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38 身欠けの少年
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泣いている……誰が……。
ふと、シンラが月明かりの中に座り、声もなく泣いているのを見た。直樹はシンラに手を伸ばしたが、体が怠くて全く動かない。
シンラが月を眺めて立ち耳を下げ、
「直樹と並び合う男でありたいのだ」
と、呟いたのを微かに聞いた。
シンラほど素晴らしい王はいないと、直樹は思う。気高く、凛々しく、立派な王を、何故森は認めないのだろう。
知恵の館の知恵者ジジは、森は不可侵だが禁忌はないと言った。ならば、シンラは色の国の王とは違う王気を放てばいい。
シンラの眼差しに、魅惑などいらない。似合うのは慈恵の気高さによる、絶対的な王気。自ら動き、学び、そして慈しむ、その心を直樹感じていた。
だからこそ、直樹は、強く思うのだ。
シンラに王気を…と。
「直樹、お前を愛おしく思えば思うほど、俺は苦しいのだ」
シンラの尻尾がぱたりと直樹の素肌に落ち、直樹はそっとその尾を抱き締めた。
朝御飯だと呼びに来たレティにシンラだけ早朝叩き起こされ、用意された湯に浸かり身支度をしてから、
「直樹、先に起きる。もう少し寝ているといい」
「……ん、シンラ?」
「起きられるようになったら、誰か呼べ」
名残惜しくも罪悪感のまま、直樹を残し部屋を出る。そのまま廊下を案内されると、食堂らしき広間に出て、女たちの歓待を受けた。
「直樹様には女官長がついていますわ。昨晩はよく眠れまして?」
食堂には様々な食べ物が並び、黄国が豊かなことを象徴していることがよくわかる。
「……ああ」
シンラは土竜の串焼きを食べながら、露出度の高い女たちに囲まれる女武官長の揶揄を聞き流し食べていた。
するとレティが、真摯な顔で見つめてくる。
「お願いがありますの、森の王」
「なんだ?」
「直樹様の魅惑の瞳を使わせていただきたいのですわ」
その言葉に、耳を尖らせ眉をひそめた。
「どういうことだ?」
レティが豊満な乳房の下で腕組みをし、微かに息を吐く。
「テアン様の容態が芳しくありませんの。野盗の下働きに黒国の者がいるのです。その者を挑落させていただき、黄王様の白珠を貰い受けたいのです」
食事を終えて茶を飲みながらシンラは眉を潜めた。
直樹は確かに黒王だが、そもそも魅惑の瞳とはなんだといぶかしんでいると、薄織の草黄色の長チュニックを着せられた直樹が、女官に抱かれてやって来てシンラに抱き付いた。
「足取りがおぼつかない様でしたので。直樹様、シンラ様によう可愛がられ、仲直りはお済みですか?」
女官長の柔らかな物言いに、直樹が恥ずかしそうに笑みを浮かべて、
「はい、仲直りできました」
と答えるのに、シンラは心が痛んだ。
昨晩の交合は、和合ではない。
背後から勢い急いて犯すような真似は、まるで野盗の野合のようなのに、直樹はそれを幸せそうに言う。
「シンラ……?」
シンラの膝に座り、蜂蜜茶を飲んでいた直樹が心配そうに見上げるのに気づき、直樹の頭を撫でてやり、
「直樹、武官長の話を聞いてやってくれないか?」
と言うと、
「森の王、本当によろしいのですの?」
と逆にレティが声を上げた。
「直樹次第だが…」
シンラは直樹を見下ろし、直樹の大きく濡れたような魅惑の瞳を見つめる。
「魅惑の瞳か。俺には、ただ、可愛らしいとしか感じられないのだが?」
シンラが直樹の瞳をしみじみと覗き込んでいると、直樹が下からちゅと唇を合わせて、
「僕にとってはシンラの凛々しい目の方が、魅惑の瞳だよ。なんだか気持ちがふわふわする」
と抱きついて来たのだ。
直樹の言葉に女たちが一斉に笑った。
「では、お話しします」
レティが直樹に告げ、直樹はすぐに頷いた。
「すみません、宮の方にお取り次ぎをお願いします」
直樹が苦よもぎの縄を入れた袋を持って声を掛けたのは、裏口で布を洗っている黒髪の少年だった。
シンラは影で直樹を護衛し、万が一の時は音もなく斬り込める位置にいる。
前髪が片方だけ長い少年は、直樹を見て
「クロ!生きて……」
と息を飲む。
「クロ?僕は、森の子です。ほら……」
直樹がチュニックからまるで生えたような造作の尻尾を揺らすと、少年はしゃがみ込みため息をついた。
「そうだよね、ごめん。クロはザトのお頭に斬り裂かれて殺され……君、森の国から取引に来たんだね」
「はい、取り次ぎをお願いします」
直樹より少し年上に見える少年は、首を横に振る。
「だめなんですか?」
「今は無理だよ。やめた方がいい。この宮は野盗に乗っ取られている。危険なんだ。夕方、村に取引に行った人たちが全員帰ってくるから……」
直樹は魅惑の瞳を使おうとはせず、目を合わせないでいて、少年の横にちょこんと座り込むのを見て、シンラは訝しみながら剣を構えたままだ。
「危険なら、僕と逃げればいいです」
「だめだよ。ほら」
少年が不自然に長く伸ばした左側の前髪をかきあげると、ざっくりと目を斬られた痕があり、直樹がちらりと見てから目を合わせないで泣きそうな顔をした。
「驚かせたかな。黒国の森の外れで野盗に捕まって斬られたんだよ。欠けてしまっては、もう村に戻れない」
直樹よりは少し年齢の高そうな少年は懐から小瓶を取り出すと、直樹に手渡す。
「頼んでもいいかな。どこかに剣で斬られた男の人がいるんだ。黄色の大きな獣と一緒なはずだよ。その人にこれを渡してほしい。黄王様からこっそり頼まれた白珠だ」
直樹が緊張した面持ちで頷くと、少年が苦い表情でうつむくのをシンラは見た。少年は品のある端麗な顔をしており、知性すら感じさせる。
「罪滅ぼしだよ。僕と同じ様に捕まった子は、みんな死んじゃったか、他の野盗に取引されたんだ。僕だけが、クロと同じ髪色だから残された」
そんな少年の頬に涙が伝った。そして両手で顔を覆う。
「クロはお友達ですか?」
「特に。クロは……クロは多分本当の名前ではないよ。目が見えなくて喋れないクロは、いつも誰かがお頭と交合させられそうになった時、何度も助けてくれたんだ。何度も死にそうになって……いっぱい斬られて……治るけど、何度も死んで。だから、僕は同じ目に合っている王様を助けて死にたい……」
少年が泣きながら直樹を立ち上がらせると、直樹の背を押した。
「小瓶を渡してあげて」
直樹が蒼白な顔をして走り出し、少年が直樹を見送るのをシンラはじっと見ていた。
罠ならば、少年を殺すためだ。女武官を四方に配置して、万が一に備えている。しかし、それは杞憂に終わった。
「いつまで洗濯やってんだよ」
見回りと称するしたたかに酔った男に、少年は顔面を殴られる。
「ごめんなさいっ…」
言いながら押さえ込まれると、下肢を剥かれ無理矢理野合させられているのを見てしまう。シンラはそのまま気配を隠して立ち去った。
ふと、シンラが月明かりの中に座り、声もなく泣いているのを見た。直樹はシンラに手を伸ばしたが、体が怠くて全く動かない。
シンラが月を眺めて立ち耳を下げ、
「直樹と並び合う男でありたいのだ」
と、呟いたのを微かに聞いた。
シンラほど素晴らしい王はいないと、直樹は思う。気高く、凛々しく、立派な王を、何故森は認めないのだろう。
知恵の館の知恵者ジジは、森は不可侵だが禁忌はないと言った。ならば、シンラは色の国の王とは違う王気を放てばいい。
シンラの眼差しに、魅惑などいらない。似合うのは慈恵の気高さによる、絶対的な王気。自ら動き、学び、そして慈しむ、その心を直樹感じていた。
だからこそ、直樹は、強く思うのだ。
シンラに王気を…と。
「直樹、お前を愛おしく思えば思うほど、俺は苦しいのだ」
シンラの尻尾がぱたりと直樹の素肌に落ち、直樹はそっとその尾を抱き締めた。
朝御飯だと呼びに来たレティにシンラだけ早朝叩き起こされ、用意された湯に浸かり身支度をしてから、
「直樹、先に起きる。もう少し寝ているといい」
「……ん、シンラ?」
「起きられるようになったら、誰か呼べ」
名残惜しくも罪悪感のまま、直樹を残し部屋を出る。そのまま廊下を案内されると、食堂らしき広間に出て、女たちの歓待を受けた。
「直樹様には女官長がついていますわ。昨晩はよく眠れまして?」
食堂には様々な食べ物が並び、黄国が豊かなことを象徴していることがよくわかる。
「……ああ」
シンラは土竜の串焼きを食べながら、露出度の高い女たちに囲まれる女武官長の揶揄を聞き流し食べていた。
するとレティが、真摯な顔で見つめてくる。
「お願いがありますの、森の王」
「なんだ?」
「直樹様の魅惑の瞳を使わせていただきたいのですわ」
その言葉に、耳を尖らせ眉をひそめた。
「どういうことだ?」
レティが豊満な乳房の下で腕組みをし、微かに息を吐く。
「テアン様の容態が芳しくありませんの。野盗の下働きに黒国の者がいるのです。その者を挑落させていただき、黄王様の白珠を貰い受けたいのです」
食事を終えて茶を飲みながらシンラは眉を潜めた。
直樹は確かに黒王だが、そもそも魅惑の瞳とはなんだといぶかしんでいると、薄織の草黄色の長チュニックを着せられた直樹が、女官に抱かれてやって来てシンラに抱き付いた。
「足取りがおぼつかない様でしたので。直樹様、シンラ様によう可愛がられ、仲直りはお済みですか?」
女官長の柔らかな物言いに、直樹が恥ずかしそうに笑みを浮かべて、
「はい、仲直りできました」
と答えるのに、シンラは心が痛んだ。
昨晩の交合は、和合ではない。
背後から勢い急いて犯すような真似は、まるで野盗の野合のようなのに、直樹はそれを幸せそうに言う。
「シンラ……?」
シンラの膝に座り、蜂蜜茶を飲んでいた直樹が心配そうに見上げるのに気づき、直樹の頭を撫でてやり、
「直樹、武官長の話を聞いてやってくれないか?」
と言うと、
「森の王、本当によろしいのですの?」
と逆にレティが声を上げた。
「直樹次第だが…」
シンラは直樹を見下ろし、直樹の大きく濡れたような魅惑の瞳を見つめる。
「魅惑の瞳か。俺には、ただ、可愛らしいとしか感じられないのだが?」
シンラが直樹の瞳をしみじみと覗き込んでいると、直樹が下からちゅと唇を合わせて、
「僕にとってはシンラの凛々しい目の方が、魅惑の瞳だよ。なんだか気持ちがふわふわする」
と抱きついて来たのだ。
直樹の言葉に女たちが一斉に笑った。
「では、お話しします」
レティが直樹に告げ、直樹はすぐに頷いた。
「すみません、宮の方にお取り次ぎをお願いします」
直樹が苦よもぎの縄を入れた袋を持って声を掛けたのは、裏口で布を洗っている黒髪の少年だった。
シンラは影で直樹を護衛し、万が一の時は音もなく斬り込める位置にいる。
前髪が片方だけ長い少年は、直樹を見て
「クロ!生きて……」
と息を飲む。
「クロ?僕は、森の子です。ほら……」
直樹がチュニックからまるで生えたような造作の尻尾を揺らすと、少年はしゃがみ込みため息をついた。
「そうだよね、ごめん。クロはザトのお頭に斬り裂かれて殺され……君、森の国から取引に来たんだね」
「はい、取り次ぎをお願いします」
直樹より少し年上に見える少年は、首を横に振る。
「だめなんですか?」
「今は無理だよ。やめた方がいい。この宮は野盗に乗っ取られている。危険なんだ。夕方、村に取引に行った人たちが全員帰ってくるから……」
直樹は魅惑の瞳を使おうとはせず、目を合わせないでいて、少年の横にちょこんと座り込むのを見て、シンラは訝しみながら剣を構えたままだ。
「危険なら、僕と逃げればいいです」
「だめだよ。ほら」
少年が不自然に長く伸ばした左側の前髪をかきあげると、ざっくりと目を斬られた痕があり、直樹がちらりと見てから目を合わせないで泣きそうな顔をした。
「驚かせたかな。黒国の森の外れで野盗に捕まって斬られたんだよ。欠けてしまっては、もう村に戻れない」
直樹よりは少し年齢の高そうな少年は懐から小瓶を取り出すと、直樹に手渡す。
「頼んでもいいかな。どこかに剣で斬られた男の人がいるんだ。黄色の大きな獣と一緒なはずだよ。その人にこれを渡してほしい。黄王様からこっそり頼まれた白珠だ」
直樹が緊張した面持ちで頷くと、少年が苦い表情でうつむくのをシンラは見た。少年は品のある端麗な顔をしており、知性すら感じさせる。
「罪滅ぼしだよ。僕と同じ様に捕まった子は、みんな死んじゃったか、他の野盗に取引されたんだ。僕だけが、クロと同じ髪色だから残された」
そんな少年の頬に涙が伝った。そして両手で顔を覆う。
「クロはお友達ですか?」
「特に。クロは……クロは多分本当の名前ではないよ。目が見えなくて喋れないクロは、いつも誰かがお頭と交合させられそうになった時、何度も助けてくれたんだ。何度も死にそうになって……いっぱい斬られて……治るけど、何度も死んで。だから、僕は同じ目に合っている王様を助けて死にたい……」
少年が泣きながら直樹を立ち上がらせると、直樹の背を押した。
「小瓶を渡してあげて」
直樹が蒼白な顔をして走り出し、少年が直樹を見送るのをシンラはじっと見ていた。
罠ならば、少年を殺すためだ。女武官を四方に配置して、万が一に備えている。しかし、それは杞憂に終わった。
「いつまで洗濯やってんだよ」
見回りと称するしたたかに酔った男に、少年は顔面を殴られる。
「ごめんなさいっ…」
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