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49 森の王気
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赤の森から森の国には、たった一歩だ。その一歩を越えられない男たちとの別れに、直樹はシンラの横で静かに立っていた。
「森の王、また、いらしてきださい」
「ああ」
「黒王様も、森の王と仲睦まじくいらせられませ」
「は、はい。あの、ありがとうございました。とっても楽しかったです」
直樹は赤国の文官長に、ぺこりと頭を下げた。
「それでは赤王様をお願いいたします。まさか、和合が過ぎて腰を抜かすとは……情けない限り」
膝をついている文官長が、ちらりと明を見る。明はレキの肩を借りてなんとか立っていて、だらしなく着た着衣の首元からは、きつく吸われ鬱血したような跡が見え、
「うるせえ……!二日酔いなだけだ。レキ、手を離せ」
とふて腐れて言い放ち、
「明」
手を離させた明が一人になるが、膝が立たずにかくんとよろめき、レキが抱き止める。
「無理するな」
あやされるようにレキに抱き上げられて、明は仕方なく抱かれてやることにしたらしい。
「明さんは、その、嫌がっていたのですよね、こ、交合」
直樹が出会った頃を思い出し明に尋ねると、明が口元を歪めた。
「ああ、嫌だぜ。どうしても気持ちよくなっちまう。なにも考えられないほどな。俺の矜持をぐずぐずにする和合なんて、大っ嫌いだ」
その言葉はまるでレキに溺れている明の気持ちを代弁しているようで、レキが笑い顔になる。
「……くそっ。直樹、シンラ、行くぞ」
直樹が頷いてシンラの手を握ると、赤い森から満ちたる森へのその一歩を踏み出した。クロと赤竜は空を飛んで戯れている。呼べばくる高さで遊びながら神王を見下ろしていた。
「……あ」
直樹は声を出す。
空気が変わる……そんな感じがした。
赤苔や赤い葉の木々から、茶色の土や、緑の苔、様々な色に満ち満ちている森は輝いていると直樹は感じるのだ。
「シンラ、森がシンラに『おかえりなさい』って言ってるみたいだね」
冴えた清純な空気が流れているようで、直樹はシンラを見上げる。
シンラの耳がぴんと立ち、尻尾がふわふわと揺れていて、直樹も嬉しくなった。
「ティー、遅れてる」
「あ、はい」
それぞれの国の土産を乗せたクロが降りて来て、遅れがちなティーの横に寄り添う。
赤国と黒国の端境、森の国の宮の村がすぐ近くある。しかし森には、道らしき道は元々ない。村から村へは、人々の行き来で踏み固められ道が出来ていく。シンラは正しくそれを辿っていた。
「ティーどうしたの?」
また足を止めたティーに、直樹が声を掛ける。
「森の王、直樹様。黒い木に実がついています。こんな木は初めて見ます」
直樹がシンラの手を取りティーの元に駆け寄ると、黒いつるりとした低木に棗の実のような大きさの実がひと枝にひとつだけついていて、直樹はそれをそっともぎ取った。
「黒の木に実が…」
シンラが直樹と和合したあとに芽吹いた木だと言っていたもので、直樹も宮の庭で見たことがある。
「シンラ、和合の木は沢山あるものなの?」
直樹の問いにシンラが声を発するより早く、明が慌てるように答えた。
「いやいや、和木は宮に一本だろ。直樹の和木は黒国にあるはずだ。この低木は確かに和木に似ているが、木は唯一一本でもっと高く実は木に一つだ」
直樹がレキに抱き抱えられている明の横に行き、明に手元の黒い実を渡す。
「うーん、なあ、これ、食えるのかな?」
レキが
「さあな」
と明をぎゅっと抱き直し、明がさも嫌そうな顔をした。
「おい、宮に入る前に降ろせよ。王が姫抱っこでいるなんて……」
「どうせ、歩けないだろう」
二人が口喧嘩を始めたので、直樹が困ってシンラの方を見るがシンラは肩を竦めて歩き出してしまう。
「人を散々あおったのは、お前だ、明」
「は?お前が嫌な抱き方したからだろうが!人真似しやがって」
「師匠を悪く言うな」
「言ってねーだろ!大体なあ……んが!っぷ……」
レキががばりと厚めの唇で明の唇を塞ぎ、言葉の抵抗を防ぎながら歩き出してしまい、直樹は明の耳が一気に真っ赤になるのを見てしまった。
「シンラ、どうしよう」
慌ててシンラに駆け寄りちらりと後ろを見ると、明の腕がレキの首に回り込み深い口付けになりつつあるようで、その後ろを歩くティーが見ないように下を向いてクロの手綱を握ってついて来ている。
「まあ、二人の問題だ。直樹も口付けが欲しいのか?」
「う、うん、そうだね」
直樹は少しだけ、明とレキが羨ましかった。シンラと喧嘩などしたくはないが、あんな風にずっといられたらいいと思う。
「直樹」
シンラの唇がそっと直樹の唇に触れて、それだけで胸がいっぱいになった。みんなに嫌われて蔑まれていた十五年、黒宮で目を合わせてもらえないよそよそしさと相反した欲望の眼差しに晒されて固まっていた心が温かくなる。丸くなる。
「あとは、宮で」
「うん」
あとはの先を想像してしまい真っ赤になった直樹がふと見ると、点々と黒の低木がありそれは『欠けたる者』が住みそうな洞の近くにあるような気がした。
そびえ立つ大きな木の近くの澄んだ泉のほとりにも、黒い低木はあり、そこからは全く見られなくなる。
黒の低木の生えているところは、ここから深いあまり豊かとはいえない森のなかのようだった。
森の民があまり入らない『欠けたる者』がひっそりと暮らすところに、なぜか生えているとシンラの呟きが聞こえ、直樹はよくわからず曖昧に頷くしかない。
しばらく歩いていくと、森の宮の村を守る生け垣が見え、そこに何人も人が入っていくのを直樹は初めて見た。
「なんだ、これは……」
シンラも驚いていて走り出し、直樹はそれに追い付けず遅れてしまった。
「森の王」
シンラが宮に入るとそれに気づいた全ての人々が、一斉に膝をつき平伏する。
直樹や明が近くにいないのにも関わらず、だ。皆がシンラの王気を感じて、礼節を取ったのである。
シンラが一瞬驚いたような顔をしたが、すぐさま
「なんなのだ、これは…」
と、平伏したハトリとフルトリに尋ねた。
「思わず、ですが。若、長旅お疲れ様でした」
まだ王と呼ぶクセがついていない側近のハトリが顔を上げて言うと、シンラが男らしい眉をひそめて、
「そうではない、いや、それもあるが、なぜ、宮にこのように人がいるのだ」
と周囲を見渡しながら言う。
「万能の妙薬『黒の実』と、食料などを交換に来ているのです」
静かな声がしてジジが銀豹を伴って現れ、そのジジもがシンラの前に膝をついたのだ。
「よく成長し王気を纏われて、お戻りになられました、我が王よ」
そして、宮にいた全てが、シンラの前に膝をつき平伏する。
直樹は宮の生け垣の前で、何故だか涙が出てしまい、そのままクロに抱きついた。
「森の王、また、いらしてきださい」
「ああ」
「黒王様も、森の王と仲睦まじくいらせられませ」
「は、はい。あの、ありがとうございました。とっても楽しかったです」
直樹は赤国の文官長に、ぺこりと頭を下げた。
「それでは赤王様をお願いいたします。まさか、和合が過ぎて腰を抜かすとは……情けない限り」
膝をついている文官長が、ちらりと明を見る。明はレキの肩を借りてなんとか立っていて、だらしなく着た着衣の首元からは、きつく吸われ鬱血したような跡が見え、
「うるせえ……!二日酔いなだけだ。レキ、手を離せ」
とふて腐れて言い放ち、
「明」
手を離させた明が一人になるが、膝が立たずにかくんとよろめき、レキが抱き止める。
「無理するな」
あやされるようにレキに抱き上げられて、明は仕方なく抱かれてやることにしたらしい。
「明さんは、その、嫌がっていたのですよね、こ、交合」
直樹が出会った頃を思い出し明に尋ねると、明が口元を歪めた。
「ああ、嫌だぜ。どうしても気持ちよくなっちまう。なにも考えられないほどな。俺の矜持をぐずぐずにする和合なんて、大っ嫌いだ」
その言葉はまるでレキに溺れている明の気持ちを代弁しているようで、レキが笑い顔になる。
「……くそっ。直樹、シンラ、行くぞ」
直樹が頷いてシンラの手を握ると、赤い森から満ちたる森へのその一歩を踏み出した。クロと赤竜は空を飛んで戯れている。呼べばくる高さで遊びながら神王を見下ろしていた。
「……あ」
直樹は声を出す。
空気が変わる……そんな感じがした。
赤苔や赤い葉の木々から、茶色の土や、緑の苔、様々な色に満ち満ちている森は輝いていると直樹は感じるのだ。
「シンラ、森がシンラに『おかえりなさい』って言ってるみたいだね」
冴えた清純な空気が流れているようで、直樹はシンラを見上げる。
シンラの耳がぴんと立ち、尻尾がふわふわと揺れていて、直樹も嬉しくなった。
「ティー、遅れてる」
「あ、はい」
それぞれの国の土産を乗せたクロが降りて来て、遅れがちなティーの横に寄り添う。
赤国と黒国の端境、森の国の宮の村がすぐ近くある。しかし森には、道らしき道は元々ない。村から村へは、人々の行き来で踏み固められ道が出来ていく。シンラは正しくそれを辿っていた。
「ティーどうしたの?」
また足を止めたティーに、直樹が声を掛ける。
「森の王、直樹様。黒い木に実がついています。こんな木は初めて見ます」
直樹がシンラの手を取りティーの元に駆け寄ると、黒いつるりとした低木に棗の実のような大きさの実がひと枝にひとつだけついていて、直樹はそれをそっともぎ取った。
「黒の木に実が…」
シンラが直樹と和合したあとに芽吹いた木だと言っていたもので、直樹も宮の庭で見たことがある。
「シンラ、和合の木は沢山あるものなの?」
直樹の問いにシンラが声を発するより早く、明が慌てるように答えた。
「いやいや、和木は宮に一本だろ。直樹の和木は黒国にあるはずだ。この低木は確かに和木に似ているが、木は唯一一本でもっと高く実は木に一つだ」
直樹がレキに抱き抱えられている明の横に行き、明に手元の黒い実を渡す。
「うーん、なあ、これ、食えるのかな?」
レキが
「さあな」
と明をぎゅっと抱き直し、明がさも嫌そうな顔をした。
「おい、宮に入る前に降ろせよ。王が姫抱っこでいるなんて……」
「どうせ、歩けないだろう」
二人が口喧嘩を始めたので、直樹が困ってシンラの方を見るがシンラは肩を竦めて歩き出してしまう。
「人を散々あおったのは、お前だ、明」
「は?お前が嫌な抱き方したからだろうが!人真似しやがって」
「師匠を悪く言うな」
「言ってねーだろ!大体なあ……んが!っぷ……」
レキががばりと厚めの唇で明の唇を塞ぎ、言葉の抵抗を防ぎながら歩き出してしまい、直樹は明の耳が一気に真っ赤になるのを見てしまった。
「シンラ、どうしよう」
慌ててシンラに駆け寄りちらりと後ろを見ると、明の腕がレキの首に回り込み深い口付けになりつつあるようで、その後ろを歩くティーが見ないように下を向いてクロの手綱を握ってついて来ている。
「まあ、二人の問題だ。直樹も口付けが欲しいのか?」
「う、うん、そうだね」
直樹は少しだけ、明とレキが羨ましかった。シンラと喧嘩などしたくはないが、あんな風にずっといられたらいいと思う。
「直樹」
シンラの唇がそっと直樹の唇に触れて、それだけで胸がいっぱいになった。みんなに嫌われて蔑まれていた十五年、黒宮で目を合わせてもらえないよそよそしさと相反した欲望の眼差しに晒されて固まっていた心が温かくなる。丸くなる。
「あとは、宮で」
「うん」
あとはの先を想像してしまい真っ赤になった直樹がふと見ると、点々と黒の低木がありそれは『欠けたる者』が住みそうな洞の近くにあるような気がした。
そびえ立つ大きな木の近くの澄んだ泉のほとりにも、黒い低木はあり、そこからは全く見られなくなる。
黒の低木の生えているところは、ここから深いあまり豊かとはいえない森のなかのようだった。
森の民があまり入らない『欠けたる者』がひっそりと暮らすところに、なぜか生えているとシンラの呟きが聞こえ、直樹はよくわからず曖昧に頷くしかない。
しばらく歩いていくと、森の宮の村を守る生け垣が見え、そこに何人も人が入っていくのを直樹は初めて見た。
「なんだ、これは……」
シンラも驚いていて走り出し、直樹はそれに追い付けず遅れてしまった。
「森の王」
シンラが宮に入るとそれに気づいた全ての人々が、一斉に膝をつき平伏する。
直樹や明が近くにいないのにも関わらず、だ。皆がシンラの王気を感じて、礼節を取ったのである。
シンラが一瞬驚いたような顔をしたが、すぐさま
「なんなのだ、これは…」
と、平伏したハトリとフルトリに尋ねた。
「思わず、ですが。若、長旅お疲れ様でした」
まだ王と呼ぶクセがついていない側近のハトリが顔を上げて言うと、シンラが男らしい眉をひそめて、
「そうではない、いや、それもあるが、なぜ、宮にこのように人がいるのだ」
と周囲を見渡しながら言う。
「万能の妙薬『黒の実』と、食料などを交換に来ているのです」
静かな声がしてジジが銀豹を伴って現れ、そのジジもがシンラの前に膝をついたのだ。
「よく成長し王気を纏われて、お戻りになられました、我が王よ」
そして、宮にいた全てが、シンラの前に膝をつき平伏する。
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