醜い皮を被った姫君

ばんご

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夢の中で

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その日の夜、夢を見た とても不思議な夢
光を纏った素敵な女性が、産まれたばかりの赤ん坊を抱いていた

赤ん坊は泣きもせずに、女性に抱かれてすやすやと眠っている

『可愛い子、貴女に酷な事をする私を
 許してね』

女性が赤ん坊の頬に触れた瞬間、赤ん坊は醜い姿へと変わっていった
その光景に悟ってしまった あの赤ん坊は自分だと

『きっと貴女を心の底から愛してくれる人が
 見つかるはずだから…』

そこで夢は終わった
目が覚めても夢の内容は忘れていなかった
私は産まれた時に、呪いをかけられたのだ

あの声と夢の内容と繋がった
何故あの女性は私に呪いをかけたのだろう

何か恨みを買ったのだろうか 
わかっていることは今、ひとつだけ

『姫という立場を捨てれば、呪いは解ける』
ただそれだけだった
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