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第二〇話 青の光
第二〇話 七
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あかりは秋之介と並び立って、天に昇っていく青い龍の姿を見つめていた。雨は一向に弱まらず視界は悪いままだが、不思議と結月の姿はよく見える気がした。
「私も邪気払いを頑張らないと。秋、守りはよろしくね」
「おう、任せとけ」
秋之介は白い虎の姿に変じると、耳をぴくりと震わせた。
「まだ人が来る気配は感じられねぇな。反閇をやるなら今が好機だぞ」
「うん。……始めるよ」
まぶたを一度閉じ、再び開けたとき、そこにいつもの天真爛漫なあかりはおらず、神聖さすら滲む静謐さを湛え、霊剣を構える少女がいた。
「天地の父母たる六甲六旬十二時神・青柳・蓬星・天上玉女・六戊・蔵形之神、我が母神たる朱咲に願い奉る……」
凛とした声は雨音にかき消されることなく、朗々とあたりに響き渡る。その声は遠い空へも届くのだった。
「私も邪気払いを頑張らないと。秋、守りはよろしくね」
「おう、任せとけ」
秋之介は白い虎の姿に変じると、耳をぴくりと震わせた。
「まだ人が来る気配は感じられねぇな。反閇をやるなら今が好機だぞ」
「うん。……始めるよ」
まぶたを一度閉じ、再び開けたとき、そこにいつもの天真爛漫なあかりはおらず、神聖さすら滲む静謐さを湛え、霊剣を構える少女がいた。
「天地の父母たる六甲六旬十二時神・青柳・蓬星・天上玉女・六戊・蔵形之神、我が母神たる朱咲に願い奉る……」
凛とした声は雨音にかき消されることなく、朗々とあたりに響き渡る。その声は遠い空へも届くのだった。
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