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三年目
143:ねこちゃんというか獣。
しおりを挟む「よいか! 我らが真っ先にすべきことは――」
「全員、動くな」
彼の言葉を遮ったのは、たった1人の少女の声だった。
円卓に座していた王たちが、動きを止めて声のした方向へ視線を向ける。
そこには――
「な……っ!? き、貴様は……!?」
「諸悪の根源、ガルド王子……? いや……」
「外見は似ているが、性別が違う……。まさか、ブリケード王の隠し子か……!?」
部屋の中に現れたのは、ガルドだった。
性別は女に変わり、背丈も少しばかり縮んでいる。
多少の面識がある王たちでは、ガルドと似ていることは分かっても、まさか性転換した張本人だとは見抜けないだろう。
「我らに、再び圧力をかけようというのか!?」
「衛兵! 衛兵は何を――あっ……」
興奮のあまり、一部の王たちが立ち上がりながら喚く。
だが、それが命取りだった。
「動くなと言ったはずだぜ? バカは殺すしかねぇな」
「「…………」」
首を掻き切られた王たちの死体が、床に崩れ落ちていく。
ガルドはため息を吐いた後――
バァン!!!
そんな音をたてながら、大きな窓を全開にした。
すると、どうしたことか。
死体から噴出している血液が窓から天に上っていくではないか!
「全員、動くな」
彼の言葉を遮ったのは、たった1人の少女の声だった。
円卓に座していた王たちが、動きを止めて声のした方向へ視線を向ける。
そこには――
「な……っ!? き、貴様は……!?」
「諸悪の根源、ガルド王子……? いや……」
「外見は似ているが、性別が違う……。まさか、ブリケード王の隠し子か……!?」
部屋の中に現れたのは、ガルドだった。
性別は女に変わり、背丈も少しばかり縮んでいる。
多少の面識がある王たちでは、ガルドと似ていることは分かっても、まさか性転換した張本人だとは見抜けないだろう。
「我らに、再び圧力をかけようというのか!?」
「衛兵! 衛兵は何を――あっ……」
興奮のあまり、一部の王たちが立ち上がりながら喚く。
だが、それが命取りだった。
「動くなと言ったはずだぜ? バカは殺すしかねぇな」
「「…………」」
首を掻き切られた王たちの死体が、床に崩れ落ちていく。
ガルドはため息を吐いた後――
バァン!!!
そんな音をたてながら、大きな窓を全開にした。
すると、どうしたことか。
死体から噴出している血液が窓から天に上っていくではないか!
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