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第3章 淫武御前トーナメントの章

7話 拘束潮吹き♥

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 7話 拘束潮吹き♥

 指先動かそうとしただけでも、ピクンと意図せぬ屈曲をしてしまう。
 それでもナツキはなんとか立ち上がった。
 両脚を内股気味にしていないと崩れそうなくらいに内腿がヒクヒクする。
 しかしナツキは悲観していなかった。

 小金井だって媚薬に犯されて苦しい筈……。

 小金井に盛った媚薬は、体感的にはMARSを催淫に特化させたのと同じだけの発情をもよおす媚薬だ。この大観衆の中フェラチオに夢中になっていたことを考えれば、理性が無いのは明白。戦える筈が無い。
 そもそも小金井は、最新鋭の車椅子が無ければまともに動けない、……筈。多分。
 一度も下りていないのが何よりの証拠っ!?

 ウィイイイイイイ――――――――ンッ! ガチャガチャ、ガチャ、ガッチャン!

「っあ!?」

 アームを手足にして急接近してきた! かと思ったときには、手首足首を拘束されていた。
 安物のスマホ用アームくらいに頼りない極細アーム。バランスさえ取れそうになかった。その癖して機動力は忍び以上だった。
 予想に反した機動力に虚を突かれた。
 手を一括りに束ねられて、股を広げさせられ、目にも留まらぬ速さで人の字に固定されてしまう。

「う゛っ……くそっ!」
 
 身体を振るったり捩ったりするも、やはりびくともしない。迫ってきた時の機動力を考えればもろい筈はないが、信じられないくらいの強度を誇っていた。軋みさえしない。挙動も殆ど許してもらえない。

「離してっ、くっ、このっ……くっ!」

「楽しいショーの始まりじやあ……。――う~うっとりした目で涎をクチャクチャ鳴らしていたんじやああ、わしのこれが欲しかったんじゃろぉおおうぅ?」

 ズリリッ……、と精液でべたついたブリーフを極細アームにずり下ろさせている姿は、さながら機械による老人介護。想像したくもない近未来的な光景に、ナツキは堪らず目を背ける。が、強烈な精臭にいやでもチラ見してしまう。

 うっ……。な、なに……、――あれっ……。

 凶悪な生殖器官が股からそそり立っていた。子宮をこじ開けるのに特化したように尖っていて痛々しい。
 その尖った亀頭が、付着したままの黄色い精液をプルプル震わせて柔らかさをアピールしていなかったら、凶器以外の何ものでも無かった。

 分厚いブリーフを隔てていたにもかかわらず、手の平を黄色く汚すくらいの精液吐いたペニスだ。凶器でないわけがない。

 涎をクチャクチャ鳴らしていたのはお前だ、と言い返すことすら忘れていた。
 ほんとうにうっとりしていたのかも……。何て考えさえ浮かんでしまった。
 知らず知らずのうちに舌が肉棒を求めるように伸びていて、レロッ……と虚空を舐めていた。
 気付いてすかさず慌てて引っこめるなり歯を閉じ、舌を隠した。

「おなにー見っせつけておいふぇぇ、まあだ恥じらいがあるのかはあぁああ!?」

 突然語気を荒げられ、その声に反応したようにアームが稼働した。

「え? ちょ……、……ちょっと!」

 人の字にされていた股をM字に折り曲げられた。
 丈の短いチャイナのスカートが捲れ上がってしまう。
 びちょ濡れに愛液を吸ったショーツが巨大スクリーンに映し出されていた。

「水浸しじゃネェか!! オナニーしてたときより濡れてやがる!!」「ぷんぷん臭いってきそうだぜぇええ!!」「ガキマンコの臭いがすんなぁあああああ!!!」

 ――好き勝手なことを……。

「オナニー見せつけておいてええぇ、いんまさら何をおお恥じらうんじやあ!?」

 全然違う。スカートで隠せるのと隠せないのとでは全然違う。
 だいたい公開オナニーしたときと違って、今はそこまで発情していない。
 冷静に状況を分析出来る中――ビリイイッ。
 下半身を隠す物全てを2つのアームに破かれた。
 チャイナドレスからショーツまで下から上へと割裂くように。

「ウォオオオオオオオオッまる見えだぜ!」「尻まで濡れてテカテカしてやがんぞぉおおおお!」「おかせぇええええ!!」

 最悪である。背中に刺さる視線が痛い。
 両手を挙げさせられての便所座り。
 間抜けな体勢だけでも屈辱だというのに、身に付けているものはブラ一枚。それも何千人かも分からない視線に晒されている。

「ちょ、ちょっと、まって…………ほんと、まって……」

 大会に出場する前から犯される覚悟だって出来ていた筈だ。衆人環視の中で見世物にされる覚悟だって出来ていた筈だ。少なくともロボット3体を相手にすると決めたときは、犯される覚悟は出来ていた。
 しかし、いくら想像していても想像は想像に過ぎなかった。
 現実、羞恥心で身体が震えてしまっている。

「ほんとまって、ここではやめてっ……」

「いまさら恥ずかしがることないじゃろぉお?」

「恥ずかしくないかどうかはそっちが決める事じゃな!? あぁあッ!?」

 ビィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!

 無防備にされた中で、女の道を揺さぶる超音波が鳴り響いた。
 膣壁が入口から出口まで満遍なく震わされて、絞り出された愛液が滴っていく。

「あぁう、う、うっう……あっ、い、やぁ……」

 舐められているわけでも、ましてや弄くられているわけでもない。
 見られているだけで発情していくようなおまんこの様子が、巨大スクリーンにどアップで映し出されている。
 氷柱が溶けていくようにぽたっ、ぽたっと新しく生まれた愛液が滴り落ちていく。

「露出狂だぜぇえ!!! けつとまんこ見られただけで垂らしてやがる!!」

「ぐっ……、ちがうっ!」

「雨もりまんこの何が違うんだぁあ!?」
 
 見られて濡れている訳じゃ無い。
 時間は掛かるが、第三者ギャラリーに説明できるだけの言い分がある。
 
 機械兵と戦っていた時に突っ込まれたバイブと同じ音を出されると、入っていなくてもおまんこが震えてしまうような後遺症に苛まれるようになってしまって、今、どういうわけかその音が鳴り響いている。
 そのせいで弄くられてもいないのにおまんこが濡れている……。

 ……だめだ。口から出任せのでたらめにしか聞こえない。
 説明できるだけの言い分があっても言い逃れにしか聞こえないだろう。
 そもそも相手の話を聞く気のない人間に、言い訳したって意味が無い。
 
「何が違うってぇええ!? あぁああ!?」

「……音のっ、……音のせいで濡れているっ……」

 それでも違うと言ってしまった手前、答えるしか無かった。

「は?」「なにいってんだあいつ……」「しらん」「必死だ」

「この音はなあぁあ、おぬししかぁ……、聞こえてはぁ、いないんじやあ。だからまんことけつみられて感じる真性の露出狂っておもわれているんじやああ」

 最悪だっ……。だいたいっ、鼻が近いっ。
 おまんこに触れそうなくらいに近くなっているしっ……。

「桃の匂いがつよくなってきたのおお、オスの唾液なんぞに邪魔されていない匂いじやああ。くんっ、くんっ、はあ、はぁあ、純度百ぱーしぇんとののお、メスの匂いじゃぁああぁ……」

 変態過ぎる老人の舌が、広げられた股の間、――愛液滴る落下地点に伸びてくる。
 ピチャッ……、……ごく、んっ。
 舌で掬った愛液を惜しむように飲み込まれた。

「甘露じゃあああ……」

 下品な顔で仰ぎ見て、羞恥心を煽られた。
 何をしたいのか分からない。
 こんなまる見えな状態で愛液だらだらな様子を中継され続けるなら、いっそのこと弄くりまわされた方が恥ずかしくない。逝かされた方が遥かにマシだった。
 そもそも一切の抵抗が出来ない状況に陥っている以上、敗北を認めるしかない。
 
 ビィイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!!

「っうあ、あ、あ゛あぁああああああっ!? ま、あ、あっは、ああああっ!?」

 降参するか悩んでいたところで、妨害するように身体の中心を揺さぶられた。
 透明バイブに犯されているかのように、膣口から子宮まで隈なく震わされてしまう。バイブの振動に煽られて、とっくんっ、とっくんっ、とっくんっ、とっくんっ――。溢れる蜜が、増えていく。
 みるみるうちに小金井の舌に乗り切らなくなって、小金井の鼻息が荒くなる。
 細かな鼻息にクリトリスが擽られて、むず痒くなってくる。

「あ、あぁ、あ……、あっ」

 不純物のない自分の体液だけで作られた蜜を舐められ、味わわれ、臭いを嗅がれている。自分の味だけを純粋に味わわれている。そんな未知な羞恥心からか、異様な興奮さえ覚えてしまっていた。

 外からの振動だけでは無く、内からも子宮が毒々しい脈打ちを始めていた。
 ドクンッ、ドクンッ、と力強い脈動は、力強さをそのままにドック、ドック、と周期を狭めていく。
 絶頂へのカウントダウンが始まっていた。
 触れられてもいないのにだ。

 まずっ、いっ……。強く思った瞬間。
 ウィーーーンッ! 
 アームが機械音を鳴らして、M字にしていた足を、さらに大開脚なガニ股にさせてきたのだ。身体の中でもとくに白い内腿全てが晒されて、陰唇剥き出しの卑猥なポージングを強要されてしまう。

「なっ、なんな、あっ、なんなのこれっ!」

 追い打ち掛けるようにスクリーンが3分割画面になって、後ろからお尻を捉えたアップ、下からのアップ、前からはおまんこから顔にかけてのアップが映し出された。
 このとき始めて、スクリーンの映像が全部小金井によってキャプチャーされていたと知った。

「やあ、め、ああっ、やめっ、んっあ」

「ひとりでに絶頂するさまをなぁ、しいいいいっかりと録画しようと思うて、な、あぁああ、いいきねんになるじゃあろおお?」

「ふ、ふざけっ、う゛……あ、ふざ、あっ! ぐっ――」

 だめだ、もう、我慢がっ……ほ、ほんとに、い、いくっ……。
 何もされていないのに逝かされるところっ、撮られる、撮られちゃう、ぐっ……。
 覚悟を決めて皺を深く刻むほどに力一杯目を瞑って、そして俯いた。

「っう、うっう、うっ!? あ、あぁあっ!? ふぁあ、あぁああああ゛!?」

 プシピシピッシャァアアアアア! ピシャァアアアアッ!!

「ア゛っ! いっいやっ、いやぁあああっ!!」

 もしやとは思ったが、潮まで吹いてしまった。しかも1度では終わらない。
 むしろ超音波による刺激は達してからが凶悪だった。

 ビインッ! ビインッ! ビインッ! と突然リズムを刻んで来たのだ。
 まるでおまんこの中をピストンされているような振動を与えてくる。
 完全に遊ばれている、嬲られている、玩具にされている。それを分かっても。

「い、いっ、いくっ、い、いく、うっ! あぁあああああっ!?」

 ビシッビシッ、ビシャァアアアッ! ビシャビシャッ!!
 小金井の顔目掛けてさっきよりも盛大に潮を吹いてしまった。

「あ、はぁ、はぁ、は、や、やっ、う゛な、な゛にっ、うぁああああああ♥」

 ブィウンッ、ブイウンッ、ブイウンッ、ブイウンッ、ヴイウンッ、ヴイウンッ――

 バイブの音を聞くだけでその音から連想される快感を五感が再現してしまう。
 おまんこの中をうねらされて、挙げ句ビイイイイ~~~~~~~~~ンッ!

「ヒィイイイイイイイイイイイイイッ!? ひゃ、アァアアアアアア゛ッ!!」

 超高周波の音まで重ねられて、絶頂直前の勃起クリトリスが潰れるくらいローター当てられた快感までが加わって、ひび割れた悲鳴しか出ない。強烈な絶頂の度に拘束された足首が軋む。
 腰さえ振るえなくてビシュウッビシュウッ! と固定されたままに潮か尿かも分からないものを、絞ったホースのごとく勢いで散らしていた。

「アヒィイイイイイイイッ! ひっ!? ひぐぅううう!! う゛! んほぉお゛ああああああああああっ!」

 本来なら与えられた快感は、身体全てを使って発散出来る。しかし、完全固定されているがゆえにどれだけ激しい絶頂が襲ってこようと身体の外に逃がすことを許されなかった。
 そんな解消できないフラストレーションを、ナツキは卑猥音波が鳴り続けるあいだ、唯一自由な声だけで発散させ続けるのであった。
 
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