醜い皮を被った姫君

ばんご

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王の企み

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結果的には民を味方につけた私と彼
その現状に彼の父、王は焦っていた

王は、容姿と肩書き、それが全てだった
それがある限り、醜い姫を嫁に認めるわけにはいかなかった

妻を娶った時もそうであったように
そこには愛というものは一欠片もなかった
国の為だけの結婚だったから
だからこそ理解ができないのだ

愛というもの
王子と姫が体を張ってやっていることに

何度も追い返しても、日を改めて来ると言う
諦めることを知らない

そんな彼女に、妻は少しでも話を聞いたらどう、と助言してくるくらいだ

それが彼女の策略かもしれない
騙されたりはしない、絶対に

あのヴェールを剥いで、本性を見破ってやる

王は彼女を退ける為の駒を仕掛けることにした  
愛し合ってる二人を引き裂く為に

王は歪んだ笑みを浮かべた

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