【R-18】『対魔のくノ一・ナツキ』~人間、忍者、魔物から犯され、セックス依存になるまで堕ちる少女~

文々奈

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第3章 淫武御前トーナメントの章

42話 繰り返された完堕ち。身に覚えのないところでやりまくっていたナツキ

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 42話 繰り返された完堕ち。身に覚えのないところでやりまくっていたナツキ

 はぁ、ぁ、う……は、う……、こ、ここはっ……。

 熱の籠もった吐息を当てられながらに、ナツキは身体中を触れ回られていた。
 ……夢か現実か。その境目すら分からない愛撫に包まれながら、ナツキは深い絶頂からゆっくり、ゆっくりと目を覚ました。
 うっ……、――なんで……。
 相手はマーラだった。
 聞きたいこと、言いたいことが山積みな男。とくに、オネエへの嫉妬を煽るような台詞には、必要性があったかどうか問いただしたい。

 しかし、それよりなにより確認したいことがあって、ナツキは白くぼやけた視界を見渡した。
 くっ……。だめかっ……。
 意識を飛ばす前に見た景色と、なんら代わり映えのない部屋だった。
 出られなかった……。
 深い絶頂で出られるかも知れない、と言ったマーラの作戦は不発に終わった。

 意識を消失するほどの絶頂なら、仮想世界を消滅させられるかも知れない。
 最後の望みを託してマーラに身を委ねたが、やはり無理だった。
 
 失意に沈みそうになるナツキであった。
 が、しかし、置かれている状況はナツキが思っている以上にことさら酷い。

「やっと起きたようだね、ナツキくん」
 
「出られなかったのにっ……、なんでっ、まだ触っているっ……ちょっ、とっ……」
 
「気持ちよかったんだろう? それなら良いじゃないか」

「なっ!? なにを言ってっ、……く、ぅ……あぁ……」

 当然のことのように言ってのけて、当然のように触ってくるマーラに怒りがこみ上げた。しかし、何度も逝かせてきた指を目の前に出されて、くいっ、くいっ、くいっ、と挑発的に曲げられると、それだけで黙らせられてしまう。

 こんな指で弄られたら、逝き狂っても仕方がない。そう思ってしまうくらい凶悪な形をしている。
 第一関節がまるで亀頭のように出っ張っていて、Gスポットを捉えるのに特化した形をしている。
 それでいて指先であるがゆえに、器用にくねる。引っ掻くような指使いを見せられるだけで、じゅわっ……、と唾液が口の中に湧いてしまう。
 
 ごくんっ……、ごくんっ……、と喉が鳴る。
 喉の締まりに合わせて、膣肉が蠢いた。
 男を求める収縮運動が、マーラに与えられた数々の絶頂をフラッシュバックさせてくる。

 次から次へと浮かび上がってくる、気を飛ばす直前に与えられた衝撃的な快感。
 指を出入りさせられただけで、指とは思えない絶頂を何度も何度も与えられた。
 指どころか、おちんちんでも到達不可能なくらいに強烈な絶頂の数々だった。

「はぁ……ああぁ…………はぁ……」
 
 絶頂感を追想すると、身体に疼きが蘇ってくる。
 マーラの指を胎内にほっした疼きを再燃させられる。

 やっぱり……、こうなるっ、かっ……。

 マーラからの愛撫を思い出すと疼きが強まり、疼きが強まればマーラの指の感触を生々しく思い出す。
 エンドレスな相乗作用が疼きの強さを引き上げる。
 マーラの指が入り込んでくる妄想の強さを無限に底上げしていた。
 おまんこの中に入っていた感触を思い出せるくらいに……、妄想だけで達してしまいそうなくらいに……、それほどまでに敏感になっていた。

 しかし、この身を焼くような疼きでさえ、まだ再燃したばかりの中途半端な疼痛感でしかなかったのだ。

 ――んぢゅ、ンッ、んぢゅっ、れろん、んぢゅっんっ、んっ!
 
『んぢゅ、お、――おいひぃ、……んれろっマーラのおひんひん、……おいひいっ』

 ――べちゅっべろっべろっべちゅ、べろっべちゅっ、

『ら、らめっ、らめぇ、舐められすぎたら逝っちゃうのぉお♥ まーらっ、ま、また逝っちゃうっ、ま、また逝っちゃうんっ♥』
 
 ――パンパンパンパンパンパンパンッ!

『んあっ! あっ! あっ、んあっ!? す、すごいっ、ま、またいくっ! おちんちんで、そこばっかりされたら逝っちゃうっ!』

 ――ドビュドビュドビュッ!!

『ンァアッ!? ま、まだでてりゅっ、あ、ま、まだっンァア、熱い! 精子熱すぎてイクウウッ!!」
 
 までもを浮かび上がらせてくる。
 それも生々しく、妄想とは思えないくらいに――、
 いつでも思い出せるくらいに口に味が染みついたようにリアルに――、
 味を思い出し、まるで口の中に入っていると錯覚したように下顎からだらだらと涎が垂れていた。

「んぁあ……っ、っぁああ…………はぁん……ぅ……」
 
 唾液が溢れ、肉棒の味を、形を、口の中ではっきりイメージ出来てしまうと、膣肉がさらに激しく蠢いて、じゅくっ、と愛液が溢れた。
 
 あはぁあ……あ、え……、ちょっ、とこれっ……、えっ、う……あっ……っ、な、なにぃ……、

 身体が限界を超えているのに、さらに疼きが加速していた。
 助けを求めなくてはならないほどに、耐えられないほどに熱を上げていく。

「あぁ、あ、な、なにぃこ、これぇ、あ、あ、あ、た、たす、けっ、ああぁ……たすけっ、てっ……」

「ナツキくん。そろそろ負けを認めたらどうだ? 苦しいんだろう? 魔凜に身体を渡してもらえないかな」
 
「は、はひぃ? な、何をいってっ……、ま、魔凜っ、な、なに言って……あ、う、や、やばい、やばいやばいっ、こ、これ、あ、ぁああっ! アァアアア゛!!」

 抗議している最中も関係なしに、さらに発情が加速する。身体の表面を覆っていたムズムズとした疼きが身体の内部へと入り込み、燃え広がっていくようだ。
 狂うっ、気、気が狂う! 狂う! な、なにこれっ! 
 MARSの比じゃない身体を内部から蝕む病原菌のような疼きに、マーラがいるのも厭わずオナニーしようと股に手を伸ばした。
 しかし――。

「んえ……、なんれっ、うごかっないっなんれっ、なんれっ!?」

「筋弛緩剤だよ。催淫剤と一緒に追加したんだ。なにかして欲しいようだね。――なにをして欲しいのかな?」

「は、嵌めたのかっ、や、やっぱりっぃいいっ、かっ、かはっ……ア゛!」

 抗弁垂れる余裕もない。
 おかしくなる。おかしくなってしまうっ!

「記憶にないだろうが、キミは何度も狂うまで犯されているんだよ」

 いいながらデロンッ、とブリーフを下ろして巨物をそそり立たせてきた。
 その瞬間、
「んっはぁ……あ……ぁ……」
 口の中に含んで、キツツキのように細かく頭を振るった記憶が鮮明に蘇った。
 精液を強請ねだって、口の中に空気が無くなるくらいの真空状態でのフェラチオを思い出した。
『ドビュドビュドビュッ!!』
 口に出されて、胃で飲み込み、おまんこに出されて子宮で飲み込んだ記憶がついさっきの出来事のように鮮明に蘇っていた。

「妄想…………じゃ、な、なかっ、た……」
 
「あぁ、そうだ。壊れるまで犯してはこの注射を打って記憶を消した。壊れた記憶を消しては犯した。この行程を55回繰り返した。
 ナツキくんは55回狂わされている」
 
 針の先端から薬液をぴゅっと出しながらに言われて、ナツキは恐る恐る自身の腕を見る。

「ナッ!?」
 
 注射痕だらけにされた腕を見て絶句した。
 マーラから激しく貫かれたい欲求に苛まれていたが、そんな熱すら冷めた。
 嫌悪感さえ抱けないほどに引いた。
 言葉も出ない中、あざだらけの腕目掛けてまたもや注射針を刺された。

 この男……、完全にイカレてる――。

「ワタシは魔凜と共謀してキミをこの世界に閉じ込めた。――そう、君が作り出した影の世界だ」
 
 悪びれた様子さえ無い、淡々とした口調だった。

「この世界から出たいのなら、キミの身体を魔凜の寄生先にさせてほしい。――こちら側の要求は以上だ。因みに拒否し続けて今回で55回目だ。そろそろ首を縦に振ってくれないか?」

「……マーラっ、なんで嵌めたの。――最初からこんな真似をするつもりで、近付いてきたの?」

「だとしたら何か問題でもあるのかな?」

「ぐっ……、――おおありだっ」

「ペニスを挿入されたら、すぐにどうでも良くなる」

「……くっ」
 
 マーラに対するイラ立ち。
 それ以上に騙されて好き放題にさせてしまった己の情けなさに、ナツキはイラ立っていた。

 苛立たしいのはそれだけではない。
 この男はオネエを裏切った。
 オネエだけではなく、エリナも裏切った。
 3人の内の誰かがマーラこいつを殺せば、オネエを苦しめる呪縛は消えた。
 なのにこいつは……、誰も咎めないのを良いことに……、
 みんなを愚弄する真似をしたっ……。

「なんで、……こんな真似をっ……」
 
「――知ってのとおり、ワタシは1度翔子くんに殺されている。龍司殿に蘇らせてもらってから、翔子くんを倒すことだけを考えて己を鍛え、機を伺っていた」

「だから、……なにっ」
 
「――しかしワタシは翔子くんが相手でなくても良いと知った。どうやらワタシは犯し甲斐があれば良いようだ。――キミでもだ」

「――ほんとに、淫魔なんだね。どんなに人のなりをしても、淫魔は淫魔なんだね」

「そうだ」

 結局のところ、最初から嵌めようとして近付いてきたのかどうかは分からず終いだった。分かったからとて、状況が好転するわけでは無い。
 ナツキが置かれている危機的状況は変わりはないのだ。
 加えて、今までの、どこか陽気ささえ含んだ声色とは明らかに違い、マーラの声は覚悟を決めた声だった。
 それでいて淫魔特有の瘴気のようなものまで膨れ上がっている。
 はっきり言って最悪な状況だ。だからと言って、ただやられるつもりは無い。

「簡単にはっ、……やられないから」
 
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