古はよかったのか?」
「うん、もう終わりにするところだったから。あ、お昼ご飯一緒に食べない? 私、お腹空いちゃって」
「ふふ、あかりちゃんは今日も元気だね」
歩き出す三人の後を結月もゆっくりついていく。するとあかりがぱっと振り返って、結月の隣に並び立った。あかりは立ち止まると結月の顔を覗き込む。
「結月、何かあったの?」
「え?」
「なんだかちょっとだけ暗い顔してたから。大丈夫?」
「……」
あかりの勘の鋭さに驚き、かといって本当のところも言い出しにくかった結月はつい言葉に窮してしまった。
するとあかりはそれをどうとったのか、伸ばした右手を結月の左手に重ねた。
「あかり?」
「元気になるおまじないだよ。私の元気がないときに結月、よくこうしてくれるでしょ? こうするとね、元気が出てくるんだ。ね、どう?」
眩しく無邪気な笑みを向けられて、結月は目を瞬かせた後、ふっと柔らかに微笑んだ。
「やっぱり、あかりには敵わないね」
二人は手を繋いだまま廊下を歩き出した。
秋之介と昴が帰った後、結月は夕食を済ませ、湯浴みも終えて縁側に座って夜空を眺めていた。ほとんど円に近い月から冴え冴えとした光が地上に降り注ぐ。
ひとりになると昼間のことが思い出された。
昔からの癖が抜けないのか、結月はあかりが秋之介と昴を除く同年代の男子といるところを見ると焦りにも似た不安に襲われることがよくある。それは婚儀の後でもあまり変わらなかった。
あかりが楽しそうにしていることも、幼なじみ以外の人の輪に加わっていることもよいことだとは思う。けれど、いつか自分を置いてそちらへ行ってしまうのではないかと無性に怖くなるのだ。
その度に、自分の世界の狭さと器の小ささに嫌気が差す。
「はぁ……」
無意識にため息が漏れる。そのときだった。
「ゆーづきっ」
「⁉」
背中に柔らかな体温と軽く体重を感じる。結月の首に細い腕が回ってきて、左肩からあかりがひょっと顔を出した。
「あ、あかり……」
結月は少しだけ首を回して左側を見た。突然背後から抱きつかれたからか、それとも至近距離にあかりの顏があるからか、心臓の音がうるさい。
「結月、やっぱり今日は元気ないね」
振る舞いこそ明るくしようと努めているあかりだったが、その微笑みはどこか寂しげでもあった。
結月は思わず息をのむ。
「結月が元気ないと、私まで悲しくなっちゃうよ。……やっぱり話してくれない?」
冗談めかしていても、その言葉があかりの本心であることに気づかないほど結月は鈍くない。そして自分の浅慮さを呪いたくなった。
自分の保身のためにあかりを傷つけている。そのことにようやく気づいたのだから。
結月はくるりと身体を反転させると、正面からあかりを抱いた。
「わわっ」
あかりは突然のことに慌てていたけれど、辛うじて体勢を保つと結月の背に腕を回した。そうして「どうしたの、結月?」と優しい声でささやきかける。
結月は「ごめんね、あかり」と呟くと、昼間のことを正直に打ち明けた。
呆れられるかとも思ったが、結月の予想に反してあかりはくすぐったそうに笑っていた。
「新しい発見かも」
きょとんとする結月にあかりは「だって」と笑ったまま続ける。
「二〇年近く幼なじみをやってるのに、結月のこんな一面、今まで知らなかったんだもの」
「呆れないの?」
「なんで? むしろ私って愛されてるんだなぁって嬉しいくらいだよ」
あかりはくすくす笑って楽しそうにしている。
全くの予想外の反応に結月の方が戸惑っていると、すっと赤い瞳を向けられた。
「でもね、結月」
「な、何?」
「結月が私を想うように、私だって結月のことが大好きだから。結月をひとりにはしないよ。今までだってそうだったでしょ?」
陰の国に囚われたときも、自我を失くしたときも。時間はかかったし、不安になることもあった。けれどもあかりはこうして結月のもとに帰ってきた。
あかりは小首を傾げて柔らかに微笑んだ。
「私のこと、信じてほしいな」
「……そんな言い方、ずるい」
返事の代わりに、結月はあかりを抱く両腕にぎゅっと力をこめた。あかりは「苦しいよー」なんて言いながら結月の腕の中で笑っている。
幼なじみとして二〇年近くをともに過ごしてきたが、お互いの知らない一面はまだまだありそうだ。夫婦になったからこそ新たに知ることもきっとある。その度にこうして愛しさが募っていくのだろう。
「あかり」
「ん? なあに、ゆづ……」
溢れそうになる愛しさを伝えたくて結月は、笑顔のまま顔を上げたあかりに口づけを落とした。
「⁉」
不意打ちにあかりは目を潤ませ、耳まで真っ赤にしている。そんなあかりを結月は優しく抱き寄せると、耳元で囁いた。
「あかり、大好き。愛してる」
愛しさは驚きを超えて。あかりは甘やかで優しい微笑みの吐息をもらした。
「……私もだよ、結月」
二人の夜はまだ長い。
朱咲家の邸、その執務の間で政務を行っていた結月は、ふと顔を上げた。
こちらに向かって馴染みの気配が二つ近づいてくるのを感じて、結月は彼らを出迎えるべく玄関に向かった。
「こんにちは、ゆづくん」
「邪魔すんぜー」
「いらっしゃい、昴、秋」
朗らかに微笑む昴と元気そうに片手を上げる秋之介。二人が玄関に着くのと結月が扉を引き開けるのはほぼ同時のことだった。
昴と秋之介も結月の気配が近づいてきていることに気づいていたらしく、特に驚いた様子は見せなかった。
「今日の出迎えはゆづひとりなのか」
「うん。あかりは今、稽古場にいる」
「あかりちゃん、忙しそう?」
「わからないけど、秋と昴が来たって言えば、多分、大丈夫」
結月は秋之介と昴を連れて、まず稽古場に向かうことにした。
稽古場が近づくにつれて、たくさんの活気の良い声が聞こえてくる。その中でも結月が最も明瞭に聞き取ったのはあかりの声だった。
「言葉ひとつひとつを丁寧に紡ぐの。そうすれば自然と言霊になるから」
年下から年上まで男女問わずの人々がいる中で、あかりは同い年くらいの青年たちに言霊の扱い方を教えていた。幼なじみたちほどではないにしろ親しげに話しており、ときどき笑い声があがる。あかりも青年たちも稽古に楽しそうに取り組んでいた。
「楽しそうだねぇ、あかりちゃん」
「……うん」
辛かった戦いの日々を思えば、今こうしてあかりが憂いなく笑えていることは喜ばしいことのはずなのに、結月の声は暗い。
昴はおやと目を丸くし、秋之介はにやにやと笑い出した。
「まーた気にしてんのかよ、ゆづは」
「……放っておいて」
完全に面白がっている秋之介を結月はひと睨みする。結月は正面に向き直ると小さく息を吸い込んだ。
「あかり」
結月の声は決して大きくなかったが、あかりにはしっかり届いたようだった。満面の笑みで「結月」と振り返る。そして結月の後ろに秋之介と昴もいることに気がついて、笑みを深めた。
「わあ、来てくれたんだ、二人とも!」
「お邪魔してます、あかりちゃん。今忙しいかな?」
結月の背後からひょっこり顔を出した昴が手を振る。
あかりは稽古場の皆に解散を言い渡すと、ぱたぱたと結月たちのもとへ駆け寄ってきた。
「今日は来られるかわからないって言ってたのに。会えて嬉しい!」
もしあかりの狐の尾が顕現していたらぱったぱったと左右に大きく揺れていたことだろう。あかりは上機嫌そうに、にこにこ笑っている。
そんなあかりの頭をわしゃわしゃと撫でながら、秋之介はにっかりと笑い返す。
「そんだけ喜んでくれりゃあ、来た甲斐があるってもんだぜ。それにしても稽古はよかったのか?」
「うん、もう終わりにするところだったから。あ、お昼ご飯一緒に食べない? 私、お腹空いちゃって」
「ふふ、あかりちゃんは今日も元気だね」
歩き出す三人の後を結月もゆっくりついていく。するとあかりがぱっと振り返って、結月の隣に並び立った。あかりは立ち止まると結月の顔を覗き込む。
「結月、何かあったの?」
「え?」
「なんだかちょっとだけ暗い顔してたから。大丈夫?」
「……」
あかりの勘の鋭さに驚き、かといって本当のところも言い出しにくかった結月はつい言葉に窮してしまった。
するとあかりはそれをどうとったのか、伸ばした右手を結月の左手に重ねた。
「あかり?」
「元気になるおまじないだよ。私の元気がないときに結月、よくこうしてくれるでしょ? こうするとね、元気が出てくるんだ。ね、どう?」
眩しく無邪気な笑みを向けられて、結月は目を瞬かせた後、ふっと柔らかに微笑んだ。
「やっぱり、あかりには敵わないね」
二人は手を繋いだまま廊下を歩き出した。
秋之介と昴が帰った後、結月は夕食を済ませ、湯浴みも終えて縁側に座って夜空を眺めていた。ほとんど円に近い月から冴え冴えとした光が地上に降り注ぐ。
ひとりになると昼間のことが思い出された。
昔からの癖が抜けないのか、結月はあかりが秋之介と昴を除く同年代の男子といるところを見ると焦りにも似た不安に襲われることがよくある。それは婚儀の後でもあまり変わらなかった。
あかりが楽しそうにしていることも、幼なじみ以外の人の輪に加わっていることもよいことだとは思う。けれど、いつか自分を置いてそちらへ行ってしまうのではないかと無性に怖くなるのだ。
その度に、自分の世界の狭さと器の小ささに嫌気が差す。
「はぁ……」
無意識にため息が漏れる。そのときだった。
「ゆーづきっ」
「⁉」
背中に柔らかな体温と軽く体重を感じる。結月の首に細い腕が回ってきて、左肩からあかりがひょっと顔を出した。
「あ、あかり……」
結月は少しだけ首を回して左側を見た。突然背後から抱きつかれたからか、それとも至近距離にあかりの顏があるからか、心臓の音がうるさい。
「結月、やっぱり今日は元気ないね」
振る舞いこそ明るくしようと努めているあかりだったが、その微笑みはどこか寂しげでもあった。
結月は思わず息をのむ。
「結月が元気ないと、私まで悲しくなっちゃうよ。……やっぱり話してくれない?」
冗談めかしていても、その言葉があかりの本心であることに気づかないほど結月は鈍くない。そして自分の浅慮さを呪いたくなった。
自分の保身のためにあかりを傷つけている。そのことにようやく気づいたのだから。
結月はくるりと身体を反転させると、正面からあかりを抱いた。
「わわっ」
あかりは突然のことに慌てていたけれど、辛うじて体勢を保つと結月の背に腕を回した。そうして「どうしたの、結月?」と優しい声でささやきかける。
結月は「ごめんね、あかり」と呟くと、昼間のことを正直に打ち明けた。
呆れられるかとも思ったが、結月の予想に反してあかりはくすぐったそうに笑っていた。
「新しい発見かも」
きょとんとする結月にあかりは「だって」と笑ったまま続ける。
「二〇年近く幼なじみをやってるのに、結月のこんな一面、今まで知らなかったんだもの」
「呆れないの?」
「なんで? むしろ私って愛されてるんだなぁって嬉しいくらいだよ」
あかりはくすくす笑って楽しそうにしている。
全くの予想外の反応に結月の方が戸惑っていると、すっと赤い瞳を向けられた。
「でもね、結月」
「な、何?」
「結月が私を想うように、私だって結月のことが大好きだから。結月をひとりにはしないよ。今までだってそうだったでしょ?」
陰の国に囚われたときも、自我を失くしたときも。時間はかかったし、不安になることもあった。けれどもあかりはこうして結月のもとに帰ってきた。
あかりは小首を傾げて柔らかに微笑んだ。
「私のこと、信じてほしいな」
「……そんな言い方、ずるい」
返事の代わりに、結月はあかりを抱く両腕にぎゅっと力をこめた。あかりは「苦しいよー」なんて言いながら結月の腕の中で笑っている。
幼なじみとして二〇年近くをともに過ごしてきたが、お互いの知らない一面はまだまだありそうだ。夫婦になったからこそ新たに知ることもきっとある。その度にこうして愛しさが募っていくのだろう。
「あかり」
「ん? なあに、ゆづ……」
溢れそうになる愛しさを伝えたくて結月は、笑顔のまま顔を上げたあかりに口づけを落とした。
「⁉」
不意打ちにあかりは目を潤ませ、耳まで真っ赤にしている。そんなあかりを結月は優しく抱き寄せると、耳元で囁いた。
「あかり、大好き。愛してる」
愛しさは驚きを超えて。あかりは甘やかで優しい微笑みの吐息をもらした。
「……私もだよ、結月」
二人の夜はまだ長い。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる