【R-18】『対魔のくノ一・ナツキ』~人間、忍者、魔物から犯され、セックス依存になるまで堕ちる少女~

文々奈

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第3章 淫武御前トーナメントの章

4話 ナツキVS機械兵

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 4話 ナツキVS機械兵

「な、なんなのアイツ!! 成績晒された挙げ句に裸まで晒されるってマジでイジメよりたち悪いよね!? そうでしょナツキ!?」

 今度こそスクラップにすると息巻いていたエリナがマジギレしていた。
 1度倒した相手からすぐさまリベンジされたのだから当然だろう。

「だいたいなんで二回続けて同じ奴と戦わなきゃなんないの!? こんなトーナメントありえない! こんなの認めないから!!」

「余裕で勝利していたら文句言わなかったでしょー? 大体これは予選ブロック。リーグ戦。総当たり戦よ?」

 エリナに返したオネエも少し機嫌が悪そうだった。

「予選ブロックー? 対戦表ってこれ? ――はぁああッ!!!? 工学チームA、B、C、D!? あと2回もあいつらと戦わなきゃなんないの!? データ取られたせいでBチームにだってやられそうだったのに!? 次勝つのなんて無理だよね!? なんなのこれ!? どういうこと!? なんなのこのブロック!!」

 当初のオネエの作戦は、術なしで倒してしまうつもりだったらしい。
 厳しくなったら1チームにつき1つの術でまとめて倒す。そうすれば予選ブロックはストレートで突破できる。
 これがオネエの描いた予選ブロックの勝ち抜き方法だった。

「オネエ……。エリナもごめん。足引っ張った。頭パンクしそうになってて」

「すんだことは仕方ないわ」

「はぁ……。――ねぇ服部ー、新しい作戦はー?」

「ないのよ。だから予選敗退ね」

「え?」

「勝つ手段がもう無いのよ。あるならさっきも苦戦していないわ」
 
 苦しいとは思っていた。
 だがこの結果はナツキも予想していなくて、空気の抜けたような声が漏れた。

 ――もう、終わり?

「データ取られたらあのロボは倒せないわよ。あのサイボーグ、有名なスパイロボットの最新型っていったところかしら。全てのデータを取られてしまった以上、こちらのデータが大幅に変わらないと勝てない。身をもって知ったでしょ?」

 ――こんなに呆気なく? 負け……?
 やられた。完全にやられた。
 くそっ……。

「なにそれ!! だいたい卑怯じゃん!! 不正だよ不正!! なんで予選ブロックまるまるじじいのチームの奴らなの!? マジであのじじいボコボコにしないと気がすまないんだけど!!」

「いくら不正って分かってても予選が終わるまでに証拠を集められないでしょ」

 オネエは淫魔が集うこの大会で、本気で淫魔を全滅させるつもりだったのだろう。
 それが予選敗退。イライラするのも無理はない。
 しかし証拠が無いとはいえ不正が行われているのは明白だ。

 ――……残り2戦。

「工学チームCとDとは、私1人で戦う」

 突飛なことを言ったからか、エリナとオネエの視線がナツキを刺す。
 一見すると威嚇しているような鋭い目付き。
 視線に刺されながらにナツキは続けた。

「私が残り2戦を使って時間を稼ぐから、そのあいだにオネエとエリナの2人で工学チームを失格にしてほしい」

「はぁ!? ナツキ……。冗談でしょ? 一対一でもキツかったんだよ?」

「ナツキちゃん……本気なの?」

「うん。時間を稼ぐだけなら多分大丈夫だよ」

「絶対やめたほうがいいよ! まじで死ぬよ!?」

 いいのを顔面にもらったせいか、エリナは相当にビビっているようだった。
 しかし当のナツキは悲観していなかった。
 最悪時間さえ稼げれば良い。オネエとエリナは伊賀と古賀の二大くノ一。時間さえ稼げれば工学チームを失格にするだけの材料を集められるだろう。

 ――勝算がない相手に時間稼ぎなんて出来ない。勝算はある。

 恐らくあの機械は、相手の身体能力と持ち合わせている忍術からおおよその攻撃パターンを予測している。その2つのデーターを、大量にインプットされているデータに当て嵌めて予測を立てているのだろう。

 ――だから淫遁の術なんて、私が知らない術を持っていたことで、かなりの誤差が生まれた。少なくともエリナが圧倒されたのに対して、私は五分に渡り合えていた。

 身体能力と持ち合わせる術によって攻撃のパターンを割り出しているなら、房中術は読まれないだろう。
 この読みが掠りでもしてくれたなら、十分時間稼ぎは出来る。

「――機械達の分かりきった出来レースを眺めている時間ももったいない。早く失格にする材料集めてきて!」

 ナツキの決意を汲み取った2人は、コクッと小さく頷き、影に溶け込むように会場を後にするのだった。

 *****

「Jブロックを丸ごと買い取るとは、さすがはロボット工学第一人者の小金井さん。腐るほどにお金があるようで」

「国家予算をちいっと、出るくらいのぅ、ちぃいとばかしの贅沢ですわああぁ」

 一見すると会議室のようにも見える無駄に飾り気のない部屋。財界の著名人だけが入ることの許されたVIPルームである。
 ナツキ1人が機械兵を相手に奮戦している様子を見ながらに、工学チームオーナー小金井を話題の中心にして他チームのオーナー達が談笑していた。

「しかし、少し雲行きが怪しいですね」

「2人が逃げ出してぇえええ、なああにを怪しむんじやああ?」

 武舞台コート全てを見渡せるだけあって、VIPルームから競技コートは少し距離がある。安全地帯ではあるが、老眼でもある小金井の裸眼では、ナツキ達の様子が小蠅程度にしか見えていなかった。

「コートをご覧になってくださいよ」

 忠告もらった小金井は、やれやれと思いつつ、首からぶら下げたままの片眼鏡をはめ直す。

「ほ、ほおお、ほう、ぅ……、こ、こりゃあああ驚いたわあ、はひぃ」

 3人を相手にしているナツキが、機械人間の1人を昇天させたのだ。
 手の平には、ヨーグルトでも握りつぶしたような白濁の固まりが握られている。

 マグレか偶然かとも思った小金井であったが、それがすぐに違うと証明された。
 ナツキの指先が光るが早いか放たれたクナイ。そのクナイの影を伝って少女が現れては消え、消えては現れ機械人間を翻弄しているのだ。
 その光景は瞬間移動マジックを繰り返すマジシャンのようであった。

「あとはお前だけだね」

 2人を昇天させたナツキが、最後の1人を挑発している。

「小金井さん。――大番狂わせが起きるかも知れませんよ」

「ヒャッヒャッ……。本当に驚いたふぁい。2人に逃げられても諦めんでぇ善戦しちょるかぁ。セックス能力300なんてぇ淫魔30人に匹敵するぶっ壊れた数字もあながち間違えじゃ無いようじゃなぁ……」

 ナツキの能力に驚きつつも、機械兵が残り1体となったオーナー小金井の余裕は変わらなかった。

「しかぁしぃ、しっかりデータを取り終わったようじやああ……。観客の皆さんの熱い要望に応えられそうじゃなぁはぁ…………」

 ビリイイイイイッ!

 小金井が言った直後、機械兵の指がナツキのセーラー服を破り去った。
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