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2話「夢魔の刻印」
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「仕方ないじゃない…集まってた他の夢魔達はいなくなっちゃったし、あんたのせいで精気も減っちゃうし。このままじゃ、あたしは帰れないのよ!」
そう言って扇子に息を吹きかけたフラーニは、セネトに向けてそれを投げつける。
……それは、次第にはっきりとした色合いを帯びて具現化していった。
「具現化するんだな、それ。という事は……」
術式を描きだし魔力を込めたセネトは飛んできた扇子を、発動させた術式から現れた風で払い落とす。
そして、首をかしげたセネトがフラーニからキールの方へ目を向けて訊ねた。
「キール、あいつを実体化させられるか?できるなら…フフフ」
「その準備はできているが…お前、一体何を企んでいる?」
答えたキールは目の動きだけで術式を指して、何かを企んでいるらしいセネトにため息をついて心の中である人物に向けて呟く。
(クロストさん…あなたの息子は、やっぱり何かやる気ですよ?)
キールの思いを知ってか知らずか、セネトはフラーニに向けて術式を描きだすと魔力を込めた。
「さぁ、早くしろよ…キール!」
「…わかった、まったく」
今度からは誰が説得に来ても応じないようにしよう、と密かに決意したキールは指を鳴らして術を発動させる。
その瞬間、半透明なフラーニの身体は光を帯びるとゆっくりとだが確実に実体化していった。
「ちょ…な、何なのよ!?これ…」
驚愕しているフラーニは自身を包み込む光を見て、そして何かに気づいたように術者であるキールを睨みつける。
「あんた、メイリークの――あの夢術士の血を引いてるわねっ!」
「……一体どれを指して言っているのか、わからないが。まぁ…そうだ」
少しだけ目を大きく開けたキールだったが、すぐに表情を戻して考え込みながら答えた。
メイリーク家が夢術士を輩出している事は知っているセネトが、呆れたようにキールを見る。
「どれって…わからないのかよ、キール。せめて、心当たりとか…」
「何代前の事になるのやら…お前が私の立場であってもわからないだろう?まぁ、心当たりがないわけではないが――それよりも、だ」
ひと仕事を終えたキールは、座り込み息の荒いジスカのそばにしゃがみ込んで怪我の具合を診ながら言葉を続けた。
「捕まえるなり、倒すなり…をするんだろう?でなければ…さらに、お前にとって面倒な事になるかもしれないぞ」
「面倒って、今もかなり面倒だけど…って、あ?」
そう答えたセネトは何か嫌な予感がしたらしく、フラーニの方へ視線を戻す。
扇子を再び手にしたフラーニを守るように、数人の老若男女の聖職者が立っているのだが…皆、目は虚ろで正気ではないようだった。
「くっ…ここに務めている者達を――」
苦々しい表情を浮かべたジスカが、フラーニに操られ盾となっている彼らを見ると呟いた。
先ほどのシスターと同じ状態なのだろう、と理解したセネトは少しイライラしたように術式を描きはじめる。
「そうか…ここで気を失ってた奴らか。なら、さっきのようにすればいいんだよな…」
術式に魔力を込め発動させたセネトは、口元に笑みを浮かべて言葉を続けた。
「フフフ…これは、クリストフの十八番――吹き飛べ!」
セネトが右腕を横にふると術式から風の塊が現れ、フラーニや盾となっている者達の方へと飛んでいく。
そして、風の塊は一瞬消えると…すぐに竜巻となって現れてフラーニ達を吹き飛ばそうと巻き込んでいった。
盾になっていた者達は皆左右の壁にたたきつけられて倒れ込んだのを、セネトが緊縛の魔法で動けなくしていく。
…一部、コントロールを失った風が壁や天井の一部、シャンデリアなどを破壊していったのが視界に入ったが無視を決め込んだ。
「……完全ではないが、よく覚えられたものだ。あの、複雑怪奇な組まれ方をしているクリストフの術式を――」
キールの応急処置を受けているジスカは、セネトの使った魔法を呆然として見ていた。
まったくセネトの方に目は向けずにいるキールは、ため息をついて口を開く。
「確かに…私でも、クリストフの術式を読み解くことはできませんし使えません。ただ言えるとすれば――見てほぼ覚えられるほど、セネトは何かしているという事です」
哀れな同僚であり、友人でもあるクリストフの事を思い浮かべたキールは乾いた笑みしかでてこなかったようだ。
その様子で、そんな日常もあったな…と思い出したジスカは苦笑する。
「そうか…あの仕置きを懲りずに、か。あいつも色々と苦労しているのだろうな…」
「――てか、さっきからお前ら…全部聞こえてるぞ!毎回、吹っ飛ばされている俺の身にもなってみろー!」
2人の会話が聞こえていたセネトは、納得いかないという表情のまま叫んだ。
そして、風によって床に叩きつけられ…うずくまるようにして、祭壇前に座り込んでいるフラーニを指差した。
「さっきのは、無関係な人を操った罰だ。んで、これからお前を討伐というか…捕らえるからな!」
「な、何よ…あんた、あたしのような弱っている魔物でもお構いなくやるというの!?」
先ほどの攻撃で力を使い切ってしまったのか…フラーニは息を切らせながら、自分の身体を抱きしめるような仕草をする。
…だが、セネトはフラーニの様子を無視すると術式を描きだして魔力を込めると答えた。
「やる…というより、お前は人に害をなしたんだ。その罰は受けるべきだろ?第一、何もしていない魔物なら捕獲したら人里離れた場所へ連れて行って放してやるって」
青ざめていたフラーニは、セネトの言葉に一瞬驚いた表情を浮かべて息を飲んだ。
そして、まったく声に出さずに何をか呟いたフラーニにセネトは首をかしげつつも術式を発動させる。
セネトが指を鳴らすと炎を纏う岩が術式より現れ、炎の勢いを増しながらフラーニへと向かっていった。
それを見ていたキールは略式の術式を描きだし、魔力を込めて床に押し込むと…そこから淡い光が走り、聖堂全体を包み込んだ。
「危なかった…結界をはったので、もう安心だ」
額を拭う仕草をしたキールは、安堵したように呟いた。
それを聞き逃さなかったセネトが不満げに口を尖らせると、キールは真顔で続ける。
「ジスカさんの為だ…わかるだろう、セネト?」
何か納得できないセネトだったが、それよりもフラーニの件だ…と考え直してフラーニの方へ向き直った。
自分へと向かってくる炎を纏った岩を、フラーニは歯を食いしばりながら睨みつける。
そして、持っていた扇子に魔力を込めると大きく広げて炎を纏った岩を受け止めた。
「っの…こっちに、来ないでっ!!」
扇子を横にふると、炎を纏った岩はフラーニを避けるように左右へと割れて祭壇周辺を破壊する。
大きく浅い呼吸を繰り返しているフラーニは、セネトの方に目を向けながらそのまま消えていった。
「…き、消えた?という事は、倒せたのか…?」
周囲からフラーニや他の夢魔の気配がしないか確認するセネトに、キールの肩を借りながら立ちあがったジスカは倒れている老若男女の聖職者達の様子を窺いながら答える。
「おそらくは…まぁ、あれだけ消耗させたんだ。住処に戻ったのだろう…こちらの方が、大丈夫とは言いがたいがな。しばらくは動けんだろう…」
倒れている彼らは怪我らしい怪我はしていないものの、確実に全身打撲だろう。
ジスカとキールはそんな状況に、大きくため息をついた。
「ジスカさん…とりあえず、後日でいいので壊れたものなどのリストを送ってください。もちろん、クリストフ宛に。後、私の医院で一度身体の検査も受けてください」
「検査か…わかった、そうする事にしよう」
今回巻き込まれた聖職者達も、自分と孫のセリーヌと共に診察してもらおう…と、ジスカは頷きながらキールに答えたのだった。
***
そう言って扇子に息を吹きかけたフラーニは、セネトに向けてそれを投げつける。
……それは、次第にはっきりとした色合いを帯びて具現化していった。
「具現化するんだな、それ。という事は……」
術式を描きだし魔力を込めたセネトは飛んできた扇子を、発動させた術式から現れた風で払い落とす。
そして、首をかしげたセネトがフラーニからキールの方へ目を向けて訊ねた。
「キール、あいつを実体化させられるか?できるなら…フフフ」
「その準備はできているが…お前、一体何を企んでいる?」
答えたキールは目の動きだけで術式を指して、何かを企んでいるらしいセネトにため息をついて心の中である人物に向けて呟く。
(クロストさん…あなたの息子は、やっぱり何かやる気ですよ?)
キールの思いを知ってか知らずか、セネトはフラーニに向けて術式を描きだすと魔力を込めた。
「さぁ、早くしろよ…キール!」
「…わかった、まったく」
今度からは誰が説得に来ても応じないようにしよう、と密かに決意したキールは指を鳴らして術を発動させる。
その瞬間、半透明なフラーニの身体は光を帯びるとゆっくりとだが確実に実体化していった。
「ちょ…な、何なのよ!?これ…」
驚愕しているフラーニは自身を包み込む光を見て、そして何かに気づいたように術者であるキールを睨みつける。
「あんた、メイリークの――あの夢術士の血を引いてるわねっ!」
「……一体どれを指して言っているのか、わからないが。まぁ…そうだ」
少しだけ目を大きく開けたキールだったが、すぐに表情を戻して考え込みながら答えた。
メイリーク家が夢術士を輩出している事は知っているセネトが、呆れたようにキールを見る。
「どれって…わからないのかよ、キール。せめて、心当たりとか…」
「何代前の事になるのやら…お前が私の立場であってもわからないだろう?まぁ、心当たりがないわけではないが――それよりも、だ」
ひと仕事を終えたキールは、座り込み息の荒いジスカのそばにしゃがみ込んで怪我の具合を診ながら言葉を続けた。
「捕まえるなり、倒すなり…をするんだろう?でなければ…さらに、お前にとって面倒な事になるかもしれないぞ」
「面倒って、今もかなり面倒だけど…って、あ?」
そう答えたセネトは何か嫌な予感がしたらしく、フラーニの方へ視線を戻す。
扇子を再び手にしたフラーニを守るように、数人の老若男女の聖職者が立っているのだが…皆、目は虚ろで正気ではないようだった。
「くっ…ここに務めている者達を――」
苦々しい表情を浮かべたジスカが、フラーニに操られ盾となっている彼らを見ると呟いた。
先ほどのシスターと同じ状態なのだろう、と理解したセネトは少しイライラしたように術式を描きはじめる。
「そうか…ここで気を失ってた奴らか。なら、さっきのようにすればいいんだよな…」
術式に魔力を込め発動させたセネトは、口元に笑みを浮かべて言葉を続けた。
「フフフ…これは、クリストフの十八番――吹き飛べ!」
セネトが右腕を横にふると術式から風の塊が現れ、フラーニや盾となっている者達の方へと飛んでいく。
そして、風の塊は一瞬消えると…すぐに竜巻となって現れてフラーニ達を吹き飛ばそうと巻き込んでいった。
盾になっていた者達は皆左右の壁にたたきつけられて倒れ込んだのを、セネトが緊縛の魔法で動けなくしていく。
…一部、コントロールを失った風が壁や天井の一部、シャンデリアなどを破壊していったのが視界に入ったが無視を決め込んだ。
「……完全ではないが、よく覚えられたものだ。あの、複雑怪奇な組まれ方をしているクリストフの術式を――」
キールの応急処置を受けているジスカは、セネトの使った魔法を呆然として見ていた。
まったくセネトの方に目は向けずにいるキールは、ため息をついて口を開く。
「確かに…私でも、クリストフの術式を読み解くことはできませんし使えません。ただ言えるとすれば――見てほぼ覚えられるほど、セネトは何かしているという事です」
哀れな同僚であり、友人でもあるクリストフの事を思い浮かべたキールは乾いた笑みしかでてこなかったようだ。
その様子で、そんな日常もあったな…と思い出したジスカは苦笑する。
「そうか…あの仕置きを懲りずに、か。あいつも色々と苦労しているのだろうな…」
「――てか、さっきからお前ら…全部聞こえてるぞ!毎回、吹っ飛ばされている俺の身にもなってみろー!」
2人の会話が聞こえていたセネトは、納得いかないという表情のまま叫んだ。
そして、風によって床に叩きつけられ…うずくまるようにして、祭壇前に座り込んでいるフラーニを指差した。
「さっきのは、無関係な人を操った罰だ。んで、これからお前を討伐というか…捕らえるからな!」
「な、何よ…あんた、あたしのような弱っている魔物でもお構いなくやるというの!?」
先ほどの攻撃で力を使い切ってしまったのか…フラーニは息を切らせながら、自分の身体を抱きしめるような仕草をする。
…だが、セネトはフラーニの様子を無視すると術式を描きだして魔力を込めると答えた。
「やる…というより、お前は人に害をなしたんだ。その罰は受けるべきだろ?第一、何もしていない魔物なら捕獲したら人里離れた場所へ連れて行って放してやるって」
青ざめていたフラーニは、セネトの言葉に一瞬驚いた表情を浮かべて息を飲んだ。
そして、まったく声に出さずに何をか呟いたフラーニにセネトは首をかしげつつも術式を発動させる。
セネトが指を鳴らすと炎を纏う岩が術式より現れ、炎の勢いを増しながらフラーニへと向かっていった。
それを見ていたキールは略式の術式を描きだし、魔力を込めて床に押し込むと…そこから淡い光が走り、聖堂全体を包み込んだ。
「危なかった…結界をはったので、もう安心だ」
額を拭う仕草をしたキールは、安堵したように呟いた。
それを聞き逃さなかったセネトが不満げに口を尖らせると、キールは真顔で続ける。
「ジスカさんの為だ…わかるだろう、セネト?」
何か納得できないセネトだったが、それよりもフラーニの件だ…と考え直してフラーニの方へ向き直った。
自分へと向かってくる炎を纏った岩を、フラーニは歯を食いしばりながら睨みつける。
そして、持っていた扇子に魔力を込めると大きく広げて炎を纏った岩を受け止めた。
「っの…こっちに、来ないでっ!!」
扇子を横にふると、炎を纏った岩はフラーニを避けるように左右へと割れて祭壇周辺を破壊する。
大きく浅い呼吸を繰り返しているフラーニは、セネトの方に目を向けながらそのまま消えていった。
「…き、消えた?という事は、倒せたのか…?」
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