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第五話 朱咲の再来
第五話 四
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「安足遠、即滅息、平離乎平離、……」
「青柳護神、心上護神、身上護神、急々如律令」
秋之介が戦いにくそうにしているのを目に留めて、結月はさらに霊符を追加した。
「風神去来、急々如律令」
放たれた霊符が青い輝きを帯びると一迅の風が秋之介と式神の間に吹き抜けた。
「ったく。傷つけないように攻撃するって厄介だな」
結月の半歩前に降り立ちながら、秋之介は軽く舌打ちする。結月はそんな秋之介をちらりと見遣り「でも、無益な殺生は避けたい」と小声で返した。
彼らのやり取りも意識外で、あかりは自身の役目に集中しきっていた。
「……阿吽、絶命、……」
秋之介はあかりの祝詞を聞いて、再び式神に向かっていった。今度は背後に回り、追い立てるように駆ける。結月も新たな霊符を手にし、捕獲対象とあかりに意識を集中させた。
「……斬斬足、」
「あかり、今だ!」
「斬足反!」
秋之介の咆哮とあかりの斬りつけはぴったり同じだった。
「青柳護神、心上護神、身上護神、急々如律令」
秋之介が戦いにくそうにしているのを目に留めて、結月はさらに霊符を追加した。
「風神去来、急々如律令」
放たれた霊符が青い輝きを帯びると一迅の風が秋之介と式神の間に吹き抜けた。
「ったく。傷つけないように攻撃するって厄介だな」
結月の半歩前に降り立ちながら、秋之介は軽く舌打ちする。結月はそんな秋之介をちらりと見遣り「でも、無益な殺生は避けたい」と小声で返した。
彼らのやり取りも意識外で、あかりは自身の役目に集中しきっていた。
「……阿吽、絶命、……」
秋之介はあかりの祝詞を聞いて、再び式神に向かっていった。今度は背後に回り、追い立てるように駆ける。結月も新たな霊符を手にし、捕獲対象とあかりに意識を集中させた。
「……斬斬足、」
「あかり、今だ!」
「斬足反!」
秋之介の咆哮とあかりの斬りつけはぴったり同じだった。
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