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7話「死の宴への招待状」
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右穂と共に港内へやって来たのはいいんだが、何か静か過ぎるような気がした。
いや、騒ぎになって囲まれても困るわけだが……
周囲をうかがいながら歩いている俺と違い、右穂は目指す場所があるのか……そこに向かって歩みを進めていた。
まだあまり思い出せていない俺は、静かに先を行く右穂について行く事しかできない。
しばらく歩いていくと、何か…騒ぎ声や銃声などが聞こえてきた。
急いで駆けつけると、そこには――
狂気の笑みを浮かべた軍人達とマスクをつけた軍人達とが戦う光景がそこにあった。
狂ったような軍人達は皆どんなに傷つこうとも立ち向かい、マスクをつけた軍人達を殺そうとしているようだった……
――まるで、あの時のような光景だ。
そう考えてしまった俺は、茫然と立ち尽くしてしまった。
それがいけなかったのだろうか…俺の、無防備な様子に気づいた狂気の軍人3人がこちらに向かってきた。
俺達を殺そうと、血に飢えたような眼をして……
咄嗟に右穂が2人を蹴り飛ばしたが、ひとりはすり抜けて掴みかかろうとしていた。
俺もなんとか、避けるなり蹴るなり殴るなりしようと考えたが……相手の動きの方が遥かに上である。
右穂が俺の名前を叫んだ時には、もう避けられない状態だった。
――もうダメだ、と襲いくる軍人を見ていた瞬間……
「先に言っておくが…これ以上、馬鹿が増えると困るんだがな」
怒りと呆れを含んだ声と共に、誰かが俺を襲おうとした狂気の軍人を投げ飛ばす。
恐る恐る声の主を確認すると、そこには白衣を着た黒髪の男が立っていた。
男は俺の頭を叩くと、怒りをこらえながら言う。
「倉世…だから、護身術くらい使える体力はつけろと言ったんだ。大体、お前も俺の仕事を増やしたいのか?」
「ぇ、どうして…出張に行っていたのでは?」
驚きのあまり、思わず口に出してしまった。
いや、何故このタイミングでそう言ってしまったのか……今でもわからないのだが。
俺の言葉に、眉間にしわを寄せた男は俺の首を掴むと恨みがましい声で言う。
「ほぅ、出張帰り…一睡もしていない俺が今ここにいるのは、一体誰のせいだ。ん…?」
いつの間にか、起き上がっていたらしい狂気の軍人を再び蹴り倒すと俺の襟を絞めあげた。
襟が絞まって…息苦しいんだが……
すぐに絞める力を緩めた男が、ひきつった笑みを浮かべながら言葉を続ける。
「俺が出張に行っていた事を思い出したのなら…さぁ、倉世。俺が誰だかわかるよな?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
が、どうやら俺が記憶を失っている事を誰かから聞いたのだろう。
――目の前に立つ、この白衣を着た黒髪の男は……
「げほっ…そうだ…塑亜先生、ですよね?」
むせながら俺が答えると、黒髪の男・塑亜先生は深いため息をついた。
「そうだ…しかし、とんでもない事になったな」
「はい……」
その言葉に、俺は力なく返事する事しかできなかった……
この原因が自分にある――心のどこかで、そう思っていたからな。
塑亜先生は俺の肩に手を置くと、静かに口を開いた。
「――『アレ』を狙っていたのは、2つの勢力…利害が一致したそれらが、協力して今回の件を引き起こしたんだ。お前のせいではない……」
――…白季も同じような事を言っていたのを思い出した。
だが、どう考えても…俺にも、その要因があるだろう!
そう考えた時、鈍い痛みが頭に走った。
無意識に頭をおさえると、塑亜先生が俺の症状を診る。
何処も、目に見える異常がないのを確認した塑亜先生は軽く息をはいた。
「無事…とは言い難いようだが、無理はするな。少なからず、お前も『あの薬』の影響を受けているのだから」
そこまで言うと、また起き上がり襲い掛かってきた軍人を回し蹴り…ベルトに挟んでいたらしい銃を手に、相手の頭を狙って引き金を引く。
塑亜先生の持つ銃から飛んだ銃弾は、体勢を崩している狂気の軍人の頭を貫通した。
力なく倒れた軍人は激しく身体を痙攣させ、しばらくすると赤い水を自らの下に敷いて…やがて、動かなくなる。
思わず塑亜先生の方を見ると、先生はひとり愚痴るように呟いた。
「…敵味方関係なく襲う――まさに狂人化の薬、か…」
塑亜先生の、この言葉は…そう、俺が課題レポートを提出した時にも聞いた。
俺のレポートを読んだ塑亜先生は、ため息をついていたんだったな。
そして、こう言った。
『――ふむ…やはり、理性と知性の維持は難しいか。まさに敵味方関係なく襲う、狂人化の薬だな』
その言葉に同意するように頷いたのは…そう、珠雨先生だった。
『――そうですねぇ…やはり、研究データすべてを封印するのが…今は妥当かもしれませんね』
『――…そんな危ないもの…いっそ、処分してなかった事にすればいいのに』
そう言っていたのは…そう、白季だ。
もしかすると…こうなる未来をあの時、予見していたのかもしれないな。
「――で…って、おい。倉世、聞いているのか?」
急に肩を揺さぶられ、我に返った俺に塑亜先生は呆れたように言う。
「いいか?もう一度言うぞ、『薬』の回収は無理にしなくていい。むしろ、あんな不完全なものはあの連中にくれてやれ!で…お前は、さっさと『あの馬鹿2人組+α』を連れて来い!」
塑亜先生の言う馬鹿2人組は、なんとなくわかるが……『+α』は誰の事だ?
微妙に語尾を荒げた塑亜先生は、右穂と戦っている狂気の軍人2人に銃口を向けて頭を撃ち抜いた。
その時、塑亜先生が聞こえないくらいの小さな声で「あー、本当に面倒くさいな」と言っていたのだが……
――塑亜先生…貴方も原因を作ったひとりですよね?
そんな事を少しだけ、何故か思ってしまった。
後で、それを白季に話すと笑いながら言っていたな。
――あははは…塑亜、いつもそんな感じだからねー
…多分、白季は絞められたのではないかと思うがな。
***
いや、騒ぎになって囲まれても困るわけだが……
周囲をうかがいながら歩いている俺と違い、右穂は目指す場所があるのか……そこに向かって歩みを進めていた。
まだあまり思い出せていない俺は、静かに先を行く右穂について行く事しかできない。
しばらく歩いていくと、何か…騒ぎ声や銃声などが聞こえてきた。
急いで駆けつけると、そこには――
狂気の笑みを浮かべた軍人達とマスクをつけた軍人達とが戦う光景がそこにあった。
狂ったような軍人達は皆どんなに傷つこうとも立ち向かい、マスクをつけた軍人達を殺そうとしているようだった……
――まるで、あの時のような光景だ。
そう考えてしまった俺は、茫然と立ち尽くしてしまった。
それがいけなかったのだろうか…俺の、無防備な様子に気づいた狂気の軍人3人がこちらに向かってきた。
俺達を殺そうと、血に飢えたような眼をして……
咄嗟に右穂が2人を蹴り飛ばしたが、ひとりはすり抜けて掴みかかろうとしていた。
俺もなんとか、避けるなり蹴るなり殴るなりしようと考えたが……相手の動きの方が遥かに上である。
右穂が俺の名前を叫んだ時には、もう避けられない状態だった。
――もうダメだ、と襲いくる軍人を見ていた瞬間……
「先に言っておくが…これ以上、馬鹿が増えると困るんだがな」
怒りと呆れを含んだ声と共に、誰かが俺を襲おうとした狂気の軍人を投げ飛ばす。
恐る恐る声の主を確認すると、そこには白衣を着た黒髪の男が立っていた。
男は俺の頭を叩くと、怒りをこらえながら言う。
「倉世…だから、護身術くらい使える体力はつけろと言ったんだ。大体、お前も俺の仕事を増やしたいのか?」
「ぇ、どうして…出張に行っていたのでは?」
驚きのあまり、思わず口に出してしまった。
いや、何故このタイミングでそう言ってしまったのか……今でもわからないのだが。
俺の言葉に、眉間にしわを寄せた男は俺の首を掴むと恨みがましい声で言う。
「ほぅ、出張帰り…一睡もしていない俺が今ここにいるのは、一体誰のせいだ。ん…?」
いつの間にか、起き上がっていたらしい狂気の軍人を再び蹴り倒すと俺の襟を絞めあげた。
襟が絞まって…息苦しいんだが……
すぐに絞める力を緩めた男が、ひきつった笑みを浮かべながら言葉を続ける。
「俺が出張に行っていた事を思い出したのなら…さぁ、倉世。俺が誰だかわかるよな?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
が、どうやら俺が記憶を失っている事を誰かから聞いたのだろう。
――目の前に立つ、この白衣を着た黒髪の男は……
「げほっ…そうだ…塑亜先生、ですよね?」
むせながら俺が答えると、黒髪の男・塑亜先生は深いため息をついた。
「そうだ…しかし、とんでもない事になったな」
「はい……」
その言葉に、俺は力なく返事する事しかできなかった……
この原因が自分にある――心のどこかで、そう思っていたからな。
塑亜先生は俺の肩に手を置くと、静かに口を開いた。
「――『アレ』を狙っていたのは、2つの勢力…利害が一致したそれらが、協力して今回の件を引き起こしたんだ。お前のせいではない……」
――…白季も同じような事を言っていたのを思い出した。
だが、どう考えても…俺にも、その要因があるだろう!
そう考えた時、鈍い痛みが頭に走った。
無意識に頭をおさえると、塑亜先生が俺の症状を診る。
何処も、目に見える異常がないのを確認した塑亜先生は軽く息をはいた。
「無事…とは言い難いようだが、無理はするな。少なからず、お前も『あの薬』の影響を受けているのだから」
そこまで言うと、また起き上がり襲い掛かってきた軍人を回し蹴り…ベルトに挟んでいたらしい銃を手に、相手の頭を狙って引き金を引く。
塑亜先生の持つ銃から飛んだ銃弾は、体勢を崩している狂気の軍人の頭を貫通した。
力なく倒れた軍人は激しく身体を痙攣させ、しばらくすると赤い水を自らの下に敷いて…やがて、動かなくなる。
思わず塑亜先生の方を見ると、先生はひとり愚痴るように呟いた。
「…敵味方関係なく襲う――まさに狂人化の薬、か…」
塑亜先生の、この言葉は…そう、俺が課題レポートを提出した時にも聞いた。
俺のレポートを読んだ塑亜先生は、ため息をついていたんだったな。
そして、こう言った。
『――ふむ…やはり、理性と知性の維持は難しいか。まさに敵味方関係なく襲う、狂人化の薬だな』
その言葉に同意するように頷いたのは…そう、珠雨先生だった。
『――そうですねぇ…やはり、研究データすべてを封印するのが…今は妥当かもしれませんね』
『――…そんな危ないもの…いっそ、処分してなかった事にすればいいのに』
そう言っていたのは…そう、白季だ。
もしかすると…こうなる未来をあの時、予見していたのかもしれないな。
「――で…って、おい。倉世、聞いているのか?」
急に肩を揺さぶられ、我に返った俺に塑亜先生は呆れたように言う。
「いいか?もう一度言うぞ、『薬』の回収は無理にしなくていい。むしろ、あんな不完全なものはあの連中にくれてやれ!で…お前は、さっさと『あの馬鹿2人組+α』を連れて来い!」
塑亜先生の言う馬鹿2人組は、なんとなくわかるが……『+α』は誰の事だ?
微妙に語尾を荒げた塑亜先生は、右穂と戦っている狂気の軍人2人に銃口を向けて頭を撃ち抜いた。
その時、塑亜先生が聞こえないくらいの小さな声で「あー、本当に面倒くさいな」と言っていたのだが……
――塑亜先生…貴方も原因を作ったひとりですよね?
そんな事を少しだけ、何故か思ってしまった。
後で、それを白季に話すと笑いながら言っていたな。
――あははは…塑亜、いつもそんな感じだからねー
…多分、白季は絞められたのではないかと思うがな。
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